造り酒屋の跡取りで、菌が見えて菌たちと会話が出来るという主人公が農大に入学して、そこにいる不思議な教授や妙な先輩たちとの物語です。
かなり綿密に取材をしているようで、ストーリーの脇にちりばめられている発酵や醸造、食品加工についての豆知識や作者の問題提起も(その方が!?)楽しめます。
今回も平成16年の酒税法改正で、従来の<醸造用アルコールを添加せずかつ精米歩合70%以上>という基準から精米歩合の制限がなくなっていたということを知りました。
つまり
「かつての純米酒の基準では『米ぬか』として捨てる所もタンクに入れてお酒にしているからよ」
(登場人物のせりふ)
市場原理とはいえ人気が出るとすぐに乱造するのは問題ですね。
人気といえば芋焼酎も原材料の芋がなくなってきたりとか、蒸留した後のもろみは今まで海中投棄されていたのが大量になり産業廃棄物とされたので処分費が価格に跳ね返ってきているなど(これはテレビのニュースでやってました)の問題もあるそうです。
今回携帯ストラップつきの限定版というのを買いました。
ついてきたのがこれ
作中に登場する菌の中でポピュラーなA.オリゼー菌(黄麹)ですw
ストラップ部分がビニールなので質感はいまいちですが、菌のフィギュア(海洋堂製作!)の部分だけ取り外せるようになっています。
またこの本、表紙が毎回ガラッと違うお遊びも楽しめます(本屋で見つけにくいのが難点ですがw)
最後に各巻の表紙を載せます。
これが今回(5巻)の表紙
これが裏表紙
あとは1巻から順番です。
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この作者・・・女の子をもっとうまく書けるのに寸止めの二つぐらい手前で寸止めしてるのがわかるキャラの造形をしており・・・ろじゃあ的には油断のならない奴だなと思っております。
イブニング恐るべし・・・というところです。
同じ作者があの細菌さんたちのキャラを造形しているという・・・日本のこの世界の未来は明るいと思います(苦笑)。
マニアックなご指摘をありがとうございます。
もとの連載が月2回発行のイブニングなので単行本もたまにしかでないのですが。
久しぶりに見ると女性の顔と名前が一致しないことがあります。
よく見ると違っているんですが、ぱっと見髪型の違いくらいにしか見えないんですよね(汗)
「かもすぞ」というのはさすがに今年の流行語大賞にはノミネートされませんでしたね。
おはずかすい。
これ、長谷川さんではなくて武藤葵さんの方でございますな(苦笑)。
また細かいお話でごめんなさい。
ちなみに「かもすぞ」というのは流行語になってもいいと思います、はい。