ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

クラクフ報告(11) 民族史博物館~旧市街北部

2013-07-28 21:16:15 | 2013年6月のクラクフ

戦前までユダヤ人コミュニティーが栄えたカジミエシュ地区にある、ヴォルニーツァ広場。かつてはクラクフ旧市街にある大広場に匹敵するほどの広さを誇ったものの、その後縮小されて現在はごく普通の広さになった広場です。

広場の西側にあるのは、1800年にカジミエシュがクラクフに吸収されるまで市庁舎として機能していた立派な建物。現在は民族史博物館になっているので、入ってみました。どうせ天気悪かったし。   入場料は9PLN(¥270)でした。

下右写真は、建物の南面にある博物館の入口と、ポーランドの公衆電話。

 

博物館では昔の庶民の生活が再現されていて、面白かったです。天井の梁から吊るされているのは、もしかして、ベビーベッド!?ちょっと床から高すぎやしないかっ?!

 

巨大なオーヴン(ですよね?)がありました。素朴でかわいらしい装飾です。下右を除いて。

 

昔の教室。                                                隅には、手洗い場。

 

地域によって少しずつ異なる民族衣装の展示。                               装飾品のあれこれ。

 

ジャケットのスタイルの変遷。英語のできる案内役の女性が、いろいろ説明してくれました。ものすごく凝った刺繍がされたジャケット。

 

下左のジャケットは、19世紀後半のもの。装飾用の金具がたくさんついていて、その重さ、なんと3.5kg! 肩凝りそう~ 

たっぷりフレアがついた下右のスカートは、タイトスカートの10倍くらいの生地が要りそうです。

 

内側になって見えない部分にまで、凝った刺繍がびっしり。昔の人は偉かったなぁ。

 

庶民の生活手段も紹介されていました。農作業、狩猟、漁獲、糸つむぎ、生地製作などです。

残念ながら展示品の説明文は、ポーランド語のみでした。各部屋の入口にその部屋の展示品のあらましを紹介する英語のカードがありましたが、読むのが面倒なのでほぼ無視   (あぁ~っ! 英語が、すらすら読めたらなぁ・・・

 

 

ショプカ(szopka)の展示室もありました。ショプカとは何ぞや!? ―― 『ポーランド政府観光局のブログ』から抜粋させていただくと、ショプカというのは、

“教会や歴史的な建造物を模造したハウスと小さな人形を使ってキリスト生誕の物語を描写したもの。もともとは馬小屋に聖母や幼子イエスがいるという素朴な作りでしたが、歳月とともに大仕掛けできらびやかな作品が主流になってきました。”

クリスマス前のクラクフでは毎年、ショプカ・コンクールが開催されるそうです。ショプカの伝統をサポートするため、市当局は1937年に、最初のコンクールを開催。以後コンクールは、第二次世界大戦中を除いて、毎年12月の最初の木曜日に、旧市街の大広場にあるアダム・ミツキエヴィチの像の周辺で開催されてきました。最優秀賞を獲得した作品は、コンクール後は大広場の隅にあるクラクフ歴史博物館(Historical Museum of Krakow)に展示されるそうです。

 

こちらのブログによると・・・

“ショプカを飾ることの伝統は、はるか13世紀までさかのぼり、フランシスコ派の修道士たちによって始められました。初期の頃のショプカは、キリストが誕生したベツレヘムの馬小屋の模型に、聖母マリアと誕生したばかりの幼子イエス、そして聖ヨセフ、羊飼いや動物などをあしらったもので、教会の中や外に飾られました。

 18世紀には、クラクフやその近郊に住む大工さんたちが仕事が少ない冬の間の稼ぎとしてクラクフの有名な建物をモデルとしたショプカも作り、売るようになりました。クリスマスが近づくと手作りのショプカを手に家々を訪ねて売り歩いたそうです。

 ショプカのモデルとなった建物の第一番は、聖マリア教会でした。そして、ヴァヴェル城や織物会館、バルバカンなどのクラクフを代表する建築物が人気を呼び、もとのショプカが再現するキリスト誕生にまつわる聖書の場面以外に、ポーランドの歴史的出来事、風刺や伝統も描かれるようになりました。精巧な細工の建物や部屋の中には、細やかに作りこまれた人形が飾られます。最近ではからくり仕掛けになって動くものも多いようです。”

・・・なるほどね~! 雪に閉ざされた寒くて長い冬。 ショプカ売りさんが訪れてくれるのを、楽しみにしていた人々も多いのでは。 そのせいかな?ショプカ関連の写真の中には、奇抜な格好をしたショプカ売りさんも多かったみたい。(奇抜を通り越して、ちょっとホラー?

 

おぉ~、ショプカに勝るとも劣らない、きらびやかなかぶりモノ! 特に左から二番目のがいいわぁ。 誰かこれかぶって、うちにも来てくれないかしらん。 

天気が今ひとつのため、半ば時間つぶしに入った博物館でしたが、なかなか楽しめました。

 

ヴォルニーツァ広場の北側4番地には、Horai (蓬莱)という中華・タイ・和食レストランがありました。以前は9番地にあったけれど、4番地に移動したようです。

In Your Pocket の評価はなかなか高いですね。いつか機会があったら、入ってみたいなぁ。

 

旧市街に戻るため、クラコフスカ(Krakowska)通りを北に向かって歩き出しました。

 

観光タクシーのオープンカーもトコトコ走っていました。時間と体力節約のため、途中から市電を利用。車両内は最新式でキレイでした。

 

ヴァヴェルの足元で市電を降り、グロツカ(Grodzka)通りの西を並行するカノニカ(Kanonicza)通りを北上してみました。下左は、カノニカ通りから見たヴァヴェル。下右は、前面に騙し絵のある家。けっこう3Dに見えてすごい。

 

ローマ教皇になる前は、クラクフに縁の深かった故ヨハネ・パウロ2世。カノニカ通りに、元教皇がお住まいだった建物がありました(下左)。

その先左側にあったカフェは、窓の一つが本棚に見立てた彫刻になっていていい雰囲気でした(下右)。

 

ふたたび、聖ペテロ聖パウロ教会。グロツカ通りを隔てて同教会に面する広場の円柱の上に立つ銅像(下左)は、同教会に埋葬されたピヨトル・スカルガ(Piotr Skarga)のものだそうです。

フランチシュカインスカ(Franciszkanska)通りに達したら、通りの北側に、またもや故ヨハネ・パウロ2世のお写真。こちらにもお住まいになっていたようです。

 

旧市街北西部にあるスチェパインスキ(Szczepanski)広場です。素敵な建物に囲まれ、噴水もありました。 (天気が良かったらな・・・

チャルトリスキ美術館です。入口の扉には、“改修工事のため、ダ・ヴィンチの『白テンを抱く貴婦人』は2012年5月12日からヴァヴェル城に行っています”の掲示が。そっか、もう一年以上も・・・ しかもいつまであっちに行っているのかが書かれていません。「予定は未定」ってことでしょうか。

 

渡り廊下?をくぐり抜けると、その先は市壁の名残りとフロリアンスカ門です。市壁の名残り前に、恒例の青空絵画市が立っていました。

 

市壁の名残り前から美術館を見るとこんな(下左)感じでした。

 

素敵な絵が多い中、中には(私にも描けそう)レベルのものもあり、面白かったです。

 

大広場に戻ったら、ステージが組まれ、民族衣装を着た5人の少女が歌と踊りを披露していました。

 

この頃、時間は午後6時を回ったところ。月・水・木・金は午後8時まで開いているはずの、織物会館地下にある『中世の生活博物館』に入ろうと思ったのですが、なんとこの日だけ、事情により臨時閉館。織物会館2階の美術館も午後6時までだったので、もう閉まっていました。

お昼に食べたポテトパンケーキのおかげでお腹が空かなかったので、夕食はパスすることにし、ホテルに戻ることに。

 

この日取ったルートです。地図内に書き忘れたけれど、H はホテル。実線は徒歩、点線は市電利用です。

       

 

ホテルに戻る途中にあった売店で、夕食代わりのヨーグルト(1.49PLN=¥45)とミリンダ(3.49PLN=¥105)を購入。朝買ってあったポンチキとヨーグルトとミリンダを夕食代わりにしました。

ポンチキ、写真を撮り忘れたけれど、おいしかったです。バラのジャムは、本当に口の中にバラの香りが広がって感動しました ただ、ジャムが一方に片寄りすぎていたのが残念でした。         

翌日はいよいよオシフィエンチム(アウシュヴィッツ)! 疲れていたので、翌日に備えて午後10時に床につきました。

 

≪ 6月6日の観光 おわり ≫

 

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1 コメント

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Unknown (はま)
2013-07-30 11:40:20
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