ESOTERIC I-05

戯休「そういやnasneの特設窓口から電話があったな、昨日・・・。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ようやく・・・・発売か・・・・・・？」
戯休「いや、とりあえず不良品を引き取らせろって話。　発売日はまだまだ未定だってさ。」
司祭「クックック・・・・。　待たせますねぇ。　これでは交換を希望した方も見捨てるのではありませんか？」
戯休「かもね。　中々のもたもたぶりに全米が泣いたわ。　しかしまぁ、向こうの言い様が何とも腹立ったものだったよ。　ここまでの事態にしておいて、上から目線な感じ。」
司祭「ククッ・・・・。　腐ってもソニー・・・いえ、腐っているソニーですかねぇ、正しくは。」
戯休「ソニーの事を悪く書くとかなりの高確率で苦言を釣っちゃうから書きたくない部分があるけれど、ちょっと昨日はねぇ・・・。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・腹に・・・・据えかねた、か・・・・・？」
戯休「うん。　発売日も全く未定なんて状態で品だけ回収させろと言ってくるだけならまだしも、その回収方法といい、その言い草といい、まるでこっちが壊して修理を頼む時かと思う位の感じですよ。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・窓口レベルに・・・・・文句を言っても・・・・変わらぬとは・・・・思うが・・・・・・。」
戯休「そりゃあそうなんだけどさぁ・・・・。　色々突っ込んだ事を聞けばボロが文字通りボロボロ落ちてって、もうどうにもならないですよ。　ああ、ストレスが溜まる溜まる・・・。」
司祭「私としてはそんな主殿に電話を掛けてきた相手に同情しますよ、ええ。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クレーマーモードの・・・・・主殿は・・・・面倒だから、な・・・・。」
戯休「クレーマーじゃねぇし！？　そう、これは一消費者として一企業の姿勢とサービスに関する物言いをきちんと伝える行為であってだね・・・。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・立派に・・・・・・クレーマーでは・・・・・・？」
司祭「美しくありませんからねぇ。　相手の重箱の隅を突きまくり、浮いたところを一斉射撃・・・いやはや、なんとも・・・。」
戯休「ううう・・・・確かに感情的だった部分はある。　認めよう。　そして謝罪しよう。　ごめんなさい。　でも・・・でもあの窓口だってね？！」
司祭「そこはまぁこの際どうでもいいのですよ。　同じ対応でも何とも思わぬ方もいらっしゃれば、逆に良い対応と感心する方もいらっしゃるでしょうしねぇ。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・窓口の・・・・担当も違えば・・・・そこの相性も・・・・ある・・・・。」
戯休「・・・だったらそこまで言わなくても良いんじゃ・・・？」
司祭「いえ、単に他人から突かれる痛みをほんの僅かでも味わっていただこうという・・・優しさですかねぇ。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・我々の・・・半分は・・・・・優しさで出来ている・・・・からな・・・・・。」
戯休「嘘つけや！！！」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ・・・・尊い対応によって・・・・・溜飲が少しでも・・・・下がったのなら・・・・黙って待つ事だ・・・・。」
司祭「どうせ今更返金対応にするなんて嫌だ位に思っているのでしょうし、そのほうが何事もありませんよ、ええ。」
戯休「・・・・釈然としねぇ・・・・。」
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戯休「今日はエソテリックのプリメインアンプ『I-05』のお話をしましょう。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・I-03に・・・・・・似ているな・・・・・・。」
戯休「そりゃあHPに“I-03の質実剛健なデザイントポロジーをよりスリムなシャーシに凝縮”とあるしね。」
司祭「で、デザイントポロジーってどういう意味なのです？」
戯休「・・・知らん。　トホホロジーなら知ってる。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少しは・・・英語も・・・・・習っておけ・・・・・。」
司祭「馬鹿である事に胸を張られても対応に困りますよ、本当に。」
戯休「ほっとけや。　まぁそれはさて置いて・・・見た通りのI-03のスリムモデルという感じで、ぶっちゃけた話をすれば、そう変わったところは無いといっても良いかもしれない。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・恐らくは・・・・・・パワーは落ちて・・・・・・いるだろうがな・・・・・。」
戯休「そりゃあI-03が『240W＋240W（1kHz、6Ω負荷）』で、I-05が『120W+120W（1kHz, 6Ω負荷）』だからね。　数字の大きさだけで言えば半分ではある。」
司祭「そんなに大きく音を出さないとはいえ、やはり余裕のある鳴り方というものはありますからねぇ。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そこを・・・・馬鹿に出来ない人も・・・・・多い・・・・・。」
戯休「そうしたパワーの差が出るにせよ、もうちょっと身軽でコンパクトな機種が欲しいという事で出番が出てくる機種なんだろうね、今回は。　あまりジュニアモデルとか廉価版とかといった印象が浮かばないのが素晴らしい。 繰り返すけど、本当にスリムモデルって感じ。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・若干コンパクトに・・・・・なったとはいえ・・・・・・風格は劣らん、な・・・・・。」
司祭「むしろ高さがプレーヤーに近くなる事で、並べた際のバランスが好ましそうですねぇ。　そこのバランスの悪さは大型プリメインにありがちですからねぇ。」
戯休「俺はそうしたのも大好きなんだけど、そこは人によって違うしね。　エソテリックのプレーヤーに魅せられた人にしても、こっちのほうが好ましく思うんじゃないかな。」
司祭「やはりエソテリックと純正で組むパターンが多いですかねぇ。」
戯休「と思うよ。　好み次第だから何ともいえないけど。　何でだろう・・・・エソのプレーヤーに他社製のアンプってよく見かけるけど、逆はあんまり予想出来ないとか・・・・。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どちらの・・・・・・印象が・・・・・・強いかというだけの・・・・・話だろう・・・・・。」
戯休「成程・・・。　でも、そう思われてるってのは勿体無いよね。　折角作ったんだし、メーカーに囚われず選んで使ってもらいたいだろうし。」
司祭「ただ、並べるとやはり魅力が増してしまうのが悩みですかねぇ・・・。」
戯休「うん。　予算100万円程度として、I-05にK-07を組み合わせたとして・・・実売価格からすれば30万円はスピーカーに回せるかな・・・？　その上で小型でも良いから品の良いのを選んで・・・・ああ、これは燃える。　勝てる気しねぇ・・・。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハイコンポ卒業組でも・・・・・手が出し難い・・・・・金額だが、な・・・・・・。」
戯休「でも、国内メーカーがこんなのを作ってるんだよと見せて回りたいなぁ、マジで。　TVも携帯も白物家電も半島に押されてると言われても、まだまだこういうのを日本は作ってるんだと声を大にして言いたいわ。」
司祭「そうした家電系に比べると、どうしても市民権を得難いジャンルではあるのですけどねぇ。」
法師「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・寂しい・・・・ものだ・・・・・。」