自由人

 己を『”親も無し、妻無し、子無し”職も無し、ローンもなければストレスもなし』と詠んで、六無斎清々を僭称。

三人の新大統領

2017年05月10日 05時12分34秒 | コラム

 共和制を採用する国では大統領制を採用しているが、議院内閣制を採用している国よりも劇的な変化をもたらす場合が多い。一番顕著なのは隣国の大統領選挙であろう、事前からのマスコミの報道通りの結果で、革新系の文氏が当選したが、”太陽政策”を復活させ、南北の平和的統一に向かう道を歩んで欲しい。44年間、日本の植民地となり、皇民化教育を強制され、3,1独立運動も弾圧され、苦難の歴史を余儀なくされた朝鮮民族、東西冷戦の最大の被害者となった朝鮮戦争、同胞が憎しみ会い殺し合う悲劇を余儀なくされた。現在は未だに休戦中で、休戦ライン南北3キロの地帯が野鳥の楽園となってい る、この事実から人為の愚かさを学び、半島全体が朝鮮民族の楽園になってもらいたいものだ。

 近々のフランス大統領選は多数の候補者が立ち、過半数に達しない場合は、上位二人の間での決選投票で決まったのだが、メディアの期待するとおり、中道派と喧伝されてたマクロン氏が、極右派と貶されていたマリーヌ、ルペン氏に圧勝した。フランスらしからぬ結果だと思う。ヨーロッパを代表する、イギリス、フランス、ドイツ人の気質として、イギリス人は歩きながら考える、フランス人は突っ走てから考える、ドイツ人は考えてから突っ走る、と言われてきたのだが、、、、、。その点では、今回のフランス選挙では、当選すべきは、予備選では4位だったメランション氏かルペン氏を大統領に選出するのがフランス人らしいと思うのだが、、、。第二次世界大戦後、戦争を繰り返し、ほぼ共倒れに近い状況に陥ったヨーロッパの国々、ソビエトの影響下社会主義政権が実現した東ヨーロッパ諸国、当初は同じ社会主義の兄弟国なのだから、その国でもっとの優れた産業を育成し、互いにその産物を交換し合えばよいとのCOMECONの仕組みは出来たのだが、、、、。唯一戦争によって国内産業が破壊されることなく、巨大な生産力の持ち主となったアメリカは、西ヨーロッパの経済復興のためにマーシャルプランを提示し、西ヨーロッパの資本主義再生を支援した。経済的政治的にもアメリカの僕に甘んじることに忌避感を持つフランスが選んだ人物が、ド。ゴール氏であった。抗争を続けたドイツ(当時は西ドイツ)との抗争を止め、EECを成立させた。イギリス中心のEFTAは順調に効果を現したEECに合流することとなり、EC、さらにEUになったのだが、、、、。

  現在世界の最大の問題点は、1%と99%の問題、さらに0,1%と99,9%の問題と言い換えても良いであろう。金儲けしか考えることの出来ない世界金融資本は人類の不幸さらにかけがえのない地球の破壊をも金儲けのチャンスと考えその意志を貫徹している。歩きながら考えると言われていたイギリスが、EUから脱退を国民投票で決定したのは、世界金融資本の富の収奪に疑問を感じたからだと思う。現代の世界各国の大手メディアは世界金融資本の支配下にあり、フェイクによって世界の一般民衆が真理に近づかないようマインドコントロールしている。それが成功していれば、事前の世論調査のとおり、イギリスのEU脱退もトランプ大統領の選出もなかったはずだ。フランスの今回の選挙では、ある意味では世界金融資本の生き残りをかけた選挙だったし。マクロン氏(ロスチャイルド家の番頭とも言える)が当選したことは、0、1%にとって一安心したことであろう。