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地球の内核は7億歳、地球の誕生46億年前よりはるかに若い

2016-06-07 | 地質
 東京工業大学の太田健二講師・廣瀬敬教授、愛媛大学の桑山靖弘助教、大阪大学の清水克哉教授、高輝度光科学研究センターの大石泰生副主席研究員の共同研究チームは、大型放射光施設SPring-8を利用して、地球中心核の主成分である鉄の電気伝導度を最高157万気圧、4,500ケルビン(絶対温度、K)という超高温超高圧条件で測定し、地球中心核の電気・熱伝導度が従来の予想よりも3倍程度高いことを明らかにした。(研究成果は国際科学雑誌「Nature」に6月1日に掲載。)
 地球の中心部は固体金属内核とその外側の液体金属外核の2層構造になっている非常に高温高圧の領域である。地球内部の熱が地表へと移動することで地球内部の温度は徐々に低下し、それに伴い内核はその大きさを増している。外核が対流することで、地球には約42億年前から磁場が存在していると考えられている。では、内核が何年前に誕生したのか、内核の存在が地球の磁場に影響を与えるのかどうかを知るためには鉄の伝導度を実験によって明らかにすることが必要だった。
 共同研究チームは、鉄試料を高温高圧状態で保持できるレーザー加熱式ダイヤモンドアンビルセル装置を用いて、SPring-8において、地球中心核条件に相当する高温高圧下で鉄の電気伝導度を測定することに成功した。その結果、核の熱伝導度はこれまでの予想よりも3倍程度高い約90 W/m/K(ワット毎メートルケルビン)程度であり、核の熱・電気伝導は非常に活発であることが明らかになった。核の伝導度から推定される内核の誕生年代は約7億年前となり、40億年以上前から存在することが確認されている地球磁場の生成・維持機構に関する新たな知見を与える結果となった。
 ◆大型放射光施設SPring-8
 兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高の放射光を生み出す理化学研究所の施設。SPring-8の名前はSuper Photon ring-8GeVに由来。
 放射光とは、電子を光とほぼ等しい速度まで加速し、電磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波のこと。この放射光を用いて、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われている。
 ◆地球中心核
 地球は中心に内核・外核、周りはマントル、地殻。
 中心から半径3500 kmの領域は、固体金属からなる内核と液体金属からなる外核。主成分である鉄の他に少量のニッケルと軽元素(水素、炭素、酸素、珪素、硫黄)が含まれていると考えられているが、詳細な化学組成は不明。液体外核の対流によって地球磁場が生じていると考えられている。外核の最上部でも135万気圧、4,000 K以上の超高温高圧状態と考えられている。
 地球の磁場存在は約42億年前からと考えられているが、内核の誕生や内核の存在が地球の磁場に影響を与えるのかどうか知る必要がある。

 曇り勝ちな晴れ。少し蒸し暑いかな。
 春(4.14)に”ジューンベリー”の花を紹介した。今日見たら果実が熟し始め、赤くなっているのもある。も少し・・今月(6月)末頃・・熟せば収穫できる。熟したらすぐに収穫され、写真が撮れない、なので早めの撮影。6月(june:ジューン)収穫は・・名の由来。
 ”ジューンベリー”と呼ばれるのは、ザイフリボク属の同じ様な果実が付く種の総称で、果樹として改良交雑され様々な種があるから、と言う。属名のザイフリボク(采振り木)は、花の様子が采配に似ているから。”ジューンベリー”は”アメリカザイフリボク”とも呼ばれる。ザイフリボクとの違いは、ザイフリボクは雄しべが20個・雌しべの花柱が5個で下部が合着している、”アメリカザイフリボク(ジューンベリー)”は雄しべが18個、1つの花柱の先が5分裂したいる。
 ジューンベリー
 別名:アメリカザイフリボク
 バラ科ザイフリボク属
 落葉性広葉樹、低木
 原産地:北アメリカ北東部
 開花時期:4月~5月
 花は5弁で白色、果実は6月頃に熟す
 秋の紅葉も見事


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