規模が大きなことで知られる、大阪の「PL花火」(正しくは「教祖祭PL花火芸術」)。
毎年8月1日、富田林市のPL教団大本庁で、「教団の初代教祖・第二代教祖の遺徳をたたえ、世界平和を祈願して行われる祭典」です。
有料の観覧席のほか付近の道路が絶好のスポットですが、混雑するのが常で、帰りの電車もラッシュ並み。
そこまでいかなくても遠くから見えるので、大阪の人は近所の公園などで楽しんでいます。
msn産経ニュースでは、なんと兵庫県宝塚市から、あべのハルカスなどのビル群ごしのPL花火を撮影した写真が載っていて驚きました。800mmの望遠レンズで多重露光したとのこと。
また、奈良の若草山からも見えたそうです。
私はといえば、これまで試していなかった最寄りの公園から狙ってみましたが…
午後7時55分の打ち上げ開始間もなく。電柱が邪魔ですね~
『花火撮影の出来は撮影場所で9割方決まる』と、花火写真家の小野里公成さんが、雑誌「カメラマン」(2012年8月号)に書いています。
それからすると、この撮影場所は9割方失敗!
しかし花火がどんどん打ち上げられている中で、新しい場所を探して歩くのも無理な話。
「今日は撮影の練習」と思ってあきらめました。
電柱が気にならないカットを選んでみます。(一部修整)
ドカン、ドカンと大きな花火が連続。
PLの花火は打ち上げの集中度、密度がすごいです。
多重露光しなくても、バルブ露出する数秒間にいくつもの花火が重なってきます。
風向きが悪くて、煙が前面に来るこの日。でも気にしない、気にしない…
ゆらぎの光跡を描く花火。
パチパチと細かく発光するものや、
笹のような緑色の花火も。
厄介な電柱は別として、色合いは鮮やか。
フィナーレの「スターマイン」。
まさに大爆発。電柱や建物はあるし、作品にはなり得ませんが、すごさは分かってもらえると思います。一拍置いて「ド、ド、ド、ド… 」とすさまじい爆発音が伝わってきました。
この日の花火は1万4000発とのこと。
時間的には午後8時40分ごろには終了。例年より短かった印象。
フィナーレの後も「まだ、あるんちゃうの?」と居残る家族連れ。「高校野球(地方大会)でPLが負けたからかな…」と帰るオッサン。色々な声の中、撤収しました。
昔は「東洋一」といわれた花火イベントですが、往時より少し規模は小さくなったかも。でも芸術性、迫力ではまだまだ、全国最高クラスにあると思います。
8/3追記・訂正
当初の記事にあった「等倍画像での崩し字のような光跡」は、カメラブレによるものでした。
撮影場所が人の集まる橋の上だったため、微振動が伝わったものと思われます。橋の上は花火撮影に適していないという教訓。記事の当該部分を削除しました。
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撮影カメラ・レンズ
キヤノンEOS 6D
EF70-300mm F4-5.6L IS USM
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関連サイト
・『全国花火大会2014』(Walker plus)
・『まだ間に合う!「打ち上げ花火」撮影サポート記事まとめ 』(デジカメWatch)
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