今年も恒例の松本研修会。今回の講師は、ご存知御殿場の武藤さん
お題は「組木の世界」
ここ最近武藤さんが熱心に取り組まれていて、削ろう会会場でも目にされた方は
多いのではないだろうか。
作り始めたきっかけから簡単な仕組み、応用編への経緯等々
言うのは簡単だが、超ハイレベルな立体感覚と加工技術が無いと成立しない。
パズルなど小物専門の職人が使う道具などは、大工の武藤さんは持って無いだろうし
想像しただけでも気が遠くなってしまった。
いくつかの組木は、ただ組まれただけではバラけてしまうので、「ロック」と呼ばれる
装置でしっかり組み合わさっている。
図は「ロック」の簡略図、実際は下の画像のように色んな方向に欠きとりがあり
かなり複雑
大きな作品になると20何箇所も「ロック」が組み込まれていて、そこを解除しないと
バラす事が出来ない。
その他なにげなく見えるが、どうなっているか全く解らない「四方木口組」など
武藤さん自身は、飲まないと人前で喋れないからとすでに缶ビールで上機嫌、
いつもの如く周りを笑わせおられる。
まさしく緊張と緩和を見事に使い分けられ、理想的に人生を送られて
おられるのではないだろうかと思う。