老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

春を探しに

2016-01-26 11:31:27 | 俳句
  昨日とうってかわった日差し。
近所の山の辺へ、春を探しに出かけた。
空には 春の雲が浮かんでいる。
     

 今 高速道路の二車線工事が行われている。
出入りの トラックがひっきりなしに走っている。今日は、車を除けながら、春を見つけに。

      
 
 ここの家の梅は毎年 見事な 花を咲かせている。
いつもは、散歩をしながら遠目に見る。
今日は人の姿が見えたから、声をかけて、庭から見せてもらう。

       ☆彡    岩走る垂水さきがけ梅早し 

             

       ☆彡    真空管ごと大寒の青き宙



 椿 ですかと尋ねると 山茶花です、と教えてくれる。
八重咲の山茶花はめずらしいと思った。

       🐢   咲き満ちて山茶花に翳なかりけり



 お隣の家には、もう沈丁花が咲きかけていた。紅系と白系。
昨日のあの寒さの中、蕾は膨らみかけている。

      🍒    沈丁花通りすがりの人覗き

      🍒    庭焚火に咽せてかつてのパイロット

      🍒    枝折戸を鼻で押す犬庭焚火
        


 最近は、都会で働いていた、リタイアの人が、新しく家を建てたり、育った古いを家をリホームして、田舎暮らしを始めている。
瀬戸の海が見え、そこそこに 先祖の残してくれた、土地があれば、最高に健康的な老後が過ごせる。

 梅かと思って近づくと 花桃の木であった。

        🍒     遠く見て梅と見まがう桃の花

        🍒     冬萌の畦猫車押して来る

        🍒     日脚伸ぶ一杯いかがと陶狸

 後 一か月すれば、白い枝垂れ梅が咲くから見においでなさいと、桃の木の横で会った方が言ってくださった。
楽しみである。

          🍒   春近し夕焼けを背に負ひ帰る



              


コメント
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