Che bello!

わぁ~すごーい!

イメージはサスペンス

2012年02月20日 | お花
先月初めて伺った花道家上野雄次さんのはないけ教室の楽しさに、すっかり心を奪われたkaruとかっさ。
またもやさむーい日曜日の午後に、而今禾さんに伺いました。
日曜日の午後ということもあり、前回のように生徒2人のレッスンとはいかず、7人のレッスンとなりました。
どんなお花があるかは当日のお楽しみなので、今回はこんなお花があったらこんな感じに…といくつかイメージしていったのですが、やはりイメージどおりにはいかないものです。

先生に、これには何かイメージが?と質問をいただいたので、「サスペンスです」と言ってみました。
広場にバケツが一個あって、そのバケツに草花が入っていて、雨のあとのような…イメージ。
青銅のバケツっぽい入れものに、ちっちゃくてかわいいけど濃い色の草花と、首をもたげたクリスマスローズ、そして、暗い色のアイビーの蔦。

サスペンス


先生からのアドバイスは、サスペンスで重い感じ、希望がない雰囲気を出すのなら、アイビーの蔦に元気がありすぎるから、だらーんと垂らしてみるなどしたほうがよいのでは?と。
実際に長い1本のアイビーでそのようにしていただくと、驚くほどkaruのイメージにぴったりになり、なるほどー。

こちらは器を見たときに唇みたい…って思ったので、ローラのえへっ、をイメージして、「えへっ。」先生にこちらは?と聞かれ、「えへっ」っていう感じです、と言ったのですがまったく伝わらず、うーん、何が「えへっ?」
えっと、舌が唇から出てる感じ・・・どこが舌?…お花です…あぁ、ぺこちゃんみたいな感じ…あ、はいそうです。

えへっ


でも、一歩下がって見てみると、器のカーブとお花の立ち具合に違和感を感じます。
実はこのお花、茎がカーブしててとってもいい感じなんですけど、うまくそのカーブを見せる生け方ができなかったんですねー。
で、先生が、この角度にしてみたらと、器の位置を移動するとまったく違う表情が見えてきました。

えへっ2


そして、1個目の「サスペンス」で生けていたお花をお片づけしようとバケツに移動すると、青銅のバケツの中に、浮かべたアイビーの葉っぱとクリスマスローズの花が1輪浮いていました。
あぁ、これも「サスペンス」っぽい!と、1人感動するkaru。

クリスマスローズ


こちらはかっさのわらびとクリスマスローズ。おぉ、そう合わせる!

わらびとクリスマスローズ


薄くて高さのある花器の口元に、可憐なクリスマスローズのお花がふわっ、ふわってなっているところがkaruはとっても美しいなーって思いました。

かっさのもうひとつの菜の花と蕾のお花の生け方を先生がレクチャー中に撮った、先生の手と、花器と、かっさのかっこいい花切り鋏。

先生の手



今日は生徒さんが全部で7人だったのと、先生の熱のこもったご指導で、あっという間に3時。
最後に先生のデモンストレーションで、大きな、力強い作品を見せていただきました。

先生の作品


先生のデモンストレーションを拝見していると、迷うことなく一度で位置が決まります。
karuは何度も何度も、もう少しこっちの角度に…と、お花のもともとの個性を変えてしまいそうになります。お花も哲学ですねぇ~

また、この日のレッスンには、お花のお教室もされているという、プロの方もお二人参加されていました。とっても大胆な作品でありつつも繊細な気遣いがあったり、形がぴしーーーっとした作品だったりで、自分の作品をちょっと照れくさく感じました。

小さな村に教えられること

2012年02月10日 | イタリア語
突然ですが、三上博史といえば(←平清盛の鳥羽上皇)karuにとってはBS日テレで毎週土曜日21:00から放送されている「小さな村の物語 イタリア」です。

小さな村の物語


すでに113のイタリアの小さな村が紹介されているのですが、とってもいいプログラムです。
三上博史がその番組のナビゲーターしていて、彼の鳥羽上皇のことが内輪で話題(?)となって、この番組の事、いつかブログに書こうって思っていたことを思い出したのです。

最初は、イタリア語に慣れるようにって思って見始めたけど、いつの間にかすっかりこの番組が好きになりました。
その村に生まれて、あるがままの自然を受け入れて、質素だし、辛いこともあったしあるけど、家族がいて、村の人たちがいて、その村にずっと伝わってきたことを守って大切にしていて、そんな人たちの笑顔とその村の風景は、とても美しいです。
こんな風に心豊かに生きて行きたいなーって思わされます。
きっと、便利や住みやすさのために自然を壊して、水力発電や原子力発電に頼りっきりになる前の日本にも、こんな風景がたくさんあったんだろうなぁって思う。
日本が失ってしまったものはとっても大きいんじゃないかって。
せめて、今も日本に残っているであろうほんの一握りのこういう風景がこれ以上なくなりませんように、と願います。
便利なことが当たり前のわたしに、そのために、何かできるかな。
あ、三上博史の語りは番組にとっても馴染んでいて心地いいです。

串柿は鉾?!

2012年02月10日 | 茶道/お稽古日誌(裏千家)
2月の第1土曜日、今年最初の施茶釜にお伺いしました。
待合に到着すると、お会いするのは12月のお茶事以来のkyoさんもいらっしゃっていて、お久しぶり・・・かなぁ~なんてゆるぅ~いご挨拶。
1月の施茶釜がお休みだったので、2月ではあるけれどお正月のしつらえがされていました。
中でも、待合の床の間には鏡餅ではなくて、はじめて拝見する炭飾りというものが飾られているところがとっても印象的でした。

炭飾り


炭飾りの橙は三種の神器のうちの勾玉に、お餅は鏡に、そして写真の手前に見える串柿は鉾に、見立てているのだそうですよ。串柿が鉾とは!
さて、お席入り。いつもはかっさ、kyoさんよりも下の席に座らさせていただくkaruですが、今回はなんとなくお二人よりも上の三客のお席に。
お正客さまと次客さまは、茶道への造詣もお深そう・・・と少し緊張していましたが、蒸籠ごとお出しいただいた、もっちもちのえくぼ饅頭にすっかり緊張もほぐれるkaruでした。