脱ヅラ・自毛デビューしましょ!!~抗がん剤体験をした毒舌・美容師の独り言~

美容師です。乳癌術後7年目。私の脱毛経験を生かして抗がん剤治療で悩める方々のお手伝いをします。自毛デビュー400名越え!

最近、ハマっているもの

2011-04-28 13:23:33 | 雑感
世の中、自粛ムードもおさまり、少しづつ、活気が

戻ってきましたね。

余震もだいぶ減ってきたけど、いつも揺れているような

感覚が離れませんね。震度3くらいなら「いつものこと~」って

感じで、なれちゃったよね。



さて、私が、ここのとこ、また、ハマってしまったものがあります。

それは、スイーツデコなの。






紙粘土で、小さなスイーツを作るんだけど

これが、いかに本物っぽくつくるかがむずかしいけど楽しい。

本物のお菓子づくりなんか全然できないのにね。(料理、苦手!)

紙粘土だと楽しいのだ!!


趣味に没頭している時間は、最高だよねえ。

あー、仕事するの面倒くせええーーーーーーー!!
























自粛解禁!ディナーとライブ

2011-04-13 13:49:04 | 雑感

知人の女性をモデルに描きました




世の中、少しづつ、自粛ムードが薄れてきて

元の生活に戻ってきましたね。


私は、昨日の休日は、婦人科検診の結果を聞きにいって参りました。

気になる結果は、「経過観察」なるものがまたひとつ増えてしまい・・・。

ガックリ落ち込んで帰宅したら、相方が、励まそうとしてくれたのか


「○王子駅の近くに、お前の好きそうなカントリー風のレストランが

 新規でオープンしたって。ジャズの生演奏を聴きながらディナーが

 できるらしいから、行こうか?」


・・・と珍しく彼から誘ってきたので、自粛解禁!ちょっとリッチな

ディナーをしに出かけてきました。

私は別にジャズが好きなわけでも、ライブが好きなわけでもないけど

家にずっといたら、ますます落ち込んでしまいそうだったので。

気分転換に、ディナーと生演奏なんてうってつけでしょ?


んで、本来なら、皆様のブログのように、レストランの写真や

お料理の写真やら、ライブの様子を写真でアップしたかったのですが

できない事情があります。


なぜなら・・・・

そのレストランは、外装も内装もステキでした。

木造の建物で、外見は外国の農家みたいな造りのカントリー風。

フロアーは30坪くらいで、節電なのか、照明はおさえめ。

個々の木の丸テーブルの上にはレースがふんだんにつかってある

テーブルクロスがかけられていて、小さなロウソクの火がユラユラ揺れてる。

ギンガムチェックのカーテンだとか、ドライフラワーだとか、花のリースだとか、

木彫りの人形だとか、壁にあちこり、かけてあって、うーん、まさに

私の趣味とピッタリじゃないの!!


当時、店には、7組くらいの客がいたかな。

料理のメニューは、フランスの田舎の家庭料理ってのがウリらしくて

料理名は覚えていないけど、ともかく¥5,000のディナーコースを頼みました。


が・・・


が・・・・


が・・・・・・・・


運ばれてきた料理は、味オンチな私でも「え?」って思うほど

マズい!!!

相方をみたら、あまりのマズさに固まっている。

顔をこわばらせている!!

スープは、やたら塩辛いし(おまけに臭い)、肉は硬くて歯がたたない。

パンは、「これ、何日前のパン?」っていうほどガッチガッチだし。

材料が不明な果実ジュースは、やたら青臭い。


間違っても「美味しいね」とは言えないけど、「マズイね」って

言ったら、ますます、マズく感じてしまうから、私も相方も

無言のまま会話もなく食べ続けていたの。(残したらもったいないし)


そのうち、店の中央にあるステージにスポットライトが当たり、

ジャズのライブが始まりました。

ライブっていっても、出てきたのは、ちょっと小奇麗な若い女性と

ギターを抱えた若い男性の二人だけ。

客は、皆、おしゃべりをやめて、大きな拍手。

ステージ上の二人に注目しました。


どうか、美しい歌声で、この料理のマズさを打ち消してくれと期待した

のですが・・・・・・。

ボーカルの女性は、風邪でもひいてるのか、酒の飲みすぎか、

声がガラガラに枯れてる。歌詞が聴き取れない。

歌っているというより、つぶやいている感じ。

・・ってか、何語で歌ってるの?

日本語か?英語か?それすらもわからない程度。

それよりも、ひどいのは、男性の弾くギターの音色。

時々、間違って不協和音になっているのが素人でさえわかりました。


1曲目が終わって、彼らが、食事中の客にむかって一礼しました。

通常なら、ここでまた”拍手”なんだろうけど、誰も手を叩きません。

皆、考えていることは同じだったんだろうね。

「下手くそ!!」って、誰もが思っていたと思う。

客は、それぞれに、おしゃべりを始めていて、さっきまでの静けさは

どこへやら。店のスタッフすらも拍手をしないんだな、これが。


ボーカルの女性は、マイクをもったまま、舞台の上で立ったまま

拍手を待ってるのがミエミエだったから、なんか、可哀想になって、

私はつい、拍手をしてあげちゃったの。(なるべく小さい音で)

相方もしかたなく、つられて拍手のような真似をしたの。

他の客も、私たちにつられて拍手をしてくるかと思ったら、これが

だーーーーーれも拍手しないの。

私たち二人が、なんか浮いた存在になっちゃったわよ。


ボーカルの女性は、ニッコリと私たちに微笑んでステージをおりてきて

二曲目からは、私たちのテーブルの横で歌いだしたの。

拍手した我々ふたりにお礼のつもりだったんだろうけど。

彼女が横にくるから、当然、スポットライトも私たちのテーブルに

あたります。

誰も、こっちを見てないけど、食事中をスポットライトで

照らされるのってどうよ?

ええ、落ち着かないわよ。手元がまぶしいったら!

おまけに、へたくそな歌とギターを真横で大音量で聴かされて、拷問気分。

でも、曲がおわる度に、拍手しなきゃならないし。

トイレに立つのも悪いような気がするし。


他の客は、拍手どころか、ライブをやってることさえ、気づかないような

フリしてガヤガヤ楽しいそうにしゃべってる。

しかし、我々は、彼女が歌っている横でしゃべるわけにもいかない。


結局、10曲くらい、真横で聴かされました。

終わった後は、私も、相方も、なーんかフラフラでした。



マズイ料理と、へたくそなライブ・・・・再来店しようとは、とても

思えないのが、この店を写真アップできない理由です。

・・・つーか、この店、来月あたりには潰れてなくなっていると思うんだ。

だからアップしても無駄~。










































左翼なアタシ

2011-04-09 13:25:30 | 雑感
皇室に対して、崇拝精神をお持ちの方は、今回の

私の記事はスルーしてください。

私は、天皇制廃止論の賛同者です。



先日、東京の避難所に、天皇陛下ご夫妻や、皇太子ご夫妻が

訪問されたと、報道されていました。

避難所の皆さんが、

「有難いことです」

「お優しい方だなと思いました」

なんて、陛下と会われた感想をテレビ局のインタビューに答えて

いましたが、これって、皆さん、本気で言ってるんですかね?



天皇陛下とは、いかなる存在なのでしょうか?

古代は確かに、倭国を統治していたわけだから、才覚もあるお方が

天皇になっていたことでしょう。

しかし、日本が貴族社会から武家社会に移るにつれて、次第に、

彼らの政治的発言権は剥奪され、大戦後は、単なる日本国の象徴

となりました。

でも、「象徴」って何なのでしょう?

天皇は、人間として我々とどこか違うのでしょうか?

特に優れた遺伝子を持った方々の家系なんでしょうか?

まさか、日本は”神の国”で、天皇は神々の子孫などと

いまだに思っている日本人はいるでしょうか?


大戦の時には、有名無実だったとはいえ、天皇の名のもとに、

多くの若者が戦争に召集されました。戦後、米国によって

天皇は「象徴」となったため戦犯にはなりませんでした。

本来なら、A級戦犯として裁かれるべきだったと私は思います。


私からいえば、彼らは、我々、日本人のモルモットです。

政治的権限を取り上げ、労働もさせず、監視下のもとで

我々の税金で養っているモルモットです。

新年恒例の一般参賀なんぞは、まさにその典型。

群衆にむかって檻の中で作り笑いをしてながら、ひたすら

手を振っている天皇一族は「見世物」となんら変わりません。



数年前に京都に観光に行ったとき、偶然に天皇陛下ご夫妻を

みる機会がありました。

私は、沿道の人達のように、日の丸旗を振る気にも

頭を下げる気にもなりませんでした。

お姿を拝見できて、有難い・・なんて間違っても思いませんでした。

むしろ、通常の人間と同じような生活をすることが許されない彼らが

異様で哀れにみえました。



避難所の人達が、彼らの訪問で

「ありがたや、ありがたや。お言葉をかけて頂いて元気がでました」

・・・なんて本気で言ってるのかわかりませんが

私には、とても不自然なものにしか見えないのです。

天皇制については、賛否両論あるでしょうが

ここでは、あくまでも私の個人的な意見を書きました。



ちなみに私の祖父は、戦時中に亡くなったのですが

息をひきとる寸前に病床で「天皇陛下、バンザーイ」と

叫んだという超右翼な人間でした。

孫(私のことね)が、天皇制廃止論の賛同者と知ったら

今頃、墓石の下で怒り狂っていることでしょう。

























「思い」は見えないけど・・・・

2011-04-06 09:58:06 | 雑感
私の母は、足が悪くて、昨年の秋に人工関節を

右足に埋め込みました。

それ以来、彼女は、杖をつかないとスムーズに歩けません。


昨日は、定休日で、特に予定もなかったので、なにをしようかと

計画をたてていたら、その母から電話がありました。

昨日、病院に診察に行き、つい、うっかり、杖を病院に忘れて

きてしまったので、私にとってきてほしいとのこと。

母の行きつけの病院は、詩乃地方から電車で30分くらいの都心にあります。


「え~!!めんどくさいなあ~。せっかくのオフなのに」

・・・と、散々、母にイヤミを言って、病院まで杖をとりにいきました。

仕方ないよね。なければ不便だろうしね。


杖は、病院の傘たての中に無事にありました。

さて、杖を抱えて、帰路についたのですが・・・・。


電車に乗るなり、私の同年代の女性に横から手を引っ張られ

「さ、どうぞ」とにこやかに席を譲られてしまいました。

え?私って、そんなババアにみえる?

癌患者ってバレた?(癌患者って身障者とは違うよね)

あなたと年は同じくらいだと思うんだけど、なんで?・・・と思いながらも

彼女が、ほとんど強引に私を席に座らせるので

「あ、それは、どうも」って席を譲っていただいちゃいました。

つまり、私が杖をもっていたので(杖をついていたわけではないよ)

足の不自由な人だと勘違いされたみたいなのね。

「あ、この杖は母ので、私はもっているだけなんです」

・・・って今更、いえないから、そのまま、彼女の行為に甘えて

座っておりました。

降りるときは、ちょっと、足をひきずるような演技までしちゃったわよ。

なんか、だましているみたいで、気が引けたけど

足の不自由な演技をしなくちゃ、席をゆずってくれた女性の善意に

かえって申し訳ないような気がしちゃって。


んで、駅の階段を下りるときは、勘違いされないように、勢いよく歩いて

「杖は、ただ、もっているだけなんです。私は元気です」をアピールしようと

杖をブンブン振り回していたら、杖を階段の下に飛ばしてしまいました。

あわてて、階下にとりに降りようとしたら、階下にいた

高校生の男の子が、気がついて

「あ、大丈夫ですよ。そこにいてください。もっていってあげますから」

・・とご親切に杖を拾って、階段を駆け上がってきてくれました。


どうやら高校生の彼も、私が足の不自由な人だと勘違いしたようです。


震災以来、やたら目にする

「思いはみえないけど思いやりは見える」


というACのコマーシャルが頭に浮かびました。


日本もまだまだ捨てたモンじゃないよなあ。

善意の人達が、こんなにいるんだね・・・って嬉しくなりました。



今、ボラティア、義援金、等々・・・、多くの人達が

「みんなでがんばっていこう」って助け合ってます。

被災していない人達も、被災した人の気持ちになって

今、日本はひとつになってます。

今後、日本経済は、低迷するだろうし、我々の生活も制限されることが

たくさん出てくるだろうけど、日本は近い将来、以前よりも

もっと発展した国となって復興できそうだよね。


・・・なーんて、人の親切に触れて、しみじみ感じたのでありました。



・・・ってか、結果的には、私ってば、善意の人を二人もダマしてることに

なるんですけど・・・・・・・。

この場を借りてお詫びいたします。


ごめんなさ~い!!































原発4

2011-04-04 11:49:21 | 雑感
(読売新聞から)


東京電力福島第一原子力発電所2、3号機で使われている型の原発は、
電源が全て失われて原子炉を冷却できない状態が約3時間半続くと、
原子炉圧力容器が破損するという研究報告を、原子力安全基盤機構が
昨年10月にまとめていたことがわかった。

東電は報告書の内容を知りながら、電源喪失対策を検討していなかった
ことを認めている。



毎日、毎日、原発の記事で申し訳ないです。

でも、今の私の一番の関心事は「原発」なんです。

上の記事は朝の3時に配信された読売新聞の記事です。

なーんで、こういう大事な事を、国民が寝てるときに

また、小出しに配信するかなあ?


これでわかったのは、津波は天災だけど、原発は、明らかに

人災だということ。


小学生の時に、朝礼で校長先生からよく言われたことを思い出した。


「今日できることは今日のうちにやりなさい。

       明日やればいいと思っていてもね、

               なかなかできないもんなんだよ」



自慢じゃないけど、私は、半世紀近く、この言葉を守って、夏休みの宿題も

休みの最終日に焦って宿題に慌てるような、カツオ君やちびまる子ちゃん

みたいなことはしなかったわよ。


東電だって、昨年10月に原子力安全機構が出した報告を、ちゃんと受け止めて

すぐに対策を講じていれば、きっと、こんな事態にはならなかった。

いつか対処策を考えればいいや・・・って伸ばし伸ばしに

してたんだろうな、きっと。



いつまで、放射能を、大気と海に垂れ流しにする気なの?

助っ人で来日した、アメリカや、フランスの原発関係者は

今、何をしてるの?

外人部隊も、もう、お手上げ状態なわけ?

このまま、永遠に原子炉に水をかけ続けることしかできないの?


1957年のイギリスの再処理工場は大火災によって放射能漏洩を起こし、

廃炉になって50年以上たった今でも放射能は漏れ続けているという。

1986年のロシアのチェルノブイリも同様である。

福島原発も、これらと同様に廃炉になっても、この先、何十年も放射能を

漏れ続けていくのは避けられない。

福島が永遠に「死の町」になってしまうの?


人間が、快適な生活を得るために、地球を破壊するのって

おかしくない?

人間にそんな権利ないでしょ?

さ、今すぐに、原発廃止に向けて立ち上がろう・・・・


・・・・って、皆が私と同じに思っているものだと思っていたら

今朝の朝のニュースで60%の人が、原発は維持していくべきだと

答えていることを知りました。

こんなに被害をもたらしている現実をみても、過半数の日本人が

そう原発賛成なんですね。

ま、原発にラブコールするようなフレンズがいるくらいだもの。

そんなに不思議なことではないのかな。


明日は定休日なんでのんびり、またスパでもいってきます。




















原発3

2011-04-03 11:04:40 | 雑感
高濃度の放射性物質で汚染された水が勢いよく海面に落ち

白い泡をたてていた・・・という。


だろうね。当初、発表こそされなかったけど、絶対にどこからか

海に垂れ流し状態になっているだろうと素人の私だって思ってた。

多分、東電も、政府も、最初からわかっていたんじゃないかな。

それを隠していて、今頃、発表。

きっと他にも、我々に知らせない恐怖の実情があるんだろうね。


それにしても東電の発表って、どうしていつも真夜中なの?

世間が寝静まった時間に、恐怖の実態を小出しに発表してくる

なんて絶対に意図があるとしか思えない。

朝刊に間に合わなくなるように工作しているとしか思えない。

太平洋側の魚は、すでに被爆してるね。

農業関係者ばかりでなく漁業関係者にもかなりの打撃。


原発作業員は、地方から集められた出稼ぎ、臨時雇いの

下請け労働者で、日給1万前後だとか。

社会保険はおろか、安全性への教育もされていないとか。

本来、責任をとるべき人達は、安全圏にいて・・・・本当に腹立たしい。


・・・・・って、ここ3週間、不安と怒りで毎日イライラしてるせいか

知らぬ間に、私は過食症になっていて、4キロも太ってしまった。


十分な食料もなく、がんばっている被災地の人や、原発作業員には

本当に申し訳ないのだけど・・・・。


この話をしたら、私の周囲には、娘をはじめ、おなじようにこの3週間、

始終、食いまくって太ってしまった・・・っていう人が結構、いる。



フレンズの皆さんは、いかがでしょうか?















震災こぼれ話  その2

2011-04-01 17:47:42 | 雑感
福島の牛肉からも基準値以上の放射能が検出。

静岡県の野菜がシンガポールでは輸入禁止になった。

日本経済はこれからどうなるんだろう?



「復興」という言葉を世間は連発するけど、まだ、そこまでいくには

抱えきれない程の問題が残されたままなのが実情。

それでも、まだ、原発を「愛してる」なんて表現する奴がいたら、

原子炉に放り込んでやりたいね。



さて…暗い話しはここらへんにして、またまた震災当日に起きた

笑える話しをひとつ披露します。


震災当日、大手町の大手商社に勤めるT君は、高層ビルの20階にいた。

体が吹っ飛ばされそうなほどの激しい地震の揺れに、とっさに机の下に

もぐろうかと思ったが、周りを見渡すと総勢50名くらいの社員の誰もが

机の前のパソコンを押さえたまま、仕事を続行している。

机の下にもぐりこんだり、外に逃げ出す人は誰もいない。

仕方なく彼も皆と同じに、自分を守る事より、パソコンを守る事に専念した。

揺れは激しさを増し、本棚や机の書類がバサバサと床に落ちてくる。

さすがに生命の危険を感じたが、やはり誰もが逃げ出さず、恐怖で青ざめた顔を

しながらも、ひたすらパソコンを押さえることに徹している。

フロアーの奥にいる部長をみると、不動のままパソコンを守りながら座っている。


約3分間の本震がおさまると、部長は、地震の事には一言も触れず、

何事もなかったかのように、フロアーの営業マンに、こう呼びかけた。


「さあ、気分一新!こういう時こそ頑張ってお客様に電話をして注文をとろう!」


さすが、タテ社会の一流企業の営業マン!部長の言う事には逆らえず、

床に散乱した書類をかき集めながら、社員一同、「はいっ!」と返事をして、

いっせいに元の仕事に戻り、顧客に電話をし始めた。

T君も、余震が気がかりだったが、一人で逃げ出すわけにもいかず

顧客に電話をかけた。・・・が、しかし…電話は誰にも繋がらない。

あれ?…と皆で不思議がっているうちに、10分後に再び激震!

…で、ここで、やっと皆が気がついた。

地震の時は電話は繋がらなくなることを。

バタバタと本棚が倒れ、書類がみだれ飛ぶ中、さすがに部長も今度こそ

「逃げろ」とか「机の下にもぐれ」と指示をするかとおもいきや…


「みんな、本社からの指示がくるまで動くな!」


と部長は叫んだ。

部下の営業マン達は、これまた、激しく揺れるオフィスの中で

すぐにでも外に逃げ出したい衝動をおさえながら、部長の命令を守った。


しかし何時間たっても本社からの支持は、こなかった。


他社の人達は、とっくに外に避難して、帰宅し始めている。

電車もとまり、帰宅する手段がなくなったという情報がはいってきても

顧客と連絡する方法がなくなっても、とりあえずT君達は定時まで

オフィスに残り、真っ暗な街の中を徒歩でそれぞれ一晩中、歩き続けて

帰ったという。

ああ・・・悲しきサラリーマン・・・・。