国際ボクシング連盟(IBF)スーパーフェザー級王座決定戦が9日(日本時間10日)、米ネバダ州ラスベガスであり、同級4位の尾川堅一(29=帝拳)が2対1の判定で同級5位のテビン・ファーマー(27)を下し、新王者になった。日本選手が米国で世界王座を奪取するのは1981年の三原正以来、36年ぶりの快挙だ。

 尾川は愛知・豊橋市出身。父の雅一さん(故人)が日本拳法の道場を開いていたため、幼少時からこの競技に親しんだ。明大卒業後にボクシングに転向し、右の強打を武器に全日本新人王、日本王者に。今回が世界初挑戦で、初の海外試合だった。戦績は24戦23勝(17KO)1敗。日本のジム所属の男子世界王者は11人になった