虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

三田の里 大原邸

2011-01-18 | 日記
高槻、吹田、箕面、池田、川西、宝塚、三田あたりは、私の出没エリアだ。
今日は、久しぶりに三田へ。
三田市の大原という地名に「三田の里 大原邸」という屋敷がある。
周囲は畑で、古い屋敷も何軒か。たしかに、三田の里というのどかな風景だ。

その大原邸。ここで、メシが食える(ちょっとガラが悪くなって失礼)。
あの「がんこ寿司」が料理屋をやっている。

あの食べ放題、飲み放題のがんこ、友人と酒を飲むときには、よく利用したものだが、そうか、最近はこういう経営もしているのか。三田の他にもいくつか、「屋敷」を利用した店をやっているらしい。知らなかったよ。

店内に入ると、お琴の曲が流れていた。注文を受けるのは着物姿の女性。
庭を眺めながら食べるカウンターやテーブル席。
女性客が多いようだ。たしかに、サラリーマンがお昼を食べにここには来ないよな。
「がんこ」だから、そんなに高くない。1000円以下で腹いっぱいになる。
なかなかいい店だと思った。

近頃は、民家をカフェや料理屋さんにするところもふえているが、「屋敷」を料理屋さんにするとは、たしかにアイデアだ。

この屋敷、築100年以上たつお屋敷らしいが、「大原」というのは、鎌倉時代からこの辺を領有していた豪族だったらしい。荒木村重によって滅ぼされたあとは、播州三木氏に属し、小原と名を変える。初代小原信利は、秀吉の九州征伐の時に戦死。2代小原信忠は、朝鮮の役で戦死。三代は初代信利の娘(理応院)の四男が継いで、その後は医者になったそうだ(法眼の位に就く)。

さて、初代信利の娘(理応院)と田原甚兵衛久光という人が結婚したのだが、その息子の一人が伊織。この人が、宮本武蔵の養子になり、豊前小倉で4500石で筆頭家老をつとめた宮本伊織。小原家と宮本家との関係は幕末までずっと続いていたそうです。

この「がんこ 三田の里 大原邸」のすぐ隣が大歳神社、少しはなれるけど、近くには「青原寺」という由緒ある寺もあります。大原一族に関の深い社寺です。

以上、講釈おわります(笑)。

画像が「がんこ 大原邸」です。