虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

暗躍する統一協会とか日本会議とか

2017年02月28日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
遡ること、30数年前、根がぼんやりしているせいか、20代の頃の私は、街を歩くと「アンケートに答えてください」みたいに、よく声をかけられました。
若いときは世間知らずなもので、その時も、二人組の女性に声をかけられ、アンケートくらいなら、と立ち止まって答えていました。
ところが、最後に、人生のためになるような素晴らしいビデオが見られる、おいしい茶菓子も用意している、とか言って、盛んに別の場所に誘導させようとするわけです。
突然に胡散臭くなったというか、違和感があって、「それはけっこうです」と、断ったのです。
しかし、その場を離れようと、ずんずん歩いても、「お姉さん、いい人そうだから」「お姉さんお姉さん」としつこく横に並んで歩いてついて来る。
私、しまいには走って逃げましたよ。もう突然請われたアンケートなんか、二度と答えるもんか、と、心に決めた瞬間でした。
その後いろいろな情報がわかってくるにつけ、あれが統一協会の入口だったかもしれないと思ったものです。

それより少し前、職場の知り合いで、それこそツボとハンコを買ったという人がいました。
占いで言葉巧みに「このままではあなたは不幸になる。これを買えば運気は変えられる」とかなんとか言われて、30数年前、当時の20代女子にとっては大金の30万円を出したそうな。
当時、話を聞いて、「へー、そんなこともあるのか」と思いましたが、これがかの有名な統一教会の霊感商法だとわかったのは、もう少し後でした。
彼女は、悩みがあったようですが、壺を買っても何も解決しなかったようで、結局仕事をやめて実家に帰ってしまいました。その後のことは知りません。
彼女は30万でしたが、人によって、いくらなら払えるか話しながら探っていき、その人の払える最上値をぼったくっていたようですから、人によってその金額はさらに高くなったはずです。

あの頃は、統一協会信者が街中にあふれて?暗躍していたのですねえ。

同世代の桜田淳子さんが統一教会の信者で、集団結婚式で結婚する、なんて記者会見を見た日にゃ、本当に目玉が飛び出そうでした。
見合いならまだ自由意志もあるけど、なんでまた、大事な一生の伴侶を、有無を言わせず、教祖の選んだ人間にしなくちゃならないのよ。
まったく理解できませんでした…。

とにかく、そんなこんなで、統一協会には、悪いイメージしか持っていなかったので、桜田淳子さんが悪い一味に加わってしまったんだと、洗脳の恐ろしさをしみじみ思いましたですよ。

しかし、霊感商法などで、多くの被害者がいるにも関わらず、何十年たっても、統一協会は、いまだに存在しています。集団結婚で生まれた二世の信者もいることでしょう。





ほほ~。安倍さんは統一協会系の雑誌「世界思想」の表紙にも登場しているんですね~。

改憲反対の「SEALs」に対抗すべくなのか、昨年、学生の安保法制賛成団体、「国際勝共連合 大学生遊説隊 UNITE」っていうのが作られ、改憲賛成デモが行われました。
この団体に所属している若者は、皆、統一協会の下部組織だそうです。
 http://buzzap.jp/news/20160603-unite-ldp/


今、国家神道を主体とする日本会議(軍備拡充・戦前の天皇崇拝の復活・戦前戦中の歴史美化・愛国心教育)系の学校法人・森友学園の幼稚園の異様さと、日本会議のコアなメンバーである安倍総理の関係がクローズアップされていますが、安倍さんとカルトの関係は日本会議だけじゃないですよね。

北朝鮮ではありませんが、共産主義だろうが、原理主義だろうが、カルト宗教だろうが、どんな世界でも洗脳された人たちは、自分というものがなくなり、上(=神?)から言われたままの行動が正しいのだと思い込んでいます。本当に気持ちの悪いことです。

政治と洗脳、政治とカルトの関係は、どうなっているのか、本当のところが知りたいです。この際、徹底的に膿が出るようにと祈っております。


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洗脳教育に邁進する学校は嫌だ

2017年02月24日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
金正男暗殺事件は、北朝鮮の工作によるものとの見方が濃厚です。
生まれたときは無垢の魂であったはずが、上から言われたことは拒むことを許されない、人を殺すのも平気な人間になってしまう、かの国の民に、同情の気持ちも湧いてくる。
北朝鮮という国では、3代続く金王朝の神格化を、国民は物心ついた頃から洗脳され、それに沿った生き方しか選べない人生だ。
国から逃げ出さない限り、異を唱える者は、国家にとっての「おぞましき変人」であり、待ち受けるのは粛清という名目の「死」しかないのである。


幼児教育とは、「教育」という名のもとに、たやすく子どもを洗脳する事ができるので、幼いころの環境次第で人間は変わってしまうこともあるのだろうと、改めて思う。


そこで、今話題になっている、安倍昭恵さんが名誉校長をつとめていた、瑞穂の國記念小學院(=別名・安倍晋三記念小学校)の件。建設をめぐり破格の9割引きでの国有地払い下げで政治家の関与があったか否か、と疑惑を持たれている。


 詳しくはこちら→【安倍昭恵首相夫人名誉校長・日本会議系理事長】教育勅語を読ませるあの軍国幼稚園の小学校用地に国有地が9割引きで払い下げられていた。【売却価格は隠蔽】

23日の報道ステーションによると、国会で野党に「首相夫人が広告塔となっている」と追求された後に、突然HPから、アッキーの写真とコメントが消えました。
いまさら、遅いのよ。画面は消せても事実は消せないから。



政治家の関与がどうだかという前に、トップに首相夫人が名前を出していれば、文科省も財務省もはそれなりの忖度をするでしょう。
その下には、超右翼の国会議員の平沼赳夫さんの写真もあるし。


国のこの学校法人への特別待遇も問題だけど、この問題で明らかになったこの古色蒼然とした旧仮名遣いが「いかにも」っていうような学校の姿。
HPを見ると、

「天照大御神様を中心として、天神地祇八百万神(あまつかみくにつかみやおよろずのかみ)をおまつりしています」

と一見、素敵な文言ですが、理事長は胸にブルーリボンバッジをつけた日本会議大阪支部の会員である。

日本ではじめての神道系の学校法人というけれど、自然信仰の古代の「神道」と、明治維新後に作られた「国家神道」は根本的なところで別物と思います。
国家神道は、神話の世界で味付けしてロマンをかきたてている?ものの、その芯の部分は、かつて森元総理が言った
「天皇を中心としている神の国」であり、国民は天皇の民・こどもなので、天皇のために死ぬことで、靖国の神となれ、そのために靖国神社があるのだ、という本音
・・・があるのである。

そのためには、日本国憲法の、国民主権とか基本的人権なんか、削除したいとも思っているのである。

100歩譲って「私立」ということを考えても、そんな理念の日本会議系の学校に関して、日本会議には現総理大臣である安倍さんを筆頭に閣僚の多くが所属しているのだから、とてもスルーできない。
そんな思想を、幼稚園、小学校の子どもたちに洗脳教育したら、いずれは国家に従属して疑わない北朝鮮のような国民ができあがる。
日本会議の政治家やメンバーにとっては、そんな国が理想なのだろうか。

かような学校は、まったく認められない、絶対に認めてはならないものだ。

21日の報道ステーションの取材。
かの小学校と同じ系列、学校法人森友学園の塚本幼稚園、幼い子達が、戦前の全体主義の象徴でもあるような「教育勅語」をそらんじている。軍歌も歌うのだという。

余談ですが、私の亡き母もあの教育勅語をそらで言っていた。意味はよくわからなかったけど。
こども時代に覚えた言葉は一生覚えているのだ。
「あんなに一生懸命覚えさせられたのにね」と、言ってそれ以上は何も言わなかったが。
教育勅語をまた引っ張り出してきて、幼い子に覚えさせている。
生きていたら母はなんと思うだろうか。


番組の中で幼稚園からの手紙として書かれた、特定の国の人達を不当に差別、誹謗するような言葉があった。

「中国・韓国は悪い国だからというふうな指導をしていて、
 クラスメートで中国の子がいたんですが、
 その方も突然いなくなって、
 いじめられていたって、
 それも先生と生徒にいじめられていたと」

と、幼稚園の保護者の声も。

普通の人は、日本会議の存在も理念も知らないで生きている。
いじめられた子の保護者も、たまたま近所に幼稚園があったから入園させた、くらいの理由かもしれない。


  


それに対して、理事長に質問すると、この幼稚園に入園させた保護者のほうがおかしいと言い、自身の口から「変な人」「おぞましい」という言葉が…
活字で見るより、映像で見たほうが森友学園の教育方針と理事長の「人となり」がよくわかりますよ。
見た人のほとんどは、「おぞましいのはあなた」って思ったと思います。

そして、そのおぞましい言葉の数々は、口には出さねど、同じ日本会議に属する安倍政権の政治家たちの「本音」でもあるのだろう。

 詳しくはこちら→報道ステーション 森友学園の理事長の差別発言をそのまま放送し視聴者ドン引き #報ステ



こちらは、23日の報道ステーションより







もうこれ見て、心底がっかりしました。
アッキーは少しは話のわかる人って思っていたのに、こんな幼稚園で培った芯ってどんな芯でしょうか。
恐ろしいことを笑いながら言ってますけど。


------------------

今、意識のアセンションの真っ最中、意識の二極分化を、日々感じています。
高いパワーは、ピラミッドのように周囲を持ち上げ、低いフォースは、蟻地獄のように周囲を引きずりおろすような、そんな感じ。アッキーも残念ですが、一緒に下がっていきました。
目には見えないことだけど、意識の世界は、そういうイメージがあります。



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放射能はうつらない、と当たり前のことを今さらですが

2017年02月22日 | 脱原発
冗談だって言えば、何を言ってもいいのかと思いますが・・・
笑いながら人の傷口に塩を塗るような言動を、冗談とは言わないでしょう。


【兵庫】関西学院大学講師が福島県出身学生に差別発言
(ABC WEB NEWS)
関西学院大学の外国人講師が、福島県出身の女子学生に対し、「放射能を浴びているから電気を消すと光ると思った」と差別的な発言をしていたことがわかりました。

3年前、関西学院大学教育学部の英語の授業中に、福島県出身の女子学生が外国人男性講師(40代)から出身地を尋ねられました。女子学生が、「福島県出身です」と答えると、男性講師は教室の電気を消し、「放射能を浴びているから、電気を消すと光ると思った」と発言したということです。女子学生は、男性講師の発言を受けて授業を休みがちになり、大学のハラスメント相談センターに申告したということです。男性講師は調査に対し、差別発言を認め、「冗談のつもりだった」と話しているということです。大学側は男性講師を減給3ヵ月の懲戒処分にしていて、来年度以降、契約を更新しない方針です。


「放射能はうつらない」
何を今さら・・・と思うけど、このニュースも含めて、福島の避難者へのいじめ問題を聞いていて、気づいたことがある。
日本には、本気で放射能はうつると信じている人がいるっていうことだ。
差別や偏見は学校だけでなく、大人どうしの間でもあるようなのだ。誤解と偏見が水面下で蔓延しているようだ。

前にマツコ・デラックスさんが、

人を差別する根っこに「恐怖心」がある

と言っていて、すごく納得したのだけれど、福島の原発避難者へのいじめは、当初、放射線というわけのわからないものへの恐怖心と無理解が根っこにあったのだと思う。

だからこそ、最初からずっと声を大にして言いつづけないといけなかったのだ。

「放射能はうつるものではない」と。
こんなにシンプルなこと、誰しもしっかり覚えておきましょう。

以下、2月21日の東京新聞東北復興日記「放射能正しく知り堂々と」から、震災後に立ち上げられた任意団体「ベテランママの会」が福島避難者の方々から受けた相談より。

「被災者とバカにされた」
「福島ナンバーの車に釘のようなもので傷をつけられた」
「車に生卵をぶつけられた」
「放射能うつるんじゃない、とバイキンのように扱われた」
 ひどい例では、玄関前に人の汚物が置かれていた、という話も


会の代表の番場さち子さんも、
避難生活で体調を崩し関東の病院を受診したら、福島在住を理由に別室に通されるという差別を受けた、という。
傷ついた人たちをさらに傷つけるのは、こうした人達の心ない言動です。

原発事故のあと、野田内閣において「放射能うつしちゃうぞ」という言葉を言ったかどうか本人も覚えていないことを、マスコミその他が大騒ぎして袋叩きにし、経産大臣を辞任した民主党鉢呂議員のことを思い出した。
 →二つのブログから見える鉢呂辞任劇

鉢呂さんにも甘さがあったとは思うが、次の経産大臣に任命された枝野幸男氏が、真っ先に言った言葉が強く印象に残りました。それは、

「放射能は、うつりません」という一言だった。とても大事な一言だった。


事故を過去のものにしてはならない。たとえ政権交代したとしても、今の文部科学相だって、経済産業相だって、官房長官だって、総理大臣だって、継続的に忘れずに言うべきだと思います。
原発事故はまだ終わったわけではないのですから。

 
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「女性医師のほうが患者の死亡率が低い」というハーバード大・研究分析

2017年02月21日 | からだ・こころ
男性だから、女性だからっていうことはなるべく避けたいとは思いますが、やはり男女の体が違うように、男女で、特性が違う部分もあるのかもしれません。古来より、女性には、ヒーラーとか巫女という能力が男性よりちょっとばかりあったように感じます。もちろん男性でも、潜在能力はあると思いますが。

「女性医師のほうが男性医師より患者さんの治療結果が良い」という、ちょっと興味ぶかい研究結果を見つけたので、メモのために。




女性医師の方が患者の死亡率が低いと分析した米ハーバード大の論文



女性医師の診療で長生き?死亡、再入院率減る
(中日新聞2017年2月1日)

「男性医師より女性医師に診てもらった方が、高齢の内科患者は長生きする」という米国の研究結果が話題になっている。ハーバード大の研究グループが、米国で2011年から14年に治療を受けた65歳以上の入院患者100万人以上のデータを分析した。医師の性別による診療結果の大規模分析は初めて。同じ教育と研修を受けても、なぜ男女で差が出るのか。(鈴木伸幸)
 調査対象は米国の高齢者向け公的保険「メディケア」の加入者で、肺炎などで急性期病院に緊急入院し、総合内科医に治療を受けた患者たち。入院後と退院後の経過を調べたところ、入院日から30日以内の死亡率と退院後の30日以内の再入院率で、担当医の性別によって統計的に無視できない差があった。
 論文によると、30日以内の死亡率では、担当医が男性なら11.5%で女性なら0.4ポイント低い11.1%、30日以内の再入院率でも男性の15.6%に対し、女性は0.6ポイント低い15%。担当医が女性なら、男性の場合よりも亡くなる入院患者数が低減し、再入院する患者数も減っていた。
 死亡率や再入院率は、患者の疾病の違いや重篤度、さらには医療機関の設備によって変わってくるが、そうした条件を一定にするため、数値は補正してある。
 研究グループによれば、全患者の担当医が女性だったとすれば、入院後30日以内に亡くなる患者は年間3万2000人も少なくなる。これは、米国内で年間に交通事故で亡くなる人数とほぼ同じだ。
 この結果は、研究グループにも驚きだったという。メンバーの1人で医療政策学が専門の津川友介研究員は「病状が重い患者ほど、担当医の性別による差が大きかった。男女の違いによって診療や治療のパターンに違いがあることが推測される」と話している。
 研究グループは、治療の違いについては調べていないが、これまでの調査で医師の性別で患者への対応が微妙に異なることは分かっている。
 女性の方が「診療ガイドラインに忠実で、患者中心のコミュニケーションに優れ、他の専門医への相談も積極的」という傾向がある。それが、死亡率や再入院率に直接つながるかどうかは分かっていないものの、影響があるのかもしれない。
 また、米国では、医師の世界は男性社会だ。医師を養成するメディカル・スクールの学生は男女半々だが、出産などもあって臨床現場では男女は大まかに2対1の割合。研究グループによれば、病院などでの昇進や昇給で男性が有利という。女性が少数派であることが影響している可能性もある。
 研究グループのアシシュ・ジャ氏は「なぜ女性が担当医の患者の方が長生きなのかを解明して、医師の性別に関係なく患者が最良の治療を受けられるようにすべきだ」と話している。
 ちなみに、日本では内科医の男女比は4対1で圧倒的な男性社会。医師の性別による治療結果の違いについての大規模な研究はないが、一般的に昇進、昇給は男性が早く、米国と似た状況がある。医療ジャーナリストの油井香代子氏は「医療現場に違いがあり、米国のデータはそのまま日本には当てはめられない。だが、どうして男女で差があるのか、引き続きの調査が待たれる」と話した。



個人的には、男女差というより、やっぱり医師の意識レベルの問題だと思いますが、日本においては、偏差値で進路を決めるという馬鹿みたいな進学形態がありますよね。その人に医師の特性がなくても、偏差値が高ければ、キミ医学部を狙えるからね、みたいな?
そして本当に医師になって人助けがしたい、と願う若者でも、偏差値が足りないとなれません。(結果、大学病院の先生、医学部の学生は175のプライドの人が、すべてとはいいませんが、わんさかいらっしゃいます。)

それを踏まえると、男性が医師になるより女性が医師になる方が、ハードルがやや高いのかもしれません。だからこそ、医師になろうとするモチベーションは、女性の方が男性より高いということも考えられます。
ニュースを賑わせた昨今の大学の男性研修医や医学部の男子学生の、人を人とも思わぬ犯罪を知るにつけ、その思いを強くします。

研究はハーバード大学のものですが、日本と同様に、昇進昇給は男性有利だそうです。医師といえど、特に男性医師の場合、競争社会の中で、患者に向き合うことよりも、いらぬ算段して、いらぬ疲弊をしているのかもしれませんし。

人間の体は機械ではありません。決まった分量の薬、決まった治療、同じようにやっても同じ結果にならないのは、プラスアルファの心の部分に対して、どのように働きかけられるか、ということが、ないがしろになってしまっているからじゃないでしょうか。

このような研究がさらに進み、臓器別医療とか人間を機械のように扱う現代医療のあり方にも、抜本的な変化があれば、医療形態も変わってくるかもしれませんね。
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落書き画家バンクシー氏からのメッセージ

2017年02月18日 | 心に残る言葉
17日の東京新聞筆洗を読むまで、「落書き画家」バンクシー氏のことは、まったく知らなかったのですが。

イギリスの覆面画家、バンクシーの絵は、ただの落書きじゃなくて、風刺のきいたメッセージ性が、高く評価されているそうで、落書きの描かれた壁を壊して競売にかければ数千万で落札されるほどの人気なのですって。




戦火で破壊されたガザの壁に描かれた子猫
http://gigazine.net/news/20150227-banksy-gaza-strip/


丸くなった鉄くずを毛糸玉に見立てて今にもじゃれそうな・・・この絵はここにあるからこそ、強いメッセージがあると思います。

ネット検索すると、いろいろな絵が出てきました。


   


上の絵は、下の筆洗氏が紹介した 「パレスチナの人々の絶望感が染み込んだような壁」に描かれた「風船につかまって飛ぶ少女の姿」


 朝起きたら、わが家の外壁にペンキで絵が落書きされていた…という災難は、ご免こうむりたいが、それが英国の「落書き画家」バンクシー氏の仕業であれば、話は別である▼街角の壁に風刺の効いた絵を人知れず描き上げるこの人の落書きは、大変な人気がある。壁ごと切り取られた作品が競売にかけられれば、数千万円で落札されるほどなのだ▼正体は決して明かさず、世界各地に出没するこの人が、繰り返し創作の舞台に選んでいるのが、中東パレスチナだ。そこには、イスラエルが建設した巨大な分離壁がある。砲弾で穴だらけになった家の壁もある▼パレスチナの人々の絶望感が染み込んだような壁に、バンクシー氏はそこから逃れるためのはしごを描き、風船につかまって飛ぶ少女の姿を描いた。落書きで壁を壊そうとしたのだ▼だが今、その壁はますます高くなりつつあるようだ。パレスチナ国家を樹立し、イスラエルと平和的に共存させる「二国家共存」は中東和平への大切な道なのに、トランプ米大統領は「どちらでもいい」と言い放った。パレスチナに新たな絶望の壁をつくるような米政府の変身である▼バンクシー氏はかつて、パレスチナの壁に、こんな言葉を書き付けた。「強者と弱者の紛争から手を引けば、私たちは強者の側に立つことになる。中立になるわけではないのだ」。値千金の警句ではないか。



壁を壊そうとする人、新たな壁を作ろうとする人。

ニュースでは、トランプ氏が、「エルサレムが一国主義でも二国共存でもどっちでもいい」と言った、その隣、ご危険 ごきげんな笑い顔のイスラエル・ネタニヤフ首相がいた。
「アメリカはイスラムの敵ではない」と語ったオバマ前大統領時代は、中東の和平と安定を最優先したから、イスラエルにとっては面白くなかったのだろう。
トランプ氏の愛娘イヴァンカさんの夫ジャレッド・クシュナー氏は、ユダヤ教徒、結婚の際は、イヴァンカさんもユダヤ教に改宗したという。イスラエルはトランプ政権に、強い絆を感じていることだろう。


「強者と弱者の紛争から手を引けば、
 私たちは強者の側に立つことになる。
 中立になるわけではないのだ」



本当にそうだなと思う。そう思う人が増えてほしい。


★バンクシーHP http://banksy.co.uk
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急転直下のいろいろなこと

2017年02月15日 | パワーかフォースか
ブログを3日ほど休んでいたら、いろいろなことがありました。年が明けて、まだ、ひと月半ですが、急転直下で今年も目が回りそうです。

トランプ・アベ両氏の世界に向けた蜜月は危ない選択ではなかったのか。でもお互い、共鳴する部分がいっぱいあったのかも。
トランプ氏の周辺はすでにボロがでまくって、凋落は早そうです。
一緒に、日本が世界から孤立していかなければいいのですが。

某女優さんの宗教団体「幸福の科学」への出家宣言・・・22歳の頃は、悩みも多くある時期でしょうけど、逃げ場に選んだ先が、残念すぎて言葉がない。
ブラック職場からブラック宗教へ行っただけっていう。やめろと言われりゃ余計意固地になってやめないのも、いつの時代も同じ…。
今こそ、マスコミは「幸福の科学」のやって来たこと、多くの被害者がいること、そして幸福実現党が何をしようとしているのか、までもしっかり伝えてほしいと思います。


と思えば、金正男氏の暗殺とは。
実行犯の工作員の二人の女性もすでに死亡(口封じ)・・・という一報がありましたが、一人は逮捕されたという情報もあり、いまだ情報が錯綜しているようです。
あの国にあって、金正男は話のわかる人だったように思えます。だからこそ、だったのでしょうか。
周辺が信用できないと、いきなり死刑。一度その轍を踏むと、次々に疑心暗鬼に陥る、何を見ても疑ってしまう、恐怖で支配する、絵に描いたような独裁国家になりました。(まだ北朝鮮の仕業と確定されたわけではありませんが)
たとえ為政者に不満があっても、日本は、立憲国家でよかったと、つくづく思いますよ。ありがとう憲法。


石原前都知事は、築地の豊洲移転に関して、自分の言い分を一刻も早く喋りたいらしく、「屈辱晴らしたい」とか。
この人は、他人に頭を下げるくらいなら死んだほうがまし、と思っているんじゃないかって日頃から感じます。
現実は、敵も味方もないし、優越感も屈辱も、へったくれもない。ただ、淡々と事実を述べればいいだけのことなのに。


電通は、2017年に社内の労働環境改革費用として約70億円を投資すると発表したそうです。
やっぱりお金持っている会社。でも、電通の問題は、労働環境だけじゃないから、もう少し、いろいろなことがわかってくるといいなあと。


あと、東芝は、原発の巨額損失で、国民的番組である「サザエさん」のスポンサー降板する可能性が出てきたそうです。

本当に、あの原発事故を教訓として、原発から手を引けばよかったのに・・・


  


私たちは、好みの映画のフィルムやDVDを選んで、見始めます。
最初から見ていると、順々にいろいろなことが起こり、笑ったり、ドキドキしたり、ハラハラしたり。
でも結局、結末は、そのフィルムやDVDに一緒に収まって決まっているのです。

これは、自分の意識が選ぶ人生にも似ています。
私たちは意識のアトラクターに従って、生き方を選択し、現実を見つめ、結末を知ります。
映写機は、意識そのもの。スクリーンは現実にみえる現象。
終わりは、ハッピーエンドでしょうか、悲しい結末でしょうか。


どんな人生を選びたいでしょうか。パワーの映画は生きる意味を与えてくれます。
「フォース」の人生は対立する「フォース」を自動的に作ってしまいます。


トランプ・アベ両氏、某宗教団体、北朝鮮、石原前都知事、電通、原発。そろそろ結末が、見えてきたかもしれません。


★追記
 トランプ政権は「イスラエルが首都と主張するエルサレムにアメリカ大使館を移転する」とも言っています。
「実行されると最も危惧される事態になる、中東に再び戦争が起きかねない」と先日、池上彰氏が述べていました。
それも、現実的な話になってきた可能性もあります。
 →米大使館のエルサレム移転「理にかなっている」=前駐イスラエル大使インタビュー 
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NHK特番「小保方さんへの人権侵害」とBPOに認定される

2017年02月11日 | 社会のニュースを考える
フォースが跋扈し、パワーがバッシングされる・・・長い間、この理不尽さに、何度悲しい気持ちに襲われたかわかりません。
きょうは、新聞を開いてまず、目に入ったこの記事に、ひさしぶりに良かったなあという思いです。



東京新聞2017年2月11日一面より


3年前放送されたNHK特集「調査報告 STAP細胞 不正の深層」に対して、BPO=放送倫理・番組向上機構の委員会が、「名誉毀損の人権侵害が認められる」として、NHKに対し、再発防止に努めるよう勧告しました。

あの当時は、小保方さんへの激しいバッシングが続き、それが異常とも思えた。
昨年出版された「あの日」という小保方さんの本へのアマゾンレビュー、評価の高いレビューへの粘着的なネガティブコメントを見ると(読まなくていいけど)、その異様さがよくわかる。

NHKの人権侵害は、小保方さんだけでなく、理研の元副センター長、故・笹井芳樹氏にも、あてはまると強く思う。
笹井氏への人権侵害も一言言及していただけたら遺族も少しは慰めになったかもしれない。
メールを盗まれたうえに、勝手に公開され、普通の事務的なメール内容なのに、思わせぶりな男女のナレーションの声で読み上げられたそうだ。(番組を見てないので、見た人の受け売りで、ごめんなさい)
理研の関係者の話では、彼は、NHKの放送の直後から、より一層、憔悴し、精神薬の服用が多くなったらしい。
こんな番組作りが事実なら、NHKもゲスなことするなあと、思いましたよ。
子どものいじめと自殺の関係と同じですよね。


NHK番組「人権侵害」でBPO認定 「不正に細胞入手」根拠なく
(東京新聞2017年2月11日)

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会(坂井真委員長)は十日、理化学研究所元研究員の小保方晴子(おぼかたはるこ)氏らのSTAP細胞に関する論文を検証した「NHKスペシャル」について、不正行為によってSTAP細胞を作製したと視聴者に受け取られる内容だったとして、小保方氏への名誉毀損(きそん)の人権侵害を認めた。NHKに委員会の決定内容を放送し、再発防止に努めるよう勧告した。勧告は、同委員会の判断の三段階で最も重い。
 
 番組は「調査報告 STAP細胞 不正の深層」と題し、二〇一四年七月二十七日に放送された。同委員会は、番組が「小保方氏が何らかの不正行為によりES細胞を入手し、STAP細胞を作製したとの疑惑がある」と視聴者に受け取られる内容で、裏付ける根拠が示されておらず真実性が認められないと認定。看板番組の一つで、全国放送され、小保方氏が受けた名誉毀損の被害は小さくないと加えた。

 原因として、取材が不十分だったというよりも、配慮を欠いた「編集上の問題」を挙げ、説明を加えればこうした事態を避けることはできたとした。一方で、「この決定が調査報道を萎縮させるという見方は適当ではない」としている。

 また、取材を拒否する小保方氏をしつこく追跡し、挟み撃ちにする行為などは「放送倫理上の問題がある」と指摘した。その上で「小保方氏が世間の注目を浴びている点に引きずられ、不正の犯人として追及するような姿勢があったのではないか」と疑問視し、報道が過熱した事例の取材の在り方も検討するよう求めた。

 同委員会は弁護士ら九人の委員で構成。多数が名誉毀損による人権侵害に当たるとしたが、二人の委員からは「名誉毀損の人権侵害があったとまでは言えない」「名誉毀損とは考えず、放送倫理上の問題があった」とする意見も出た。
 小保方氏は一五年七月に人権侵害を申し立て、同委員会は同年八月から審理していた。

◆「番組の事実に誤りない」
 NHKの話 「真摯(しんし)に受け止めるが、人権侵害はしていないと考える。関係者への取材を尽くし、番組の中の事実関係に誤りはない」

◆「放送の影響一生消えない」
 小保方晴子氏の話 「放送が私の人生に及ぼした影響は一生消えない。人権侵害や放送倫理上の問題点が正当に認定され、感謝している」

◆BPO放送人権委員会の決定概要
▼小保方晴子氏が何らかの不正行為によりES細胞を入手し、STAP細胞を作製したとの疑惑は真実性・相当性が認められず、名誉毀損(きそん)の人権侵害が認められる
▼放送直前に行われた取材は、拒否する小保方氏を追跡するなど放送倫理上の問題があった
▼小保方氏と論文共著者との電子メールのやり取りを報じたことについては、科学報道番組としての品位を欠く表現方法だったが、プライバシーの侵害や放送倫理上の問題があったとまでは言えない

◆人権と研究は分けて
 研究不正に詳しい榎木英介・近畿大医学部講師の話 決定は重いものだと思う。実際にSTAP細胞問題が起こったころは、かなり突っ込んだ報道がされ、事実の確認以上にプライバシーを暴くような過剰な演出もあったように思う。その点はきちんと受け止めてほしい。ただ、小保方氏の人権は回復されるべきだが、だから研究の不正もなかったということにならないように気を付けるべきだ。二つの問題をきちんと切り分けて扱ってほしい。


<STAP細胞問題> 理化学研究所で研究していた小保方晴子氏らが2014年1月、マウスの細胞を刺激し新たな万能細胞の「STAP細胞」を作ったと英科学誌ネイチャーに発表した。理研の調査委員会は、論文の画像に捏造(ねつぞう)と改ざんの不正があったと認定。理研や小保方氏本人が実施した検証実験でSTAP細胞は作製できず、小保方氏は14年12月に理研を退職した。理研の調査委は、STAP細胞はES細胞の混入と結論付けた。




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どちらにも不幸な交通事故、スマホ見ていて信号無視

2017年02月10日 | 車社会を考える
「スマホ見てて、信号見なかった」…母子死傷

 埼玉県草加市中央の市道交差点で8日昼、多重事故があり、はずみで歩道に乗り上げたトラックが、手をつないで歩いていた母子をはね、母親が脳挫傷で即死し、次男(2)ら3人が軽傷を負った。
 トラックは赤信号を無視したとみられ、草加署に現行犯逮捕された運転手は、調べに「初めての道でスマートフォンで地図を見ており、信号を見ていなかった」と供述している。
 死亡したのは、同市住吉の銀行員荒井美季さん(38)。育休中だった。現場近くの防犯カメラには、荒井さんと次男とみられる2人が手をつないで歩く姿が映っていた。
 事故は8日午後0時半頃に発生。東京都葛飾区のアルバイトの男(28)のトラックが、別のトラックと交差点で出合い頭に衝突、はずみで歩道に突っ込み、荒井さん母子をはねた。巻き込まれた他2台の男女も軽傷を負った。
 

またまた、やるせない交通事故のニュースです。

事故の翌日が次男の誕生日で、職場復帰の日だったという被害者の女性。当たり前の普通の家族の日常が突然途切れた。
ご遺族のこれからを思うと、ほんとうにやりきれない。


私どもは車に乗らないので、日常的に運送業の方たちにはお世話になっている。なので、荷物を届けてくれる方たちには、特別の思いがある。
加害者の彼もアルバイトというが、社長さんの話ではとてもまじめな青年だったらしい。
スマホを見ていたのも、いつもの道が渋滞で、遅れそうなので、別の道を選んだ。はじめての道で、ナビの地図を見ていたからだという。・・・ジョブズよ、せつないなあ。 


車はいまだ不完全な乗り物。そのうっかりが、人の命を奪う機械・・・ということをどれだけの人が認識しているだろうか。自分は大丈夫と他人事になっていないだろうか。

自動ブレーキ機能のついた車の義務付け。そんな車がようやく作れるようになったのだから、普及のためにも、購入の際には補助金をつけたっていいじゃないですか。(政府のお金の使い方って、なんていうか、いつも違和感があるんだ。)

そして、歩道と車道の間には、必ず緩衝地帯を設けるとか、最低でもガードレールをつけてほしい。小さくてもそれが命を守る。


あと、余談だけど、宅配便の時間指定とか、2時間毎とか細かすぎて、受け取る立場としては、申し訳ない気持ちになる。
午前か午後、昼か夜か、2種類でも十分ありがたいと、私なんかは思うけど、そうは行かない世の中なのだろうか?・・・なんだか切ないなあ、ジョブズ。


亡くなられた女性のご冥福を祈ります。


おまけで、こちらの社説も 

自動ブレーキ 事故防止へ普及急ごう
東京新聞2017年2月10日

 せっかくの安全技術も基準がバラバラでは、運転者を惑わしかねないし、普及も進まないだろう。政府は「自動ブレーキ」の国際基準づくりをリードし、乗用車への搭載義務化を急いでほしい。

 ひと口に自動ブレーキといっても機能や性能はメーカーごと、そして車種ごとに大きく異なる。
 歩行者に対する停止実験では人形の前でピタリと止まる車と、止まれずに人形をはねてしまう車があるほどだ。統一した安全基準がなく、国内外のメーカーが独自に開発を進めてきたためだ。

 政府が先月、国連の作業部会で乗用車や小型貨物の国際基準づくりを提唱し、今秋から議論が始まることになった意義は大きい。

 国土交通省は国際基準ができれば、法改正し自動ブレーキの搭載を義務付けるというが、官民が協力して普及を進めるべきである。

 交通事故の原因の多くは運転者の判断ミスや、ブレーキとアクセルの踏みまちがいなど操作ミスだ。そうしたヒューマンエラー(人的ミス)をゼロにすることができないのだからクルマの安全性能を高めることが不可欠である。

 この分野で国内メーカーの草分けである富士重工業によれば、自動ブレーキを搭載した車は非搭載車に比べて、事故を約六割も減らすことができたという。「自動ブレーキによって死傷事故は約35%減った」との米運輸省の調査結果もある。

 ただ、注意したいのは自動ブレーキはあくまでも運転を補助する装置であって、完全に依存するようなものではないことだ。事故が起きた場合には運転者が全責任を負うのが大前提である。

 日本で二〇一五年に生産された新車で自動ブレーキが搭載されたのは約45%にとどまる。性能がバラバラなうえに、普及率も欧米に比べて低いのが実態だ。自動車保険の割引適用や、税制面での優遇など官民の後押しが欠かせない。

 クルマは計り知れない便益をもたらしてきた半面、交通事故でかつては年間一万人もの尊い人命を失わせてきた。交通戦争や「クルマは走る凶器」などとありがたくない言葉をなくすためにもメーカーは安全技術に注力してほしい。

 アクセルとブレーキの踏みまちがい防止装置をはじめ、日本の公道の制限速度を大幅に超えないよう、必要以上にスピードが出ない車などだ。国の政策も、安全を第一に考えたクルマづくりと、その普及にギアを入れ直すべきだ。



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世耕経産相、アメリカと途上国へ原発売り込みの提案へ

2017年02月08日 | 脱原発
新聞を広げ、また今朝も、開いた口が塞がらない。
日本政府のやろうとしていること、ことごとく、下手な小説よりも、とんちんかん。


米と原発売り込みを提案へ 世界が危険認識、損失膨らむ中
(東京新聞2017年2月8日)

 世耕弘成(せこうひろしげ)経済産業相は七日の記者会見で、日米首脳会談に合わせて訪米する考えを示した。政府は世耕経産相も会談に同席する方向で調整しており、米国に対して、新興国への原発の共同売り込みなどを提案することを検討している。しかし福島第一原発の事故を受けて原発の市場は世界的に縮小し、原発産業では損失が相次いでいる。専門家は「原発を売り込んで資金を稼ぐシナリオは現実的ではない」と疑問視している。 (吉田通夫)

 原発の共同売り込みは、日本が首脳会談で提示を目指す経済協力のための政策集「日米成長雇用イニシアチブ」の原案に載っており、「十年間で五百億ドル(五兆円超)の市場を開拓」するとされている。国内の原発メーカーのうち東芝と日立製作所は米国の企業と組んでおり、日米双方に利益があることをアピールする。

 しかし福島第一原発の事故により米国や欧州で安全のための規制が強まり、建設費は世界的に高騰。建設が止まったり、白紙撤回になる例が相次いでいる。さらに米国のシェール革命により、原油など火力発電の燃料価格が長期にわたって安定するめどが立ち、原発の市場は縮小しつつある。
 このため東芝は米国の原発関連事業で七千億円規模の損失を見込み、原発の建設から撤退することも検討中。日立も米国での研究開発をやめ、七百億円の損失を計上する。


 それでも世耕経産相は三日の記者会見で「世界各国で、原発を新設しようという動きはたくさんある」と述べ、原発輸出を進める考え。経産省は国際原子力機関(IAEA)の見通しなどから「二〇三〇年までに新興国を中心に世界で三十~三百三十基の原発が新設される」などとみている。しかし、ベトナム政府が住民の反対や財政難から原発計画を撤回するなど、新興国でも新設は難しくなっている。

 九州国際大の中野洋一教授(国際経済学)は「福島第一原発の事故で世界に危険性が知られ、価格面でも再生可能エネルギーや火力に見劣りするようになった。米国の威を借りて原発を売り込んでも、受注は難しいだろう」と指摘した。



相手がオバマなら一喝されそうだけど、トランプは、原発事業よりもむしろ石炭産業を復活発展させたいらしいですし、どっちもどっちで、何が何やら…

原発事業も、「やめるにやめられない、負けの込んだギャンブラーの法則」で、はたから見れば「ばっかじゃなかろうか」以外の何物でもない。

みんなの意見→http://ceron.jp/url/www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201702/CK2017020802000131.html


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 「大震災を機に、原発から手を引くべきだった」と東芝・元社員
 

★追記
 世耕大臣の訪米は取りやめになりました。また無意味で無駄な税金を使わなくてすみ、何よりだったと思います。

世耕経済産業相の米訪問取りやめ 米商務長官の承認間に合わず
(NHK2017年2月8日17時41分)
菅官房長官は午後の記者会見で、9日からの安倍総理大臣のアメリカ訪問に同行する方向で調整していた世耕経済産業大臣は、交渉相手となる商務長官の議会での承認が間に合わない可能性が高いとして、同行を取りやめることを明らかにしました。
安倍総理大臣は9日から今月13日までの日程で、トランプ大統領との初めての日米首脳会談に臨むため、アメリカを訪問することにしていて、麻生副総理兼財務大臣、岸田外務大臣のほか、世耕経済産業大臣を同行させる方向で調整を進めていました。

これについて、菅官房長官は午後の記者会見で、「世耕大臣のカウンターパートである、ロス商務長官の議会での承認が間に合わない可能性が高く、訪米を取りやめることにした」と述べました。

また、菅官房長官は、記者団が世耕大臣が同行しないことで、経済問題をめぐる協議に影響は出ないかと質問したのに対し、「そこは全くない。当然、首脳会談で経済問題も話題になる」と述べました。

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アメリカ先住民族と沖縄への傍若無人は同じ構図

2017年02月05日 | パワーかフォースか
本来、人間は、水と食料を産む大地があって生きられるもの。

現代社会は、金融原理主義、あるいは金融真理教に洗脳された社会であるので、お金が全てに優先され、お金がなければ生きていけないと信じ込まされている。そしてそれを奪い合うことで人生の勝ち負けを決めつけられたり、生きる目的とされたりすることが、ままある。

本来、生き物として人間を見た場合、その選択は、はっきりと間違っている。いくら金を持っていても、安全な食料が作れなければ、安全な水を得ることができなけば、清浄な空気がなければ、生物として生存は不可能になるのだから。

だからこそ、先祖が引き継いだ土地を聖なる土地として大切に守り、7代先の子孫の代まで思いを致して引き渡す、とするアメリカ先住民族の言葉は、尊いものだと思う。




スタンディングロック・スー族の居留地とミズーリ川。黄色はパイプラインの予定地


先日、トランプ氏がいつものトゲトゲしい筆跡で、大統領令にサインしたのは、アメリカ先住民族であるスタンディングロック・スー族の居住地に隣接するミズーリ川の水源を通る石油パイプライン工事の復活。(これは、オバマ前政権が、先住民の抗議を受け入れ、環境保護の面などから建設中止を決定していたもの)

昨日のTBS報道特集で金平茂紀キャスターが現地に出向いて取材していたが、見れば見るほど、沖縄で起こっていることが思い起こされてたまらなかった。
白人が先住民の声を聞かず、勝手に事を進めて、反対されれば、言うことを聞かぬなら許さない、とばかりの差別と弾圧、まるで動物扱いだ。
沖縄の聖地である辺野古の海を勝手に埋め立て、固有種の宝庫であるやんばるの森を伐採する。反対されれば「土人」と言ってはばからないのと同じ構図。

どちらがまっとうなのか。どちらが命を育み未来へつなげていくことに対して正常なのか。
「パワーかフォースか」ならば、はっきりと答えが出ることです。

番組では最後に先住民族の歴史家のジョン・イーグルさんが、沖縄へのメッセージを伝えてくれた。
アメリカの政治家でさえ、「辺野古」という言葉も知らない人が多いのに、彼らは沖縄で起こっていることもちゃんと知っていた。




先住民族の歴史家 ジョン・イーグル氏


「自らの土地を守ろうとしているあなたたちと
 我々は同じ場所にたっている。
 彼らのために祈ります。
 勇気を持ってください。
 成し遂げられます」


その思いがまっとうすぎて、涙が溢れた。
やはり今このときも、地球的規模の意識の二極分化が起こっているのだと感じています。

私たちは、母なる地球意識を感じ取ることができるだろうか?


この記事もメモのために
 ドナルド・トランプ政権発足から1週間。サイエンス・テック界がこうむった災難まとめ


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 米、石油パイプライン推進へ トランプ氏が大統領令 前政権の中止決定を覆す(しんぶん赤旗)
 「宝の海をまもりたい 沖縄・辺野古」いんやくのりこ著
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トランプ大統領、 民主党上院トップの涙を「うそ泣き」と揶揄

2017年02月01日 | パワーかフォースか
涙というものは不思議。
役者さんのように意識してわざと泣ける人もいますが、たいていの人は、本人が泣こうと意識しなくても、心が動いた時、無意識の領域で突然溢れてきてしまうもの。

民主党上院トップのシューマー院内総務が、イスラム圏7カ国からの入国を一時禁止する大統領令の抗議の際、ふいに涙がでてきた。
彼の横にはイスラム系の少女もいた。少女たちが、これから、国家に差別され迫害されるかもしれない、と抱いた悲しみや不安や恐怖。
意識は共鳴するものだから、その気持がシューマー議員に伝わって、言葉が詰まってしまったのだろう・・・ということは、同じような経験を何度かしているので、私どもには、とてもよくわかるのです。

トランプ氏は、その思いをまったく理解できず、「嘘泣き」と揶揄した。
 http://mainichi.jp/articles/20170201/k00/00m/030/017000


心の卑しい「ゲス」って言葉は、こういうときは使ってもいいですか。
ゲスな人は、それはこの広い世界には、ワンマン社長も含めて大勢いるのだろうけれど、そんなゲスな人物が人口3億人以上の自由と多民族の国を束ねるリーダーとなれば、うまくいくはずもない。
というのに、事もあろうに今現在、世界のリーダーともいえる国家の大統領になってしまった。
あれほど、お金をかけ時間をかけ、大統領選を行ってきたその結果がこれとは、情けないものです。日本も他国のことは言えませんが・・
きっと、この世界のシステムのどこかが、何かが、間違っているのでしょう。




2月1日の東京新聞「私設論説室から」より、論説員の熊倉逸男氏は、こう書いていた。

オバマ前大統領は、冷戦時代の対立が残っていたキューバと修好し、イランとも核問題で合意し関係を修復した。
自国優先のメンツにこだわっていたらできなかっただろう。


オバマ政権は、就任当時はともかく、その後は、無能だとか弱腰だとか、批判ばかりされてきたけど、彼は人として、どんなに良い大統領であったか、国民がどれだけ彼に甘えていたか。
これから、さらにそれがよくわかることでしょう。


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