黄色の固まりが街のあちらこちらに出現していましたが、お気付きになりました?
私の近所では、マンションの植栽として植えられているのをよくみかけます。
ある日突然、黄色の絨毯か、低い壁のような姿で現れるんですよ。
公園や、道路脇の植栽にも使われております。
同じような黄色の固まりに見えますけど、何種類かあるのですよ。
簡単に紹介しますね。
【キンシバイ・金糸梅】オトギリソウ科
こちらが一番花が小さいいのかな。
枝垂れた枝の先端に、3~4cmほどの花を数輪咲かせます。
どちらかというと、下を向いて咲いてます。
江戸時代に中国からやってきたそうです。
金糸梅の「金」は花色、「糸」枝垂れた枝、「梅」は花が梅を連想させることから、キンシバイと命名された、んだろうな。
【ヒペリカム・ヒドコート】オトギリソウ科
園芸種のこちらの花が、派手な姿で存在を主張しています。
写真で見ると、キンシバイとの違いはわかり難いかもしれませんが、こちらヒペリカム・ヒドコートのほうが黄色も濃いし、大きさも5~6cmあり、花弁も肉厚だし、枝垂れた枝ではありますが、花は上を目指して咲いております。
何より花数の多さに圧倒されます。
ヒぺリカム・ヒドコートという名前ですが、単にヒぺリカムとか、ヒドコートと呼ばれることもあります。
ヒペリカムとは学名の「Hypericum patulum」からで、「オトギリソウ属」という意味です。
ヒぺリカムだと、たくさんの花が含まれます。
厳密に言うと違うのでしょうが、私はこの花も「キンシバイ」でいいと思ってます。
【ビヨウヤナギ・美容柳・未容柳】オトギリソウ科
遠目にはヒぺリカム・ヒドコートと同じように見えますが、近付いて見ると両者の違いは一目瞭然。
繊細で美しい雄蕊の長さが、ビヨウヤナギの最大の特徴です。
こちらもキンシバイ同様、中国から江戸時代にやってきたそうです。
園芸的に改良したものでは無いってことですかね?
名前の由来はわかりませんが、美容ということは、「美しい」ということと関係しているのでしょうか。
中国では、「金糸桃」というらしいです。
【キンシバイ・金糸梅】に対しての【キンシトウ・金糸桃】なんでしょうね。
桃は梅より華やかだと解釈していいのかな?
オトギリソウ科の基本花のオトギリソウには、どうも出会えそうにありませんので、こちらの花をアップしておきます。
【セイヨウオトギリソウ・西洋弟切草】オトギリソウ科
英名ではセント・ジョーンズ・ワートといい、薬用ハーブとして利用されているそうです。
キンシバイ、ヒぺリカム・ヒドコート、ビヨウヤナギとは極近縁種です。
分かりやすくてとっつきやすくて、いいなぁ~(^^)
つぎつぎ生み出された園芸種に捉われてしまうと訳が分からなく
なってしまうこの仲間達。
キンシバイ(金糸梅)にヒペリカム・ヒドコートに、
ビヨウヤナギ(美容柳/金糸桃)。去年苦しんでもう嫌だ!と
思ったからよけいにか、なんだかとっても感動してしまいました(^^)
セント・ジョーンズ・ワートという名前はサプリメントやハーブで
見ていましたが、=西洋オトギリソウというのは初めて知りました。
これのサプリメントは、ストレス解消にいいらしいです。
お褒めいただき、ありがとうございます。
私レベルの花愛好者には、そんなに細かくなくてもいいよって場面がたまにあります。
ヒベリカムのお仲間たちもそうです。
単純に、見た目の違いを見分ける程度で、充分です。
その花をきれいと思い、可愛いと感じ、また今年も会いましたねと感謝する、それが基本です。
そこをベースにしているから、出会いたかった花や初見の花と遭遇したとき、大きな感動をもらえるのだと思っております。
シンプルに行きたいです。
私はセイヨウオトギリソウしか知らなかったので、セント・ジョーンズ・ワートでヒットするサプリやアロマの商品の数々に、驚きでした。
うつ病の治療薬として、注目されているという記事もありましたよ。