ごんぎつねの独り言 ~技術士試験(建設部門:道路、総合技術監理部門)の受験記録・ブログ~

不器用で、愚直で、貧乏くじを引くのが大得意な "ごんぎつね" が本音で綴るブログ。 恐縮です(^^ゞ

総監 H21択一式問題の結果分析

2009年08月11日 | 技術士(総監)
 
総合技術監理部門の受験を決意!  ※ 総監受験のスタンス
総監 択一式問題の難易度
総監 択一式問題の過去問
総監 H21択一式問題の解答状況
総監 H21択一式問題の正答
総監 H21択一式問題の結果分析
総監 H21択一式問題対策での割り切り


日本技術士会HPの試験・登録情報に「平成21年度 択一式問題の正答」がアップされたので、正誤判定と誤答について簡単に分析する。

繰り返しになってしまうが、歪んだ捉えられ方をされる可能性を排除できないので、記すべきなのかどうかについて相当に悩んだ。
しかし、トップコンテンツの「スタイル」に記したとおり、なるべく脚色のない事実とともに、自分の弱さ、本音も交えて素直に記すということを貫くため、
また、記すことによって、これから取り組む方にとって反面教師として活かすことができるという思いがあるため、
加えて、本ブログにアクセスされる方々は同志であり、人徳のある方ばかりであると信じているため、赤面の思いで、記すことにした。
試料としては N=1 に過ぎないが、定量的なデータが把握できていると思う。

【H21年度択一式問題(本番)】

 正答: 29/40  (72.5%)

 (内訳)
 ・ 経済性管理: 5/8  (62.5%)
 ・ 人的資源管理: 6/8  (75.0%)
 ・ 情報管理: 7/8  (87.5%)
 ・ 安全管理: 6/8  (75.0%)
 ・ 社会環境管理: 5/8  (62.5%)

勉強開始前の普段力を知るために、5月24日 にH19年度、H20年度の過去問を解いたが、正答率の水準、5つの管理項目の正誤の傾向は殆ど変わっていない。

以下、2つの切り口で分析を進める。

(1) 分析1 ・・・・・ 解答時における迷いと結果の関係性について

総監 H21択一式問題の解答状況 で記した、A、B、Cの分類別に、以下のとおりの状況になった。

・A: 簡単な問題を1問 ケアレスミスで落とした。 → やっちまったなぁ。
・B: 迷ったものについては、見事に全て落とした。 → どんだけ、運がないのやら。
・C: 該当は1問だけだったが、落とした。 → これは仕方ない。

Aにおいて、やってはいけないミスをした。
恥ずかしいことに、問題31をサービス問題とみなして、正答であることを確信していた。
”X1” が2カ所あるとは。。。 出題内容の慎重な確認が必要だ。

B、Cについては、あまりにも運が無さすぎた。
青本に正答が掲載されている問題を含めて、絞り込んだあとの最後の選択において、10問全て間違った。
確率的には、あと4~5問程度の正答の積み上げが許されてもよかった。

しかし、真の原因は択一式試験のための勉強不足。
時間をかけて、青本の細かい部分まで丁寧に読み、択一式問題の数をこなすことで得点を積み上げることが可能だと思う。
今回は総監の受験スタンス に従って取り組んだ結果なので、仕方がない。

(2) 分析2 ・・・・・ 青本からの出題とそれ以外の場合における結果の関係性について

青本からの出題とそれ以外の場合における結果は以下のとおりの状況になった。
(いなかものさんのブログにおける分類を引用させていただいた。)

・青本からの出題 正解率 ⇒ 18/27 = 66.7%
・青本以外の   〃     ⇒ 11/13 = 84.6%
       計          ⇒ 29/40 = 72.5%

比較すると、青本からの出題の正答率が低い。

時間をかけて、青本の細かい部分まで丁寧に読み、択一式問題の数をこなすことで得点を積み上げることが可能だと思う。
しかし、青本はよくできた冊子だと思うが、一方、青本の文言の一つ一つまでを覚えるような青本至上主義になるのも如何なものかと思っている。

無駄な勉強などないと言ってしまえばそれまでだが、時間は有限である。
総合技術監理に必要な知識は青本以外にも、PMBOKその他の知識集(ナレッジベース)がある。
知識は貯め込むだけでなく使いこなすことで本物になると考えているので、応用力、実践が重要だと考えている。

青本という比較的限定された範囲からの出題、かつ、過去問との重複を避け続けていると、
技術士審議会試験部会(平成10年度第1回)で危惧された出題傾向 になってしまいかねないので留意が必要だと思う。
はたまた、筆記試験の合格率を調整するために、不本意ながらそうせざるを得ないのかもしれない。
その背景に、総監技術士の数が一定程度を充足し、受験生の事前準備のレベルが高くなってきていることがあるのかもしれない。
(生意気なことを書いて、すいません。)

青本以外の出題については、誤ったのは2問で、そのうち1問はケアレスミス。
出題内容は普遍的で、本質的で、筋がいい、素直なものが多い。

作問委員にとって、青本以外から出題する場合は、問題の作成における自由度が高く、無理にひねる必要がないことが背景にあるのではないだろうか。
しつこいが、ケアレスミスした問題31は、イジワル問題のような気もしないではないが。。。(^^ゞ

(3) 総括

最後に、これまでの取組みについて、総括しておきたい。

結果としては、勉強を開始する前の普段力であるH19年度、H20年度の正答率の平均値に過ぎない。
特段の積み上げがなかったので、無駄な努力をしたのではないか、勉強など不要だったのではないかと思われるかも知れない。
だが、今回の結果はビックリするほどツキがなかっただけであり、総監にかかわる知識を体系的に深めることができたと実感している。

極めて忙しい中、時にはイライラしながら取り組んだ、40時間あまりの勉強時間および勉強方法は、とても意義のあるものであった。
総監の受験スタンス で覚悟していたとおり、H21年度択一式試験の結果には表れなかったが、そのプロセスを通して、普段力を高めることができたと実感している。

今回の取組みで得た知識を使い捨てにすることなく、より一層の継続研鑽を重ねていくこと、実務において応用、実践していくことが重要だと考えている。


お詫び:
なるべく隠さずに、本音で、素直に記しています。
トップコンテンツの「スタイル」に記した理由によるものです。
本人以外には興味がない内容、時には不快な表現を含んでいると思いますが、ご容赦いただけると幸いです。

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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご立派 (ヤマト)
2009-08-11 07:39:41
ごんぎつね様

さすがの結果だと思います。
ケアレスミスは試験にはつきものです。
リスクマネジメント的には褒められません。
ヒューマンエラーが発生するからこそ、原因解明のプロセスが発生するのです。

青本外からの設問に対する正答率が高いのは、紛れもなくごんぎつねさんの高い普段力を示すものと言えるでしょう。

今後は筆記論文の復元と理想論文の作成。
そして、技術的体験論文の作成へと進んで下さい。
それぞれの役割が異なりますから、その点に注意しながら行って下さい。

ごんぎつねさんならば問題ないでしょう。
最後まで応援させて頂きます。
頑張って下さい♪
返信する
ありがとうございます。 (ごんぎつね)
2009-08-11 20:38:34
ヤマトさん、
コメントありがとうございます。

過分なコメントをいただきましたが、
一つ一つをよく考えながら、進んでいきたいと思います。

今回の取組みで得た知識を使い捨てにすることなく、より一層の継続研鑽を続けていきたいと考えています。
返信する
補足 (ヤマト)
2009-08-11 21:34:31
ごんぎつね様

言葉が不足しておりましたので補足させて頂きます。

>ケアレスミスは試験にはつきものです。
>リスクマネジメント的には褒められません。
>ヒューマンエラーが発生するからこそ、原因解明のプロセスが発生するのです。
(以下、補足)
なぜケアレスミスが発生したのか?
どうすれば同じミスを犯す危険を回避できるのか?
そのための方法・手段は何か?
そこで得た知見を他に応用できないか?
様々な効果と展開が考えられます。
(補足終了)
だから、ヤマトはミスが大好き☆です。
様々な事を教えてくれますから。

以上、補足のコメントをさせて頂きました。
失礼。
返信する
ありがとうございます。 (ごんぎつね)
2009-08-11 21:39:24
ヤマトさん、
補足のコメントありがとうございます。

了解☆です。
返信する
択一試験お疲れ様でした。 (ふるのぶ)
2009-08-11 22:18:52
択一試験お疲れ様でした。

かなりハイレベルな正答率ですね。驚きました!!日頃の努力の賜物と思います。

記述試験の得点が気になるところでしょうが、あと2か月ほど、しっかりと準備をなさってくださいね。
返信する
ありがとうございます。 (ごんぎつね)
2009-08-11 22:40:13
ふるのぶさん、
コメントありがとうございます。

過分な言葉をいただき、なんだか、恥ずかしくなってきました。

筆記試験の結果はさておき、
まずは、総監の視点で業務の棚卸しをしていきたいと思います。
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