犬と日々のあれこれ

犬のしつけ・出張訓練をしています。
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韓国飼い犬事情

2011-11-23 | 日記
韓国ジーガーショー見学ツアー番外編2

ショーの見学の合間に大邱の街を散策。
すると、ありましたありました!
ペットショップ。


その名も『仔犬大統領』何が大統領なんだかよくわかりませんが…。

日本人的には、ちょっと「?」っていう名前をつけることのある韓国人。
ジーガーショーの目録の訓練所紹介欄のところには、『自然が美しい愛犬訓練学校』←屋号が!という訓練所がありました。
ネーミングの感覚がちょっと違いますよね。
『愛犬〇〇学校』などと、『愛犬』を前面に出した訓練所名が多いのも印象的でした。ということは、警察犬などの特殊な犬でなく、一般愛犬家の家庭犬を訓練のターゲットにしているのでしょう。

因みに、台湾だと、『全勝訓練所』とか、『必勝訓練所』なんて名前の訓練所がありましたっけ。
台湾人の勝利への飽くなき追究心故でしょうか?

さて、その『大統領』の前には、何故か人だかりが…?
行ってみると、ショーケースのブルテリアの仔犬が、ケースの壁をよじ登り、今にも転落しそうになっているではありませんか!




(右奥に注目)



みんな、「あらまどうしましょう!」て感じで、ハラハラしながら見ていたのでした。
どうもこうも、入り口は鍵がかかっており、店内には入れませんので、ガラスを叩いて奥に居る店員に知らせましたが、出てきた店員は、ニヤニヤしながら、仔犬が落ちそうになるのを見てるだけでした(--;)

韓国では、日本と同様、店頭での生体販売は当たり前。
こちらの国では、同じ職種の店や工場が集まって、一つの街を形成してる場合が多いのですが、実はソウルに、通り全部がペットショップという街があります。
そこのペットショップを覗いたことがありますが、日本のペットショップよりもさらに劣悪な環境で生体販売がなされておりました!
小さな一つのショーケースに色んな犬種ごちゃまぜで、10匹ぐらいぐっちゃ~と仔犬が入っていました。小型犬も大型犬もいっしょくた(^^;

ちょっとファンシーなたたずまいの店なんですが、どの店のショーケースも『ぐっちゃ~』でした。
そのファンシーな店々の中に、数件ちょっと雰囲気の違う何だか地味な店がありました。
売ってる犬も、珍島犬ぽいような、韓国の土着犬(雑種?)。しかも成犬。
こんなとこで、『華』の無い韓国の犬、しかも成犬を売って売れるのか?疑問に思った石原訓練士は、すぐに店のアジョシ(おっちゃん)に尋ねてみました。

「この犬どっち?」
アジョシ曰く「どっちでもいいよ」

勘の良い方はもうお分かりですね。
ペット用か食用か、と尋ねてみたのでした。

ペットと家畜の境目も曖昧な韓国の愛犬たち。

さすがに、小型の愛玩犬種は、純然たるペットとして販売されていましたが。

そしてジーガーショーの会場に戻ってみると、全犬種のドッグショーのコーナーにこんな方々が


日本にもいる『乳母車族』←説明しよう。老犬や病気でもない犬を乳母車にのせて、街や公園をねり歩く犬飼い族のことである。
複数の犬をのせている場合が多い。

韓国にもいるんだ、ふ~ん。
側に行って、「元気な犬は歩かせろ!ごらぁ!!」と、(多分)日本語が分からないことを良いことに、わめいて来ました(笑)

今、韓国ではトリミングや訓練の専門学校がたくさんできて、生徒も増えてきているそうです。
4年制の大学に、犬の訓練の学科が設けられたりして、盛況だとか。
韓国でも市民権を得てきたペットや伴侶としての犬文化。
これがどんな風に発展していくのか?
怖いもの見たさで見守っていきたいと思います。

ソウルのペットショップ街、興味のある方は行ってみて下さい。
ソウル地下鉄4号線忠武路(チュンムロ)駅からすぐ。愛玩動物市場(エワントンムルシジャン)です。
(衝動買いはやめましょう。検疫制度の厳格な日本には連れて帰れません)

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