ごんぎつねの独り言 ~技術士試験(建設部門:道路、総合技術監理部門)の受験記録・ブログ~

不器用で、愚直で、貧乏くじを引くのが大得意な "ごんぎつね" が本音で綴るブログ。 恐縮です(^^ゞ

建設部門における合格率の分析

2008年03月15日 | 技術士(二次)
建設部門において、受験者数が多い選択科目のトップ3は 道路、鋼コン、河川砂防。
この3科目で建設部門の受験者数の過半数を占める。
そして、3科目のH19年度試験口頭試験合格率は特徴的な傾向を示した。

分析しやすくするため、フェーズ別の合格率の推移を作成した。
それが、冒頭の図。

概ねの傾向は以下のとおり。

受験:
・受験をしなかった比率は 20.4~24.3%。
・最終合格率との相関はない。

筆記試験:
・不合格の比率は 78.4~91.1%。

口頭試験:
・不合格の比率は 2.2~26.6%。
・不合格者は道路が143人にであるのに対し、河川砂防は4人。
・筆記試験不合格率とは逆の相関。

鋼コンが中立で、道路と河川砂防が両極端の結果を示している。
最終合格率のバランスをとるために口頭試験合格率を調整しているのではないかという指摘がされている。
信じたくはなかったのだが、前述の傾向を勘案すると、その指摘はあながち間違っていないようだ。

この分析をするまでは、H19年度から口頭試験の時間が長くなり(30分→45分)、技術的体験論文のプレゼン等を通した経歴・体験のチェックが厳しくなったことが要因ではないかと考えていた。
つまり、技術的体験論文やプレゼンの出来が口頭試験結果の主要因と考えていた。

しかし、河川砂防は筆記試験が狭き門だったことは事実だが、その論理でいくと、筆記試験をクリアした母集団は、非常に高い確率で口頭試験をクリアできることになってしまう。
仮に、筆記試験合格者の母集団が全く同じ傾向を持っているものとすると、口頭試験の評価項目毎の結果は道路だろうが河川砂防だろうが、本来は同様の傾向を示すはずだ。
実際は、筆記試験の合格率を考慮に入れなければいけないので母集団の傾向は全く同じではない。
河川砂防のほうが筆記試験の段階で絞り込まれている。
まぁ、そういった部分はあるだろうが、あまりにも極端すぎで説明がつかない。

以上を考慮したうえでの仮説。
・(2)~(5)の評価項目は受験生が現在有する知識・能力を計っているので、筆記試験合格者を母集団とした場合、科目毎に合格率に大きな違いはでない。
・評価項目の定義が比較的明確なので、ここで調整すると不合格者に誤ったメッセージを送ることになるので避けたいはず。
・最終合格率を調整する場合は、試験官ごとに試験日単位に調整することが、現実的にはやりやすい。
・その際、結果として(1)を利用して最終合格率を調整することになるケースが多い。

口頭試験の評価項目:
(1)経歴及び応用能力、(2)体系的専門知識、(3)技術に対する見識、(4)技術者倫理、(5)技術士制度の認識その他

以上は、あくまで仮説。
検証するためには、これらの科目の口頭試験結果の標本が必要なので、なんとも言えない。

これ以上の一般論としての分析は時間の浪費になるのでしない。

ボーダー近辺の人は運に左右され続けることになることを意識しておくべきだろう。
運の要素を排除するためには、圧倒的な成績をたたき出すしかないが、そのために限りある時間を費やすのを是とするかどうかは個人の判断だ。

今後、情報収集力に優れた有力なサイトにおいて、口頭試験結果および新制度となったH19年度試験全体の分析が進められていくだろう。
効果的な対策を行うためには、なるべく正確に理解しておく必要があるので、情報をウォッチしていきたい。

お詫び:
本人以外には興味がない内容だとは思いますが、なるべく隠さずに、素直に記しています。
不快な表現を含んでいるかも知れませんが、ご容赦いただけると幸いです。

最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。