わが町ダーズリー(Dursley)は、人口6000人ほどの眠ったような田舎町だが、4kmほど離れた隣村のユーリー(Uley)はさらに小さく、人口は1200未満。
ユーリーの今と、 昔。 この道路、私もたまに通ります。
上の写真にも写っているパブを除けば、ユーリーにあるお店は、写真の道路をもう少し下ったところにある郵便局を兼ねた小さな商店のみ。その商店が、昨年、閉店の危機に陥った。経営者夫妻が、隠退を決めたからだ。
しかしその店には、ユーリーだけでなく、近隣のより小さな村からも住人が買物にやって来る。どうしても店を存続させたい。住人たちは、一致団結して立ち上がった。
ユーリーの唯一の商店と、 そこを訪れたチャールズ皇太子。
寄付金を集めて店内を改装し、ボランティアを募って店番のシフトを回転させられるだけの人員を集めた。努力は実り、昨年7月に店は新装開店。
そして、里帰りしていた私の帰国前日だった、先月22日(金)。チャールズ皇太子が、同商店を『公式にオープン』するため訪れたそうだ。
訪問は30分と予定されていたが、皇太子は店内を見物し、説明に耳を傾け、ボランティアと冗談を交わし、できるだけ多くの人々と握手し、歓迎する子供たちに話しかけ・・・して、1時間以上も過ごされたそうだ。
国旗を手作りし、皇太子にプレゼントする似顔絵や風景画を用意してこの日を待っていたという村の小学校の子供たちには、皇太子の訪問はエキサイティングな出来事として長く記憶に残るに違いない。
そういえば、チャールズ皇太子の別邸であるハイグローヴ・ハウスは、ユーリーから12kmしか離れていないテットビュリー郊外にある。
ということは、皇太子ご自身も一年のうち何ヶ月かはグロスターシャー州の住人になるわけだ。ちょっと親近感。
なにはともあれ、王室のメンバーが都会だけでなく田舎にも姿を見せて住民と触れ合ってくれるというのは、いいことです。うん。