12月16日 来年の手帳を買いました
先日、近くの文房具店で、来年の手帳を買った。もう現役ではないので、大した予定は無いものの、物忘れ防止に加え、これまでの習慣で、手帳があると、毎日の時間が自分の物になる感じがあり、手放せない。自分にとっては、手帳は、財布代わりでもある。
長年、各ページが、月曜から始まり、日曜で終わる形式の、能率手帳を使ってきた。が、昨年暮に今年用を買った時、うっかりして、日曜から始まり土曜で終わる形式のものを買ってしまった! ほぼ一年間使ってみて、土曜と日曜を間違えたり、月曜と火曜を間違えたりするなど、何度か戸惑いを経験した。
これは、長年の習慣のせいでもあるが、週末(Weekend)に対する感覚のせいもあろうか。現役時代は、仕事が始まる月曜が週の初めで、金曜で何とか仕事を片付けて、土日にゆっくりリフレッシュするなり、プライベートな予定を入れるというのが一般的で、正に、土日こそ、週末なのだ。特に、週休2日制が定着して以降は、土日に纏まって予定が入る事が多いのに、ページが変わってしまうと戸惑ってしまう、ということだろうか。
よく金曜のテレビなどで、「良い週末をお過ごしください」、などというが、あの時の週末とは何時を指すのだろうか。週とは何曜日から始まり、何曜日で終わるのか、日曜は週末なのか週初なのか? 改めてネットで調べても、色んな国があり、色んな説があり、よく分からない。ISO標準では、月曜から日曜まで、1から7の番号が付与されているようだ。キリスト教国では、敬虔な信者は、日曜は安息日で、仕事を休み、教会での礼拝を欠かさないが、この日から週は始まるのであろうか。カレンダーの曜日は、一番左に日曜が来ているのが一般的だ。
自分にとっては、実は、これらはどちらでもいい。ただ、手帳の各ぺージが、月曜から始まって日曜で終わる形式が、なぜか使いやすいのである。こんなことから、来年の手帳の購入に当たっては、注意深く調べたうえで、元に戻った形式にした、という次第。
手帳といえば、以前よく使われていた六曜が、冠婚葬祭などでこだわる向きも多いため、今の手帳にも、小さい字で書かれていることが多い。明治以前のわが国で、この六曜も含めた太陰暦の時代に、休日の概念がどうだったのかは、良く分からない。が、キリスト教国では、七曜の形にして、7日に1日の休日(安息日)を入れたのが素晴らしい。一種の国際標準といえる。働くことを美徳とし、遊ぶことを罪悪視してきた日本だが、このところ、国民の祝日等で、休みが増える傾向にあるのは喜ばしいことで、よく働き(学び)、よく休む(遊ぶ)ことこそが、持続性のある活動・生活パターンなのであろうか。
余談だが、件の手帳に、24節気が書かれていないのは不満である。毎年、自分で調べては記入している。あれは、太陽の運行を基にして、微妙な四季の移り変わりを的確に表したもので、迷信とは一線を画している。地下鉄千代田線新御茶ノ水駅の下りホームの壁に、24節気が整然と並んでいるのを観るのは、楽しみの一つである。