H20年度二次試験統計情報 (3) フェーズ別（建設、総監）

今後の参考とするため、平成20年度 技術士第二次試験の統計情報を 簡単な分析を加えながら、5回に分けて掲示する。

(1) 部門別
(2) 選択科目別 （建設）
(3) フェーズ別 （建設、総監）　　※建設、総監のフェーズ別推移 （H19年度、H20年度）
(4) 選択科目別 （総監（建設））
(5) フェーズ別 （総監（建設上位5科目））　　※総監の建設関連上位5科目のフェーズ別推移

今回は、(3) フェーズ別（建設、総監） の統計情報。

建設部門（建設）と総合技術監理部門（総監）のフェーズ別推移に着目した。
傾向を見るために H19年度、H20年度の2年度分を示した。

2008年3月15日のエントリー でH19年度 建設部門（上位3科目）のフェーズ別の分析をしたが、同じフォーマットを利用した。
二次試験では、筆記試験と口頭試験で、合格・不合格に振り分けられるのだが、それぞれの実際の人数と比率がわかる。

マクロ分析となるため どうしても"ぼんやり"とした感じになってしまうが、概ねの傾向は以下のとおり。

受験申込：
・受験申込者数は、建設が前年度比で 16％程度増加したが、総監は微減。
・建設が増えたのは、前年度の一次試験の合格率が高かったことが影響しているのであろうか。

受験：
・受験申込をしたが、受験しなかった比率は 25％前後。
・概ね 4人に1人が受験を断念している。所謂、不戦敗である。
・総監のほうが両年度とも、受験しなかった比率が若干大きい。
　有意差というレベルではないが、併願をしたが準備不足等で総監の受験を断念した等の影響であろうか。

筆記試験：
・筆記試験の合格率は、両部門とも前年度に比べて下がっている。
・とりわけ、総監の合格率の下がりが大きい。
　総監の筆記試験には択一と論文があるが、何が影響しているのだろうか。
　また、それは どのような理由によるものだろうか？

口頭試験：
・口頭試験の合格率は、総じて 83％前後。
・両年度とも両部門で 筆記合格者のうち、500人近くが不合格になっている。

対受験者合格率：
・最終の合格率は、両部門とも前年度に比べて下がっている。
・総監の合格率の下がりが大きい。
　筆記試験の合格率低下の影響と思われる。