一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

西表島

2005-08-05 | うろうろ歩き
西表島にも足を伸ばしました。

石垣港からは高速船がでていて
竹富島 10分
黒島 25分
小浜島 25分
西表島 35~40分(港による)
で行くことができます。

こんな位置関係です



西表島、小浜島、黒島はすべて「竹富町」に属しています。
ちなみに、竹富町は石垣島から西側の16島、石垣市は石垣島と周りの小島14島(尖閣諸島含む)、与那国町は与那国島を含む2島で構成されています)


竹富島は赤瓦の家並みと屋根のシーサーが有名です。石垣本当からもすぐ近くに見えます。
黒島は牛の放牧で有名です。毎年2月下旬の「黒島牛まつり」では1等賞品が「牛1頭」という有名な抽選会があります
(今年の当選者は東京のOLさんで、さすがに連れて帰れないので地元の人が買い上げたそうです。)
小浜島は「ちゅらさん」の舞台になって一躍有名になりました。ヤマハのはいむるぶしリゾートがあります。


ということで、西表島

西表島といえばイリオモテヤマネコですが、生息頭数が100頭程度(縄張りの関係でこれ以上増えない)で、観光客がそう簡単に出会えるものではないようです。

西表島は人口が1,900人と少なく、中央部や西部を中心に島の90%が亜熱帯の山岳地帯・ジャングルで、自然が手付かずに残っています。
島の道路は、時計で言うと9時から6時の間しかなく、島を周回していません。
道路にはイリオモテヤマネコの生息地付近には標識や、車の通過時に音を出してイリオモテヤマネコの事故を防ぐゼブラゾーンがあったりします。

人より自然の存在感が圧倒的に大きい島といえます。

昨年は台風が10個も直撃しました。そうなると事前に買出しをして、雨戸・防風戸(外からかんぬきをかける)を閉め、家で台風がすぎるのをじっと待っているしかありません。昨年は36時間という停電もあったそうです。
もっとも家は(シロアリが多いこともあり)セメント造の物が多く(これは石垣島も同じ)、台風で屋根が飛ばされる、というようなことはないようです。

ところで、その年の台風が多いかどうかは5月頃に咲くデイゴの花をみるとわかるそうです。
花が多く咲く年は台風の当たり年ということですが、今年は例年並だったそうです。


西表島に宿泊すれば、時間をかけてマングローブの川をカヌーで上ったり、トレッキングで滝を見物したりといろいろ自然を楽しむツアーがあります。

今回は日帰りだったので、「おきまり」のコースをまわりました。
「おきまり」ツアーは、石垣航路の船会社がパックにして売っていて、島内のバスや遊覧船は「西表島観光センター」の独占状態なので、あまり選択の余地はありません。
※レンタカーを申し込もうとしたのですが、ハイシーズンのうえ台数が少ないため空きがなく、また遊覧船もパックツアー優先で一般人の乗れる便が少なかった、とか、真夏にカヌーやトレッキングもきついなあと日和ったという事情もあります。

コースとしては、港に上陸したあと、仲間川をマングローブを眺めながらのぼり、



樹齢400年の「サキシマスオウノキ」(根元のところが屏風のようになっているのが特徴)を見て、



その後は由布島へ水牛車で渡ったりしながらバスで島内観光、そして、グラスボート(グラス部分が水中に下りる仕組みになっている)でサンゴ礁見物というコースでした。


由布島の水牛車です。



由布島は周囲2kmの小さな島で、西表島からは400mの距離にあります。両島の間は遠浅の海でつながっており(干潮時はほぼ干上がっている)、そこを水牛車で行き来します。
元は住民がいたのですが、昭和44年の台風で全島が水没(標高が1.5mしかない)してしまい、住民が対岸の西表島に移住しました。
被災後も島に残った西表正治さん夫婦が復活をかけて亜熱帯植物園を作り、農耕用に使われていた水牛を渡しの水牛車としてつかい、観光地として復活させたそうです。

水牛車にのんびり揺られながら、浅瀬を渡る風にうたれ、御者(?)のおじいの三線と唄を聴きながらの10分間(水牛が途中で用を足したりするともうちょっとかかる)はなかなかのどかです。
(ただそれ以外は、「いかにも観光地」風に記念写真を取っては売りにきたりと、興ざめな部分もありますが)


4月・5月の梅雨入り前で、それほど暑くない時期に、もう一度ゆっくり訪れてみたいと思いました。
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