社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

中川翔子批判はフェミニズムにより増幅される

2014-08-28 22:21:44 | ネット媒体

 捨て猫騒動を巡る中川翔子への批判が止まらない。2chの芸能・音楽・スポーツ ニュース速報+板では未だに中川に関するスレが立っており、そこでは捨て猫騒動の話題のみならず、過去の中川のブログ記事に関する内容にまで批判が及んでいる。

 何故ここまで中川が批判されるのか。理由は捨て猫騒動に関して中川が自らのツイートに対する批判があるにもかかわらず、謝罪や訂正もすることなく正当性を主張するといった高飛車な態度が一層批判を大きくしているからなのだが、それ以外にも、過去のブログ記事等から中川の「奇行」が次々に明らかになっているという事情もある。

 例えば、冥王星に関するブログ記事では常軌を逸した文字列を書き並べあざ笑うような記載をしている。冥王星に対して何か恨みでもあるのか? そもそも冥王星など宇宙空間の天体に対してそれに恨みを持ったり、馬鹿にしたりという感情を持つこと自体が異常ではないのか。しかしこの後、冥王星の名付け親が中川の遠縁に当たる人だと判明すると手の裏を返したように冥王星賛美をするブログ記事を書いている。

 また、過去に中川が学校でいじめに遭っていた経験談として、朝日新聞に掲載されたメッセージがある。しかし一方で、中川が自分のマネージャを遺影のように扱ったり、裸のイラストを書いてそれらを写真に収めブログに掲載するなど、中川の方こそいじめ加害者になっているではないかという批判が上がっている。

 こうした非常識な女が出てくるのもフェミニズムの環境下では当たり前なのかも知れないが、冥王星の事例などを見る限りでは中川特有の何かがあるような気もする。

 ところで、批判する側はどんな者達なのかというと、必ずしも元々中川が嫌いだった層ばかりとは限らない。今回の一連の騒動で中川の印象が悪くなったという者もいる。そして何より、フェミニズムの悪影響で女性が反感を買われ易いという背景があることは言うまでもない。

 つい先日も、橋本聖子参議院議員の高橋大輔選手へのキス問題があったばかり。しかし橋本には何の制裁も課されなかった。これが男女逆なら即議員辞職に追い込まれただろう。マスコミでも橋本を擁護する声はあるし、決して橋本批判一辺倒ではなかった。そもそも新聞やテレビのニュースとして取り上げられるのではなく、ワイドショーネタでしか取り上げられないところに、フェミニズムの女性優遇がありありと感じられる。

 フェミ女性団体も当然の如く黙ったままで話題が下火になるのを待っているだけだし、一般女性陣からも橋本を真正面から批判する声は聞かれない。つまり多くの女性はフェミニズムが提供した女性優遇に甘んじてしまっているのだ。こうした女のご都合主義風潮が男性陣の反感を買い、その怒りが増幅されて今回の中川批判を大きくしているという側面もあるだろう。

 因みに、中川は週末のテレビ、ラジオに生出演の予定がある。特にラジオ放送では番組内でツイッターも受け付ける内容となっているので、ネット世論がどんな反応を示すか見ものである。


・中川翔子 「猫騒動」でツイッターが大炎上した理由 2014年8月25日 9:59
http://www.asagei.com/25849
http://news.livedoor.com/article/detail/9180215/

「しょこたん」の愛称で人気の中川翔子。大の猫好きでも有名で、10匹の飼い猫をブログでも披露している。そんな彼女のツイッターが今物議をかもし出している。事の発端は、一般人のこんな書き込みからだった。

「この一般人は2匹の猫の里親を募集していたのですが見つからず、今月の14日に『この2匹を保健所に連れていきました』とツイッターに書きこみました。それに中川が猛烈に反応して『保健所に連れていくなっ』と叱責するコメントを書き込んだのです。これがきっかけで彼女のツイッターは炎上。彼女を非難する書き込みが殺到しています」(スポーツ誌記者)

 中川は、すぐさま「言葉遣いが悪かったです」と謝罪。しかし、事はそれだけで収まらなかった。

「彼女が過去に自ら立ち上げたファッションブランドで、ウサギの毛皮を使ったパンツやコートを販売した事についてツイッター上で非難が集っています」(ファッション誌記者)

 中川は自分のブランド“mmts”で過去に動物の毛皮を使った事があり、それが動物愛護者から反感を買った事があった。数年前の出来事ではあったものの、このツイートが原因で再びやり玉に。彼女の“動物愛護”に関する姿勢まで問われている。

「動物大好きを売りにする中川ですが、以前クリオネを自宅で飼った時、死なせてしまった事があります。原因は、クリオネの水槽のコンセントを猫が抜いてしまったから。彼女には『猫のせいにするな』という声があがりました。そんな過去の事もあり、この騒動は、もうしばらく続きそうで困っています」(事務所関係者)

 オタクアイドルの第一人者として、ネットで様々な活動をしている中川だが、その発言や行動は、あまりにも軽率。この炎上は、しばらく収まりそうもない。


・中川翔子の炎上は燃料が切れず、今度は「マネージャーのイラストを遺影にして遊んでた」疑惑~ネット「これはいじめ」 2014.8.26 12:05
http://www.buzznews.jp/?p=154474&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+buzznews%2Frss+%28BuzzNewsJapan%29

中川翔子さんの炎上がまだ終わりを見せず、燃え続けています。冥王星に関する発言に続く二枚舌疑惑がまた浮上。
 
こちらは2012年8月14日の朝日新聞による特集「いじめと君」で中川翔子さんが「いじめられている君へ」というタイトルで述べているものです。
 
《いじめられている君へ》中川翔子さん(魚拓)

中川翔子さんはいじめを受けた経験があることをこのように語り

 "
中学のころ、私はずっと「死にたい」と思ってた。無視(むし)されたり、陰口(かげぐち)を言われたりするのがつらくて、結局、卒業式も欠席した。
 "
 
いじめをする人間についてこう表現しています。

 "
いじめる子たちをよく見てると、仲間の中から順番に1人選び、その子を無視して喜んでた。心底(しんそこ)くだらないと思った。
 
人の痛みが分からない人間だ。
 "
 
自身がいじめを受けた経験のある中川翔子さんが述べる、いじめられることの苦痛や乗り越え方に説得力を感じる方も多そうです。
 
しかし、中川翔子さんの過去のブログ記事からこんな内容が見つかり話題になっています。
 
これは2009年8月29日に、絵が上手な中川翔子さんがイラストを書いてブログにアップしていた多数の記事の中のいくつかに、当時のマネージャーを描いたものがひどい形で写真に収められているというものです。
 
けいおん(魚拓)

みはる(魚拓)

これらについては描いたマネージャー氏のイラストを遺影替わりに茶碗と箸を供え物のようにして撮影しており、「非常識すぎる」「これはいじめ」と強い批判が起きています。また
 
マリ(魚拓)

このイラストはマネージャー氏をヌードにして描きそれをブログにアップしています。
 
中川翔子さんと件のマネージャー氏との関係が不明ながら、これらを「仲間内のおふざけ」と説明するのであればそれはいじめっ子といじめられっ子が問い詰められて釈明する内容と変わりなく、批判をかわすのは難しそうです。
 
こうした行為がありながら朝日新聞でいじめの経験者として綺麗事を述べる中川翔子さんに対する不信感は高まるばかりで、動物愛護を強く訴えながら過去にリアルファーで商売をしていたことなどと合わせ中川翔子さんの「裏表」が透けて見えると指摘されています。
 
猫を保健所に連れて行った女子大生に対し「保健所に連れて行くなっ」と発言した当初の段階であれば、「言い過ぎだった」で戻ったかもしれない中川翔子さんのネットでの評判も
 
・リアルファー使用問題
・飼い猫虐待疑惑
・冥王星・いじめなどの二枚舌疑惑
 
ともはや後戻りできない段階まで事態が進んでしまっているようです。
 
ネットの人気から「ブログの女王」とまで言われた中川翔子さんは、再びネットによってその人気を奪われてしまうのでしょうか。


・中川翔子、一般人とトラブル続出&批判殺到で、ついに事務所が愛想尽かして見限った? 2014.08.22
http://news.livedoor.com/article/detail/9171073/

 今年4月、28歳(当時)にして初ロマンスを報じられた“しょこたん”ことタレントの中川翔子が、報道以来、所属する大手芸能事務所に“見限られた”との噂が流れている。熱愛報道の第一報は、スポーツ紙。結局、その2日後に発売された女性誌でも“お泊り愛”が報じられ、お相手である俳優、小澤亮太には隠し子がおり、中川の母親が交際に反対していることまで赤裸々に報じられた。その数日後には、再びスポーツ紙で破局を報じられ、たった1週間足らずでことは収束した。

 この急ピッチのロマンス劇収束には、事務所の大きな情報操作力が働いていたというのが、業界内でのもっぱらの噂だという。中川の所属する事務所にはタレントのトラブル処理を得意として取締役にまでのし上がったA氏がいる。このA氏、まだブレイクする前のアイドルグループAKB48・柏木由紀をホテルに連れ込む様子を写真週刊誌にキャッチされたこともある、いわくつきの人物。しかし、その写真が週刊誌に載ることはなくお蔵入り。知る人ぞ知る1枚となった。最近では、ツイッターを外部操作される被害に遭ったと報じられたAKB48の高城亜紀が、A氏が警察と相談して解決してくれると、名指しで感謝の意を表したこともある。

 話を中川に戻すと、そもそも「隠し子がいる男性と知っていて交際している」というよりも、「初ロマンスだったが、実は相手には隠し子がいたことを報道で知らされて破局。失意のどん底にいながらも仕事をがんばる中川」と世間的に捉えられたほうが印象はいい。業界関係者によると、この一件についても「A氏の手にかかれば、これくらいのシナリオを現実のものにするぐらいの情報操作はお手の物でしょう」と推測する。

「女性誌が自誌のスクープを発売前に事務所に知らせるのは、業界内での流儀です。そこで事前に記事の内容を知った事務所側が、中川の都合の良い内容に設定を変えてスポーツ紙にネタを流した。先に発売されるのは新聞。その後、女性誌に隠し子がいた事実が出ても、一般的には中川に同情が集まるだけ。直後に破局という情報を懇意にしているスポーツ紙に流したことで、“破局で落ち込むかわいそうな中川”というイメージがつくられたのです」(同関係者)

●一般人とのトラブル続出
 だが、そこまでフォローしてもらっていた中川が、なぜ事務所に見限られたのか。テレビ局関係者は「最近、中川が芸能マスコミの前に出てくる場に、A氏が姿を見せなくなったんですよ。それもそんな噂がささやかれる一つの理由かもしれませんね」という。

 その後、中川といえば、Twitter上で立て続けに炎上騒ぎを起こしている。拾った子猫をやむなく保健所に連れていくことにしたという一般人に対して「保健所に連れて行くな」と批判したり、犬猫保護活動をしているにもかかわらず、プロデュースするブランド「mmts」でうさぎのリアルファーを使用していたことがわかり批判を浴びたりもしている。

 最近では中古ショップ「まんだらけ」で「鉄人28号」のフィギュアが盗まれた事件で、犯人の顔を公表することが中止された際、中川が「意識的に窃盗してる犯人甘やかすことない」と厳しく訴えたが、これは警察の捜査上の問題だったためで、よく事情を把握せずにコメントすることに対しても批判の声が相次いだ。

 初ロマンス報道の火消し後、このように立て続けに話題を提供している中川だが、そもそも小澤と破局させたがっていたのは、事務所というよりは母親だったよう。前出の業界関係者によれば「正直、言動に表れているように気性の激しいこの母娘に事務所も振り回されて、ほとほと疲れてしまったんじゃないでしょうか」とも。

 一般人を巻き込んだセンシティブな問題を次々と起こす中川。多くのタレントを抱えている大手事務所とはいえ、中川1人に手を焼いている暇はないということだろうか。


・橋本聖子議員、高橋大輔「キス写真流出」の舞台裏 2014年08月21日 07時10分
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/303342/

 9月の内閣改造で初の閣僚入りが取りざたされている自民党の橋本聖子参院議員(49)に、思わぬ“ブチュー・スキャンダル”が持ち上がった。橋本氏が日本選手団団長を務めた2月のソチ五輪で、フィギュアスケートの高橋大輔(28)に無理やりキスをしたという赤面写真が20日発売の「週刊文春」に掲載され、物議を醸しているのだ。改造を直前に控えたタイミングでの報道は、橋本氏の追い落としを狙ったものなのか。キナ臭さも漂うブチュー騒動の舞台裏を追跡した――。

「貴公子の受難」と見出しが打たれた2人のキス写真は衝撃の一言だ。橋本氏は右手を肩越しに高橋の背中へ回し、左手は高橋の右手の指に絡め、完全にホールド。その唇が高橋の口元をとらえた決定的瞬間が写された。顔をそらす高橋を橋本氏が強引に“捕獲”しようとするカットもある。

 文春によれば、キス事件は2月23日のソチ五輪閉会式後に行われた打ち上げで起きた。酒が入ったとみられる橋本氏は選手一人ひとりを抱擁し、ねぎらったが、高橋にはキスを迫り、強引なキスは数回に及んだという。

 橋本氏はスピードスケートと自転車で夏冬両五輪に7度出場し、1992年のアルベールビル冬季五輪で銅メダルを獲得した五輪の申し子。引退後に参院議員に転身し、当選4回、勤続19年のベテランになる。夫は警察官で、子供も6人(実子3人)いる。スポーツ界では日本スケート連盟と日本自転車競技連盟の両会長、日本オリンピック委員会(JOC)の常務理事兼選手強化本部長、20年東京五輪組織委員会の理事なども務める。

 そんな要職にある橋本氏が、高橋にキスを迫ったとなれば、セクハラやパワハラに当たる可能性も出てくる。いずれも女性側の被害が問題視されがちだが、男側が被害者のケースも最近では珍しくない。“被害者”側の受け止め方にもよるが、今回の件では、観念した高橋が目を閉じ、すべてを受け入れた様子が写真からうかがい知れる。

 だが、橋本氏を知る関係者はセクハラやパワハラ説を一笑に付す。

「橋本氏はスポーツ外交の顔で、東京五輪招致でも奔走した。会合では、海外の関係者から『セイコ』と親しまれ、ハグはもちろん熱いキスやお姫様ダッコされるのもしばしば。本人も慣れているから、日本人から見ればオーバーともいえるスキンシップを取るのも珍しくない。キス魔という話は聞いたことがありませんけど(笑い)、酒が入って悪ノリしたんでしょう」(党関係者)

 とはいえ、そんな“聖子事情”は、熱狂的なことで知られる高橋ファンの女性からすれば知ったことではない。19日には都内の地下鉄に文春の広告が張りだされ、その写真がツイッターに投稿された。情報は広がり、「女のセクハラ」「大ちゃんに気安く触るな」「おばさん、ふざけるな!」「橋本は辞職しろ」「大ちゃんがかわいそう過ぎる」などとネット上では、高橋ファンらが卒倒&激怒する事態となっている。

 安倍晋三首相(59)は9月3日の内閣改造で、過去最多と並ぶ5人かそれ以上の女性閣僚の起用を示唆し、橋本氏は少子化担当相兼五輪担当相での入閣が噂されていた。

「内閣改造前は候補のスキャンダルがなにかと出るもの。橋本氏は父親の借金問題を蒸し返されるのがネックでしたが、それでも支障をきたすものではなかった。今回もスキャンダルというほどの類いではないが、パワハラやセクハラとの批判は避けられないかもしれない」(永田町関係者)

 永田町では写真の出どころも注目されている。

 現場はマスコミがシャットアウトされた選手村内の一室だったため、撮影者は限定される。永田町の関心は、誰から漏れたのか、意図的に流したのかという点だ。

「橋本氏は長老キラーで、党重鎮陣からもかわいがられ、党内での敵は少ない。JOCやスキー連盟の方がお家事情は複雑で、橋本氏をよく思わない勢力からのリークが疑われています」(橋本氏の地元関係者)

 橋本氏は19日、本紙の取材に事務所を通じて「キスを強制した事実はない。高橋選手へ敬意と感謝の念は持っていましたが、それ以上になにか特別な感情があるわけではありません」としたうえで「(セクハラ行為との)認識はありません。選手や役員は外国の選手らとの交流が多く、打ち上げなどではごく自然にハグやキスすることがあります。ただし一般の方の誤解を招くようなことがあったとすれば、気を付けなければならないと反省しています」などと話している。


・無理チューセクハラの橋本聖子、五輪選手選考でも高橋大輔びいき?
http://lite-ra.com/2014/08/post-391.html

「週刊文春」(文藝春秋)8月28日号がスクープした、日本スケート連盟会長・橋本聖子参院議員によるソチ五輪フィギュアスケート男子代表・高橋大輔選手へのキス強要事件。スポーツ関係者やテレビをはじめとするマスゴミは「たいした話じゃない」と不問にする姿勢を見せているが、これはけっしてそんな小さな問題ではないだろう。それどころか、一部の関係者からは、今回の問題の背後にオリンピック選手選考にからむ重大な疑惑があるとの声もあがっている。

 まず、強く主張しておかなければならないのは、この事件は明らかに、権力者によるセクハラ事件だということだ。

 橋本氏は今回の行為を「選手との交流」「ごく自然なハグ」などと弁明しているが、そんなさわやかなものでないのは「文春」の写真を見れば明らかだ。橋本氏は以前から高橋選手の熱心なファンで、大会でもその地位を利用して追いかけ回していたという。キス強要も明らかに高橋選手だけを狙い撃ちして迫ったものだった。

 さすがは、2013年に起きた女子柔道日本代表監督の暴行・セクハラ告発事件の際に、セクハラ監督の擁護に回り、告発した選手の実名を公表すべきだと発言した橋本センセイだけのことはある。自分のセクハラ体質がよくわかっていたということだろう。

 さらにもうひとつ、今回の行為が悪質なのは、橋本氏がスケート界で大きな権力を握っているからだ。橋本氏は06年から日本スケート連盟会長の椅子に座り続け、スケート界に絶大な力を行使してきた。また、日本オリンピック委員会(JOC)の常務理事兼選手強化本部長でもあり、代表選考にも大きな発言力をもっている。スケート選手にとっては自身の生殺与奪権を握られているといっても過言ではない。

 しかも、彼女はたんにスポーツ団体のトップというだけでなく、参院議員であり、森喜朗元首相という政界の重鎮を後ろ盾にもつ、政治的にも非常に力がある存在だ。

「橋本氏が1995年に初出馬したときに口説いたのが、当時、幹事長だった森氏。森氏は東京五輪の組織委員会の会長に就任した事からもわかるように、JOCやアマチュアスポ―ツ界を牛耳っている存在で、当時、橋本氏に出馬の見返りに将来のJOC役員を約束したともいわれている。実際、橋本氏はその後、森氏の庇護のもとスポーツ界で発言力を強め、政界とスポーツ界をつなぐキーマンになっている。今では、スケート連盟はもちろん、JOCでも橋本氏にさからえる者はいないともいわれるくらいの権勢ぶりです」(全国紙政治部記者)

 こんな実力者に対して、一選手である高橋選手がさからえるはずはないだろう。今回の問題で、なぜか被害者であるはずの高橋選手が会見を開き、「大人と大人がハメを外しすぎたということ。パワハラ、セクハラとは一切思っていない」と橋本氏をかばったが、これはそういわざるをえなかったのである。

 しかも、「週刊文春」には書かれていないが、今回のことから、橋本氏のさらなる疑惑を指摘する声が出てきている。

 その疑惑とは、ソチ五輪の男子フィギュア代表選手の選考に関してのものだ。このときは代表選手3人が選ばれたのだが、その選考過程は非常に疑問の残るものだった。まず、1枠目は全日本選手権の優勝者が選ばれるため、羽生結弦選手に決定。続く2枠目は、全日本の2位、3位という条件があるため、町田樹選手。ここまでは順当だった。問題は最後の3枠目だった。

 オリンピック選手の選考は全日本選手権の成績が重視されるのだが、高橋大輔選手は直前にケガをして、5位に終わってしまったのである。そして、代表候補の資格のある全日本3位に入ったのは、小塚崇彦選手。当然、多くの人は3枠目に小塚が選ばれるだろうと思っていた。当人達も同様で、順位がわかった後、小塚選手は満面の笑みをたたえ、高橋選手は号泣していた。

 ところが、ふたをあけると、3人目の代表には高橋選手が選ばれたのである。「オリンピック時点でのケガの状態」「精神的支柱」という選考理由が説明されたが、これらはあらかじめ決められていた選考基準にはないもの。こうした不可解な選考に一部のスケート関係者からは批判が巻き起こると同時に、こんな噂がささやかれた。

「高橋びいきの橋本会長が高橋の代表入りをごり押ししたんじゃないのか」

 実際は高橋選手の代表決定は強化部会の全会一致で決まったのだが、その流れをつくりだしたのは橋本氏だった。というのも、問題の全日本選手権が始まる前、高橋選手がケガでグランプリファイナルを欠場することになった段階で、橋本氏は「すべては全日本選手権、ソチ五輪のことを考えて。彼と周囲の判断を見守ってどういうサポートをすればいいのか、考えていきたい」と、高橋選手の五輪出場が既定路線であるかのようなコメントを出したのだ。

「橋本氏が高橋の選出を露骨に命じたということはないでしょうが、あの発言で、強化部会も理事会もその意向をくみとったんじゃないでしょうか。実際、今のスケート連盟の理事会、強化部会はほとんどが橋本派で固められていますからね」(スケート関係者)

 メディアは加害者が女性で被害者が男性ということから、今回の事態を軽視しているのかもしれないが、セクハラやパワハラの本質は同じであり、男女は関係ない。しかも、橋本氏の場合は自分の地位や政治力を使って好みの選手を狙い撃ちにするようなやり口である。ある意味では、柔道日本代表監督のセクハラよりも悪質といえるかもしれない。
(伊勢崎馨)


・朝日新聞慰安婦報道の「闇」と裁判担当した福島瑞穂氏の関与 2014.08.20 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20140820_271864.html?PAGE=2

 8月5日付の朝刊で、朝日新聞は吉田清治氏(故人)の証言した戦時中の「慰安婦狩り」についての1991年当時の記事を取り消した。当時、朝日にはもう一つ重大な「虚報」があった。

 吉田証言報道の3か月後、〈思い出すと今も涙 元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く〉という見出しで、元慰安婦の証言を〈女子挺身隊の名で戦場に連行された〉と“スクープ”した記事だ(1991年8月11日付)。

 女子挺身隊は慰安婦とは全く別物であるという誤りに加え、吉田証言と表裏一体をなすこの「戦場に連行された」という記事にこそ重大な問題がある。

 朝日報道の時点では匿名だったこの元慰安婦は3日後に金学順(キムハクスン)という実名を出して記者会見し、「生活が苦しくなった母親によって14歳の時に平壌にあるキーセン(芸妓・公娼)の検番(養成所)に売られた」という経緯を明らかにしたのだ。西岡力・東京基督教大学教授が解説する。

「金学順さんは母がカネで売った相手、キーセンの検番の義父によって17歳の時に慰安所に連れて行かれたと証言しました。朝日が書いた国家権力による連行ではなく、母に売られ、義父に騙されて慰安婦にされたと明かしたのです」

 ここに朝日報道の闇の部分がある。この記事を書いたのは当時大阪社会部に所属していた植村隆・元記者。植村氏の妻の母は韓国の旧軍人、遺族らでつくる「太平洋戦争犠牲者遺族会」会長(当時は常任理事)であり、金さんは記事の4か月後に同会メンバーとともに日本政府を相手取って損害賠償請求訴訟を起こしている。

「つまり、報道は単なる間違いではなく、植村氏は親族の裁判を有利にするために、意図的に金さんがキーセン養成所出身であることを報じなかった疑いがあるのです」(西岡氏)

「母に売られ、養父に慰安所に連れて行かれた」という話よりも「女子挺身隊の名で戦場に連行された」という記事のほうが、日本政府を相手取った裁判が有利になるのは間違いない。

 朝日はこの疑惑について検証記事で、植村氏がキーセン養成所の件を「意図的に触れなかったわけではない」「金さんがキーセン学校について語るのを聞いていない」と説明したとした。また、義母が幹部を務める遺族会とは別組織である「挺身隊問題対策協議会(挺隊協)」から証言を聞き、「義母からの情報提供はなかった」とも説明した。

 これはおかしい。植村氏は、金さんの記者会見後の記事でも「キーセン」に触れていない。自分が追いかけていたテーマで知らなかった重大事実が発覚したなら、改めてレポートするなり前の記事を訂正するのが常識だ。

 しかも検証記事で「情報提供は当時のソウル支局長からあった」と説明しているが、この経緯もおかしい。ソウル支局長はなぜ、支局の記者に取材させずに、賠償請求を準備していた当事者の親族である植村記者をわざわざ大阪本社から呼んだのか。この点について朝日の検証記事は何も触れていないし、当時の支局長のコメントさえない。

 しかも金さんはその後、「裁判の過程で、最初の会見での話や訴状にはなかった『日本軍人による強制連行』があったと証言内容を変えた」(西岡氏)のである。記事が裁判に与えた影響も少なくない。

 この慰安婦訴訟の弁護を担当したのは福島瑞穂氏である。慰安婦問題の政府追及で名を上げ、その後国政に転じて社民党党首、少子化担当大臣として脚光を浴びたのは周知の通りだ。彼女も今のところ、この世紀の大虚報とデマについて何も語っていない。

 朝日新聞は検証記事で吉田証言の記事は取り消したが、植村記事については「事実のねじ曲げはなかった」と強弁した。それは、韓国の反日団体、日本の“人権派弁護士”と連携して「強制連行」を国際社会に浸透させ、日本政府からカネを巻き上げる片棒を担いだという疑惑こそ、朝日が絶対認めたくない慰安婦報道の急所だからではないのか。
※週刊ポスト2014年8月29日号


・朝日新聞の元ソウル特派員が「慰安婦虚報」の真実を告発する 2014.08.27 07:00
http://www.news-postseven.com/archives/20140827_272961.html

 朝日新聞が8月5日付朝刊で、過去の慰安婦問題報道についての一部「誤報」を認めたが、そうした中で「そもそも強制連行の証言者はいなかった」と語るのは、慰安婦報道真っ盛りの1990年代に朝日新聞のソウル特派員だった、ジャーナリストの前川惠司氏だ。新刊『朝日新聞元ソウル特派員が見た「慰安婦虚報」の真実』(小学館)を上梓したばかりの前川氏が、「当事者」として初めての告発をする。

 * * *

 私は、ソウルで伝手を総動員して、60歳を超えた人たちに、「身近な人で慰安婦にされた人はいるか。当時住んでいた村とか町で、日本兵や日本の警察官に無理やり連れて行かれた娘がいたか。そんな噂を聞いたことがあるか」と、尋ね回った。訪ねて行った先は、友人のお母さんから新聞社幹部、元軍人、大学教授など様々で相当の人数になったが、私の質問にうなずいた人はいなかった。ある人はこう言った。

「無理やり娘を日本人がさらったりしたら、暴動が起きましたよ」

 別の人が言った。

「酒一升のために娘を売る親はたくさんいました。街の女郎屋に売ったら、娘が稼ぎを渡されるか分からなかった。軍絡みの所なら、稼ぎはちゃんともらえる。だから軍隊の方に売ったのです。売った先が軍の慰安所というのは、せめてもの親心だったのです」

 日本軍の元将校だった人に、戦場の慰安婦はどうだったかも聞いた。彼は、「敗戦後の南方戦線から釜山港への引揚船の甲板にテントを張って、彼女たちは商売をしていました。その根性に圧倒されました」と、自宅で振り返った。

 この人たちの証言は、私の従軍慰安婦問題を考えるときの物差しの一つになった。声高には叫ばなかったものの、そんな私の見方は、親しい同僚らとの打ち解けた席ではおりに触れ、話していたものだった。

 ソウルで、おばあさんたちのデモに合わせて歩いていると、会社名の入った茶封筒を抱いた若い女性が眺めていた。気持ちを尋ねてみると、「可哀想だと思う。でも、昔のことだから。そういうことがあった時代だったから」という答えが返ってきた。そうだろうなと思った。沿道でデモを眺める人は少なかった。

 強制性を認めたとされる、1993年8月4日の「河野洋平官房長官談話」よりかなり前の話だが、日本の外務省にあたる韓国の省庁に行くと日本担当幹部は、「これはねぇ、日本にとって恥ずかしいことだろうが、韓国にとっても恥ずかしい話なのですよ」と、頭を抱えていた。同胞の女性が従軍慰安婦だったことが、韓国の国家イメージ上昇につながるはずはないとの、当たり前の感覚だった。

 従軍慰安婦報道の特徴の一つは、当事者の元従軍慰安婦のおばあさんがいるソウルに駐在している記者が、おばあさんの証言などを細かく伝えるような記事をそれほど書いていないことだろう。ほとんどは【東京発】か【大阪発】であったように思う。それが、従軍慰安婦報道の軌跡を方向づけたと言えるかもしれない。

※前川惠司氏・著/『朝日新聞元ソウル特派員が見た「慰安婦虚報」の真実』より


・「笑われた気がして」31歳女が28歳女性の顔殴る、江ノ電車内 2014.8.28 16:47
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140828/crm14082816470006-n1.htm

 神奈川県警鎌倉署は28日、傷害の現行犯で、同県鎌倉市極楽寺の会社員、有馬麻優子容疑者(31)を逮捕した。

 逮捕容疑は、28日午前11時ごろ、同市御成町の江ノ島電鉄鎌倉駅に停車中の車両内で、東京都江戸川区の女性会社員(28)の顔を殴り、鼻の骨を折る全治2週間のけがを負わせたとしている。「笑われた気がするので殴った」と容疑を認めているという。

 同署によると、女性会社員は友人と2人で観光に訪れていた。車内で有馬容疑者の目の前に座り歓談をしていたところ、電車を降りる際に殴られたという。


中川翔子捨て猫ツイート騒動、橋本聖子セクハラ疑惑に見るフェミニズム批判の現状

2014-08-20 19:59:49 | ネット媒体

 先回は盆に加えこれといったネタもなかったので事実上の休載としたが、盆明け早々、色々な事件が飛び込んできた。

 まずは愛媛の市営住宅で17歳少女が遺体で発見された事件、警察はこの家に住む無職の36歳女と16~18歳の無職少年3人を死体遺棄容疑で逮捕した。殺害された少女は1~2年ほど前からこの家に同居していたという。近所の住民によると、少女とこの家の住人とは当初仲が良かったが次第に状況が悪化し、時々暴力を受けていたという。またこの家をめぐるトラブルが数年前から相次ぎ、「ベランダから花火を打ち上げている」と近隣住民から苦情を寄せられたり、この家の36歳女から「近隣住民に物を壊された」と訴えがあったこともあるという。

 少女が何故この家に住み着くようになったのか、それがわからないのだが、少なくとも1ヶ月ほど前から少女の両親が捜索願を出していたのだから、少女の実家はちゃんとあるはず。何故家を出たのか、そしてこの家に住み着いたことを両親は何故黙認していたのか。少女の素性も例えば不良で親と対立していたなど事情はあったかも知れないが、安易に他所の家に住み着くことを許してしまう社会に問題があるのではないだろうか。そしてこうしたよくわからない家族構成で同居している家庭は決して少なくないと思う。しかしそれが健全と言えるはずがない。これがフェミニズムの目指す家族の多様化とでも言うのだろうか。あまりにも家族を軽視しているとしか思えない。

 次はタレントの中川翔子さんの捨て猫に関するツイート騒動、これはある女子大生が捨て猫の引取り先がどうしても見つからないので保健所に持っていくという内容のツイートをしたのだが、これに中川が「保健所に連れて行くなっ」と攻撃的な返信をしたことが騒動の発端となった。

 中川のツイート後、中川のファンと思われる者達から女子大生へ批判が殺到し、女子大生はアカウント閉鎖に追い込まれてしまった。だがそのアカウントの過去ツイートを遡ると、当初は4匹の捨て猫の里親を探していたものの、2匹だけ見つからずやむを得ず保健所という選択肢となってしまったこと、またその2匹も里親を探す集会に出されることがわかるため、中川の批判は少々筋違いの内容だったことが明らかになる。

 これを受けて、今度は2ch等での中川批判が始まる。中川のツイートが発端で一般人のアカウントが閉鎖に追い込まれたのだから当然といえば当然だが、そんな状況にも中川は「人への理不尽な攻撃をする人々がいたことが非常に残念」とツイートするなど、自分は当事者ではないかのような責任逃れ的なツイートをしたことが火に油を注いだ形となった。

 更に、19日に中川が仕事先でこのツイッター炎上騒動のことを記者に質問されると、中川は自身のコメントの正当性を主張し、一歩も譲る気配はない姿勢を見せた。この態度が更なる批判を呼び、現在も批判は続いている。

 元々、中川はブログの女王とも呼ばれるほどネットに精通しており、ネット社会には人一倍敏感な筈である。知名度が高ければ高いほど、その発言が大きな影響力を持つことは中川自身が一番良く理解している筈だ。それに今回の騒動では何の罪もない1人のツイッターアカウントが「犠牲」になっている。にもかかわらず中川が自分の非を一切認めようとしないのはどういうことか。ブログやツイッターなどのネット発信は生きる証だと常々公言している中川なら、ツイッターアカウントが閉鎖に追い込まれることは、ネット上の殺人行為と言えるのではないか。そんな騒動の渦中にいる中川が平然と自身のツイートの正当性を主張し、ブログ等でも何食わぬ顔をして別の話題を発信し続ける態度、まさに無責任極まりないと言われても仕方ないのではないだろうか。

 そして、最後は参議院議員橋本聖子氏がソチ五輪の打ち上げパーティーでフィギュア男子の高橋大輔選手にキスをするなどのセクハラ行為をしたというニュース、まだ詳細が不明だが、橋本サイドは強制はなかったと否定しており、海外では選手と抱き合ったりキスをするのは良くあることだと述べている。だがこれに関しても、男女逆なら即議員辞職になるだろうという批判の声が上がっている。

 今回は3件の話題を取り上げたが、特に後の2件は何れもフェミニズムに関する批判が基になっていると考えることが出来る。中川の件にしても、塩村文夏や小保方晴子になぞらえて中川も同類であるといった批判も見受けられ、単に個人批判というよりむしろ、女性だけが我が物顔で何もかも自己正当化がまかり通る、嘘や誤魔化しも平気で出来る、そうした風潮を批判している意識が見て取れる。つまりフェミニズムに対する主に男性を中心とした不満は常に燻っており、それがある事例をきっかけに批判が爆発するという構図が存在するということだ。

 これらの事例を、単独の事例として片付けてしまうのではなく、そこに横たわる社会背景、つまりフェミニズム全般に対する批判へと結びつけていくことが社会の健全化への第一歩になるのではないだろうか。


・遺体は17歳少女と判明、部屋の借主36歳無職女と少年3人を逮捕
http://mainichi.jp/select/news/20140816k0000m040027000c.html
<<愛媛女性遺体>17歳少女と判明…遺棄容疑で4人逮捕 8月15日(金)18時51分>

 愛媛県伊予市下吾川の市営住宅の押し入れで15日未明、10代後半とみられる女性の遺体が見つかった事件で、県警は同日午後、住人で無職の窪田恵容疑者(36)と県内の16~18歳の無職少年3人を死体遺棄容疑で逮捕した。県警によると、遺体は松山市山越の無職、大野裕香さん(17)。大野さんの遺体にはあざがあり、死亡の経緯についても追及する。

 逮捕容疑は、4人は共謀して15日午前0時すぎ、市営団地3階の窪田容疑者の部屋で、和室の押し入れに大野さんの遺体を押し込むなどして遺棄した、としている。


・死体遺棄:市営住宅押し入れから10代後半女性遺体 愛媛 08月15日 14時42分
http://mainichi.jp/select/news/20140815k0000e040174000c.html
 
 ◇住人の36歳女性「遺体は自分の子供の友人」
 15日午前0時15分ごろ、愛媛県伊予市下吾川の市営住宅の押し入れで、10代後半とみられる女性の遺体を県警伊予署員が発見した。遺体は死後数日とみられ、県警は死体遺棄事件とみて捜査を始めた。

 県警によると、14日午後11時45分ごろ、「女性が暴力を振るわれているらしい」という通報があり、署員が訪れた。遺体が発見された住宅に住む無職の女性(36)とその子供4人、さらに子供の友人数人がいたという。

 36歳の女性は、遺体で見つかった女性について「自分の子供の友人」と話しているといい、詳しく事情を聴いている。遺体には毛布が掛けられ、顔にはあざのようなものがあった。近くの住民によると、遺体の女性とみられる10代後半の女性は1~2年前からこの部屋で暮らしていたという。「静かな女性で、最初は一家と仲が良かったが、私が2カ月ほど前、この家に訪ねた時は険悪な雰囲気だった」と話す。別の住民は、「数カ月前に一家の1人がこの女性を近くの路上で殴打するのを見た」という。

 現場はJR予讃線伊予市駅の北約1.5キロの住宅地。関係者によると、現場の部屋では近隣住民が「ベランダから花火を打ち上げている」という苦情を寄せたり、逆に36歳の女性側から「近隣住民に物を壊された」と訴えがあったりするなど、トラブルが数年前から相次いでいたという。【黒川優】


・事件の背景を探れ 元判事らが徹底調査を要望 2014.8.14 17:24
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140814/crm14081417240015-n1.htm

 長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件で、元裁判官や犯罪被害者らでつくるグループが14日、殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)が家裁へ送致された後に、徹底した背景解明をするよう求める要望書を最高裁に提出した。

 要望書は元神戸家裁判事の井垣康弘弁護士や、漫画「家栽の人」の原作者毛利甚八さん、交通事故で次男を亡くした「被害者と司法を考える会」代表の片山徒有さんらが作成。家裁調査官が少女の成育環境や心の変遷を綿密に調査した上で、検察官送致(逆送)とせず、更生を優先させた処分を検討すべきだ、と主張している。

 少女は精神状態や刑事責任能力を調べるため11日から3カ月間の予定で鑑定留置されている。終了後、長崎地検佐世保支部が家裁に送致し、家裁が処分を決めるための少年審判を開くかどうかを判断する。


・同級生殺害「立ち直りが大事、刑事でなく家裁で」 08/14 18:02
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000032644.html

 先月に起きた長崎県佐世保市の女子高生による同級生殺害事件を受け、市民団体などが「刑事裁判にかけることは避けるべき」などとする要望書を最高裁に提出しました。

 少年問題ネットワーク・毛利甚八さん:「重大少年事件を裁判員裁判にかけるのは避けて下さい。少年の立ち直りのために多様な処遇の道を用意して下さい」
 要望書を提出したのは、少年事件の厳罰化に警鐘を鳴らす団体などです。安易に刑事裁判にかけるのではなく、家庭裁判所での徹底した調査を求めています。「被害者と司法を考える会」の片山徒有代表は「未成年の少年少女には刑事裁判はふさわしくない。刑罰だけでは語り尽くせない『立ち直り』というテーマがとても大事だ」などと訴えました。高校の同級生を殺害した疑いで逮捕された女子生徒は、刑事責任能力の有無などを調べるため、3カ月間の鑑定留置となっています。


・中川翔子、捨て猫めぐる“一般人吊し上げ”で炎上! 過去のペット飼育にも非難殺到の事態へ 2014年8月16日 13:00 (サイゾー)
http://topics.jp.msn.com/wadai/cyzo/article.aspx?articleid=5468260

 中川翔子のTwitterアカウントが、現在、大炎上している。中川は14日未明、「この2匹(※捨て猫)を保健所に連れて行きました 飼い主さん見つからなかったの とても悲しいです」という一般人アカウントのツイートに「保健所に連れて行くなっ」とリプライを飛ばしたことで、騒動に発展。日頃から犬や猫の里親募集を、母親の中川桂子氏とともにTwitter上で行っている中川だが、思わぬきっかけで過去の炎上まで蒸し返されてしまう事態となってしまった。

 「『保健所に連れて行くなっ』というツイート後、すぐに一般アカウントには、中川ファンとみられる多数のアカウントから批判が殺到。すぐに同アカウントは削除されてしまいました。そのアカウントの過去のツイートを遡ると、4匹の捨て猫の里親を探していたものの、2匹だけ見つからずに泣く泣く保健所という選択肢となってしまったこと、その2匹は『譲渡会』という里親を探す集会に出されることがわかるため、中川の批判は少々筋違いの内容であることが明らかになりました」(芸能ライター)

 中川はその後、一般アカウントに批判が殺到したことについて、「人への理不尽な攻撃をする人々がいたことが非常に残念です」とツイート。ところが一部では、「先に個人を吊し上げたのは自分だろ」「どっちが理不尽なの?」「非難より先に里親募集を呼びかけるべきだったのでは」と、中川を非難する声が上がってしまったのだ。

「Twitter上では、捨て猫の飼い主に名乗りを上げる者も現れましたが、飼い主を探していたアカウントはすでに削除されていたため、結果的に猫の行方もわからないまま。中川のツイートがなければ、飼い主候補が現れることもなかったのですが、有名タレントという自身の影響力をかえりみず、一般人ツイートを安易に批判してしまったのは、やはりまずかったのでは」(同)

 さらに、話はこれで終わらなかった。この炎上がきっかけで、現在ネット掲示板などでは、過去に起こった中川の動物に関する炎上騒動まで蒸し返されてしまっている。

「まず、クリオネを準備や知識のないまま飼い始めたと批判が殺到した一件についてです。このクリオネは、飼い猫が水槽のコンセントを抜いて死なせてしまったそうなのですが、『猫のせいにするな』という声も出ていました。また、中川とBEAMSが共同プロデュースするブランド『mmts』で、うさぎのリアルファーを使ったアイテムを出していることにも、ブーイングが起こっています。こうした過去のことまで掘り返されるのは、それだけ中川に反感を持つユーザーが多いということでしょう」(同)

 オタクアイドルの先駆け的存在で、オフィシャルブログの開設などいち早くネットを駆使してきた中川だが、今回の大炎上騒動は、もうしばらく後を引いてしまうことになりそうだ。


・しょこたん“捨て猫”ツイッター騒動に言及「毒じゃない」東スポWeb 8月19日(火)13時57分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140819-00000013-tospoweb-ent

 タレント・中川翔子(29)が19日、東京・池袋のサンシャイン水族館で行われた、特別展「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)」(9月28日まで)の「もうどく大使」就任式に出席した。

 この展示では、世界中の毒を持つ危険な生物を紹介。中川は「昨夜は興奮しすぎて、毒の書物を読んでいました。猛毒パッション!」としょこたん語でまくし立て、いつも以上にハイテンションだ。

 私生活では、交際していた俳優・小澤亮太(26)に隠し子がいたことが発覚し、5月に破局したと報じられた。“気の毒”な別れだったが、「フリーダム(自由)ぼっちでございます。“ソロ活動”を満喫しております。新たに(彼氏を)募集したいと思います」と、もう前を向いている。

 また、オタクに絶大な人気がある古物商「まんだらけ」(東京)で、鉄人28号の人形を万引きした岩間和俊容疑者(50)がこの日、逮捕された。この事件には“オタクタレント”として「捕まったというニュースを見てホッとしました。万引きはよくないこと。悪を滅ぼす“毒”があればいいなと思います」と語った。

 毒といえば、14日に自身のツイッターで“毒を吐いた”と騒がれ、“炎上”した。きっかけは、ある一般人がツイッターで、2匹の捨て猫の引き取り先を募集したが見つからず、泣く泣く保健所に連れて行ったと報告したこと。

 動物愛護で知られる中川はすぐさま「保健所に連れて行くなっ」と強い口調でリプライ。直後に「言葉遣いが悪かったです申し訳ない」と謝罪し、「が、保健所に連れて行くとガスで殺処分されるんです」と補足した。この問題は賛否両論を呼び、この一般人はアカウントを削除してしまった。

 それでも、ネット上では逆風が吹いている。動物愛護を訴えながら、中川が手がけるファッションブランド「mmts(マミタス)」がウサギの毛皮を使ったショートパンツを販売していることが批判された。

 この日、一連の騒動を聞かれると、中川は表情をこわばらせた。捨て猫の件について「ツイッターで(一般人に)毒を吐いた」と話を振られ、「毒じゃないんですけども…」と返す。ショートパンツのウサギの毛皮については「現在は使用しておりません」と説明した。主催者側が質問をさえぎったため、それ以上は答えなかった。


・橋本聖子会長「キス強制していない」
http://www.nikkansports.com/sports/news/p-sp-tp0-20140820-1353575.html

 日本スケート連盟の橋本聖子会長(49)が、フィギュアスケート男子の高橋大輔(28=関大大学院)に「無理チューしていた」と、20日発売の週刊誌「週刊文春」に報じられた。ソチ五輪最終日(2月23日)後の選手村での打ち上げで、酒が入った橋本会長が嫌がる高橋にキスしたという内容で、2人がキスしていたとする写真も掲載している。

 都内の参議院議員会館にある橋本聖子事務所は19日、報道各社へ文書でコメントを送付。「キスを強制した事実はありません」とした上で「何か特別な感情があるわけではありません。また、ほかの選手、コーチ、スタッフなどにも敬意と感謝を込めてハグしていました」。セクハラ行為にあたるのでは? との指摘には「そのような認識はありません。選手団の選手や役員は、外国の選手などとの交流が多く打ち上げなどでは、ごく自然にハグやキスをすることがあります。ただし、一般の方の誤解を招くようなことがあったとすれば、気を付けなければならないと反省しています」と回答した。

 一方、高橋のマネジメント会社は「セクハラでも何でもなく、スケート界では健闘をたたえて、ハグやキスをすることはよくあることです」と説明。また、日本スケート連盟の鈴木恵一副会長は「連盟としては静観するしかない」と言い、橋本氏が選手強化本部長を務める日本オリンピック委員会(JOC)の平真事務局長は「内容が分からないので、しっかり状況を把握したい」と話すにとどめた。
[2014年8月20日8時44分 紙面から]


・【社会】2歳に無理やり食べさせる 保育士 強要容疑で千葉県警が逮捕  2014年8月20日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014082002000227.html

 保育していた女児をたたき、無理やり食べ物を口に入れたとして、千葉県警千葉中央署は二十日、強要の疑いで、自称千葉市中央区祐光(ゆうこう)一に住む保育士松丸知美容疑者(31)を逮捕した。

 逮捕容疑では、七月十四日午後四時ごろ、同区内の保育ルーム「わんぱくキッズ」で、夕食を食べるのを嫌がった女児(2つ)の頭を平手でたたき、両頬をつかんで、総菜をスプーンで無理やり口に詰め込み、女児が食べ物を吐いても再び口に入れた。さらに「食べろって言ってんだよ」と強要した、とされる。

 署によると女児にけがはなかった。松丸容疑者は「無理やり口に入れたのは間違いない。平手でたたいたことは覚えていない」と容疑を一部否認している。

 署などによると、この保育ルームは二〇〇二年十月に開設。認可外保育施設だが、運営実績など市の基準を満たしており、市から助成金を受けていた。

 事件を目撃した同僚の保育士から聞いた保護者が署に通報した。


・「妻が…」男性からのDV相談、3年で4倍に 2014年08月19日14時35分
http://news.livedoor.com/article/detail/9161328/

 被害相談が年々増加するなど深刻化しているDV(ドメスティック・バイオレンス=配偶者や恋人からの暴力)で、男性からの被害相談が近年、急増している。

 警察庁の調査では、2013年とその3年前(10年)の相談件数の増え方は、女性の1・4倍に対し、男性は4・1倍。原因ははっきりしないが、専門家は「相談しやすい時代になったのでは」と、社会における男性の立場の変化が要因の一つとみている。

 01年のDV防止法施行後、警察はDV相談を受けた場合は、男女を問わずに「対応票」を作成。被害の時期や頻度、暴力の内容などを聞き取ったうえで、〈1〉相手への指導・警告〈2〉事件化に向けた捜査――などの希望の有無を確認している。

 警察庁が対応票を集計してまとめた相談件数は、01年が女性3553件、男性55件だった。その後、女性が被害者となるDVやストーカー事件が各地で相次いだこともあり、女性からの相談は年々増え、昨年は4万6252件に上った。

 一方、男性は、絶対数では女性よりかなり少ないものの、10年まで1000件以下で推移していたのが、11年に初めて1000件を超えると、12年2372件、13年3281件になった。

 相談内容は「事業がうまくいかず、妻が精神的に不安定になり、暴力が収まらない」「交際中の彼女に刃物を振り回された」といったものなど様々だが、全相談件数に占める男性の割合は、10年の2・3%から13年は6・6%に増えた。


ニュース紹介

2014-08-14 17:15:20 | ネット媒体

 今週分は実質休載とさせていただきます。


・盗んだ車で中3女子、大型トラックと衝突…姫路 2014年08月10日 11時17分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140810-OYT1T50030.html

 兵庫県警少年捜査課と姫路署は9日、エンジンがかかったままの軽乗用車を盗んだとして、同県姫路市内に住む市立中学3年の男女4人(14、15歳)を窃盗などの疑いで逮捕したと発表した。

 いずれも容疑を認めているという。

 発表では、4人は共謀。7月28日深夜から翌29日未明にかけ、同市内の空き地に止めてあった軽乗用車を女子生徒(14)が運転し、他の3人が乗車して盗んだ疑い。近くの介護士の男性(28)が車のエンジンをかけたままドアの鍵を閉め忘れて止めていたという。

 29日未明、市内の国道2号で、軽乗用車が大型トラックと衝突したのを同署員が発見。運転していた女子生徒を道交法違反(無免許)の疑いで現行犯逮捕した。女子生徒の供述から、窃盗事件に関与した3人を特定したという。


・台風11号:避難勧告指示179万人 実際避難はごく少数 08月11日 12時58分
http://mainichi.jp/select/news/20140811k0000e040118000c.html

 台風11号の接近・上陸で、大雨特別警報が発表された三重県をはじめ全国の各自治体は計約179万人(総務省消防庁まとめ)に避難指示・勧告を出した。国は今年4月、勧告などを出す判断基準を示した新たな指針で、早めに避難を呼びかけるよう自治体に促しており、その成果が出た形だが、実際の避難者は少数にとどまった。

 特別警報は住民に「直ちに命を守る行動」を求める。これを受け、三重県では一時約57万人に避難指示が出された。

 市内全域の約31万人に避難指示を発表した四日市市は、防災無線や携帯電話の緊急速報メールなどで避難を呼びかけたが、実際に避難所を訪れたのは対象の1%にも満たない470人。市内全域の約20万人に避難指示を出した鈴鹿市でも、避難したのは275人だった。同市の飲食店経営の男性(30)は「これまでに経験のない大雨だったが、店の準備もあり避難しなかった。避難指示はテレビで知ったが、周囲でも避難した人はほとんどいなかった」と話した。

 四日市市災害対策本部は「初の特別警報を重く受け止め、人命最優先で全域避難指示に踏み切った」と話す。避難者の少なさについては「避難所だけでなく、知人宅などに自主避難した人もいる。市民が実際に取った行動を今後総合的に検証したい」。鈴鹿市災対本部の担当者は「『空振り』の指摘もあるだろうが、過去の災害と比べ避難者数は多かった」と話し、「今後も多くの媒体を活用し、迅速に指示を出したい」としている。

 一方、市内全域の約6万人に避難勧告を出した徳島県鳴門市でも実際に避難したのは81人。市危機管理課の担当者は「避難勧告を出した時は既に大雨が降り、外に出にくい状況だった。避難勧告も10年ぶりだったので実感が薄かったかもしれず、今後は防災情報について市民に啓発していきたい」と話す。

 また約22万人に避難指示・勧告が出た高知県では、実際には約1600人が避難した。県災害対策本部の担当者は「住民は事前に自宅周辺の浸水や土砂災害の危険性を把握し、自治体の情報にアンテナを張って行動してほしい」と話した。

 内閣府の防災担当者は「避難指示や勧告が出た時に大雨が降っており、逃げなかったことで救われた命もあったと思うが、特別警報の意味を知らずに逃げなかった人もいるとみられ、自治体へ普及啓発していきたい」と話す。【永野航太、井口慎太郎、奥山智己】


・金美齢氏 電車で座る子供やベビーカー電車内持ち込みに意見 2014.08.11 07:00
http://www.news-postseven.com/archives/20140811_269701.html

 このところの日本では、社会的な弱者をめぐる論議が絶えない。「弱者」ならば何をしても許される──そういった風潮もあるが、評論家・金美齢氏は「子供」について、こう言及する。

 * * *

 近ごろ、電車に乗ると違和感を覚える光景に出くわすことがある。空席があると子供がまずわれ先に座り、親が荷物を持って立っているのだ。満席の車内で子供が「座りたい!」とぐずれば、座っていた大人がわざわざ立ち上がり席を譲ることもある。日本には、「子供を優先して当たり前」という風潮が蔓延しているが、実に偽善的だ。子供は保護すべき存在であっても、社会の主役ではない。主役は大人である。

 私は自分の子供が小さいころ、電車で子供を座らせることを一切しなかった。揺れる車内でバランスをとりながら立つことで足腰も鍛えられるし、社会の主役である大人が優先されるのは当然だからだ。

 最近は車内へのベビーカー持ち込みも議論になっている。小さい子を抱えて電車移動するのは大変だし、一定の理解や配慮は必要だろう。しかし、それを「当然の権利」と甘えないで、他人様の好意に感謝してほしい。

 子供の権利を声高に唱える風潮にも軽薄さを感じる。

「人間はみな平等だから親と子供は対等、教師と生徒も対等の関係であるべき」と言えば、表面的には話の分かるリベラルな大人に見えるかもしれない。ところが、そうした「履き違えたリベラル」が子供に植え付けられると厄介なことになる。「大人に対して対等に物を言える」という錯覚を抱いてしまうからだ。未熟な子供と、長い人生の年月を重ねて、学び、働いてきた大人の意見が同等の重さということはあり得ない。

 学校教育の現場でも、履き違えたリベラルがまかり通っており、生徒に優劣をつけないよう運動会の徒競走を廃止する学校もあるという。これは〝ごまかしの平等〟だ。何ごとも「よく頑張りました」で済ませていたら、社会に出て苦労するのは子供たちである。

 少子化が進む世の中で、子供たちは甘やかされ大事に大事に育てられてきた。世界的に見ても日本ほど子供に甘い国はない。だが、愛情と甘やかしがまったくの別物であることは言うまでもない。子供がわがもの顔でふるまう社会になってしまったのは、大人が自ら厳しさを封じ込めてしまったからだ。
※SAPIO2014年9月号


ストーカー規制法強化で事件はますます増加、元の鞘に収める相談機関の創設を

2014-08-06 22:58:14 | 結婚、恋愛

 理研の笹井芳樹副センター長の自殺に関するニュースが世間を駆け巡り、ワイドショーなどでもこの話題で持ちきりになっている。しかしもっと重要視すべきニュースが他にもある。さてそのニュースとは。

 朝日新聞が従軍慰安婦に関する一部報道を誤報と認めた。しかし誤報と認めたのは済州島で慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏の証言、いわゆる吉田証言のみで、慰安婦の強制連行に日本政府が関与したとする慰安婦の根幹部分については何も誤報は認めていない。それどころか、今度は慰安婦の強制連行に日本政府が関与していなくてもそれで責任逃れは出来ないなどと開き直りを見せている。今後もこの話題を注視していくことが必要だ。

 慰安婦に関する朝日新聞誤報のニュースはここまでとしよう。何故なら、もっと重要なニュースがあるからだ。

 それは、笹井氏自殺や朝日誤報と同じ昨日に発信されたニュースで、ストーカー規制法の規制強化に関するものだ。これによると、ストーカーを更正させるプログラムの構築や規制対象の拡大、また規制を求める本人からの被害届がなくても罰則を課せられるように親告罪からの脱却など幾つかの提言が報告書としてまとめられている。

 しかし、本法については本ブログでも再三にわたって問題点を指摘している通り、幾ら法規制を強化したところで男女愛を制御することなど不可能で、より事態を深刻化させるだけだ。

 例えば、更正プログラムにしても、これは性犯罪者に対して既に行われている更正プログラムと同様で、フェミニズムの都合を強制的に押し付けるだけのものにしかならないことは目に見えている。そもそも、元々交際関係にあったものを逃避側(多くは女性)の一方的な意思だけで別れようとすれば、交際を維持しようとする持続側(多くは男性)は拒否するに決まっている。それなのに何故別れることだけを法的に正当化するのか。それが根本的に誤っている。誤った結論を前提として幾ら相手方に言い聞かせたところで、心から納得するわけはない。警察権力を背景にして脅迫的にねじ伏せるだけでは、事態は益々悪化するだろう。

 更に今回の報告書で問題視すべき点は、逃避側本人の被害届がなくても法を適用できるとしたことだ。本法に関する相談件数は年々増えているというが、それは女性が男性を粗末にしている実態を浮き彫りにしていると言えよう。そもそも女性には忍耐力が足らない。そして人間愛に欠けている。だから些細なことで相手男性を嫌って、別れることを考えてしまう。特に女性の場合は別れてもすぐに次の男性が見つかりやすいので尚更だ。従って安易に別れることのないように別れたいと思う女性に対して教育することがあるべき姿であるはずだ。しかし実際には全く逆のことが行われている。これもフェミニズムの権力と言えるだろう。

 実際に殺人事件になった例でも、殺害された女性の素行はしばしば問題視される。例えば女優を目指していたという鈴木沙彩さんの場合は、多くの男性との肉体関係が知人などの証言で指摘されている。また池永トーマス被告との出会いも、元々は彼女が当時それまで交際していた男性からストーカー行為を受けているという相談話を池永に持ちかけたことから交際が始まっている。つまりこの時点で既に交際相手の「取り替え」が起きていて、捨てられた男性は被害に遭っていることになる。つまり彼女は男性を弄ぶようなことを日頃から行っていたとも解釈できる。そしてネット上に流通している「くぱぁ画像」はネット民の間では余りにも有名である。

・鈴木沙彩さんの男性遍歴などまとめ
http://fllabo.blog.fc2.com/blog-entry-90.html

 逗子市の女性殺害事件でも、女性の行動について本ブログの過去の論考で指摘している。約2年間、当時学校講師を勤めていた男性と交際し結婚話まで持ち上がったものの、女性が突然別れ話を切り出し、その1ヶ月後には新しい恋人が出来たと告げて一方的に交際を打ち切った。後は相手男性を法の網にかけることばかりに彼女は奔走する。結婚に夢を膨らませていた男性の希望に満ちた思いは容赦なく叩き潰され、男性は心を破壊され、自殺未遂をするほどにまで落ち込み、精神科にも通院していたという。だがそんな状況を知りながら女性は男性の悲痛な叫びを一切無視し続けた。そして結果的には悲劇の結末を迎えることになる。

 こうした事例は、殺人事件など悲惨な事態に発展したから明らかになるだけであって、ほんの氷山の一角に過ぎない。同様に男性を粗末にして使い捨て商品のように捨て去り、新しい男性に乗り換えていく、こうした女性は思いの外多いと思える。またそのような女性こそストーカーされる確率も高くなるだろう。男性から恨みを買われることをしているわけだから無理もない。

 本ブログにも最近、実際にストーカー法の適用を受け処罰されたというお便りを2通ほど頂いている。1つは男性から(*1、コメント欄)、もう1つは女性から(*2、同)であるが、何れも恋愛関係を一方的に破棄されたという構図は変らない。そしてストーカー法によれば被害者とされる逃避側の主張のみが優先され、加害者とされる持続側の主張は一切認められないということだ。元々フェミニズム系法律は男性を陥れることを目的としているので、男女逆の場合は扱いが違うことが多いのだが、お便りを頂いた女性の話の場合は、額面通り逃避側の男性の意識を一方的に認め女性を悪者に仕立て上げている。

(*1)
ストーカー規制法はフェミニズムによる警察権力の乱用、男性の恋愛意識を尊重せよ
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/0c0fd056cc20cca0aa2290e611c28e89

(*2)
女の身勝手な離別意識を助長するストーカー規制法を廃止すべき
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/ad7f668cc01d2b3b6332374c62c76039

 以上のように、ストーカーというのは、その行為に至るまでに恋愛感情の大きな歪みが原因となっている場合がほとんどだ。そしてその原因のほとんどは逃避側、つまりストーカーされる側に存在する。にもかかわらず原因を作った逃避側を被害者として保護し、交際を維持しようとする持続側を加害者としてカウンセリングや強制的な隔離等で引き離そうとしているのが実状だ。これでは更に悲惨な事件に発展させてくださいと挑発しているようなものだ。 

 また先述でも触れたように、今回の報告書では逃避側からの被害届がなくても警察が介入出来るような法改正も視野に入れているとのことだ。もしこれが実施されてしまうと、警察が持続側に対し今まで以上に安易に警告や逮捕をするというケースが増大することになる。現状でも持続側(男性)からの報復を恐れて被害届を出したがらないという逃避側(女性)は多いのに、逃避側が知らないうちに警察が持続側に何らかの処罰を下し、その結果更に逃避側に被害が及ぶということも考えられるわけだ。こうした場合は逃避側は警戒感が薄れていると思えるので、より危険になるだろう。

 ストーカー法は、国家ぐるみの「別れさせ屋」に過ぎないということだ。それよりも末永く交際関係を持続させ、結婚し、共に白髪が生えるまで苦楽を共にするという意識を国民に再認識させる必要があるのは言うまでもない。そのためにたとえトラブルが発生しても双方の主張に互いに耳を傾けながら丸く収めていく相談機関などの拡充に努めるのが国家としてあるべき姿ではないだろうか。家族の破壊、男女関係の破壊を目的とするフェミニズムの悪質性を1人でも多くの人に広げていくことが大切だろう。


・ストーカー規制強化、加害者治療拡充を 警察庁有識者会議 2014/8/5 13:35
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG05H07_V00C14A8CC0000/

 ストーカー規制のあり方を議論してきた警察庁の有識者検討会(座長・前田雅英首都大学東京法科大学院教授)は5日、報告書をまとめた。ストーカー規制法で禁ずる行為をさらに広げる規制強化に加え、加害者の病的な執着心を取り除くための治療・カウンセリング体制の検討なども求めた。実現には法改正が必要な点が多く、同庁は、国会議員や関係機関と調整を始める。

 警察関係者によると、大半のストーカー加害者は、警察から注意や警告を受けるとストーカー行為をやめるが、何度警告をしても効果がない加害者も一定数いる。警察庁は現在、被害者への病的な執着心を取り除くため、警告を出した加害者に対し、精神医療の専門家による治療やカウンセリングを受診するよう促す調査研究を始めている。

 報告書は「治療やカウンセリングで内面に働きかけることは、警告や検挙でもストーカー行為を止められない加害者への有効な対策になる可能性がある」と指摘。警察庁や関係省庁、医療機関が連携し、更生プログラムを実施することを検討するよう求めた。

 加害者の更生が図られているかどうかをチェックするため、保護観察所と警察などが連携して再びストーカー行為をすることのないよう定期的にフォローする仕組みの導入も求めた。

 報告書は、フェイスブックやツイッター、LINE(ライン)など交流サイト(SNS)の機能を使ってメッセージを送り付ける行為についても「速やかに規制対象とすべき」とした。

 昨年のストーカー規制法改正で電子メールの連続送信が禁止されたが、警察庁によると、SNSを使って恋愛感情を持った相手に繰り返しメッセージを送りつけるなどの被害が既に出ているという。

 被害者の自宅付近をうろつく徘徊(はいかい)についても同法の規制対象に含めるよう求めた。

 同法違反は現在、被害者の告訴がなければ立件できない「親告罪」の形式となっているが、事態が急変する前に警察が本格的に捜査できるようにするため、被害届なしで立件が可能な「非親告罪」への変更について「議論すべきだ」とした。

 このほか、被害者の転居先など個人情報が地方自治体から漏れ、ストーカー加害者に居場所を突き止められたケースがあったことから、個人情報保護の徹底を求めた。被害者対応にあたる女性警察官による体制拡充や被害者への経済的支援なども必要としている。

 検討会は、昨年6月に同法が改正された後も三鷹市で女子高校生が元交際相手に殺害されるなど、深刻なストーカー被害がやまないことで、設置された。同法が作られるきっかけとなった埼玉県桶川市のストーカー事件で長女を殺害された猪野憲一さん夫婦が委員として参加した。

 2013年のストーカー認知件数は約2万1千件で過去最多となった。


・「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断 2014年8月5日05時00分
http://www.asahi.com/articles/ASG7L71S2G7LUTIL05N.html

〈疑問〉日本の植民地だった朝鮮で戦争中、慰安婦にするため女性を暴力を使って無理やり連れ出したと著書や集会で証言した男性がいました。朝日新聞は80年代から90年代初めに記事で男性を取り上げましたが、証言は虚偽という指摘があります。

<慰安婦問題を考える>
 男性は吉田清治氏。著書などでは日雇い労働者らを統制する組織である山口県労務報国会下関支部で動員部長をしていたと語っていた。

 朝日新聞は吉田氏について確認できただけで16回、記事にした。初掲載は82年9月2日の大阪本社版朝刊社会面。大阪市内での講演内容として「済州島で200人の若い朝鮮人女性を『狩り出した』」と報じた。執筆した大阪社会部の記者(66)は「講演での話の内容は具体的かつ詳細で全く疑わなかった」と話す。

 90年代初め、他の新聞社も集会などで証言する吉田氏を記事で取り上げていた。

 92年4月30日、産経新聞は朝刊で、秦郁彦氏による済州島での調査結果を元に証言に疑問を投げかける記事を掲載。週刊誌も「『創作』の疑い」と報じ始めた。

 東京社会部の記者(53)は産経新聞の記事の掲載直後、デスクの指示で吉田氏に会い、裏付けのための関係者の紹介やデータ提供を要請したが拒まれたという。

 97年3月31日の特集記事のための取材の際、吉田氏は東京社会部記者(57)との面会を拒否。虚偽ではないかという報道があることを電話で問うと「体験をそのまま書いた」と答えた。済州島でも取材し裏付けは得られなかったが、吉田氏の証言が虚偽だという確証がなかったため、「真偽は確認できない」と表記した。その後、朝日新聞は吉田氏を取り上げていない。

 しかし、自民党の安倍晋三総裁が2012年11月の日本記者クラブ主催の党首討論会で「朝日新聞の誤報による吉田清治という詐欺師のような男がつくった本がまるで事実かのように日本中に伝わって問題が大きくなった」と発言。一部の新聞や雑誌が朝日新聞批判を繰り返している。

 今年4~5月、済州島内で70代後半~90代の計約40人に話を聞いたが、強制連行したという吉田氏の記述を裏付ける証言は得られなかった。

 干し魚の製造工場から数十人の女性を連れ去ったとされる北西部の町。魚を扱う工場は村で一つしかなく、経営に携わった地元男性(故人)の息子は「作っていたのは缶詰のみ。父から女性従業員が連れ去られたという話は聞いたことがない」と語った。「かやぶき」と記された工場の屋根は、韓国の当時の水産事業を研究する立命館大の河原典史教授(歴史地理学)が入手した当時の様子を記録した映像資料によると、トタンぶきとかわらぶきだった。

 93年6月に、吉田氏の著書をもとに済州島を調べたという韓国挺身隊研究所元研究員の姜貞淑(カンジョンスク)さんは「数カ所でそれぞれ数人の老人から話を聞いたが、記述にあるような証言は出なかった」と語った。

 吉田氏は著書で、43年5月に西部軍の動員命令で済州島に行き、その命令書の中身を記したものが妻(故人)の日記に残っていると書いていた。しかし、今回、吉田氏の長男(64)に取材したところ、妻は日記をつけていなかったことがわかった。吉田氏は00年7月に死去したという。

 吉田氏は93年5月、吉見義明・中央大教授らと面会した際、「(強制連行した)日時や場所を変えた場合もある」と説明した上、動員命令書を写した日記の提示も拒んだといい、吉見氏は「証言としては使えないと確認するしかなかった」と指摘している=注①。

 戦時中の朝鮮半島の動員に詳しい外村大・東京大准教授は、吉田氏が所属していたという労務報国会は厚生省と内務省の指示で作られた組織だとし、「指揮系統からして軍が動員命令を出すことも、職員が直接朝鮮に出向くことも考えづらい」と話す。

 吉田氏はまた、強制連行したとする43年5月当時、済州島は「陸軍部隊本部」が「軍政を敷いていた」と説明していた。この点について、永井和・京都大教授(日本近現代史)は旧陸軍の資料から、済州島に陸軍の大部隊が集結するのは45年4月以降だと指摘。「記述内容は事実とは考えられない」と話した。

■読者のみなさまへ

 吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした。済州島を再取材しましたが、証言を裏付ける話は得られませんでした。研究者への取材でも証言の核心部分についての矛盾がいくつも明らかになりました。

     ◇

 注① 吉見義明・川田文子編「『従軍慰安婦』をめぐる30のウソと真実」(大月書店、1997年)


・ガラパゴス的議論から脱却を 小熊英二さん(慶応大教授) 2014年8月6日05時00分
http://www.asahi.com/articles/ASG814WQLG81PTIL00V.html

 慰安婦問題が1990年代になって注目されたのは、冷戦終結、アジアの民主化、人権意識の向上、情報化、グローバル化などの潮流が原因だ。

 冷戦期の東アジア諸国は、軍事独裁政権の支配下にあり、戦争犠牲者の声は抑圧されていた。元慰安婦は、男性優位の社会で恥ずべき存在と扱われていた。80年代末の冷戦終結、韓国の民主化、女性の人権意識の向上などがあって問題が表面化した。韓国で火がついた契機が、民主化運動で生まれたハンギョレ新聞の連載だったのは象徴的だ。

 日本でも、自民党の下野と55年体制の終焉(しゅうえん)、フェミニズムの台頭があり、経済大国にふさわしい国際化が叫ばれていた。

 情報化とグローバル化は、民主化や人権意識向上の基盤となった。しかし、このことは同時に、民族主義やポピュリズムの台頭や、それに伴う政治の不安定化も招き、慰安婦問題の混迷につながった。

 例えば、外交は「冷静で賢明な外交官が交渉にあたる秘密外交」が理想とされることが多い。だが、民主化と情報化が進んだ現代では、内密に妥協すれば国民感情が収まらなくなる。

 政府が強権で国民を抑えられた時代しか、秘密外交は機能しない。日韓政府が慰安婦問題の交渉で両国民を納得させる結果を出せなかったのは、旧来の外交スタイルが現代に合わなくなったのが一因だ。

 大きな変化を念頭にこの問題をみると、20年前の新聞記事に誤報があったかどうかは、枝葉末節に過ぎない。とはいえ、今や日韓の外交摩擦の象徴的テーマとなったこの問題について、新聞が自らの報道を点検したのは意義がある。また90年代以降の日韓の交渉経緯を一望し、読者が流れをつかむことを助けてくれる。

 違和感が残ったのは特集の構成だ。1日目に自紙の報道を振り返り、2日目に慰安婦問題で揺れる日韓関係を書いている。しかし本来は、日韓でどう問題化しているかが中心であるはずで、報道の細部など読者の多くにとっては二の次だ。

 こうした構成にしたのは近年、過去の慰安婦報道をめぐり朝日新聞がネットなどで批判されているからだろう。だが、特集紙面を読むと、当時は他の新聞もあまり変わらない文脈で報道していたことがわかる。

 この問題に関する日本の議論はおよそガラパゴス的だ。日本の保守派には、軍人や役人が直接に女性を連行したか否かだけを論点にし、それがなければ日本には責任がないと主張する人がいる。だが、そんな論点は、日本以外では問題にされていない。そうした主張が見苦しい言い訳にしか映らないことは、「原発事故は電力会社が起こしたことだから政府は責任がない」とか「(政治家の事件で)秘書がやったことだから私は知らない」といった弁明を考えればわかるだろう。

 慰安婦問題の解決には、まずガラパゴス的な弁明はあきらめ、前述した変化を踏まえることだ。秘密で外交を進め、国民の了解を軽視するという方法は、少なくとも国民感情をここまで巻き込んでしまった問題では通用しない。

 具体的には、情報公開、自国民への説明、国際的な共同行動が原則になろう。例えば日本・韓国・中国・米国の首脳が一緒に南京、パールハーバー、広島、ナヌムの家(ソウル郊外にある元慰安婦が共同で暮らす施設)を訪れる。そして、それぞれの生存者の前で、悲劇を繰り返さないことを宣言する。そうした共同行動を提案すれば、各国政府も自国民に説明しやすい。50年代からの日韓間の交渉経緯を公開するのも一案だ。困難ではあるが、新時代への適応は必要だ。


・理研:笹井芳樹副センター長が研究棟で自殺 現場に遺書 08月05日 19時09分
http://mainichi.jp/select/news/20140805k0000e040183000c.html
 
 STAP細胞論文の責任著者の一人である理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市中央区)の笹井芳樹副センター長(52)が5日午前8時40分ごろ、CDBと隣接する先端医療センター内で首をつった状態で見つかり、午前11時3分、搬送先の病院で死亡が確認された。兵庫県警が自殺とみて調べている。理研幹部らに宛てた遺書が残されていたという。STAP細胞を巡っては、理研が4月以降、論文通り再現できるか検証実験を進めており、8月中に中間報告を出す予定だった。

 ◇カバンに3通の遺書、1通は小保方氏宛て
 県警によると、笹井氏はCDBと通路でつながった先端医療センターの研究棟の4階と5階の間にある踊り場で、手すりにくくりつけたひも状のもので首をつっていた。半袖シャツにスラックス姿で、踊り場には革靴とカバンが置かれていた。

 関係者によると、3通の遺書がこのカバンに入っており、1通はSTAP論文筆頭著者の小保方晴子・研究ユニットリーダー(30)宛て。他に笹井氏の研究室にある秘書の机上にも遺書のようなものがあった。

 笹井副センター長は1986年に京都大医学部を卒業。36歳の若さで京大教授に就任した。2000年に理研に入り、グループディレクターを経て13年から現職。胚性幹細胞(ES細胞)研究の第一人者として世界的に有名だった。

 STAP細胞論文では、責任著者の一人として小保方氏を指導し、今年1月の記者会見に同席。理研調査委員会の最終報告(4月1日)は、笹井氏の不正行為は認めなかったが、指導者としての「責任は重大」と指摘していた。

 論文が不正と認定された後の4月には東京都内で会見し、指導の不備を謝罪したが、STAP細胞の存在そのものには自信を見せていた。理研が進めている検証実験には小保方氏も参加。理研は新たに指摘された論文疑惑について調査を開始し、小保方氏や笹井氏らの処分を凍結している。

 理研の野依良治理事長は「驚がくしている。世界の科学界にとって、かけがえのない科学者を失ったことは痛惜の念に堪えない」とのコメントを発表した。【井上卓也、椋田佳代】