現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

軍資金は麻薬の密売で!?

2014-08-08 21:18:31 | 太平洋戦争
以前、NHKで、「日本軍は軍資金調達のために、麻薬の
密売をやり、それに甘粕大尉や東条英機も関わっていた」と
いう番組があった。その時は報じられなかったが、“尾張の
殿様”徳川義親の伝記に、「麻薬密売」について、はっきりと
書かれていた。
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藤田くんが上海に現われたのは、麻薬二十万ポンドを上海に
密輸したあと始末にきたのである。麻薬は陸軍省に頼まれて、
三井物産を通じ、イランから密輸した。二十万ポンドの麻薬は
莫大な量だが、陸軍はこれで戦争資金を調達するため、藤田君に
陸軍大臣の印鑑を押した注文書を発行した。

麻薬の密輸には多くの経費がいる。その費用を二百万円、今の
金で二十億円を藤田君に報酬として支払う契約であったが、
-(中略)- 軍は違約して報酬を払わないことにした。

藤田君は怒って、陸軍大臣の注文書を盾にして裁判所に訴訟を
起こした。-(中略)- 軍は、事が公然となるとまずいので、
藤田君に詫びたが、額は値切って二十万円しか支払わなかった。

この麻薬は、中国の秘密結社青幇の手に渡って売却され、中国
貨幣となって日本軍の手にはいった。今の金で、何十億円に
なるか何百億円になるか、額はわからない。

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日本は 1,000万人もの兵隊を大陸に送りこんだが、その食料は
現地調達。その資金は無く、資金源は不明だった。「麻薬」
が最も手っ取り早く“金”になったのだ。


これって清を滅ぼした「アヘン戦争」同様の「国家の犯罪」と
思うが、全然問題にもされていないのが“あ、変(へん)”。




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