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猫のフォーちゃんとボンちゃん

2匹の愛猫との暮らし
2006~13年春までの
子育てや主婦の日常
☆現在はブログ更新お休み中☆

空を飛んだフォー様にゃ

2007-03-10 | 猫の輸入検疫

皆さん、こんにちは。

帰国して一週間が経ちました。
たくさんの温かいコメント、すべて読ませていただいております。
本当にありがとうございます。




ブログのタイトルを
「猫のフォーちゃんとアメリカ生活」から
「猫のフォーちゃんと日本生活」に変えてみました。

とりあえずなので、また変えるかもしれません。

テンプレートの変更も、落ち着いたら考えようと思っています。




フォー様ですが、おかげさまでとっても元気で~すぅ。
こたつに興味を示し、恐る恐る中にも入ったりしていますが、
まだすぐに出てきてしまいます。
写真のように、よくコタツ布団の上で寝ていますよ。

『日本生活』は、少しずつ更新できればと思っております。

この1週間は生活の立ち上げに忙しく、落ち着かない日々でしたが、
とりあえず、生活に必要なものを揃え、一段落。


今日は、忘れないうちに、
アメリカから日本へ空を飛んだ日の様子を報告させてくださいね。




3月3日(アメリカ西海岸時間)日本へ出発の早朝。↓



ホテルを出て、朝8時、サンフランシスコ国際空港に到着。
フライトは ANA10:50発 成田行き。



チェックインのカウンターで搭乗手続きに入る。
予約は電話でフォー様の分を事前に確保。
支払いはチェックインの際に。
(ちなみにフォー様のフライト代:約220ドル)



ケージの中には毛布とシート以外何も入れていません。
食事は、朝早くホテルであげておきました。
12時間以上飲食できない状態になるので心配はありましたが、
乗り越えてくれました。

フォー様の搭乗手続きの際には、
健康証明書と狂犬病予防接種証明書を用意してありましたが、
検疫に準備してあった書類をすべて見せ、問題なくチェックイン。

その後、係りの人に連れられて向かったところが 

Oversize Baggage Check  → 



ここでケージからフォー様を出し(抱っこは私)、
その間にケージの安全チェック、計量などをして、OKをもらい、
再びチェックインカウンターのそばに戻る。



フォー様はカウンター前で↑、係りの人に連れて行かれるまでこちらで待機してたようです。

家族とはここでお別れ。

私たちは搭乗のため、セキュリティ・ゲートに向かったのでした。



次男はセキュリティー・ゲートを通過後、こんなシールをGET。



=====33333


飛行機の出発が1時間近く遅れたにも関わらず、
向かい風の抵抗が弱かったかなんかで、
予定より30分以上も早く
日本到着


フォー様は、大丈夫だろうか? 




入国審査を終え、逸る足でバゲージクレームに向かいました。



どうやらここでフォー様に会えるらしい。
まさか、スーツケースと一緒に出てくるんじゃないだろうな、
と思ったりもしましたが、
係りの人がカートに乗せて、連れてきてくれました。

このようにして、 サンフランシスコ空港で別れてから、
14時間ぶりの再会。

 

フォーちゃまの無事を確認し、ひとまず ほっとしましたが、
これから最大の難関?検疫を受けなければなりません。

同じフロアーにある動物検疫のカウンターへ。
カウンターへたどり着く前に、私たちに気付いてくれた受付の方が、
「〇〇さんですね。」 と声をかけてくださいました。

フォーちゃん本人も検疫のため、書類と一緒にこちらで預けることに。
「受け取りは別な場所になるので、こちらへ。」と
地図と税関でスタンプをもらうピンクの紙をもらいました。

言われた通り、税関で輸入のペットがいることを伝えて
スタンプを捺してもらい、↓


到着ゲートから出ました。

ここで、群馬から迎えに来てくれた群馬の両親(フォー父の親)に久々の再会。
お父さん、お母さん、無事帰国しましたぁ!(喜)

ほっとするのもつかの間、まだフォー様の引取りが残っています。
家族に待っててもらい、私フォー母は、地図を片手に空港内の動物検疫所へ向かいました。



迷路みたいで、何人かに聞いてやっとたどり着けた。
(地図、分かりにくっ。方向オンチだからな。ぼそっ。

ここでの所要時間は15分くらいだったでしょうか。
書類の確認、マイクロチップの読み取りなどを行い、
検疫終了。

事前に確認のFAXも入れておいたしね。


そして、おじいちゃんの運転する車で成田空港を後にしたのでした。

==33





群馬の自宅に着いたのは、夜の八時過ぎ。
(群馬、遠いよ!約3時間のドライブ)

シリコンバレーのホテルを出てから、20時間が経過。

長い一日だったけど、がんばって文句も言わず(言えず)、
耐えてくれました。
車の中では、疲れもピークに達したのか無言のフォー様でしたが、
到着後は家の中を探索、その晩、フォー母のそばでぐっすりと休みました。





 むんぎゅう~、むんぎゅ~う 
かばい~、かばい~ 

の毎日です。



猫の輸入検疫 その5

2007-02-28 | 猫の輸入検疫

アメリカから猫のフォーちゃんを連れて2007年3月に日本へ帰国するため、
一年前から検疫の準備を始めていましたが、いよいよその最終段階を迎えました。

少なくても7ヶ月は準備に時間がかかるので、
帰国が確定する前から、余裕をもって取り組んできました。

 
今回は『猫の輸入検疫 その5』として、
8)出国前の臨床検査と、
9)アメリカ政府公的獣医師の裏書(エンドースメント)
をご報告。


検疫準備のリスト
1)マイクロチップの装着 : (ISO)11784及び 11785に適合するもの
2)狂犬病予防注射1回目 : 少なくとも帰国7ヶ月前
3)狂犬病予防注射2回目 : 1回目の接種日から30日以上経過後 (2006.3月済み)
4)狂犬病ウィルスに対する血清中和抗体価の検査(2006.4月) Pass!
5)抗体保有後の輸出前待機: 採血日から180日以上
6)事前届出書の提出: 帰国40日以上前 (2006.12月済み)
7)届出受理書 (2006.12月済み) 
8)出国前の臨床検査: 搭載前2日以内(実際は、10日程以内ならOKのようです。)
9)輸出国政府機関発行の証明書の取得    



こちらは12月にオンラインで届出書を出し、プリントアウトして、
保管してあった届出受理書。




2007年2月〇日(エンドースメントをもらった日の様子)

その日は、朝8時半に近所の動物病院へ行って、帰国前の最後の受診。

フライト前の健康診断に加え、検疫用の書類のチェック、
その他の予防接種、 Deworm、Deflea(寄生虫やノミよけのジェル、薬)
など万全に。

フライト中の精神安定剤等の薬は、
獣医と話し合って、やはり不使用でいくとこに決めました。
体温の低下や気圧の変化による薬の副作用などの危険性もあるということなので、
万が一のことを考えて、薬は使わないで、フォーちゃんにはフライトに耐えてもらうことに決めました。
航空会社によっては、精神安定剤の使用を認めていないところもあるのです。
怖い思いをさせて、可愛そうだけど、フォーちゃんにがんばってもらいます。


===333


かかりつけの獣医に診てもらった後、エンドースメントをもらうため、
USDAの公的獣医がいるサンフランシスコまで車を走らせること1時間。

これまでがんばってきた検疫準備。
その書類には最後にUSDAの獣医の承認印がなければ、日本では無効なのです。



 

サンフランシスコ国際空港を右手に通り越し、ほんの少し先へ行くと、
USDAの獣医がいるOyster Point 通りがあります。
→ 地図はこちら

 



この日のために、予約は1ヶ月前から入れてあり、
ドクターには、「予約が早いねぇ。」と笑われてしまいましたが・・・。

午後1時からの予約でしたが、15分も早い到着で、
まだお昼休みだと言うにも関わらず、すぐに診て下さいました。

上の写真の届出受理書と以下の書類を持ち、
お会いしたUSDAのドクターはDr. Gary Chun
予約時に電話に出てくれたご本人。

Form A
Form C
狂犬病抗体検査証明書(カンザス州のラボ発行)
狂犬病予防接種証明書(予防接種をしたかかり付けの獣医もらった)
健康証明書(出国前最終健診の際、かかりつけの獣医でもらった)



三方の壁が棚いっぱいにファイルやペット用の檻が積み上げられたドクターの部屋で、
(ちょっと物置のような感じの部屋です。)
ゆっくり時間をかけて、書類を一つ一つチェックしてくださり、
フォーちゃん体の触診も済ませ、 「元気そうだね。」と言われ、


そして、ついに・・・・・・。


ApprovedEndorsement(裏書)承認印をいただきました。

印をいただいたのは、上の書類の写真、★マークがついたものです。
(ここで支払った費用は80ドル弱で、私はクレジットカードで支払いました。)

Dr. Gary Chunは口数の少ない方ですが、親切にも、
この重いフォー様を、自ら駐車場のうちの車まで運んでくださりましたよぉ。
ケージを入れたら10キロは超えてて、結構重いのですが・・・。
大変恐縮いたしました。 感謝!

↓ついでに、Oyster Pointから見えるサンフランシスコ湾で写真撮影。

握手をし、ドクターとさよならして、帰宅しました。



すぐに、書類のすべてを到着空港にある
農林水産省動物検疫所 成田支所 検疫第〇課(第〇旅客ターミナル)へFAX。
と同時にメールも入れて、事前の確認をお願いいたしました。

すると、なんと早いことに、1時間ほどで、こんなお返事が。

動物検疫にご協力頂き誠にありがとうございます。
お送り頂いた証明書について確認致しました。
記載内容に不備はありませんので日本到着時にお送り頂いた証明書の原本を提出して 下さい。


おっしゃ~っ!!!!!!


これで、こちらでやるべきことは完了いたしました。

後は、フォー様にがんばって長時間のフライト、移動に耐えてもらうことのみです。

がんばろうね、ふぉーちゃん。



現在ホテルに滞在中。
脱走されないようにしなければ・・・。 最後まで気が抜けません。
うございます。





念のため、検疫準備中の方々、
私の記事を見て間違いがあっては申し訳ありませんので、
ご確認はご自分でお願いいたしますね。
私も現在進行中のプロセスですので、ご了承くださいませ。




猫の輸入検疫 その4

2007-01-03 | 猫の輸入検疫

フォー様を連れての春先の帰国に向けて、一年近く前から検疫準備を着々と進めています。

これまでの経過は、右サイドバー・カテゴリー(猫の輸入検疫)に収納。
あるいは、こちら↑をクリックで。
 

現在の進捗状況ですが、先日、事前届出書の提出を済ませ、検疫所から受理書をいただいたところです。
ひつこ~いようですが、日本で12時間以内に検疫を済ませるために、下記の準備が必要。
印は終えています。)


検疫準備のリスト
1)マイクロチップの装着 : (ISO)11784及び 11785に適合するもの
2)狂犬病予防注射1回目 : 少なくとも帰国7ヶ月前
3)狂犬病予防注射2回目 : 1回目の接種日から30日以上経過後 (2006.3月済み)
4)狂犬病ウィルスに対する血清中和抗体価の検査(2006.4月) Pass!
5)抗体保有後の輸出前待機: 採血日から180日以上
6)事前届出書の提出: 帰国40日以上前 (2006.12月済み)
7)届出受理書 (2006.12月済み)  

8)出国前の臨床検査: 搭載前2日以内(実際は、10日程以内ならOKのようです。)
9)輸出国政府機関発行の証明書の取得   

念のため、検疫準備中の方々、私の記事を見て間違いがあっては申し訳ありませんので、ご確認はご自分でお願いいたしますね。私も現在進行中のプロセスですので、ご了承くださいませ。


 残すは、8)出国前の臨床検査と、9)アメリカ政府公的獣医師の裏書をもらうだけになりました。
と言っても、これからが本番、まだまだ気が抜けず、ドキドキします。
書類に不備があったら・・・。
成田での検疫を無事にパスし、日本の地でフォー様をむんぎゅぅと抱きしめられる日を夢みつつ、ぐわんばります。


6)の事前届出書ですが、インターネットを利用して農林水産省・動物検疫所のHPから行いました。
記入事項がいっぱいありますね。間違いがないか、緊張しながら入力。
日本到着の40日前までに済ませなくてならないことで、居ても立ってもいられず、5)の180日の待機期間も過ぎてるし・・・。

かなり早め(日本到着予定日の3ヶ月近く前)に届出書を送ったのですが、
送信後すぐに、自動返信のメールが届き、こんな内容が書かれていました。

届出番号 S0xxxxxxx(猫、1頭)の届出情報を登録しました。 下記の動物検疫所が届出内容を審査し、問題がない場合は受理しますので、受理メールが到着したら届出受理書を印刷してください。 犬等を日本に持ち込む場合は、届出受理書が必要となります。



そして、早くも翌日には、無事受理されたことを示す届出受理書がメールで送られてきたのです。
早速、届出受理書を印刷。 「成田空港・動物検疫カウンターの案内の地図」と「12時間以内の検疫のための証明書チェックリスト」が受理書のメールに添付されてきたので、それも印刷。

メールの最後に記されていた
成田支所 検疫第〇課 〇〇 

(担当者のお名前)に向かって、お礼を言わずにはいられません。

なんて、クイック・レスポンスなの。
いちいち感動している場合じゃないんだけど、とりあえず、ここまで順調に進んでいることに誰かに感謝したい気持ち。

とりあえず、とりあえず・・・。


フォー様からもお礼です。    

 
気持ちはスッカリ日本猫。

  

お辞儀上手だもんね。  

このまま順調にことが運んでくれることを願いつつ・・・。
春先にはこのブログで皆様に、ハッピーな近況をご報告できることを夢見ています。




この記事は、自分で調べたことや私の体験談を一例として書いております。 間違いや誤解が生じることもあるかもしれません。 実際に、検疫の手続きに入られる方は、直接、農林水産省のHPでご確認の上お願いします。  本ブログの内容によって生じたいかなる損害に対しても一切の責任は負いません。



猫の輸入検疫 その3

2006-09-08 | 猫の輸入検疫
2007年の春に帰国を予定している我が家。フォーちゃんを日本に連れて行くため、現在検疫準備進行中。

参考  農林水産省・動物検疫所のHP

これまでの経過は、『猫の輸入検疫その1』『猫の輸入検疫その2』で。
「猫の輸入検疫その2」では、リストの3番目の2回の予防接種まで終えている。

検疫準備のリスト
1)マイクロチップの装着 : (ISO)11784及び 11785に適合するもの
2)狂犬病予防注射1回目 : 少なくとも帰国7ヶ月前
3)狂犬病予防注射2回目 : 1回目の接種日から30日以上経過後 (2006.3月済み)

4)狂犬病ウィルスに対する血清中和抗体価の検査(2006.4月) Pass!
5)抗体保有後の輸出前待機: 採血日から180日以上
  
 6)事前届出書の提出: 帰国40日以上前
 7)届出受理書
 8)出国前の臨床検査: 搭載前2日以内
 9)輸出国政府機関発行の証明書の取得

    

現在の状況は、4)の抗体価検査をパスし、5)の輸出前(180日以上)の待機中。

2006年4月、狂犬病ウィルスに対する血清中和抗体価の検査のため、行きつけの動物病院で採取、指定検査施設へ送付してもらう。
フォレストの血液は、カンザス州立大学狂犬病研究所へ送られた。

約3週間後に、獣医さんのオフィスに結果が記入された書類が郵送され、取りに行った。
検査結果は、抗体価0.5IU/ml 以上の値を示している。つまり、パスしたということだ。
送られてきたオリジナルの書類は、輸入検疫時に必要なので、大事に保管。
獣医さんには、フォームCに、検査結果を記入してもらい、帰宅した。

日本到着時の係留期間が12時間以内になるためには、採血日から180日間以上経過して、かつ2年以内に帰国する必要がある。

フォーちゃんの場合、来月の10月には180日の待機期間を過ぎるので、ここまでは順調に進んでいるといえるかな。


ここで、前回気になった事柄2点について、その後確認してみたのでしてみる。

☆ 気になるその1.→ 狂犬病予防注射の種類。
狂犬病予防注射は、国際獣疫事務局(OIE)の基準を充たした不活化ワクチンを2回以上接種しなければいけない。それ以外は認められず再接種となり、最悪の場合、係留期間が180日まで延びてしまう。
もう一度、その規定にあった注射かどうか確認しなければ不安である。
地元の獣医が大丈夫だといったワクチンでも、日本では規格外ということがあるとの情報もいただいた。簡単に信じてはいけないということだ。


 この件、動物検疫所にメールで問い合わせをし、2週間後に返事がきた。(一度返信の催促メールを入れたが、その後すぐに丁寧にお返事をくれた。)

フォレストに使用された『Defensor 3』はOIE基準を満たす不活化ワクチンとのことだったので、問題なさそうだ。
有効期間についても、獣医に再度確認した。これもOK!

念のため、検疫準備中の方々、私の記事を見て間違いがあっては申し訳ありませんので、ご確認はご自分でお願いいたしますね。私も現在進行中のプロセスですので、ご了承くださいませ。

☆ 気になるその2.→ 公的機関の獣医はどこにいるの?

フォレストの検疫準備のための処置は、民間の獣医で受けている。出国前最後の臨床検査を受けたあと、アメリカ政府機関の裏書(公的医師のサインと公印など)がなければ、日本到着時には証明書として認めてもらえないから、これは、大問題。
これまでの手続きが、公的医師のサインがなければ、最後の最後にきて、すべて水の泡になってしまうのだ。



行きつけの獣医に、USDA(米でいう農水省)のAPHIS(動物検疫所)の獣医について聞いてみた。
すると、サクラメントのUSDAまで行くように住所と電話番号を教えてくれた。州都サクラメントまで、ここから約2時間半の距離。
ちょっと遠いな~と思っていたら、後日、実は サウス・サンフランシスコにもあるようです、と獣医から情報が入った。 ずっと近い1時間の距離。
これが本当なら、出国前にサウス・サンフランシスコで公的医師のサインをもらえばよいことになる。(この件、詳細については後から獣医が連絡くれるというので、ここまでの話で終わっている状況。)

実際、こちらで経験された方いらっしゃいましたら、お話お聞かせいただけると大変うれしいです。



この記事は、自分で調べたことや私の体験談を一例として書いております。
間違いや誤解が生じることもあるかもしれません。
実際に、検疫の手続きに入られる方は、直接、農林水産省のHPでご確認の上お願いします。 
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猫の輸入検疫 その2

2006-03-15 | 猫の輸入検疫
一年後の帰国に備えて、アメリカから日本への猫の輸入検疫準備の第一歩を踏み出した。

過去記事【猫の輸入検疫 その1】は、近所の動物病院へ行き、公的機関の獣医がいるかどうか、検疫に向けての必要な処置ができるかどうか確認し、予約を入れたところまでだった。


輸入前の準備としてやらなければならないことを下記にリストアップした。
参考  農林水産省・動物検疫所のHP


★ 輸入前の準備
1)マイクロチップの装着 : (ISO)11784及び 11785に適合するもの
2)狂犬病予防注射1回目 : 少なくとも帰国7ヶ月前
3)狂犬病予防注射2回目 : 1回目の接種日から30日以上経過後

  4)狂犬病ウィルスに対する血清中和抗体価の検査 
  5)抗体保有後の輸出前待機: 採血日から180日以上
  6)事前届出書の提出: 帰国40日以上前
  7)届出受理書
  8)出国前の臨床検査: 搭載前2日以内
  9)輸出国政府機関発行の証明書の取得


ざっと書いてもこれだけある。



今回の記事では、【猫の輸入検疫 その2】のタイトルのもと、フォレストが受けた一回目の診察の内容を記したい。

フォレストの場合(第一回目の診察)

【診察日】: 2006.3月初旬 

【場所】 : カリフォルニア州南サンノゼの某動物病院

【今回の目的】  
   ① マイクロチップの確認 
   ② 狂犬病予防接種 1回目

【達成できたこと】  
   ① マイクロチップが読み取れることを確認。
     ISOの規格品であり、検疫検査に有効なこと。

   ② 狂犬病予防接種の2回目を受けられたこと。

去年の夏の定期健診の際に受けた狂犬病の注射が、有効期限内であることがわかり、一回目は接種済みとなる。今回は2回目としての予防注射をしてもらえた。

     
【総評】
上記の準備リストの項目の1)~3)までを、第一回目の診察で終わらせることができた。1回目の予防接種になると思っていたら、去年何気なく受けてあった健診の際、狂犬病予防の注射をしていたことが判明。30日の時間が短縮できた。


【確認すべきこと】: 気になるので、今後クリアにしたい事柄。下記2点。

☆ 狂犬病予防注射(OIE) 

狂犬病予防注射は、国際獣疫事務局(OIE)の基準を充たした不活化ワクチンを2回以上接種しなければいけない。それ以外は認められず、再接種となり、最悪の場合、係留期間が180日まで延びてしまう。
もう一度、その規定にあった注射かどうか確認しなければ不安である。
地元の獣医が大丈夫だといったワクチンでも、日本では規格外ということがあるとの情報もいただいた。簡単に信じてはいけないということだ。 獣医さんにもお勉強してもらうしかない。

☆ 公的機関の獣医

通い始めた動物病院に公的機関の獣医はいると受付で聞き、安心していた私だか、本当にUSDA(米でいう農水省)のAPHIS(動物検疫所)の獣医なのかどうか、もう一度確認すべきだと思った。もしかしたら、公的獣医といっても、所属場所や種類がいっぱいあったりしたら、大変だ。こちらのシステムがよくわかっていないので、きちんと確認したいと思う。




これより先の【体験談】は長いので、ご興味のある方のみ、お読みくださいね。
読むだけで疲れますよ~。長いんですよ。

フォーちゃんに負担をかけないためにも、今から検疫の準備を進めていこうと思っています。

最短12時間以内の係留検査を目指していますが、農水省のマニュアルだけでは、見えない部分もあるようで、慎重に進めていきたいと思っています。

皆様からのアドバイスや情報提供、励ましも、とてもありがたく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。



【第一回診察・体験談】、はじまり、はじまり~。

2006年3月初旬、予約してあったが日がやってきた。

検疫準備として、今回がフォレストにとっての初めての獣医(VET)での受診である。
まず、受付で、日本に輸入するための手続きに入りたい旨告げる。
先日予約と相談に来た時にいたスタッフは、誰もいないように見えた。

受付の女性が手にしている開いたカルテがチラッっと見えた。フォレストのカルテである。
先日渡した英語の手引書とFormA, FormCもちゃんとファイルされている。

よしっ!これは、ちゃんと目を通してくれてるに違いない。
が・・・。油断した私が悪かったことに後で気付く。
なんの予防接種かろくに確認せずに、フォレストを獣医技師のお兄さんに手渡してしまった。

「待合室で待っていてください。」と言われたので、待っていると、10分くらいしてフォレストが戻ってきた。
「今日はこれで終わりです。」と獣医技師は言う。
簡単すぎて、気持ち悪いくらいだ。
あれれ、ホントにこんなのでいいの  確認しなくちゃと、自分の頭の中の整理をしていると、清算のために受付のカウンターに呼ばれた。

レシートの詳細をよ~く見ると、 狂犬病(Rabies)ではなく他の予防接種の名前が載っているではないの~。
ガーン  いきなり、別の注射をされてしまったよ~。 

今日受けるのは、狂犬病の予防注射なのよ~ぉ。その為に来てるのに。
やばい、やばい!!どうなってんの~? うまく伝わってないよ。

受付で確認していると、慌てて担当らしきさっきの獣医技師のお兄さんが戻ってきた。急いでカルテを確認している。
そして、「ソーリー。ただの定期健診じゃなかったんですね。もうこの手続きに入るんですね~。」って言われた。  ぬわにぃ?お、お、お、おんどにゃ~~~~。(おんどりゃぁ) プルプル・・・。 

そして、今更ながら、私の目の前で、前もって渡しておいた動物検疫の手引書を読み出した。
わざわざ事前に手引書を持ってきたのは、なんだったのか?確かにその時、このお兄さんはここにはいなかったし、獣医も5人くらいいて、それ以外にも獣医技師が何人もいるような病院なので、うまく話も伝わっていなかったようなのだ。そういうものなのだ。こんなことで驚いてはいけない。
うまく説明できなかった自分もいけないのだ。オロオロ。

こりゃ~頼んだからといって、まかせっきりにできない。自分でちゃんと確認しながらやってかないと、大変だと実感した。
予約と確認に来たときに、「できますよ~。海外への輸出はうちでやったことあるんですよ~。」自信たっぷりに答えてくれてたおばちゃんの笑顔にだまされてはいけない。頼りすぎてはいけない。自分がしっかりせねばぁ~~、と心から思った。反省。反省。

日本語をしゃべるようには、英語はしゃべれない。もどかしい、言葉の問題もある。英語ですべて説明しなければいけないし、とにかくコミュニケーションもしっかりとってやっていかなければと気合を入れる。大切なのは、英語のうまい下手ではなく、コミュニケーション力なのだ。カッチョイイ~。

今日の目的は、マイクロチップがちゃんと読み取れるか、国際標準機構(ISO)に適合しているものかを確認するとともに、最初の狂犬病予防接種をすることであった。

獣医技師のお兄さんとじっくりと腰を据えて、話をし確認していくことにした。

まず、マイクロチップの確認。 読み取り機を使い、フォレストの背中にかざし、マイクロチップ番号を読み取ることができた。
フォレストは、アメリカの Humane Society で里親になりもらってきた猫なので、マイクロチップは義務付けられており、最初から装着済みである。

そのマイクロチップがISO規格のものであるかを確認してもらう。
調べてもらい、ISO規格品ですと軽く言われたが・・・・・。

獣医技師のお兄ちゃん、私の不安が伝わったのか、
「だぼーちぇっく?」double check ?
再確認してほしいですかと聞いてくれた。お、やる気出してくれたのね。

「イエス、プリーズ。オフコースよ。」ってな訳で、電話して聞いてくれたところが、
こちら  Home Again マイクロチップを装着した犬、猫の識別、検索、データの管理をしてくれるところである。

「日本の輸入検疫で調べる際に必要」と言いながら問い合わせてくれ、その上で、
もらったOKだったので、大丈夫だろう。
信用したいけど、後で、念のために、動物検疫所にも自分で問い合わせをして、三重の確認をしておこうかなぁとも思ってる。

次は、狂犬病の注射である。
カルテを見て調べてもらったら、去年接種した狂犬病の予防接種がまだ有効期限以内だとわかった。接種した時期の年齢も条件に達している。
その為、今回は、狂犬病の2回目の予防接種を受けられることになった。
最初に書いたリストの3番目の過程である。

間違えて別の予防接種を最初に打たれてしまったフォレスト。その予防接種も必要なものらしいが、1日に2本も接種していいのかと聞くと、問題ないと言われた。

そう言えば、余談だが、うちの子供たちアメリカに来てすぐの頃、学校に入るためには、予防接種を済ませなればならず、日本で済ませてきたものだけでは充分ではないとのことで、1日に5本もの注射をされたことがあった。 3年経った今でも、何も問題はないので、大丈夫なようだが、これも驚いたことだった。

病院で FormC(獣医の証明書用紙)に予防接種やマイクロチップの詳細を書き入れてもらい、予防接種の証明書(Rabies Vaccination Certificate)というものも添付してくれた。それで、その日の診察は終了した。

帰ってきて、再度手引書の見直しをしていて、一つ確認し忘れたことに気付く。
予防接種の種類にも規定があったのだ。

国際獣疫事務局(OIE)の基準を充たした不活化ワクチンでないといけないのだ~。
これは、次回きっちりと確認することにした。

ついでに、獣医の確認についてもしておこうと思う。
この記事を見てくださっている方から、前回の記事に対して貴重なコメントと情報をいただいた。

その動物病院には公的獣医はいるとの言葉で安心していた私だか、本当にUSDA(日本の農水省と同じ)のAPHIS(動物検疫所)の獣医なのかどうか、もう一度確認すべきだ。


犬猫の動物検疫、帰国の一年前から始めても、決して早くないと思う。
はっきり言って、めんどくさいことばかりだが、愛するフォーちゃんのため、家族のため、自分のため、やるしかないのだ。
フォー父(夫)からも、プライオリティナンバーワンで取り組めと言われている。
大事な大事なフォーちゃんのことなのだ。


今回お世話してくれた獣医技師の20代後半のお兄さん、よろしく頼みますよ~。
しかし、ネクストタイムには、あなたはいるのでしょうか?また別の人かもしれないわね。
私の熱意が通じたのか、あるいは恐かったのか、一生懸命に確認作業もやってくれたので、好感が持てたのだが。

「I'm counting on you. (頼りにしてますよぉ)がははははは~」
と言うと、
「I know ~. Ga-hahahahha」と笑い返してくれたので、最後までしっかり付き合ってほしいものだ。

でも、2回も注射をされたフォーちゃんは、笑顔のお兄さんに向かって、最後までシャーッ、シャーッと牙をむくことをやめなかった・・・。普段大人しいフォーちゃんの、シャーッ、シャーッ久々に聞いてしまった。 


次回は、リストの4番目の狂犬病ウィルスに対する血清中和抗体価の検査 をレポートしたいと思う。

最後まで読んでくださった方、お疲れ様でした。
私もがんばり過ぎたので、明日の記事はアップできないかもしれません。





この記事は、自分で調べたことや私の体験談を一例として書いております。
間違いや誤解が生じることもあるかもしれません。
実際に、検疫の手続きに入られる方は、直接、農林水産省のHPでご確認の上お願いします。 
本ブログの内容によって生じたいかなる損害に対しても一切の責任は負いません。



猫の輸入検疫 その1

2006-03-08 | 猫の輸入検疫

転勤でアメリカに来て、すでに3年が過ぎた。
来年の春、中学生になる長男がいるので、その中学入学に間に合うように
後1年くらいで帰国することを考えている。

フォーちゃんがいる我が家にとって、今から着手しなきゃいけない大切なこと、もっとも時間のかかりそうなことと言えば、日本に猫を輸入するために必要な事前の処置と細かい手続きである。
つまり、 動物検疫対策  なのだ。
この準備の有無によって、動物の輸入検疫の係留検査期間が全く違ってくるのだ。

条件を充たしてない犬猫は、180日(以内)もの間、動物検疫所の係留施設で検査を受けることになる。
ちなみに条件を充たして日本に到着した犬猫の係留期間は、12時間以内。
180日間(半年)と12時間、こんなに差があるのですよ~。



日本に輸入される犬猫などは狂犬病予防法、家畜伝染病予防法に基づく輸入検疫を受けなければならない。

特にアメリカからの場合、狂犬病の発生の危険性のある地域・国とみなされており、
その恐れがない指定地域からの輸入手続よりも複雑。

そんな訳で、農林水産省動物検疫所のホームページを読み、ただいま勉強中。


2005年6月に最終更新された手引書にしっかりと目を通し、ぬかりがないように準備をせねば。
大事な大事なフォー様のため、慎重にやらねば。
長時間のフライトに耐えられるのか、それだけでも心配なのに、その後に待っている動物検疫で、さらに負担をかけたくない。



12時間以内に解放されるされるために、今から私は準備を始める。
まだ、帰国の予定もはっきり決まったわけではないが、
これらの検査を始めてから、少なくとも7ヶ月かかるんだし、ちっとも早くはない。



よっしゃ~。めさぜ!12時間以内解放 

ってことで、最初のステップとして、早速昨日、
行きつけの近所のVET(動物病院)に足を運んで、相談してきた。
電話ではこころもとないので、直接行った。
間違いがあってはいけない。大事な大事なフォー様のこと。

ダウンロードして印刷した英語バージョンの手引書奨励様式(Form A, Form C)を握り締め、
開口一番、 Hi ! May I ask you a question? である。

一番確認したかったことは、検査を受けたあとに必ず輸出国政府機関の裏書が必要なので、公的機関の獣医師がいるかということ。 この公的機関の獣医師のサインと公印、所属機関名、日付がなければ、日本では証明書として認められない。とても重要。

そんなことも説明し、すると、いとも簡単に、
「OK~、できますよ~。ウフ、アハ。Official Veterinarian(公的獣医師)もいますよ~。」 という返事。
しかも、「これまでにも日本やイギリスにも出したことあるんですよ。」との頼もしい返事をもらった。 
ほんとに大丈夫かな。これだけ自信ありそうな事言ってくれてるしなぁ。信用したい。

そして、近々フォレストを連れて、予防接種や検査にも取り掛かるため、予約をいれ、帰宅した。
わからないことは、徐々に確認しながらやっていきたいと思っている。



面倒を見てもらえそうな動物病院が確認できたこと、まずはこれが検疫に向けての
最初の第一歩だ。