素人の焼酎評価

焼酎の美味しさ・面白さをご紹介しています。どうぞゆっくりとご覧ください。

○紫美(芋)

2005年09月30日 | 評価待ち焼酎(芋)
 雲海酒造さんで作られていた焼酎。その前は新屋酒造で作られていた。吸収合併により雲海酒造さんで作られることになったが、その雲海酒造さんでも作るのをやめたので、終売品となっている。まだそこらへんの酒屋さんには在庫があるようなので、見かけたら今のうちに買っておいた方が良いかもしれない。
 水にさつまの霊峰・紫尾山系の花崗岩層より侵出してくる名水・紫美(しび)を使用している。またかめ壷仕込みで醗酵蔵に住み付いた家付き酵母を使用して、伝承の木製蒸留器での蒸留を行っている。生産量もすごく少なく、毎月鹿児島県内350本販売の焼酎だったそうだ。
 これを飲んでとても美味しかったとしたら、少々困ってしまう。終売品の定めなので仕方ないが、それもなんだか寂しい気がする。

○宝山紅東(芋)

2005年09月29日 | 評価待ち焼酎(芋)
 西酒造情熱シリーズの一つ「宝山紅東」。名前のまんまだが紅東を原料として使っている。この紅東は関東を中心に栽培されている品種で、「黄金千貫」と「関東85号」という芋の交配種らしい。紅東は近所のスーパーでも見かけることが出来るくらいに身近な品種。アルコール度数34度で常圧単式蒸留、無濾過、無調整瓶詰め。情熱シリーズ全部に言えるのだが、このラベルは結構好きだ。あと芋麹全量も。年1回の出荷ながら情熱シリーズは比較的入手がしやすい。これは5月に発売となる。4合瓶、一升瓶で購入可能。今回は薩摩銘酒館さんで購入することが出来た。これで情熱シリーズ全部を紹介したが、実際飲むのが楽しみな物ばかり。情熱シリーズは意見が結構分かれて、合うと合わないがハッキリしているような気がする。私はどちらに転ぶかな?

○造り酒屋櫻井(芋)

2005年09月28日 | 評価待ち焼酎(芋)
 櫻井酒造さんの焼酎で、なかなか手に入りづらい。ってゆーか店頭販売しているところを見たこと無い。今回友人のご尽力で入手することが出来た。これで「古酒櫻井」「金峰櫻井」「造り酒屋櫻井」「黒櫻井」の飲み比べが出来る。
 この「造り酒屋櫻井」は、金峰町産の酒造好適米(日本酒用酒米)と黄金千貫、白麹を使用。芋本来の風味を損なわないように、濾過を控えめにしている。割水は佐藤で有名な関平鉱泉水で割っている。この焼酎の為にわざわざ杜氏さんが汲みに行ったらしい。これは結構楽しみだ。櫻井酒造さんの焼酎は、原料芋を地元の契約農家さんから仕入れ、手作業で1つ1つ両端や傷んだ部分をカットするという念の入れようで作っている。きれいな芋で作った焼酎は癖が無くすっきりとした味わいに仕上がります。月間たった300本の限定出荷のため、なかなか手に入らない。

○別撰神川(芋)

2005年09月27日 | 評価待ち焼酎(芋)
 神川酒造さんの焼酎。詳細は判らないのだが、この焼酎はコセド酒店さんのアイデアで生まれた焼酎らしい。最近は比較的見かけるようになったが、以前はあまり見かけなかった。噂であるが「別撰神川」は「森伊蔵」に似た味わいがする焼酎らしい。森伊蔵と一緒に飲み比べてみて、どんな感じがするかを確かめてみたい。
 大隅半島の芋を使い、甕壷仕込み、甕壷貯蔵で作られる。大隅半島の芋で造られる焼酎は優しい味わいになるという噂もあるが、果たしてどうだろうか?価格は安い設定で、一升瓶で2,000円程度とコストパフォーマンスに優れている。これの原酒も売っていて、アルコール度数は38度。密かにこれは楽しみにしている焼酎。早く飲んでみたい。

○坐忘(芋)

2005年09月26日 | 評価待ち焼酎(芋)
 さつま無双さんが作って、酒職人ギルドで売っているという焼酎「坐忘」。ギルドなので当然販売店が限られている。ギルドのお酒はちょっと高めで4号で1,500円ちょっと。だが、ラベルも凝っていて、何よりも美味しい。その蔵元のレギュラー酒とは一風変わった味わいが楽しめる焼酎ばかりがある。さつま無双さんの他のギルドの商品は「もぐら」「あやかし福助」「竈」等いろいろある。この「坐忘」はアルコール度数30度とちょっと変わった焼酎。これはうまみを充分に引き出す為にこの度数で発売されている。「仲右衛門」も味わいを充分に引き出す為に30度で出荷されているし、池の鶴は28度で出荷されている。その焼酎毎に一番美味しい度数がある様だ。黒麹・無濾過の焼酎。以前は4合瓶だけしか無かったが、最近一升瓶も発売された。
 以前飲んだことがあるが、まだまだ本当の初心者であった為、そこまで味は覚えてない。じっくりゆっくり楽しんでみたい。「もぐら」や「竈」と一緒に飲んで見ると楽しめると思う。

○虎徹(芋)

2005年09月25日 | 評価待ち焼酎(芋)
 櫻の郷酒造さんの焼酎「虎徹」。「こてつ」と読む。私は「とらてつ」とか読んでしまった。この虎徹は、新撰組隊長・近藤勇が愛用した日本を代表する名刀中の名刀。仕込み水と割り水に宮崎県北郷の湧き水(天然水)を使用し、黒麹・甕仕込みで創られている。
 2004年12月に初出荷され、全国で約80件の取扱い限定なので、なかなか入手できない限定焼酎となっている。しかしあまり有名ではない為、ネットでは比較的良く見かける。まだ飲んだこと無いが、調べてみると、品の良い味わいとは全く正反対で、とくにかく粗く、甘く、濃い、本当の焼酎好きに飲んでもらいたいガツンとくる味わいらしい。まあ黒麹だからそのような味になるのだろう。「刀」や「正宗」等、刀系のお酒が多いので、刀飲み比べも楽しそう。

○黒伊佐錦無濾過(芋)

2005年09月24日 | 評価待ち焼酎(芋)
 黒伊佐錦のヌーヴォー。秋口限定の出荷。そろそろ出荷される事になる。通常焼酎は蒸留後に濾過、熟成をさせる。これにより焼酎の中にある劣化しやすい成分を取り除くことで、品質の安定をはかる。しかしこれは濾過を行わずに蒸留したての焼酎を瓶詰めしている。そのため白い綿状の浮遊物(オリ)が発生することがある。このオリは「芋の華」とか「芋焼酎の華」とか言われる。
 ここで「新焼酎」とか「新酒・無濾過」の違いについて語ってみよう。
「新酒」・「新焼酎」は「新製品」と勘違いされがちだが、はっきりと定められた定義はなく、各蔵によってその扱いは違う。また県内の蔵元においても統一した見解は無い様だ。
 「新焼酎」とは、今年獲れたてのサツ マイモで仕込んだ新酒と古酒をブレンドし、 新酒の持つ香りと古酒の持つまろやかさを調和させた焼酎。これには伊佐錦と黒伊佐錦が該当する。
 「新酒」は新酒の持つ強い香りと独特の味わいのある焼酎。ワインに例えるとヌーボーと同意義になる。今年の夏以降獲れたてのサツマイモで仕込み、古酒を含まない焼酎。
 そして、この「黒伊佐錦・新酒・無濾過」は、今まで工場でしか味わうことの出来なかった、濾過をまったく行わない蒸留したての味わいをそのまま瓶詰めしたものになる。
 いずれにしてもこの時期はとても楽しみな時期になる。ヌーヴォーを飲んで「ああ、この焼酎は寝かせたらどんな味になるかなぁ」とか思いながら、ダレヤメを楽しむのも一興である。

○燃島(芋)

2005年09月23日 | 評価待ち焼酎(芋)
 燃島とは鹿児島県の桜島の麓、錦江湾に浮かぶ人口13人の小さな島にちなんで名付けられた。この「燃島」は焼酎に使用されている白麹菌と一般的に清酒で使用される黄麹菌を併用して仕込まれてる。仕込方法は明治末期の製法であるどんぶり仕込法を採用している。このどんぶり仕込みは通常の芋焼酎と比べると「味の成分が多く、酸味が3~4倍と強いので料理との相性がとっても良く、どっしりとした酒質の中にも、口当たりやわらかくまろやかな味わいと華やかな香りが特徴の個性的な芋焼酎の原点ともいえる味わいになるそうだ。おなじどんぶり仕込みの「さつま白波明治の正中」は私には合わなかった。ここまであわなかった焼酎は初めてだった。正直これを飲むのが怖い。
 瓶の形が特殊な瓶で、これは船徳利瓶と言うらしい。「一どん」がこれと同じ瓶に入っている。この船徳利とは、下面が平たく広がり安定が良く、揺れる船内で使っても倒れない徳利のことを言うらしい。

○俘(芋)

2005年09月22日 | 評価待ち焼酎(芋)
 ギルドの焼酎「俘」。「とりこ」と読む。「赤江」で有名な落合酒造場さんの焼酎。年2回だけの出荷なので、なかなかお目にかかれない。黒麹・無濾過・アルコール28度という以外は情報が全くない。
 ラベル裏面より
人間 長く生きていると、どうしても囚われるものに出会ってしまうものである。
たとえば、この焼酎などもそのたぐいである。
これは落合家先祖からの口伝にもとづき、家族で精魂を傾けて造ったものである。
いやはや、この酒にはまいった。
俘になりそうだよ。
長友次男
 とりこになりてぇ~っ!

○宝山白豊(芋)

2005年09月21日 | 評価待ち焼酎(芋)
 西酒造さんの季節限定の焼酎。宝山白豊。年1回の出荷で3月に出荷される。芋はそのまま白豊を使用している。宝山情熱シリーズの一つ。アルコール度数が34度と高く、酔っぱらい製造器のこの焼酎。こんなにアルコール度数が高いのは蒸留した焼酎をそのまま瓶詰めしているからだ。一度宝山全種類を飲み比べてみたいと思っている。この白豊という芋はネコブセンチュウという害虫に強く、でんぷん質も高い芋同士を掛け合わせた、国内品種の優良遺伝子を集積したものらしい。芋の色は真っ白だそうだ。鹿児島では澱粉用として栽培されているが、県内で一番の収穫量を誇るらしい。
 一度西酒造さんの焼酎飲み比べをやってみたい。「薩摩宝山」「富乃宝山」「吉兆宝山」「白天宝山」「宝山綾紫」「宝山白豊」「宝山紅東」「宝山芋麹全量」・・・・。一日8杯も飲めないだろうな・・・。でも試す価値はあると思う。

○松露黒麹(芋)

2005年09月20日 | 評価待ち焼酎(芋)
 今日は黒麹。私は以前は黒麹好きだった。しかし、なかむらを飲んだ後、萬年と佐藤の白黒を飲み比べて一気に私の中で白麹の地位が上がった。正直白麹ってこんなに美味しかったの?と思った。この松露も白黒を当然飲み比べるが、これの軍配はどちらに上がるのだろうか?白黒の飲み比べって結構楽しい。萬膳は黒黄の飲み比べだが、その様な飲み比べをずっと続けていきたい。
 通常の松露を黒麹に変えただけで、それ以外は特に変更はない。完熟した黄金千貫を用いて常圧蒸留、軽く綿濾過し貯蔵・熟成して、地下天然水にて25度に割水。全て松露と同じ。これまで工程が同じだと、逆に麹が違うだけで、これだけの味の違いが出るのか!とビックリするだろう。そんな考えを巡らせながら飲むのも楽しい。
 松露酒造さんの焼酎は全般的に消費者に優しい。あの104号でさえ、一升瓶で二千円ちょっと。貧乏人の私には良い蔵本さんだなと思う。こうゆう蔵本さんにはこれからも頑張って欲しい。

○松露(芋)

2005年09月19日 | 評価待ち焼酎(芋)
 宮崎県にある松露酒造さんの焼酎「松露」松露というと104号を一番初めに思い浮かべるが、これは普通のレギュラー品。完熟した黄金千貫を新鮮なうちに処理して、米麹は河内菌、酵母は宮崎酵母で仕込んでいる。シラス台地の地下水を仕込み水に使って造り出される焼酎。地元では20度の焼酎が主流らしい。これも104号と同様にロックが一番良いらしいが如何なものか?
 蒸留はステンレス製の蒸留釜を使い、初留・中留・後留と蒸留します。そのまま原酒に磨きをかけるために常温にてガス臭を抜き、不要のフーゼル油をすくい、その後軽く綿ろ過し、貯蔵・熟成と手間と時間をかけた後、割水、瓶詰しています。このろ過を軽くすることで芋の風味をしっかりと残しているらしい。この松露は熊本国税局酒類鑑評会の優秀賞を数多く受賞し、近年は平成6,8,9,10年に受賞している。さらにdancyuの2004年1月号の焼酎特集の33本の中に選ばれました。
 104号を一度飲んだ時に非常に美味しかったので、これも楽しみ。もちろん白黒の飲み比べと同時に104号との飲み比べもやりたい。

○たちばな原酒(芋)

2005年09月18日 | 評価待ち焼酎(芋)
 たちばなの原酒。名前もそのまんまで「たちばな原酒」。見てくれが非常に私の心をくすぐり、味云々ではなく、とにかく欲しかった焼酎。飾っておくだけでも、なぜだか知らないが至福の感じが持てる焼酎。昔は黒木本店の特約店を知らなかったために、入手するのに抱き合わせでインターネットで購入した(もちろん定価)その時には「破壊王」と一緒の抱き合わせだった。購入してから特約店を知って、結構な頻度で見つけられるようになった。
 原酒であるためにその時のアルコール度数が違い、35.0~35.9度のアルコールを含有している。以前陵さんに言われたのだが、アルコール度数の分析が出来ないかを聴かれたことがある。自分の分析技術アップのために、一度分析して、その度数が合っているか確かめてみようかな?
 黄金千貫を用いた焼酎でその日に掘った芋をその日のうちに仕込んでいる。発酵・蒸留・貯蔵・熟成にも細心の注意を払って造り上げた焼酎。できたらたちばなの20度を入手してたちばな兄弟で飲み比べてみたいな。
 ラベル裏面より~宮崎・児湯の大地で育てた芋を掘ったその日のうちに仕込んでいます。
 たちばな原酒は割水、ブレンド等による一切の調整を拒否した単一原酒一〇〇%の焼酎です。
 室で育て上げた手造りの麹と自社培養による独自の酵母を用いて酒母を造り、自家農園(農業生産法人「甦る大地の会」)と地元生産者グループにて栽培した芋(黄金千貫)を掘ったその日のうちに仕込み、発酵・蒸留・貯蔵・熟成に細心の注意を払いながら仕上げました。
 濃く深みのある風味をお楽しみください。
 自家農園(農業生産法人「甦る大地の会」)は焼酎カスの肥料を使い、ゆうき農法とリサイクル、地域循環型農業に取り組んでいます~
 外箱より~ たちばな原酒は割水、ブレンド等による一切の調整を拒否した単一原酒一〇〇%の焼酎です。
 麹は、昔ながらの麹室で育てあげた麹。酒母は、土中に埋めたカメにじっくりと仕込んだ、酸・甘・辛・苦・渋の五味押味のきいた生?。原料のさつまいもは、ひとつひとつ手に取って厳選した黄金千貫。
 それらを厳選した醪に、麹菌・酵母菌が共に発酵を続けられる限界の高温酵母を試みました。この高温酵母による熟成醪をゆっくり時間をかけて蒸留し、貯蔵・熟成させ、そのまま壜詰めいたしました。
 この原酒は、焼酎本来の独特の濃く深みのある風味をもった本格芋焼酎です~

○たちばな(芋)

2005年09月17日 | 評価待ち焼酎(芋)
 黒木本店の焼酎。他の焼酎に比べて非常に安い。4号瓶で800円ちょっとの値段。アルコール度数20度と25度があり、20度はあまり見かけない。地元限定なのか?これの原酒で「たちばな原酒」がある。返ってそっちのほうが売っているところを見かける。
 いろいろ調べてみても「昔ながらのカメにて仕込み、蒸留・濾過・熟成に細心の注意をはらい、芋の持つ本来の芳香と旨味を最大限に引き出した本格芋焼酎です」としか解らない。この焼酎を調べている間にパック入りのたちばなを見かけた。これはちょっと欲しいと思った。

○白天宝山(芋)

2005年09月16日 | 評価待ち焼酎(芋)
 西酒造さんの焼酎で、昨年新発売の焼酎。「吉兆宝山」は黒麹、「富乃宝山」は黄麹、そしてこの「白天宝山」は白麹で作られている。年間10,000本の限定生産品。白麹の焼酎は「なかむら」の影響でかなりシビアな目で見てしまう。私の勝手な格付けで「黒麹より白麹の焼酎がうまい蔵元はかなりの実力を持っている」と思っている。吉兆宝山は私は初めてお湯割りで飲んだ時に結構衝撃を受けた。「うまい・・・。」この思いを超えられるか?結構話題になった焼酎なので、飲むのは楽しみ。意見はハッキリ二つに分かれるようだが・・・・。