生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

臆病な戦士(その2)

2016-11-10 16:18:02 | 聖書から
ギデオンは、神さまから「勇士よ」と声をかけられ、ミデヤン人と戦うリーダーとして選ばれました。けれども、ギデオンはオフラという小さな町に住む、弱い存在でした。

オフラの町の人たちは、バアルという偶像を拝んでいました。
まずはそれをやめさせるため「バアルの祭壇を取り壊し、そのそばのアシュラ像を切り倒せ。(士師記6:25)」と神様が言われました。

ギデオンは神様に言われた通りにするのですが、父親や家族、町の人たちを恐れて、昼にではなく、夜に行いました。

翌朝、町の人たちはバアル祭壇が壊され、アシュラ像が切り倒されているのに気づきました。ギデオンがやったことを知り、ギデオンを殺せとギデオンの父に訴えました。

ギデオンの父、ヨアシュが「自分の祭壇が壊されたのだからバアルが自分で争えばいい」
と答えたので、人々はギデオンのことを「エルバアル」と呼びました。エルバアルとは、バアルは神であるという意味です。

ヨアシュはなぜギデオンを罰しなかったのでしょう……。「エルバアル」という名から、悔い改めたそうです。

もし、バアルが本当の神さまなら、祭壇を壊したギデオンを罰するはずです。しかし、バアルには何の力もありませんでした。ヨアシュは、神様がバアルを拝むことを嫌っておられると知っていて拝んでいたのですが、それが間違えだとはっきり気づいたのではないでしょうか。

ギデオンの勇気ある行動がヨアシュの心を変えたのです。

それで指導的立場にあったヨアシュは、オフラの町の人たちが偶像礼拝をすることを責めました。

ギデオンには、ミデヤン人という外なる敵と、神以外のものにより頼んで偶像礼拝する町の人たちという内なる敵がいました。
ミデヤン人と戦う前に、内なる敵を取り除いたことは、意味深いことだと思いました。

バアルとは、偶像とは、何でしょう。
たとえば、パソコンやスマホが何よりも大切になっていて、それに縛られていたら、それは偶像です。インターネットやゲームがやめられなくなり、気づかないうちに依存症になっていることがあります。それも偶像です。「神様を第一としないことが、偶像礼拝です」と聞いてドキッとしました。
ギデオンは「たたき切る」という意味だそうです。内なる敵をたたき切るのは外なる敵をたたき切るより大変なことかもしれません。


写真はセーヌ川。記事とは関係ありませんが、フランスの写真、これからも続けてアップしますね。


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