虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

「恐怖」は人心を利用し支配するのに有効

2017年04月25日 | パワーかフォースか

かつてアメリカで9.11が起こった直後、なんと90%のアメリカ国民が当時のブッシュ政権を支持した。
2つのビルに飛行機が突っ込む映像、間もなくしてビルが普通に倒れるではなく、まるで崩壊するかのようにだだだだっと崩れ落ちる映像、少し遅れて畳み掛けるかのように隣のビルも同じように崩れ落ちる映像。逃げようとしたビルの中の人々が紙くずのように宙を舞った。
そして、飛行機が突っ込んだわけでもなく、火災も起こらなかった第三のビルも、一部崩壊でもなく、傾くでもなく、きれいに、だだだだっと跡形もなく崩れ落ちた。前の2つのビルの崩壊の衝撃が強くて、冷静な判断もできず、その倒れ方に疑問を挟む余地もなかった。
特に米国人はこの映像を何度も何度も見せられて、心底、テロへの恐怖心を抱いただろう。(人は洗脳によって無私の奉公をすることがあります、怖いですね)

イラクは、ビン・ラディンとも9.11とも関わりなく、大量破壊兵器も持っていなかった。それは国連の査察団も認めていた。
しかし、圧倒的なアメリカの軍事力を前にしても、一党独裁の国民の手前、アメリカなんか怖くない、と虚勢を張リ続けるしかなかったサダム・フセイン。
アメリカは、ないものをあるとして「サダム・フセインこそが悪人である。テロとの戦いにおいて、この国に戦争を仕掛けるのは正しいことである」という論調がはびこり、日本では世界に先駆けて小泉政権が真っ先にそれを支持した。後に事実がわかっても後の祭り。
参照:言葉によるパワーとフォースとアル・ゴアの「理性の奪還」


結果はどうなったか。大量破壊兵器はなかった。サダム・フセインは処刑された。しかし、終わっていない、終わらない。大義なき戦争を仕掛けられ、理不尽に家族を殺された人々の怒り悲しみ憎しみ、イスラム国という鬼っ子が生まれ、この世界にテロと難民が増えたただけ。

あのときは、読売新聞は、「テロとの戦い」と言ってはイラク戦争を強く支持していたなあと思いだした。
(何の因果か、イラク戦争のときも3.11のときも読売新聞を取っていた我が家。読みながら、目がつり上がっているような文章に気分が悪くなった、3.11以降はどんな新聞勧誘にもめげず、読売新聞は絶対に取らないと決めた)

だから、きっとこのところの読売新聞は、煽りを書き連ねているのだろうと思って、恐る恐るウェブサイトを覗いてみた。
海自と米空母の共同訓練とかの、特集組んでるあたりが相変わらずだ。(9条がなし崩し的に壊されているのはお構いなしと言うより本意)・・なるほど、北関係の記事が多いなあ。
見出し見ているだけでも読売読者はさぞかし、気になるだろうなあ。今にもミサイルが飛んで来るかも、と焦っちゃうかも。
個人的には、軍事パレードがエンターテイメントの国だから、ミサイルだってハリボテの予感しかしませんけれど。

森友関連のニュースであれほど騒がれても、また現政権の支持率が上がってくる。
恐怖は、人心を煽り利用し、支配するのに有効な手段であると、デジャブのように思い出します。

フォースには必ず逆フォースが生まれる。金正恩にトランプ、プーチン、習近平、安倍晋三。ブラックホールのように、暗黒フォースへ誘うスターが出揃ってしまった。
しかし、信じられないかもしれないけれど、この時代にあって世界人類の意識レベルは少しずつ上がっているのです。
人々の良識によって見えない歯止めがかかること、それを祈るばかりです。

今となっては、世界はオバマ善大統領に甘えて、危うい均衡を保っていたんだなあと、改めて思う。

コメント (2)
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