【サクラタデ・桜蓼】タデ科タデ(イヌタデ)属
サクラタデの花は、わが国に自生するタデ科のなかで、いちばんの美人だと噂されています。
昨年、ぎりぎりセーフで花を見ることが出来ましたが、聞き及んでいたほどの美人とも思えなくて、あまりいい条件ではなかったからかなと、今年の出会いを期待しておりました。
昨年は10月28日の出会いだったので、今年はそれよりもずっと早く10月5日に伺ったのですが、ご覧のようにすでに足元は紅葉になっておりました。
それでも花は咲き始めの状態でしたのでね、じっくり拝見させていただきました。
北海道以外の日本各地の、水辺など湿地に自生する宿根多年草です。
冬場になると地上部は枯れてしまいますが、茎を1本だけ抜こうとしても地下茎を縦横無尽に張り巡らせておりますのでね、茎は折れてしまって、引っこ抜くのには力がいります。
草丈50~100cm、花の径は5~8㎜と、タデ科の植物のなかではどちらも大きいほうです。
雌雄異株です。
こちらは多分、雌花です。
花序が直立して垂れないのがサクラタデの特徴とされていますが、垂れることもありますのでね、同定の目安にはなりませんね。
「サクラタデ・桜蓼」の名前は、ほんのりとピンクに染まった花色を、桜色に見立てたのが由来です。
花の形が桜に似ているとの説は、聞き流しましょう。
白花もあります。
同じ敷地で早めに咲いていたのを8月3日に見ていたのですが、盛りとばかり暴れるように咲いておりました。
【シロバナサクラタデ・白花桜蓼】タデ科タデ(イヌタデ)属
サクラタデとシロバナサクラタデの違いなど、詳細につきましては「早目の別嬪さん」をご参照ください。
ここで今年のサクラタデの紹介は終わるはずだったんですけどね、この連休、石神井公園で、出会ってしまいました。
いやいや、こちらを見た途端、サクラタデがタデ科一の別嬪さんだと言われるのが、よくわかりましたね。
きれいだと思いましたね。
こちらは雄花のようです。
雌花は3裂した雌しべが長くて雄しべが短く、雄花は雄しべが長く雌しべが短いのが、雌雄を見分けるヒントです。
雌花 雄花
雌雄の違い、なんとなく分かりますかね。
べっぴんしゃんでしたね。
ほんのり桜色したサクラタデ、花の付き具合、大きさ、
茎のしなり具合、シベの長さ、等々美人の条件を備えてますね。
特に石神井公園のサクラタデさんは格別。
改めて惚れ惚れ… いつかお会いしたいものです。
シロバナサクラタデも十分美人さんですね。
暴れるように咲いていたとのお写真を拝見したら、ユキヤナギを
思い出しました。
悔しいなあ。
ps.業務連絡。
明日夕方の京都行きを控え、諸々押しており、今夜は欠席です〜。
はい、タデ科一のべっぴんしゃんにご登場願いました~~
今年こそ、美人と言われる花姿を見てやろうと、待ち構えておりました。
最初に出会ったものは、まだまだこんなものじゃないだろうと思いつつ見ていたのですが、石神井公園のサクタタデを見た途端、失礼しました、あなたは美人ですって、頭を下げて謝りました(笑)。
ほんとに美人ですよね。
撮影環境はあまりよくありませんでしたが、手を目一杯伸ばして、美人を美人のまま写し撮ることだけ考えて、目一杯撮ってきました。
その数30枚(笑)。
こんな美人ですものね、もっと栽培して欲しいと思いますが、湿り気がある場所が生育場所ですのでね、おいそれとは増えないでしょうかね。
シロバナさんも充分美人ですが、こちらはかなりのお転婆さんのようですよ(笑)。
写真の妙ですよね。
実物を見てもユキヤナギを連想することはありませんが、写真だと、そう見えてきますね。
★noodlesさん
タデ科の花たち、出たがってムズムズしているんでしょうね。
15種類がスタンバイですか! それは凄い。
本家のサクラタデ、出会えませんでしたか。
う~んむ、残念(笑)。
業務連絡、了解です。
京都の秋を、存分に楽しんできてください。
天気はどうなんでしょうね?
土産話、楽しみにしておりますよ~~