ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

クラクフ報告(20) 最後の街歩き① “あの階段”と、パンまつり

2014-01-23 23:25:02 | 2013年6月のクラクフ

3日前に公開UPしたのに、ちょこっと修正をほどこしたらブラックホールに吸い込まれて消えてしまった記事です。 

泣く泣く書き直しました。ううう・・・ あんなこと、もう二度と起こらないでね~!  

 

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去年6月に始めた『クラクフ報告』。実はまだ、終わってなかったんです。ムスメたちとの東京行きにすっかり気を取られ、気がついたら年を越しちゃってました

始めたときは、絶対年内に終わると思っていたのに・・・ でもハンパはいけません。ちゃんと終わらせなきゃね! ということで、再開します。どのみちもうほんのちょっとしか残っていないんですが。

 

去年の6月8日(土)の観光です。

クラクフ最後の日。到着以来初めて、朝から好天気でした。嬉しくなって朝食後すぐに街に出ました。しっとり雨に濡れたプランティ公園も悪くないけど、陽光降り注ぐ初夏の公園はやっぱりいい! 

大広場に行ったら、イベントで大変な混雑でした。(その模様は次回の記事で。) ヘイナル・マリアツキも今日で最後。ちょうど演奏の時間だったので、ズームインして写真をパチリ。

 

それまで二度行ったものの礼拝などでタイミングが悪く入れなかった聖フランシス教会(Church of St. Francis of Assisi)に、この日ようやく入ることができました。この教会は、クラクフの多才な芸術家スタニスワフ・ヴィスピャンスキ(Stanisław Wyspiański, 1869-1907)が手掛けたアール・ヌーヴォーの内装で有名です。特筆すべきは、“God the Father: Let it Be” というらしい巨大なステンドグラス(下中)。流れるような曲線と繊細な色づかいが、それは素敵でした。

  

次は、市電に乗ってカジミエシュ地区へ。前々日に見つけられなかったけれど、今回どうしても見ておきたい場所があったのです。手前で降りすぎて、少し歩く羽目になりました。ハトも好天が嬉しいのか、水溜りで水浴びしていました。

 

市電/バスの停留所とキオスク。一昨日訪れた、現在は民族史博物館になっている旧市庁舎の建物が見えてきましたが、目的地に向かうため左折します。

 

目的地は、あのアーチになった門の奥に。 あれっ、前方のあれは、ザピエカンカ(バゲットのピザ風)の広場ではないの。なーんだ、こんなに近くだったんだ・・・

 

アーチ型の門は、実は STAJNIA というパブの裏口なんです。他にも目当てが私と同じらしい観光客っぽい人がいたので、お客じゃないけど入っても大丈夫そうでした。 

 

壁の装飾がかわいい  さて、下戸の私がここにいったい何の用があったのかというと・・・

 

・・・そうなんです! この建物は、『シンドラーのリスト』の撮影に使われたんです!!

 

 

 

壁には、額に入った『シンドラーのリスト』のシーンのセピア色の写真が飾られていました。

 

出発前にネットでここの写真を見、私も行ってみたいと思いました。カジミエシュ地区、そう広くはないので歩いているうちに見つかるかな、なんて悠長に構えていたけど甘かった。前々日に見つけられなかったので、それに懲りてインフォメーションで訊いてきました。(ヘンなこと訊くな)なんて思われるかと心配したけど、インフォメーションのお姉さん、慣れた様子で教えてくれました。考えてみれば世界的に有名な映画だもの、私と同じこと考えた人は他にもたくさんいるはず。杞憂でした。

そのときもらった地図を貼っておきます。お姉さんが書いてくれたパブ名が逆さになっちゃってますが。アーチ型の裏口があるのは矢印の付け根のあたり、Meiselsa通りです。 (パブの住所は、入口がある方の Jozefa通り12番地。)

 

無事目的を達成したので、今度はパンまつりへ。2日間開催されるパンまつり、この日が初日でした。前々日に心配した天気も、ご覧の通りお祭り日和に 

露店はパンだけでなく、                                     はちみつ、

 

ワイン、

 

焼き菓子、                                                  魚の切り身の燻製、

 

ハーブ(?)、                                                    ソーセージなど、いろいろありました。

 

特設ステージでは、市長さんかな?偉そうな方がご挨拶。               楽隊のマントつきのユニフォームがシブい

 

私の肩・・・目の高さまでありそうな大きな管楽器も。               後方中央は、前々日ランチに入ったカフェです。  

 

好きなものを買って食べるスペースもありました。                    あの鮮やかなピンク色のものは、何だろう?

 

老若男女が楽しめるこういうお祭り、大好きです ホテルのビュッフェ式朝食をしっかり食べてきた私は、何も買いませんでしたが。

 

  しつこいようですが、お天気が良くなって、本当によかった。だって、見てくださいな。右側は前々日の写真です。天気によって、こんなにイメージが違いますもの。

   

   

 

パンまつり見物後、ポッドゴルジェ地区の教会に行くため大通りを南下。まっすぐ行くと、ヴィスワ川にかかるピウスツキ橋(Piłsudski Bridge、下左)にぶつかります。1926年6月に建設が始まった長さ146mのこの橋は、1933年1月19日に開通式が行われました。橋の名は、ポーランドの英雄ユゼフ・ピウスツキにちなんで名づけられました。ヴァヴェル大聖堂の地下に、特別に大事に棺が安置されていた人ですね。

第二次大戦中、ヴィスワ川北岸のカジミエシュ地区に住んでいた数千人のユダヤ人は、南岸のポッドゴルジェ地区に設置されたゲットーに強制移住させられました。この橋は、彼らがそのときに渡った橋のひとつです。ドイツ軍によって部分的に破壊され、戦後修復されました。現在、車・バス・市電・歩行者用で、私もこの3日前、プワシュフ強制収容所跡を見学後、市電に乗って渡りました。

この日はこの橋を渡らず、その東に2010年9月30日に開通したというバリアフリーの歩行者/サイクリスト専用の橋 Father Bernatek Bridge (下右)を渡ってみました。ずっと昔ここにはチャールズ橋がかかっていましたが、1813年に洪水で破壊。その残骸を利用して、145mある新しい橋が建設されたそうです。橋の名は19世紀にクラクフの病院創設に貢献した Laetus Bernatek神父の名をとって名づけられました。

  

この橋の別名は Lovers' Bridge 恋人たちの橋。永遠の愛を誓い合ったラブラブの恋人同士は、二人の名前を書いた南京錠を橋の両側の金網にくくりつけて、鍵はヴィスワ川に投げ捨ててしまいます。その後気が変わって別れたら? 南京錠は当然解錠できませんから、ペンチで金網をブッツンです。 同様の『習慣』は世界各地にあるようですが、ローマの場合、橋の保護のため南京錠は取り除かれたようです。(確かに、あれだけ付いてちゃ橋も傷むわ・・・

 

ポッドゴルジェ地区で、ポーランドの救急車を見ました。何台も並んでいたところをみると、背後の建物は病院だったのかな?何の変哲もない建物のようだったけど。

 

ポッドゴルジェにある St. Joseph's Church、広場に面しています。3日前に市電の窓からちらっと見て、ちゃんと見に行こうと思いました。尖塔と装飾的な外面が印象的。1905年から1909年にかけて建築されたそうです。旧市街大広場と違い、閑散としていました。

ヴィスワ川に戻って川沿いの遊歩道を、ヴァヴェルに向かって歩きます。振り返るとピウスツキ橋と、その奥に南京錠の橋が見えました(下左)。進行方向(下右)には、なにやらガスタンクのようなものが。

 

ヴァヴェルのジグムント礼拝堂の金色の丸屋根が、日に照らされ輝いていました。

 

遊歩道の左手に、突如人工ビーチが出現! 詳しくはEliilEさんの記事をどうぞ。 土曜日だったけど前日まで天気が悪かったせいか、まだ誰もいませんでした。

人工ビーチの対岸にあるのは、Church on the Rock。 この教会については次回に。

 

ヴィスワ川のボート・トリップもあるようです。こういう天気の日なら気持ち良さそう! 

先ほどのガスタンク、もとい、気球が近づいてきました。この気球は空から古都クラクフの眺望を楽しみたい観光客用で、ロープで地面に繋がれたまま上昇します。飛行(浮遊?)時間は『最低10分』で、大人一人の料金は現在のところ月‐金は38PLN(¥1291)、土日は45PLN(¥1529)のようです。 

  

ヴァヴェルと気球の位置関係です。気球、今週は悪天候のためずっと着地したままでした。お天気になったし、今日は、もしかして・・・?と期待しオフィスに行ってみましたが、「大事を取って今日も飛びません」とのことでガッカリ。

美しい古都クラクフとその周辺を、ぜひ空から見てみたかったんだけどな・・・ 

 

≪ 6月8日の観光 つづく ≫

 

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