都会の助っ人？

【ツタ・蔦】ブドウ科

きれいな紅葉が見られる季節になってますね。
昨年より美しいとか、いやイマイチだとか、色々な声が聞こえてきますが、あなたのまわりではいかがですか？

おじさんは都会の紅葉狩りを堪能しています。
場所にもよりますが、昨年よりきれいに色付いているんじゃないかなと、そんな感想を持ってますけどね。
欅の紅葉の美しさは、この秋初めてわかりましたから。

ツタの葉も、美しく紅葉してきました。

ツタこそは、日本人なら誰もが知っているポピュラーな蔓性植物ですよね。
甲子園名物のツタ、球場の全面的なリニューアル工事に伴い、他の場所で育てられているとかいうニュースもありました。

東京の街なかでもふんだんに見かけることが出来ます。
紅葉の頃には、特に目立ちますからね。
木に絡んでいたり、ブロックや壁面、ときに家全体がおおわれた蔦屋敷なども見かけます。

でもこの記事の主役は紅葉ではありません。
カテゴリーでもおわかりのように、ツタの果実です。

ツタの実、ご覧になったことありますか？

過去には見たことはあるんだけど、いざ写真に収めようと思って探すと、これがなかなか出会えないんですよ。
ツタは見かけるんだけど、ほとんどのものには、実が付いていません。

ようやっとこの夏、遠出の途中でツタの実を見つけました。
なんと探し始めて足かけ3年、ほとんど2年間かかっての出会いでした。
ちとオーバーです。
血眼になって探していた訳ではないということは、素直に言っときましょう。
出会えればいいかなって、そんな程度でした。

７/１６

愛嬌があって可愛いでしょう？

ブドウに似ているよなって思って見てたら、なんのことはない、ツタはブドウ科でした。
知りませんでした。
というより、ツタが何科かなんて、考えてもいなかったんですけどね。

ツタ・蔦の名前は、蔓が植物や岩に「つたう」ように伸びる性質からきています。
「ツタウ」が転訛して「ツタ」です。

冬に落葉することから「ナツヅタ・夏蔦」、紅葉が美しいことから「モミジヅタ・コウヨウヅタ・紅葉蔦」「ジニシキ・地錦」「ツタカエデ・蔦楓」、古来から樹液を煮詰めて甘味料として利用していたことから「アマズラ・アマヅラ・甘葛」などの別名もあります。

青い果実に出会ったのは遠出の途中、世田谷区でしたのでね、簡単には行けません。
その後ツタの実がどうなったのか、確かめる術もなかったのですが、別の場所で熟れたツタの実と出会えました。

ツタの実、見えますか？
こんな様子で実が付いているんですよ。

ますますブドウ、この状態だと干しブドウに見えちゃいます。

でも甘味が凝縮した干しブドウとは違って、とても渋いんだそうです。
食べられたものじゃないって、そんな記述がありました。

人間には 不味くても、鳥にはごちそうなんでしょうね。

都市部のヒートアイランド現象の対策として、屋上緑化や壁面緑化が言われて久しくなります。
ツタをはじめ、セイヨウヅタ、アイビーなどのツタ属の植物たち、これからはもっと身近になるんでしょうか。