ナデシコの仲間たちは、初夏のガーデンを可愛く彩ってくれます。
そんなナデシコの仲間たちを、カーネーションをのぞき、園芸の世界では「ダイアンサス」と呼んでいるようです。
ダイアンサス・Dianthusとはナデシコ科(Caryophyllaceae)ナデシコ属(Dianthus)の属名の総称ですので、「ダイアンサス」=「ナデシコ」ということになりますかね。
おじさんは「ダイアンサス」と聞いてもピンときませんのでね、「ナデシコ」で話を進めましょう。
ナデシコの仲間たちは、100とも300ともいわれる原種があり、日本、中国、ヨーロッパ、北アメリカ、アフリカなど、原産地もさまざまです。
洋の東西を問わず、古い時代から園芸品種として栽培され、種間交雑や人為的な交配、改良が繰り返され、多くの園芸種が作られてきました。
一季咲きのものが多いとは思いますが、四季咲きや八重、矮性や高性のものなど、いろいろあります。
日々登場してくる新しい品種の前に、一部をのぞき、ナデシコの出自を同定すのは極めて困難です。
ということで、おじさんはその努力を放棄しております。
ナデシコの仲間たちで一括りしていますが、なんら差し障りはありません。
取り敢えず集めた花たち、見ていただきましょうかね。
花色の違いだけで並べておりますので、品種はマチマチかもしれません。
セキチクとかビジョヨナデシコとかタツタナデシコとか、原種系の面影がどこかにあるような気はするんですが、詳しいことは一向にわかりません。
ミニ情報をひとつ。
辞書で「pink」を引くと、「ナデシコの花」と書かれているそうです。
どれどれ・・・ goo辞書、Yahoo辞書・・・ ほんとだ、書かれています。
日本語で「ピンク」のことを「桃色」というのと同じことですね。
あちらでは「ダイアンサスカラー」とか言ってるんでしょうか。
【カワラナデシコ・河原撫子】ナデシコ科
ナデシコ(撫子、瞿麦)は、
ナデシコ科ナデシコ属の植物「カワラナデシコ」の異名。
またナデシコ属の植物の総称。
秋の七草の一つである。
-Wikipediaより-
やっぱりナデシコといえば、こちらのカワナデシコがいちばんしっくりきます。
少なくとも秋の七草のナデシコは、こちらですよね。
ナデシコ・撫子の名前の由来は、花の可憐さや花色の可愛さを子ども(女性とも)に見立て、我が子を可愛がるように撫で慈しんだことから、「撫でし子」になったとの説が有力です。
古名は「トコナツ・常夏」だそうです。
初夏から秋まで、長い間花が見られることからの命名だそうです。
こんなに早くから咲き出して、秋の七草の本番まで持つのかなとの心配は、昔から無用だったってことですね。
その他詳細につきましては、昨年の記事「ナデシコジャパン」をご参照ください。
写真ではなかなか伝わらないかもしれませんが、赤色に近い濃いピンクから白色まで、微妙な花色のグラデーションがあります。
ここに揚げた花は花壇に植えられているものばかりですから、すべてが改良された園芸種でしょうけどね。
最後にこのおかたを見ていただこうかな。
大きな字で読みやすく、雨の季節にも大丈夫なように、プラスティックでコーティングされた立派なプレートが立てられていたんですよ。
おじさんが理解しているカワラナデシコとは、少し違った様子なんですよね。
上にアップしている画像と比較すると、よくわかりますでしょう?
カワラナデシコの特徴のひとつに、花びらが細かく深めに裂けていることがあるんですけどね。
こちらはほとんど裂けていません。
どちらかというと、セキチクっぽい気がしないでもないんだけどな。
ご本人がカワラナデシコだと名乗っているので、紹介しておくことにしました。
投稿アルバムのプレートも撮ったんだ(笑)。
ナデシコもアップで羅列すると、キャラが立ちにくい花ですよね。白花も撮りにくいし難しい花だな、といつも泣いてます。
ピンクの八重、綺麗ですね〜♪
謎でしょう?
どう見ても、セキチクにしか見えないんですけどね。
でも本人の“希望”ですから、取り敢えずアップしてみました(笑)。
投稿プレート、見た途端、これは使えるかもって、スケベ心丸出しで撮っちゃいました(笑)。
花が扁平過ぎるのかな。
花びらの面白さが、平面的になっちゃう気がします。
ここまで八重だと、もはやカーネーションですよね。