虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

カンフルブログ最後のメッセージは「植物党」

2011年08月31日 | 脱原発
官邸発信のカンフルブログ・・・8月29日をもって、もうおしまい。
カンフルテレビもあって、おもしろかったし、勉強になりました。
菅さんの退場とともに、ブログはどうなってしまうのかわかりませんが、このまま残していただくわけにはいきませんか。
再生可能エネルギーの促進は、菅さんのライフワークになりそうです。
きっと、かねてより関心の高かった、バイオマスの普及にも力を注がれるのでしょう。


 


今後、電力が自由化し、競争原理が働けば、電気料金も値下がりするだろうし、もし一時的に高くなっても原発の電気より、自然エネルギーで作られた電気の方がいいという国民が増え、そちらを選択するなら、必ずや原発は無用の長物となり、脱原発依存もおのずと進むはずです。
ですから、ぜひとも次のステップは、

発送電分離で、一般家庭への東電などの電力事業独占を終わりにし、個人個人が電力会社を選べるようなシステムを作らなくてはなりません

よね。菅さん、本当はここまで着手したかったんだろうに、身内にまで足を引っ張られた結果、時間切れになってしまいました。



菅さんがとめてくれた浜岡原発
海が近すぎ・・・ヾ(;´▽`A``


それにしても、この国のほとんどの政治家、官僚、電力会社、経団連、読売新聞、もし日本海側で同じようなことが起こったら、もはや日本だけの問題じゃなくなって、漁業や農産物など、韓国、ロシア、中国などへの賠償など、国際問題にまで広がって、途方もないリスク になってしまうのを、なぜ想像しないのだろうか。

3.11という、とんでもない経験をさせてもらったにもかかわらず、脱原発を優先順位の最優先事項にできないのは、あまりに認識がなさすぎると思います。子ども手当も社会保障もふっとんでしまいますよ。
   ↓
参考サイト 原発賠償条約、加盟を検討 海外から巨額請求の恐れ(asahi.com)


 


学者肌で、地球誕生からの時間軸、宇宙からの発想ができる菅さんのラストメッセージ。こんな視点でものをいう政治家っていましたか。
最後だから、書いちゃったそれが、まっ正直な、いちばん本当の菅さんらしさが出ていたし。

・・・だけど 相田みつをのように 一般受けはしねぇんだなあ
しょうがねぇなぁ そんな菅さんが好きなんだもの なんだもの

                       きんもくせい

では、官邸からのラストメッセージ。



はるか先を見すえて---
 

今日の民主党代表選で、野田佳彦財務大臣が次期代表に決定しました。明日には、国会で総理の指名を受けることになります。野田新代表は、これまでも財政健全化などを重視して取り組んできてくれており、落ち着いた人柄で党をまとめてゆく上でも期待しています。

 

私自身は、退任のめどとしていた第二次補正予算、再生可能エネルギー促進法、そして公債特例法の3案件が8月26日までに全て成立し、スムーズに退任手続きを進めることが出来ました。退任後も、再生可能エネルギーの促進は、ライフワークとして取り組んで行くつもりです。

 

実は再生可能エネルギーに関連して、私は最後は「植物党」を作りたい、と思っています。地球を救い、人類を救うのは《植物》だ、と確信しているからです。それは何故か。地球の誕生からの歴史を見れば、一目瞭然です。

 

火星と金星の大気は何からできているか、ご存じですか。実は約95%が二酸化炭素です。そして、45億年前誕生した時の地球の大気も、実は95%以上が二酸化炭素だったと言われています。それが、現在0.04%以下まで減少したのはなぜか。それはすべて、植物の力によるのです。

 

まず、生物を殺す作用の強い太陽からの紫外線の影響を受けにくい海の中で、植物(藻)が発生。その葉緑素による炭酸同化作用で、二酸化炭素が酸素と炭素に分解され、酸素が大気中に拡散しました。その酸素O2からオゾン層O3がうまれ、紫外線を遮断。植物は陸上に上がり、大森林などを作って石炭などの形で炭素を固定化し、酸素の成分が多い今の大気が生まれました。こうした環境の下で、初めて私たち動物が生まれることができたのです。

 

人間が使うエネルギーも、産業革命で石炭を燃すようになるまでは、大半を植物から得ていました。ある学者は、「地球上の植物の1年間の成長分の8分の1だけを利用して、それを腐らせる代わりに全てエネルギーに変換できれば、全人類が現在1年間に使っているエネルギー総量をまかなえる」と試算しています。二酸化炭素を出すプロセスを利用するだけなので、これによって大気中の二酸化炭素の総量が増大することはありません。この様に、風力や太陽光エネルギー以上に大きな可能性を持つのが植物、つまりバイオマス・エネルギーです。

 

これを震災復興の事業にも採り入れるため、まず、がれきの中の木材を活用し、将来は林業から出る端材を活用するバイオマス発電所の調査費を、10件分1億円、2次補正予算でつけました。本格的事業は、第3次補正で対応して欲しいと思っています。

 

---最後に好きな事を書いてしまいましたが、カンフルブログも、これで最終回となります。私個人の思いを、もっと語りたい場面もありましたが、総理という立場で許される範囲で、できるだけ率直に述べてきたつもりです。これまでお読みいただいた皆様、どうもありがとうございました。



先を見すえて/菅直人直筆のページ
2011.08.29 Monday 23:42



最後の公式記者会見はこちら
<以下一部抜粋>
 
思い起こせば、震災発生からの1週間、官邸に泊まり込んで事態の収拾に当たっている間、複数の原子炉が損傷し、次々と水素爆発を引き起こしました。

原発被害の拡大をどうやって抑えるか、本当に背筋の寒くなるような毎日でありました。原発事故は今回の様に、一旦拡大すると、広範囲の避難と長期間の影響が避けられません。
国家の存亡のリスクをどう考えるべきか。

そこで私が出した結論は、原発に依存しない社会を目指す。これが私の出した結論であります。

原発事故の背景には、『原子力村』という言葉に象徴される原子力の規制や審査の在り方、そして行政や産業の在り方、更には文化の問題まで横たわっているということに改めて気付かされました。
そこで事故を無事に収束させるだけではなく、原子力行政やエネルギー政策の在り方を徹底的に見直し、改革に取り組んでまいりました。原子力の安全性やコスト、核燃料サイクルに至るまで聖域なく国民的な議論をスタートさせているところであります。

総理を辞職した後も、大震災、原発事故発生の時に総理を務めていた1人の政治家の責任として、被災者の皆さんの話に耳を傾け、放射能汚染対策、原子力行政の抜本改革、そして原発に依存しない社会の実現に最大の努力を続けてまいりたい、こう考えております。



菅さん、改めましてお疲れ様でした。ありがとうございました。





コメント (13)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« この人たちに任せられない | トップ | 発送電分離はなぜ進まないか »
最新の画像もっと見る

13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通りすがり)
2011-08-31 15:50:10
管は罪人だよ。
奴が発生当時にいろんな小細工せずアメリカの
協力要請を受託していれば最初の奴は無理でも
いくつかの原子炉は防げた。つまりこれは人災。
おまけにこの男は一貫して汚染マップを公開せず同心円で避難指示をだしてしまったので本来、避難しなくていい人が避難して汚染地域に
入ってしまい被爆してしまった方が大勢います。これはひどいことでしょう。

あと政治の方では再三野党側の協力要請に応じず出した答えが権限のない震災対応を野党党首に背負わせるという愚策でした。まぁこれはいくら野党が協力しても判断するのは管さんですからねつっぱねれば終わりです。こんなの協力でもなんでもない。

その後政府内に20を超える会議を乱立させてその結果復興の為の予算や原発対応で意見が集約できず何ヶ月たっても対応ができなかった。
そして批判された結果だしたのが野党案を
丸呑みしたという事なんですよ。本当に管には腹がたちます。

そしてこの何ヶ月もの間には外交で中国や韓国、ロシアに散々やられ放題で円高も放置というきわめて無責任な事をやったのが管総理。

おまけにこの男には重大な献金疑惑もあるんです。どっちにしろ政治家として終わりでしょう。
返信する
通りすがった方へ (金木犀)
2011-08-31 18:20:39
もろにネットのデマに流されていますね。
お若い方でしょうけど、もう少し人生経験を積んでいただけたら、わかることもあると思います。
どういう人が口から出ませを言う人か、どういう人が、ちゃんと受け止めてくれる人か。
少し落ち着いて、冷静に事実を確認して、時間をかけて判断してください。
どこかのメディアの情報を鵜呑みにしないですみますよ。
怒りは、あなたの内側から出ているものですから、食生活の改善、できれば伝統的な和食を召し上がってくださいね。
よけいなお世話でしたら、ごめんなさい。

昭和生まれのおばさんより。
返信する
調子に乗って (ましま)
2011-09-02 11:00:23
金木犀 さま
コメントありがとうございました。

調子に乗って、続きを書いてしまいました。ご笑覧下さい。
返信する
ましまさんへ (金木犀)
2011-09-02 17:13:36
さっそく拝見。
奥さまのレシピ、おいしそうですね。
しました。
ありがとうございます。
返信する
植物党! (cosmos)
2011-09-02 22:46:21
金木犀さん こんばんは

菅さんは“植物党”を指向されているのですね

>地球を救い、人類を救うのは《植物》だ、と確信しているからです。

バイオマスの研究をさらに発展~実用化させて行ってほしいですね

わたしも“ハーブの学校・植物代替療法”を学びに行くことにしたところです
返信する
カンフルブログ (Kenichi)
2011-09-03 06:39:44
グーグルで検索して、このブログを拝見しました。
まさにそのとおり!と思う内容でした。
本当に不思議なくらい、菅総理を批判・中傷する記事が多いのに驚く毎日でしたが、このような意見を持っている方がいて安心します。
「薬害エイズ」問題から始まり、首相になってからも諫早湾訴訟、インターネットでのご出演、再生エネルギー法案成立と、これほどのことをできる政治家は他にいないと思います。
逆に、いろいろ革新的なことをするからこそ批判が多いのは宿命なのかもしれません。
とりあえずは野田新総理が菅元総理の方針を言葉通り継承してくれることを祈るのみです。
返信する
cosmosさんへ (金木犀)
2011-09-03 11:13:56
cosmosさん、こんにちは♪

若いころは、政治家ってちょっと苦手な人種だったんですが、20数年前に菅さんの話を聞いて、この人はなんだか違うって思ったんです。
当時は、まさか、その方が総理大臣になるとは思わなかったけれど、植物について熱く語る菅さんは、やっぱり昔のままの菅さんでした。(笑)

>わたしも“ハーブの学校・植物代替療法”を学びに行くことにしたところです

わ、いいですね!
植物の力って、本当に不思議ですよね。
私も、何かにつけて、漢方薬のお世話になっています。これって、東洋ハーブ?
返信する
Kenichiさんへ (金木犀)
2011-09-03 11:38:07
はじめまして。
コメントいただき、また、共感していただきとてもうれしいです。

>逆に、いろいろ革新的なことをするからこそ批判が多いのは宿命なのかもしれません

本当にそうですね。
変えるということは、それによって潤っていた人たちにとっては、おもしろくないことですから。

浜岡原発停止は、菅さん以外の人は、誰もなしえることができなかったのではと思います。
今後のことはわかりませんが、野田さんが、経団連の会長さんや某都知事に評価されているのが、ちょっと残念なんです。
嫌われても怒られても、脱原発をやりぬく信念がそこにあればありがたいのですが…。
それこそが泥をかぶって生きるどじょうの心意気!?
返信する
ありがとう (とらねこ)
2011-09-11 13:28:41
官僚や経産省、東電が菅さんを支持せずに、この国難のなか後押しも協力もせずにひどい状態を作ってしまいました。マスコミなど情報まで
まるですべて菅さんがわるいように伝えて、たくさんの人たちをそう信じさせてしまいました。私(東京の小学生の子供を持つ主婦ですが)もマスコミがいろいろなことを隠したり曲げて伝えたりしたことに初めて気付きびっくりしました。正しい情報を得たくて新聞の比べ読みなどもしました。その中で菅さんはまわりが言うほどわるくない、原発の利権を持つ根つよい組織と対立しているためにひどく言われているのだとわかりました。カンフルブログを見つけてからは、応援の気持ちがすこしでも届けばとコメントをいれたりしました。菅さんにはまだつづけてもらって、人々がほんとうのことを知った上で判断ができるようになってほしかったのですが、残念です。菅さんはこれからも活動を続けてくださると思いますが、これからはその様子をどこで知り、どこに応援のメッセージを送ればいいのでしょう?今日はそんなことを考えていたらこちらにたどり着きました。そして、ほかにも同じ考えの方がいらっしゃることを知りなんだか少しほっとしました。震災のあとからとウソがほんとうとされることに気づいてから怖かったのです。ありがとうございました。
返信する
とらねこさんへ (金木犀)
2011-09-11 15:41:39
コメントありがとうございます。

>ほかにも同じ考えの方がいらっしゃることを知りなんだか少しほっとしました

もともと政治について書こうと思ったブログではないのですが、どこもかしこも批判ばかりで、やむにやまれぬ思いで菅さんの応援をはじめました。

そうしたら、とらねこさんのように思っていらっしゃる皆さんから、コメントいただくようになって、私自身もほっとしたし、うれしかったし。

それに、一番ひどい時は、何かおかしいって、気づいた方々の声は、あえて無視されているようにも感じました。
特に読売新聞など投書欄も原発は必要との声ばかり・・。とても民意を反映したものではなくて。(^_^;)

これからは、菅さんが示してくれた脱原発依存の道が閉ざされないように、国民一人一人が、しっかり自分の考えを表明して、政治に影響を与えられるようにしなくてはいけないと思います。

だから、私も、めちゃくちゃ微力ですが、脱原発のことは書き続けなければと思います。

とらねこさん、こちらこそ、どうもありがとうございました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

脱原発」カテゴリの最新記事