喜劇 眼の前旅館

短歌のブログ

外山候補(ただし短歌の)

2007-04-08 | 鑑賞
松木秀さんのブログで外山恒一東京都知事候補が、おととしの角川短歌賞の候補でもあったことを知っておどろく。
知ったときは何かすごくいやな予感がしたけど、実際作品を読んでみたら(http://www.warewaredan.com/contents/tanka.html)その予感はほぼ良いほうに裏切られたというか、なんていうかこう、落ち着きのあんまりない感じがいいんではないか。と思いましたね。
獄中(で作ったのか知らないけど設定は獄中)でしかも短歌の定型、という二重の監禁状態にありながら、たいして自分と向き合ってなさそうなところに好感が持てます。ちょっと枡野短歌っぽいリフレイン、を決めすぎてる歌とかはどうかと思いますけど。
外山氏の思想とか主張は昔からよく知らないし、興味もないけど、十五年ほど前この人の本読んでかなり影響受けたことがあるんです。教養コンプレックスのようなものから電撃的に解放されたというか…。
だからあんまりむごいものは見たくないな…と失礼ながら、読む前に身構えていたので、反動で評価が底上げされてる可能性はあります。だからちょっと時間おいてから読み返してみたいと思う。