芭屋框組(はなや かまちぐみ)

残しておきたい情報や、知っておきたい事

口コミ情報に踊らされる私

2014-06-08 17:10:17 | 心に残った話、出来事
インターネットが普及し道具関連の情報も15年程前に比べて飛躍的に進歩した様に思える。

例えば、千代鶴是秀のような超有名人でも会った人はおろか作品を使った人が何人いたのだろうか?

刃物の切れ味という曖昧な事にどうしてこうも振り回されるのか? こんなにも情報化が進んでいても結局の所、口コミ情報しか無かった時代と本質は変わっていない気もする。


それはさておき、この人それぞれに感じ方が違うはずの要素に、科学的データや物語を付けて自分の選択に理由を付けてる様な気がしてきた。

或いはテレビ番組でも言っていた、ペンギンが仲間がいる方へ近づく習性があり、人間も行列がある方に信頼性や安心感を感じる為か

又は以前外国人から指摘された様に日本人がモノカルチャーの為か(つまり旅行に行っても皆同じホテルに泊り、同じメニューを注文するみたいな事。彼らにとってはかなり異様な事に感じるらしい)

そしてこれらの習性が合体した時、今流行りの○○とか注目の△△とかを買っちゃたり、気になって仕様がなかったりしている。

当然、売り手側がこういった事を見逃すはずも無く、気付けば何処の店頭にも右へならえの品物が並んでいる。


最近の傾向で気になるのは、アクセス数の多いブログで取り上げられた物をそっくりそのまま売れ筋商品に仕立て上げている業者が多い事だ。

値段を吊り上げたり、一通りブームが収まった頃に、今迄見向きもしなかった物を急に売り出したりして来るのも気になる。

では、金井 東郷レイ号 犬首鋼 青紙2分寸 片嶋圭三 山本健介 貞時 中惣 長光

では、家紋清久 錦清水 高昇 常弘 正繁 

その他 天水ナイフ等々が最近の注目品といったところか


殆ど京都のあの方や兵庫のあの方、三重のあの方など道具好きなら大体見ているブログで紹介された物ばかりで、研ぎ関連では、北海道のあの方が紹介した830pやサンヨー6000番 大阪や愛媛のあの人達が使っているキングハイパー等が挙げられる。

私も予算の許す限り気になったものは試す様に心掛けているが、結果的に言える事は他人には最高でも、自分にはあまりしっくり来ない物も多い。

仕事で使われいる方はさておき、研ぎも仕込みもしない人達の、ただの噂話に振り回され無い様な心眼を身に付けられるのは何時になるやら。

皆さんも 受け売りの話を鵜呑みにせずに必ず実行しましょう!


余談だが、今オークションを見ると人気の片嶋鉋が手頃な値段で出品されているが、前述のペンギンの法則か入札者ゼロがかえって警戒心を産んでいるのか珍しく売れ残ってしまいそうだ。



 




最新の画像もっと見る

コメントを投稿