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つれづれの記

日々の生活での印象

タバコ その3 タバコの今後

2010年05月03日 17時54分09秒 | 日記
5月3日(月) タバコ その3 タバコの今後


 これまで、2回に亘って、
    3/30  タバコ その1 最近のタバコ事情
    4/11  タバコ その2 タバコとの付き合い
について述べてきたが、今回は、その3 タバコの今後、について述べて締めくくりとしたい。なお、その2で、この4月から、横浜市が受動喫煙防止条例を施行したと書いたが、あれは、自分の勘違いで、何と、神奈川県全域が対象となっている。

 愛煙家にとって、ここ20年ぐらいは、禁煙が急速に広がる、受難の歴史であろう。航空機・新幹線・電車などの交通機関とその関連施設や、公共施設内だけでなく、レストラン、ホテルから、一般のオフィスビルにいたるまで、タバコが吸える空間が、どんどん減っている。歩行禁煙条例も、あちこちで施行されている。
 少し前になるが、新幹線の車両が、禁煙車と喫煙車に分けられていた頃、車両を移動するために、喫煙車の中に入った途端、ガーンときて、そのあまりの煙ったさに驚いたことがある。その頃の自分は、タバコは疾うに止めていたのだが、こんな中で吸っているのか、と、吸っている人たちが、可愛そうになったものだ。
 最近は、車内は言うに及ばず、駅構内も禁煙になったことで、線路上に吸殻が散乱している光景も無くなり、クリーンになった。でも、砂浜などには、未だに、マナーの悪い吸殻が散乱しているがーーー。
 人間の吸うタバコの煙や、捨てる吸殻は、大げさに言えば、工場の煙突の煙や排水、自動車の排気ガス、ゴミ問題等と同様、環境問題といえる。

 タバコは、アルコールと違って、生理的に身体にいい面は殆ど無く、精神的な効用が殆どだろう。これから、タバコを始めたいという人もいるだろうが、止めたいと思っている人は多いだろう。5月2日の朝のニュースだが、神奈川県のタバコ対策課が主管して、タバコを止めたいと思っている人のための、「卒煙塾」なるものを始めるという。詳細は、調べていないが、無料ではなく、有料にするほうが、効果的だと思うのだがーー。
 又、タバコに代わって、ほっと安心、リラックスする方法は、現代は多様化しており、例えば、アロマテラピーなどもある。

 喫煙は、自分の楽しみのために、他人に迷惑をかけ、環境を汚してしまうと言う側面を持つ嗜好品である。このため、エリアを全面禁煙にしたり、禁煙・喫煙に区分(分煙)する訳である。今の喫煙関連技術では、個人の自由な権利として、場所に依らず、自由に吸うことは、ままならないのだ。
 人に迷惑をかけず、自由に吸える喫煙用具について、自分に提案がある。タバコが、吸う本人の健康にどのように影響するかは問わないとして、喫煙行為の社会的な問題は、周囲に迷惑がかかることだ。これを解決するために、以前から、循環型の喫煙具は出来ないものかと思っている。
 自分の出した煙を、循環させ、又吸い込むような道具だ。オートバイのヘルメットのような構造にすることが考えられる。ヘルメットの中に電池を入れて、循環させれば、これは自己完結型のシステムになる。吸い口から吸って吐き出した煙だけでなく、火のついた先端から出る副流煙も、一切外へ出さずに循環させれば、100%無駄が無く、自分だけで楽しめるではないか!これは、周囲を省みず、平気で煙を出す愛煙家を、最大限に皮肉った、提案でもあるのだがーー。
 ゆっくりお茶を飲み、タバコも吸いながら、時間を過ごした、かっての喫茶店は、今や安住の地ではなくなっており、禁煙の所も多いのだ。その内、ゆっくりタバコを吸うための、喫茶店ならぬ「喫煙店」が、現れてくるように思う。巡回型の喫煙自動車もあると聞いた。

 タバコを買うためのTASPOカードが、未成年者の喫煙防止に、余り役立っていないことは、先のブログ(3/30 タバコ その1 最近のタバコ事情)で触れた。しからば、どんな方法があるというのか。
 一つは、カードの写真と、実物とを対比して、異なる場合は、売らないという機能を、自販機に整備することだ。銀行の、生体認証と同じような、言って見れば、顔面認証である。勿論、有人販売でも、写真と実物とを対比する。しかし、これは、とんでもないコスト高になり、極めて困難だ。
 しからば、他の方法は何か。未成年者には禁止されている、タバコと酒は、大人になった証でもあり、背伸びしたいという若者の願望は、否定できないものがある。これを、上手くコントロールするには、結局は、教育的手段しかないのではないか。学校や家庭で、青少年の自覚を促すように持っていく、以外は難しいように思う。
 TASPOの導入は、青少年の喫煙防止という美名の下、あわよくば、タバコや関連商品などの売り上げ増につなげよう、という意図も、見え隠れするのだが、見事に外れてしまったようだ。

 日本たばこ産業(JT)は、元の専売公社から民営化されたが、塩の専売がなくなり、タバコの専売も続いてはいるものの、需要減の傾向は否めない。この事業の性格としては、国民の健康を犠牲にして成り立っている事業、と言うことで、販促のPRもしにくく、社会的に肩身が狭い商売である。
 JT自身は、事業の多角化を進めているようだが、このような潮流の中で、タバコ事業を継続していくことは、生易しいことではないと思われる。一方で、タバコ税を、手っ取り早い税収源として、諦めようとしない政治の姿勢も問題であろう。
 JTには、健康面、産業政策面、文化面、税制面等での先導役として、全面禁煙か喫煙自由化か、といった、0か1かの発想ではない、知恵を絞った、大人の解決策を提案して欲しい、と思っている。
 タバコは、コロンブスがアメリカから持ち帰った、と言われるが、今は、この宝物/厄介物を、どのように方向付けていくかの、世界的な岐路にあるようだ。        



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