つれづれの記

日々の生活での印象

ハチ公

2014年04月25日 23時41分11秒 | 日記

2014年4月25日(金)  ハチ公

 

 

 先日の4月21日は、昭和9年のこの日に、JR渋谷駅前に、忠犬ハチ公像が設置されて、80年になる記念日だったようで、長い歴史に纏わる、各種報道があった。 

人口に膾炙している、ハチ公の余りにも有名な、主人思いの逸話については、ここでは省略し、専ら、待ち合わせ場所のシンボルとしての話題について触れることとしたい。 

 

 

 筆者は、東京暮らしが長いが、知人、友人と待ち合わせて落ち合う場所については、色んな思い出があり、失敗もある。

都内には、多くの待ち合わせ場所があり、その一つが、渋谷のハチ公前広場だろうか。ハチ公像の廻りの、円形のパイプ椅子がある待ち合わせ場所は、大して広くはなく、人が多くても、比較的見つけやすい。 周囲に緑があるのも嬉しいことだ。

 

此処は、これまで、何度か利用したことがあるが、つい最近では、昨年秋と、この4月に、たて続けに、ハチ公のお世話になった。

 

昨年秋は、3人で落ち合ったのだが、その内の一人とは、50年振りに会うと言う事で、場所よりも、人物が分るかどうかの方が心配だった。でも、幾つになっても、やはり、往時の面影は残るようで、直ぐに分ったのである。

   ハチ公の回りで(ネット画像より) 

 また、この4月に、6人で集まった時は、生憎の雨模様だったが、お互いに近くの建物の軒下などで雨宿りしながら見ていたので、問題はなかった。

 

 渋谷駅周辺は、西口側は、JR山手線を中心として、2本の地下鉄(銀座線、半蔵門線)、井の頭線と、結構複雑であり、東口側も、副都心線と東急線が接続され、渋谷ヒカリエがオープンするなど、大きく変わって来ている。 

でも、駅周辺の出入り口は多いが、天下広しと言えども、ハチ公口はたった一つで、その先に、ハチ公が待っていてくれるのだ。 駅構内の案内標識にも、ハチ公方面が、大抵示されているし、勿論、誰でも知っているので、聞けば教えてくれる。

東京では、最もよく知られ、最も利用され、最も分りやすい、最右翼の待ち合わせスポットと言えるであろうか。 

 

 同じ渋谷駅の、東急ビルを背にしてハチ公像の反対側に、モヤイ像がある。かの有名な、イースター島のモアイ像を象ったもので、S55年に、伊豆七島の新島から寄贈されたようで、ハチ公よりは、大分後輩になる。 西口広場の、喫茶店の近くにさりげなく建っており、待ち合わせスペースも小さく、目標物としては、余り知られてはいない。ここで待ち合わせした経験はないが、外よりも、近くの喫茶店の中で待ち合わせるのも良いかもしれない。([渋谷駅西口] モヤイ像 - 東京待ち合わせ場所ナビ

一頃、山手線沿いの猿楽町方面への往来に、この像の前を、よく通ったものだ。

    

 ハチ公、モヤイ像の位置関係と渋谷駅周辺                              モヤイ像(後方赤が喫茶店) 

 

 昨年の夏だが、上野公園内の西郷さんの前で、10人ほどで、待ち合わせしたことがある。

青緑色の青銅製の西郷さんの像は、右手に愛犬を連れた、かなり大きなもので、大抵の人は知っている。因みに、この愛犬は、薩摩犬という。

   西郷像(ネット画像より)

以前、文京区に住んでいた事もあり、上野公園周辺は、よく知っている積りだったのだが、JR上野駅周辺の再開発や、不忍口などの大改造で、出入り口等が変わり、辿りつくのに苦労した。 が、木々の緑の中に、見慣れた西郷像を見た時は、流石に、安堵した。

 

 

 天下の新宿にも、東口のアルタ前や、西口の京王DEP前など、待ち合わせ場所は多いが、建造物に囲まれ、人通りの喧騒の中で探すので、やや不安がある。

何時だったか、JR新宿駅地下の、小田急線への乗り換え改札口前で待ち合わせたものの、アンドが取れず、大変な思いをしたことがある。

 

 池袋も、以前、西武池袋線の沿線に住んだ事もあり、縁は深いが、西口の旧三越デパート前(数年前に電気機器の量販店に変わってしまったようだ)では、何度か待ち合わせしたことがある。池袋で、今でもよく混乱するのは、東口にあるのが西武デパートで、西口にあるのが東武デパートと、逆になっていることだ。 

その他、銀座周辺や新橋駅や東京駅などなど、多いのだが、省略したい。

 

以前に比べて最近は、携帯電話や、スマホの道案内アプリがあり、大幅に便利になっているので、失敗しても修正が容易で、どの場所で落ち合っても、気分的には非常に楽になっている。

 

 渋谷駅のハチ公像が愛される理由は、忠犬だった逸話もあるのだが、ハチ公が、日本伝統犬の秋田犬であることも関係しているだろうか。やや大げさに言えば、日本人の心の故郷につながっているように思え、ハチ公の姿を見ると、ホッとするのだ。

 

 

 この、余りにも有名な秋田犬だが、あおもり犬(青森犬)にお目にかかった事がある。以前、青森市の県立美術館に行った時に、あおもり犬の、白い巨大な立像が、建物の横に建っていたのだ。勿論、あおもり犬とは、芸術作品上での呼び名で、このような犬種は無いようだ。 

この作品は、地元、青森県弘前市出身の気鋭の画家・彫刻家である、奈良美智氏の作になるという。

何かを思いながら、静かに何かを見守っている様で、何処かしら淋しそうな表情にも見えた。宗教的な雰囲気もあるだろうか。(ネット画像より) 

 

          あおもり犬                            人達と交流

 

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ソチ 五輪パラ輪  総集編 5

2014年04月24日 15時39分15秒 | 日記

 

 

H2014年4月24日(木) ソチ 五輪パラ輪   総集編 5 

 

 

 本稿は、下記の続編となるものである。

     ソチ 五輪パラ輪   総集編 1  (2014/3/29)

     ソチ 五輪パラ輪   総集編 2  (2014/4/2)

     ソチ 五輪パラ輪   総集編 3  (2014/4/8)

     ソチ 五輪パラ輪   総集編 4  (2014/4/17) 

 

◎今回のキーワードは、「2020パラ輪」である。 ソチ パラ輪については、前稿で触れている。

 

  2020年夏には、東京で、五輪・パラ輪が開催されるが、このパラ輪について考えて見たい。 

◇障害者スポーツ

  筆者の場合、パラ輪に特に関心を持ち始めたのは、2012年夏の、ロンドン大会以降である。中でも、車いすテニスや、視覚障害者のゴールボールなどが、強く印象に残っている。

  今回のソチ大会期間中の、あるTV番組で、パラ輪が始まった時の経緯や、ドイツでの障害者スポーツの話が紹介された。

パラ輪の当初は、福祉目的で、障害者の「治療」と「リハビリ」のために始めたものが、次第に、「スポーツ」として競技する方向に、変わっていった、という。

 

 日頃、気楽にスポーツと言う言葉を使っているが、スポーツとは、何なのだろうか、改めて、考えて見る事としたい。

身体を動かす運動の中に、“技を競う”として、スポーツ競技がある訳だが、当然のことながら、そこには、一定のルール(競技規則)が必要だ。このルールには、偏らない公平さが求められ、このため、必要により、クラス分けが行われる。

この、オープンになったルールの下で、これを互いに守りながら、公正に競い合う訳で、スポーツ大会での選手宣誓で、御馴染のことだ。

 

  ルールに基づいて競技することから、時間や距離などに関する到達目標が生まれ、それを達成しようとする向上心が湧き、たゆまぬ努力がなされるだろう。 一方、名誉をかけて、勝負に対する意欲も出て来るのは、自然・当然なことだ。

 

  そして、スポーツで忘れてはならないのは、一緒にやる仲間だろう。ライバルも含めて、ともに支え合い、競い合い、語り合う仲間の存在は、極めて重要な要素であろう。 

 

 

◇福祉型社会の方向

  先の番組だが、ドイツでは、障害を持つ患者を扱う医療機関が、治療やリハビリのために、患者の障害に合った、スポーツやスポーツクラブを紹介する仕組みがある、と言うのは、新鮮な驚きであった。

当然、障害者が、スポーツをして楽しむための設備・施設(ハード)と共に、ソフトとしての指導・支援体制も整備されているということで、そのような福祉型の社会システムになっている、と言う事だろうか。

 

  今回のソチパラ輪に、日本から出場した選手20名の、公表されているポートレートに拠れば、各選手の障害原因は以下のようになるようだ。(NHK福祉ポータル ハートネット|ソチ パラリンピック) 

 

     ・先天的な障害          5名

     ・後天的な障害         15名  

            病気             4

           冬のスポーツ事故  3

          交通事故        7

              職場での事故     1

 

 この数字を見ると、冬のスポーツでの事故や、交通事故などの、後天的な原因で障害者となった人も多いことが、目につく。この人達は、五体揃った健常者としての人生経験の後、ある日から突然、障害者となった訳で、その時の心境は、想像できない程だ。

選手諸君は、先天的、後天的な障害を問わず、上述の、医療機関やスポーツ施設との関連、仕事との関連、家族との関連など、それぞれの状況の中で、大変な努力を重ねて来ていると言えるだろう。 

 

 理想論としては、障害者も、健常者と同じように、対等に社会を構成する一員という認識が浸透しているという社会は、より進んだ福祉社会なのだろうか。

 このドイツでも、実態は、すべてがうまくいっているとは思えず、その整備レベルについての情報は持っていないが、大きな理想に向かって進んでいるのは確かだろうか。 

 

 

◇2020年パラ輪に向けて

 五輪の陰に隠れて、とかく、後回しになり忘れられがちなパラ輪だが、2020パラ輪までに、更に、その後を見越して、社会全体として、どのように準備し、進めればいいのだろうか。

 

 我が国のパラ輪の所管庁が、これまでは、厚労省だったものが、五輪を担当する文科省に、最近、移管され、一元化されたようだ。(文科相の五輪担当相兼任を決定 パラリンピックも移管へ 

前述の流れと同じように、治療、リハビリからスポーツに変わった、と言えるだろうか。

 

 パラ輪で、選手諸君が活躍して、メダルを取り、入賞することは、大きな目標だ。一方、このことが牽引車となって、社会の仕組み全体が、障害者にとって、より、住みやすいものになって行き、そこから、新たにスポーツを楽しむ人達が生まれて来ることも重要だ。

ともに、目的であり、手段であるという、車の両輪の関係なのだろう。

 

 筆者は、我が国での、障害者スポーツの状況や、社会システムの整備状況については、よく分ってはいないのだが、ドイツなどとの彼我の差を埋めるべく、今後、長い道のりを進んで行かねばならないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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消費税の話題   1 

2014年04月22日 10時47分59秒 | 日記

2014年4月22日(火) 消費税の話題 1

 

 

  この4月1日より、消費税の税率が、5%から8%へと、3ポイント高くなってから、3週間程になる。

3月末までは、税率アップを前にした庶民の自衛策として、耐久消費財や生活必需品等のまとめ買いなどの需要増で大変な騒ぎであった。

  先日4月17日の、日銀の支店長会議の報道では、4月以降の各地の売上状況は、駆け込み需要の反動減が懸念された所だったが、想定の範囲内で、緩やかな景気の回復傾向は、今後も継続しそう、ということだ。

 

  収入が決まっていて、ベアも定昇もない年金生活者にとっては、消費税率アップは、生活が、より厳しくなるだけで、じっと我慢の、たけのこ生活になるのだろうか?

我が家では、アップ前に繰り上げて買ったのは、1000円前後の、

           コーヒー豆、化粧品、調味料

など位だ。 トイレットペーパー等は、生活必需品ではあるが、保存スペースも大変だし、米などは、使いきるまで、時間がかかってしまうので、まとめ買いはしていない。

 

  以下、消費税について、いささか、考察してみたい。今回は、まず、身の廻りの変化について取り上げたい。

 

 

◎ 直にUPの公共料金

  郵便料金や交通機関の運賃などの公共料金は、4月から、これまでの料金が、3%分、直に値上げされている。 

 

◇郵便料金は、

               従来    改訂 

             はがき  50円 → 52円

       封書   80円 → 82円

と、2円づつの値上げである。 

  やや、細部に亘るが、はがき を例にとって、以下に、本体価格と税額との関連を見てみたい。従来の料金50円には、既に、内税で消費税5%分が含まれている訳だ。 

① 単純に、従来料金を、3%アップすると考えた場合

    50円の3%アップは、以下のようになる。 

         50×1.03=51.5円

② 従来料金での、5%の税分を抜いた本体価格Xを求めて、これに8%課税した場合 

    X=50/1.05≒ 47.62円

 Xに、消費税8%を課税すると

   X×1.08=50/1.05×1.08≒51.43円

 

   今回の改訂では、はがきでは、やや取り過ぎだろうか。又、封書で、同様の計算をすると、やや、取り不足になっているようだ。

 

ここでの①、②の差は僅かなのだが、後述の、スーパーなどでの一般商品で示すように、表示法によって、印象は、かなり異なってくる。

 

  次に、来年秋に、10%へアップした場合を計算してみる。

    ①  今回の改訂料金52円に、更に、2%課税するとした場合

          52×1.02=53.04円

   ①b 3月までの従来料金に、5%(3%+2%)課税するとした場合

         50×1.05=52.5円

  ②  元々の本体価格Xに、10%(5%+3%+2%)課税するとした場合

         X×1.1≒52.38円

  いずれにしても、来年には、今回分を含めて調整されるだろうが、はがきは1円の値上げになるのだろうか。封書についても、同様の計算をすると、こちらは、2円の値上げになると思われる。 

 

 今月に入って、はがきと封書を、それぞれ、10通程づつ、纏めて出す機会があった。

はがきでは、余った年賀はがきを交換して貰った、普通はがきの在庫が沢山あるので、新たに買って来た2円切手を貼って出した。52円の はがきや切手は、指し向きは、買い求める必要はなさそうだ。

  又、封書では、年賀はがきの当選で貰った、80円の切手の在庫が多くあるので、こちらでも、2円切手が活躍している。当面、82円切手は不要である。

  来年秋には、2円切手とともに、1円切手の出番も増えそうである。

 

  一昨日は、たまたま、62円の切手が見つかり、それと20円切手を組み合わせ、82円にして封書を投函している。この62円の切手は、消費税が、3%→5%になった時に、封書の料金が、60円から、62円に改訂された時のものだろうが、長い歴史の一部が垣間見えたようだ。

 

 

◇交通運賃

・バス

交通機関に関しては、日頃最も多く利用する、地域のコミュニティバスは、以下のように、IC運賃と現金運賃の二本建てになった。

        従来運賃        新運賃

                               IC運賃   現金運賃 

           200円     206円   210円

          210      216     220

          240      247     250

          290      299     300

          300      309     310 

 

  利用しているICカードは、Pasmo だが、バス料金に、1円単位の料金が導入されたのは、今回が初めてであろう。IC運賃という呼称は、簡明で分りやすいが、高齢者には、カード運賃の方がいいかも(尤も、高齢者は、シルバーパス利用者が多いので、無関係かな?)。

 

他のバスでも、新運賃は、ほぼ同様の2本建てになっている。

 

・電車

  良く利用する、地下鉄東京メトロは以下である。

              従来運賃      新運賃

                               IC運賃    現金運賃 

              160     165     170

              190     195     200

              230     237     240

              270     278     280

              300     308     310

 

  JR関連もほぼ同様と思っていたが、地域ごとに、少し様相は違うようだ。

バス・鉄道とも、これまでは、現金とICカードの料金の違いは無かったのだが、ICカ-ド化率が高い東日本関連は、今回の改訂で、バスと同様に、おおむね、現金運賃と、IC運賃の二本立てで、現金は10円単位、ICカードは1円単位となったようだ。 

  これに対して、ICカード化率がやや低く、回数券も含めた、切符利用が根強く残っている西日本方面は、ICカード利用でも、1円単位ではなく、10円単位のままという。 関西人には、一銭も儲からないのに、予めカードにチャージして、金を眠らせるのが、モッタイナイようだ。(だから鉄道「1円刻み」運賃の対応は分かれた ICカード普及率だけではない、鉄道各社の事情

  東日本方面では、現金運賃に比べて、IC運賃の場合が、1円~数円安いので、ICカード化を更に加速する要因になると思われるが、果たして、どうなるだろうか。

 現金とICカードで、料金が違うのは不公平、との意見もある訳で、来年秋、西日本を含めて、全国的にどの様になるのか、注目されるところだ。

 

  電気・ガス・水道料、NHK放送受信料、電話通信料なども、勿論値上げされている訳で、詳細は調べていないが、月末での、口座振替ではっきりするだろう。

  知人に、個人タクシーをやっている運転手がいるが、メーターの表示を変更するのに、2万円ほど掛かったと聞いた。 

 

 

◎日用一般商品では 

◇外税表示になった スーパー

  スーパーなどの大型小売りでの価格表示は、これまでは、殆ど内税表示一本になっていたと言える。

今回、勿論、従来通りの内税表示の店もあるものの、外税表示に変更し、本体価格と消費税の2本建てになった所が多く、値上がり分がピントこない(ようになっている)。

 

  ここで、前述の はがきの例で行った計算を、10倍の価格の、従来500円だった商品を例に、行ってみると、

      ①従来料金の3%アップ

       500×1.03=515円

      ②本体価格Xを求め、それに、8%課税

        X=500/1.05≒476.2円 ⇒476円

        X×1.08≒514.3円 ⇒514円

 

  ①、②で、税込の売り値は殆ど違わない。でも、②で、本体価格 476円と、消費税分 38円(24+14)を外税で、二本建て表示にすると、①の内税表示に比べて、不思議に、何となく、高くないように感じられるのだ。

 

  税率アップ分を、そのまま価格に転嫁するのは建前だが、厳しい競争裡にある小売業の商売では、簡単ではない。前述の公共料金のように、ストレートに3%分だけ値上げした表示にしている所は、極めて少ない。

 

又、見た目には、値上げせず従来通り(と宣言している店)であっても、微妙に量を減らしたり、成分を変えている(と思われる)例もあるようだ。以前によく話題となった、便乗値上げは、今回はどうだろうか。

  最後の最後は、消費者自身で、量目や値段や品質を見極め、自衛するしかない、ようだ。

 

 

◇小規模事業者の免税

  小売り事業者は、消費者が払う消費税を受け取って、それを国等に納入する訳だが、事業規模が小さい場合は、納税義務が免除されるようになっている。

  当初は、課税売上高(仕入れ額と売り上げ額の差額)が年間3000万円未満の事業者が免除だったのが、平成15(2003)年以降は、1000万円になったようだ。 免税の対象となるのは、近隣の八百屋などだろうが、事業者には、より厳しくなっている。 (No.6501 納税義務の免除|消費税|国税庁)(消費税 - Wikipedia

 

  以前は、客からは消費税をとっているのに、納税しないという悪質な事例や、仕入れ額を誤魔化して、納税額を少なくするなどが多かったようだが、今回の税率アップで、免税限度額は変わらないようだが、新たな商売上の工夫(悪知恵?)が出て来るのだろうか。 

でも、消費税分を、すんなり価格に転嫁しても、変わらずに、物やサービスを買ってくれる、と言うほど、消費者はお人良しではない。

 

  消費税分を転嫁しているか否かに関わらず、1000万円の免税限度額を超える場合は、消費税分を納税しなければならない訳だ。

大手スーパーなどとも競合しながら、賢い消費者の目も見ながら、国に代わって、面倒な徴収・納付作業を引き受けさせられている、小規模事業者の苦闘は続くようだ。

 

  一方、免税限度額をはるかに超える規模の中・小企業が、大手企業の下請け企業だったり、取引先になる場合、転嫁Gメンなどもいるのだが、消費税アップ分を取引価格にすんなり転嫁することを許容されない事例は、枚挙に暇がないようだ。

 

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ソチ 五輪パラ輪  総集編 4

2014年04月17日 23時14分23秒 | 日記

 

 

H2014年4月17日(木) ソチ   五輪パラ輪   総集編  4

  

 

 本稿は、下記の続編となるものである。

    ソチ 五輪パラ輪   総集編 1  (2014/3/29)

    ソチ 五輪パラ輪   総集編 2  (2014/4/2)

    ソチ 五輪パラ輪   総集編 3  (2014/4/8) 

 

◎今回のキーワードは、「パラ輪」である。  

◇パラ輪の歴史とロゴ 

* パラリンピック(Paralympic)という言葉は、当初は

     Paraplegia+Olympic

という意味だったという。

 para― という接頭語は、二つという意味で、-plegia(麻痺)と組み合わされ、両足が不自由な人達を、paraplegia(パラプレジア 下半身麻痺者)と言うようだ。 障害者の競技会は、この人達が、車いすを使って競技することから始まったという。 paralysis(麻痺)と言う言葉もある。 

 パラリンピックに相当する国際競技会は、1960年に第1回(ローマ)が行われたようだ。そして、1964年の東京オリンピックの時に、第2回(東京)があったようだが、呼称も含めて、過渡的な開催となっている。東京の時は、どの様に行われたのかは、残念ながら、筆者の記憶には無い。 

パラリンピックという呼称で、オリンピックと同一都市で、セットで開催されるようになって、定着したのは、1988年のソウルオリンピック以降で、これらを機に、パラリンピックという言葉は、

          Parallel(もう一つの)+Olympic

と再解釈されているようだ。(以上は パラリンピック - Wikipedia より) 

 

 筆者は、パラリンピックを、略して、パラ輪と言う事が多い。上述のように、パラリンピックは、オリンピックの弟分であり、日本語では、オリンピックの略称の「五輪」との語呂合わせも良いので、「パラ輪」という略称も、便利に使いたいものと思っている。

 

* パラリンピックのシンボルマーク(ロゴ)は、五つの輪ではなく、「心」という漢字に似ていて、赤・青・緑色の、踊るような3つの図形が、それぞれ、心・肉体・魂を象徴するという、独特のデザインである。(以下は、ネット画像より)

     

            パラリンピック シンボルマ-ク                        選手達が一休み-ソチでの風景 

 

  パラリンピックのロゴマークの歴史や詳細については、当ブログの、下記記事で触れているので、省略したい。

                ロンドンパラリンピック その1 (2012/9/13) 

 

 

◇開会式

 オリンピックの20日程後の、3/7から、引き続いて開催されたソチパラリンピックには、45カ国から、550名程が参加したようだ。

参加国の一つウクライナは、迷った末に参加することにはしたものの、折りしも始まったクリミア紛争への抗議の意を、世界にアピールするため、開会式では、旗手たった一人だけの入場であった。 

 五輪と同様、ロシア語の順での入場で、日本の選手団20人と関係者が、最後尾の開催国ロシアの前に入場した。旗手はクロカンの大田選手で、主将はアルペンの森井選手である。

 

 開会式では、盛りだくさんのプログラムがあったが、今でも印象に残ったのは、映像とリアルを組み合わせた、巨大な砕氷船で、映像とは思えなかった。 事実、船の上にある甲板には、人間の乗組員もいたのだが、この部分だけ、天井から吊り下げたのだろうか。

   

                   砕氷船                                    М    И     Р

 この船の名前が、ロシア語で、

     МИР(Mi-ru ミール 平和という意とか)  

とあった。 

 パラ輪の聖火は、何処からどの様に運ばれたのかは、未調査だが、聖火のリレーでは、東京オリンピックの招致で大活躍した、陸上の佐藤真海さんもランナーの一人として、義肢を見せながら加わっている。 

 

 

◇競技種目

 今大会では、

   ・アルペンスキー

   ・クロスカントリー

   ・バイアスロン

   ・アイススレッジホッケー

   ・車いすカーリング

の5競技があり、全体で72種目に分れている(バンクーバー大会からの変更は未調査)。

  競技内容は、オリンピックとほぼ同じだが、スキーの、アルペンやノルディックでは、大きく、立位、座位、視覚障害に分けられ、更に、障害に応じて、細分化されているようだ。 日本からは出場していない珍しい視覚障害のカテゴリーでは、ガイド役が一緒に滑るという。

日本からは、車いすを使う、アイススレッジホッケーと、車いすカーリング競技には、出場していない。これらでは、予選の国際大会で敗退し、参加枠が貰えなかったようだ。

  

 車いすカーリングだが、TVで簡単に放送された競技の様子を視る機会があった。このカーリングでは、車いすなので、静止した状態で、長い棒のような道具(キューと呼ぶ)を使ってストーンを押し出すようにする。

通常のカーリングでの、慌ただしい動きをするスイープ作業は、はらはらさせられるので、いっそのこと止めにしたら、と先だっての当ブログ記事

           ソチ五輪  カーリング 2 (2014/3/11)

で述べているのだが、車いすカーリングは、まさに、スイープは行われないので、ゲーム展開は静かなものである。 

でも、スイープの甲高い掛け声と慌ただしい動作がないカーリングは、不思議なことに、どこかしら淋しいのだ。スイープは、カーリングの一つの風景で、魅力でもあったのか、と気付かされたようだ。 

  スイープする、しないの差だが、解説によれば、スイープしないと、氷面での摩擦が増えるため、石の回転が効き始めるポイントが、2~3m程手前になるという。

 

 

◇日本チームは20人の参加なのだが、獲得したメダル数が

   金3個、銀1個 銅2個

と活躍した。中でも、アルペンで、金2個の狩野選手、同じく、金、銅の鈴木選手の活躍は立派だ。

主将役の森井選手は、スーパー大回転で銀メダル、バイアスロンの久保選手は銅である。 今大会のメダリストは、男子だけで、バンクーバーで活躍した女子は、含まれなかったのは残念だ。 

 

 日本選手がメダルを獲得した競技種目全てが、座位であることは、注目したい。

 1本だけのスキーに乗って滑るなどの、座位形のアルペン競技では、使用する道具が大きなポイントだが、日本の技術力が生かされているようだ。回転時に重心を後ろに懸けてターンすることで、所要時間を短くするなど、道具メーカーと選手とが、一緒になって色んな工夫が行われたという。

 鈴木選手(ネット画像より) 

 立位は、道具もさることながら、パワーが物を言う競技と言え、日本人が欧米人に伍していくのは大変なことだろうか。

 

 ソチパラ輪でのメダル獲得総数を見ると、ロシアは80個で圧倒的な1位だが、ウクライナは2位の25個で、実績を残している。(ソチパラリンピック - Wikipedia

 アジアでは、メダルを獲得したのは、日本だけだ。ロンドンパラ輪で大活躍した中国や、次回の冬のパラ輪開催国である韓国に、メダルがないのは何故だろうか。 調べた所では、中国の参加は10名(クロカン、車いすカーリング)、韓国の参加は27名(アルペン、クロカン、車いすカーリング、アイススレッジホッケー)とある。 

 

 

  パラ輪については、全体として、TVのライブ中継などの放送時間も少なく、自分も含めて、一昨年夏の、ロンドンパラリンピック程には盛り上がらなかったように感じる。

これには、五輪とパラ輪の違い、夏季と冬季の違いなどもあるが、この最大の理由は、日増しに激しくなる、クリミア半島とウクライナをめぐる、ロシアや西欧の動きだろう。

 プーチン大統領は、オリンピックで最高に盛り上がったロシア国民の愛国心を、巧みに利用して、あらぬ方向へミスリードしてしまったのではないか。

世界の国々は、最高の平和の祭典である、オリンピック・パラリンピックどころではなくなり、関心を大きく減殺してしまったと言えるようだ。

 砕氷船の名前が、今となっては、空疎な響きに聞こえる。 閉会式でのウクライナ選手団の入場で、旗手の着ているシャツの胸に、「МИР Peace」と大書してあったのが印象的であった。

 

 

 

 

 

 

 

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春の風景

2014年04月10日 10時16分43秒 | 日記

2014年4月10日(木)  春の風景 

 

 さくらも過ぎて、この所、本格的な春の陽気である。我が家の風呂場も、良い雰囲気になっている。 

            

 

 秋に植え付けたチューリップ、ルーフバルコニーのプランターで、各色、次々と開花している。 一部、風呂場ギャラリーに、お裾分けしてもらった。

チューリップは、花(鼻?)の下が長い などと冷やかされることもあるが、やはり、春の風景の、主役の一人だろう。

           

 

 下方の緑は、スーパーで「食用」として買い求めた菜花である。種類は、小松菜のようだ。普通の なたねよりも、葉が大きく、勢いがある。

この黄色い花も、全体の配色のバランス上、いいアクセントになっているようで、無造作に活けた、ワイフKのセンスは、まあまあかな?

 このかき菜を、茹でで、辛子入りだし醤油で食べると、ほのかな香りと甘さがあり、春の風味の一つだろうか。 

           

 

 

 

 

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