自民党有力議員に、「島崎さんは必ず代えないといけない」と言わしめた原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理が退任した。
原発再稼働したい勢力には、目の上のたんこぶだったかもしれないけれど、事実をねじ曲げてまで再稼働するなんてありえないですから、こういう方こそ、委員であリ続けて欲しかった。残念ですね。
画像:毎日新聞
>二年やって自分が死んでも後悔しない。やってやろう。
委員になった理由・・・笑っても一生、泣いても一生、人は必ず死ぬ。その時に、圧力に負けて自分のしてきたことを後悔したくない、そんな気持ちがあったのではないかと読み取れました。
規制委員会のみなさまには、島崎氏の意志を受け継いでいただきたいと願っています。
今は原発推進の立場の皆さんだって、誰にも等しく訪れるその時に、自分の来し方を振り返った時、後悔をしないでいただきたい、と願うばかりです。
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原発再稼働したい勢力には、目の上のたんこぶだったかもしれないけれど、事実をねじ曲げてまで再稼働するなんてありえないですから、こういう方こそ、委員であリ続けて欲しかった。残念ですね。
画像:毎日新聞
規制委・島崎氏が退任 「自然の声聞いた」「審査、厳し過ぎではない」
(東京新聞2014年9月19日)
原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理が十八日、二年間の任期を終え、記者会見した。原発の活断層を調べたほか、地震・津波対策の新しい規制基準をつくり、原発が基準に適合しているかどうかの審査を担当。任期を振り返り、「どんな精密な理論を作ろうと、自然がそうではないという事実を示せば、それに従わなければならない」と語り、これまで強調してきた「自然に耳を傾ける」大切さをあらためて強調した。
規制委が日本原子力発電敦賀原発(福井県)の直下に活断層があると判断した後、島崎氏は原電から激しい抗議を受けた。「名指しの批判、ありがとうございました」とあいさつ。「かなり重要な決定になったので、社会的理解を得られるよう丁寧に手順を踏まないといけない」と語った。
新基準の審査について、島崎氏が厳し過ぎるとの声に対し「私から見て厳しいところはひとつもない。当たり前のことをしてきただけ。科学には必ず、誰が見ても同じ結論になるところがある」と話した。
一方で、「原発の場合、難しいのは電力会社が調査するところ」と、審査の限界にも言及した。東京電力福島第一原発の事故で失った科学の信頼を取り戻そうとしたが、「残念ながら、まだ道半ば。最初に思ったようには物事が進まなかった」と振り返った。
退任の背景に、原発を推進する立場からの政治的な圧力があったとの指摘に対しては、「政治的な思いがどこかにあるかもしれないが、私とはまるで無関係」と否定した。
同じく十八日で退任する大島賢三委員も会見した。
◆島崎委員発言要旨
【審査の在り方】
東日本大震災で広がった科学や科学者への不信を少しでも取り除きたいと思ってきた。残念ながら道半ばで、その点は力不足だった。(審査が厳しいと批判されるが)私から見て厳しいところは一つもない。当たり前のことをしてきただけ。なぜそう言われるのか分からない。
(後任の)石渡明氏は地質学の専門家で、地震学の私とは違う。私にはできなかったことがスムーズに進んでいくのではないか。
【断層調査】
やり残したことはたくさんある。最初に思ったようにスムーズには進まなかった。楽観的すぎたと思う。
(敷地内断層の活動性を認定した)敦賀原発など、かなり重要な決定になった。社会的な理解を得られるよう丁寧に手順を踏まなければならない。原発敷地内の断層調査も半数に達せず非常に残念だった。
【委員になった理由】
かつては原子力に関心を持たず不勉強だった。どこに原発があるかも知らず「日本海溝沿いに津波地震が起きる」と、地震調査研究推進本部の部会長として長期評価をまとめていた。評価の発表には圧力がかかり(原子力規制に深く関与していた)高名な地震学者二人から批判も受けた。二人と原子力の関係も知らなかった。もう少し社会の仕組みに注意を払っていたら、津波で二万人近い犠牲者を出す前に、声を上げていたに違いないと思う。(長期評価が反映されなかった)中央防災会議で、席を立ってやめると、声を大にすべき時だったのに、負け犬になってしっぽを巻いてそのまま黙ってしまった。
(震災後、政府から委員就任を打診され)二年やって自分が死んでも後悔しない。やってやろう。これが結論だった。
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(東京新聞2014年9月19日)
原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理が十八日、二年間の任期を終え、記者会見した。原発の活断層を調べたほか、地震・津波対策の新しい規制基準をつくり、原発が基準に適合しているかどうかの審査を担当。任期を振り返り、「どんな精密な理論を作ろうと、自然がそうではないという事実を示せば、それに従わなければならない」と語り、これまで強調してきた「自然に耳を傾ける」大切さをあらためて強調した。
規制委が日本原子力発電敦賀原発(福井県)の直下に活断層があると判断した後、島崎氏は原電から激しい抗議を受けた。「名指しの批判、ありがとうございました」とあいさつ。「かなり重要な決定になったので、社会的理解を得られるよう丁寧に手順を踏まないといけない」と語った。
新基準の審査について、島崎氏が厳し過ぎるとの声に対し「私から見て厳しいところはひとつもない。当たり前のことをしてきただけ。科学には必ず、誰が見ても同じ結論になるところがある」と話した。
一方で、「原発の場合、難しいのは電力会社が調査するところ」と、審査の限界にも言及した。東京電力福島第一原発の事故で失った科学の信頼を取り戻そうとしたが、「残念ながら、まだ道半ば。最初に思ったようには物事が進まなかった」と振り返った。
退任の背景に、原発を推進する立場からの政治的な圧力があったとの指摘に対しては、「政治的な思いがどこかにあるかもしれないが、私とはまるで無関係」と否定した。
同じく十八日で退任する大島賢三委員も会見した。
◆島崎委員発言要旨
【審査の在り方】
東日本大震災で広がった科学や科学者への不信を少しでも取り除きたいと思ってきた。残念ながら道半ばで、その点は力不足だった。(審査が厳しいと批判されるが)私から見て厳しいところは一つもない。当たり前のことをしてきただけ。なぜそう言われるのか分からない。
(後任の)石渡明氏は地質学の専門家で、地震学の私とは違う。私にはできなかったことがスムーズに進んでいくのではないか。
【断層調査】
やり残したことはたくさんある。最初に思ったようにスムーズには進まなかった。楽観的すぎたと思う。
(敷地内断層の活動性を認定した)敦賀原発など、かなり重要な決定になった。社会的な理解を得られるよう丁寧に手順を踏まなければならない。原発敷地内の断層調査も半数に達せず非常に残念だった。
【委員になった理由】
かつては原子力に関心を持たず不勉強だった。どこに原発があるかも知らず「日本海溝沿いに津波地震が起きる」と、地震調査研究推進本部の部会長として長期評価をまとめていた。評価の発表には圧力がかかり(原子力規制に深く関与していた)高名な地震学者二人から批判も受けた。二人と原子力の関係も知らなかった。もう少し社会の仕組みに注意を払っていたら、津波で二万人近い犠牲者を出す前に、声を上げていたに違いないと思う。(長期評価が反映されなかった)中央防災会議で、席を立ってやめると、声を大にすべき時だったのに、負け犬になってしっぽを巻いてそのまま黙ってしまった。
(震災後、政府から委員就任を打診され)二年やって自分が死んでも後悔しない。やってやろう。これが結論だった。
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>二年やって自分が死んでも後悔しない。やってやろう。
委員になった理由・・・笑っても一生、泣いても一生、人は必ず死ぬ。その時に、圧力に負けて自分のしてきたことを後悔したくない、そんな気持ちがあったのではないかと読み取れました。
規制委員会のみなさまには、島崎氏の意志を受け継いでいただきたいと願っています。
今は原発推進の立場の皆さんだって、誰にも等しく訪れるその時に、自分の来し方を振り返った時、後悔をしないでいただきたい、と願うばかりです。
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敦賀原発の活断層と、よみがえる安倍氏のもくろみ
がんばれ!規制委員会、規制委員会への圧力と壁
原子力規制委員会の慎重派委員再選されず、がんばれ規制委員会
新しい規制委員、田中知(さとる)氏は原子力業界の「草」?
心の中でうなづきながら、読んでいます。
自家発電をシステム化して、政府が整備をすすめれば、原子力発電に頼らなくても良いのに、なぜできない(というか、しない)のかと、歯がゆく思っています。
水素で動く燃料電池車なども出てきているので、無理ではないはずです。
あとは、実行する決意を、みんなが持つことだと思います。
東京オリンピックも、そういった未来のエコエネルギーに力を入れてアピールすると、世界は変わるような気がするのですが。
変えたい、変わりたい、諦めたくないですね。
読んでいて、いつも勇気をもらっています。
>あとは、実行する決意を、みんなが持つことだと思います。
本当にそうですね。まずは国の方向を示す政治にその決意を持っていただきたいものですが・・・
オリンピックもそれでこそ、意義あるものになりますよね。
未来のために、今できることを、水面下でも、私たちは、着々とすすめてゆきましょう。
文にも激しく同意してしまいます。
この国の将来を思うとため息がでてしまいますが、真実にいつか皆が気づく日が来ることを願ってやみません。
>真実にいつか皆が気づく日が来ることを
きっとその時は、人類全体が、生物としてワンステップ進化しているかも知れない、と妄想してしまいます。
でなければ、この地球上で、人類は生き残っていけないかもしれないですから。