児童買春ポルノ禁止法の改正案の審議が今月26日から衆議院で開始されるらしい。単純所持の禁止を柱とする今回の改正審議には、児童ポルノの定義が曖昧であることや、別件逮捕や児童ポルノを個人のPCへ知らぬ間に格納してしまうウィルス等による冤罪を生む可能性など、問題点は多い。
・児童ポルノ禁止法:改正案審議入りへ--26日衆院で
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090619dde041010075000c.html
また、買春(主に男性)だけが処罰対象で、援助交際などの売春(主に女性)は処罰対象にならない点も法的な平等性に欠けるという指摘は以前からあるが、これは今回では審議の対象にすらならない。
更に、この男性のみ処罰の勢いに乗じて、売春禁止法を全く逆の買春禁止法に摩り替えてしまおうという変革をフェミニズムは画策しているようだ。
児童ポルノに関しては本ブログで何度も取り上げているので詳細は過去記事を参照されたいが、フェミニズムが蔓延する社会では児童性愛が著しいことを考えれば、フェミニズムにより大人の女性の魅力が損われ、児童など年少の少女へ興味が移っていくのだと考えられる。
性犯罪が多発するのもフェミニズムの影響なのに連中は厳罰化を主張する。児童性愛が増えるのもフェミニズムの影響なのに連中は規制強化を主張する。更にセクハラもDVも幼児虐待も、構図はどれも同じだ。
だが、実際には既に間接的な規制は出来つつある。何故なら、今月12日には改正著作権法が成立しており、来年元日より適用されるからだ。
・改正著作権法が参議院で可決・成立、「ダウンロード違法化」など
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/12/23773.html
改正著作権法には、違法配信されている音楽・映像を違法と知りつつダウンロードする行為を禁止する、いわゆる「ダウンロード違法化」の措置が盛り込まれた。ただし、違反者に対する罰則は設けられていない。また、海賊版DVDなどを違法複製物であると知りつつネットオークションなどに出品する行為が禁止され、違反した場合の罰則(5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金または併科)も設けられた。
・・・(中略)・・・
改正法は、衆議院では5月12日の本会議において全会一致で可決。参議院では文教科学委員会において議論が行われ、原案通り可決すべきと決定。6月12日の参議院本会議で可決・成立した。また、改正法には、違法配信と知らずにダウンロードした利用者に不利益が生じないよう留意することや、合法サイトを示す「識別マーク」の普及を促進すること、私的録音録画補償金制度や著作権保護期間の見直しなどについて早期に適切な結論を得ること、教育目的での著作物利用に関して許諾の円滑化に努めることなど、9項目の附帯決議が付された。
(部分引用)
ダウンロード違法に対する罰則規定は設けられていないが、何れそれも改正され罰則も規定されるようになるのは間違いない。そうなると、ファイル共有ソフトの利用者も次第に減少していくことが考えられ、必然的に児童ポルノなどのファイル流通も滞ることになる。つまり、改正著作権法は、あらゆるファイルの流通を阻止する役割となるわけだ。
尚、引用のニュース最後部に「附帯決議が付された」とあるが、この「附帯決議」には法的拘束力は全くないものだということも覚えておいて欲しい。つまり何の意味もないのである。
著作者保護、児童保護など一部の目的を盾に、事実上のネット監視を実現させてしまう。わが国も北朝鮮のような監視国家と同じ道を歩んでいるような気がしてならない。
<参考>
児童ポルノ法規制強化はファイル交換ソフトの根絶が目的か
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/96b446e991ae7979207f6aa38fc0b409
ネット依存の生活に潜む心の闇 --秋葉原通り魔事件、児童ポルノ法改正--
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/b3e76a63eb0528eff0b18b9d63926f24
思想、言論の統制社会が到来 --児童ポルノ法改正の思惑--
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/6ff25043debe9810970d07b610296d69
規制強化は更に少女を危険にする --児童ポルノ法改正、単純所持処罰--
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/e558b85a6edde38df38646e1ca7c31b0