誰が言い出したのか分からないが、原発の寿命が40年という話が唐突に出てきた。
その根拠も明確にならないままに、今度は、その運転期間を20年も延長出来るとの
発表が、頭がメルトダウンした連中が言い出した。
そもそも、福島原発の事故が無ければ、誰も関心を持たない話だったのだろうが、大きく取り上げられた。
経産省・東電を含めた電力業界がタッグを組んで従来から考えてきた構想を事故に関係なく
実現させようとしているのだ。言うなれば予定通り!
しかし、問題山積であることは、全く公表されずにいることが大問題なのだ。
ちょっと考えただけでも、不確定要素が出てくる。
1.コンクリートに対する放射線の影響
4号機の爆発後に、その建屋の破損度合いを見て、愕然とされた方も多いだろう。
その直後から、燃料プールの強度については、何度も指摘してきたが、そもそも運転開始から
30年以上原発の建屋は、放射線を浴び続けているのだが、そのコンクリートへの放射線の影響
については、未だに学問段階ですら明確化されていないのが現状なのだ。
コンクリートだけではなく、その中にある鉄筋に対する影響も分かっていない。
こうした状況で、今までの倍近い期間の運転を安易に認めるとは、どういうことなのか?
今回の事故後の耐震評価には、当然、コンクリートへの放射線の影響は、考慮されていないのだ。
2.鋼構造物に対する放射線の影響
原発は、鋼構造物の塊であり、その塊をコンクリートで覆う構造になっている。
今回の原発の寿命60年という発想の原点は、原発の心臓部である原子炉圧力容器の寿命なのだろう。
しかし、人類が初めて原発を考え、それを運用し始めてからまだ40年強しか経っていない。
ということは、鋼構造物にたいする放射線の与える影響は、実稼働による実験が行われている事になる。
この実験は、稼働時間の延長により、そのリスクは増していくのだ。
今回の事故を見て感じたのは、原子力発電所を形成する主要配管(主蒸気配管等)の健全性ではなく
原子炉周りの小径配管(計装系等)を含めたすべての配管が、健全でなければ直ぐに人が近づく事が
出来ない状況に陥ってしまうという当たり前の事が、軽視されていたのではないかということだ。
大径配管については、非破壊検査によってその健全性は定期検査で確認されているが、小径配管については
殆どケアされていないのが現実なのだ。
対象は、配管だけに留まらず、配管を支える構造物(自動車のショックアブソーバと同様)それを設置する金具等
挙げればきりが無い。
こうしたすべての構造物の健全性を確認することは、不可能に近い。
今回の事故の教訓で、原子炉から直接放射性物質が漏れ出すと、全く人が近づけなくなる
と同時に、その対策方法についても全く確立されていないというのが現実なのだ。
3.廃棄物の増加
原発から出る廃棄物は、その運転年数に合わせる形で増加していく事をご存知だろうか。
東電の保有する発電所で言えば、福島第一(1F)福島第二(2F)柏崎(K)の順番で廃棄物の量が
減っていくのだ。柏崎は、世界最大級の原子力発電所なのだが、廃棄物の量は、1Fの半分程度だ。
原発は、年を追うごとに放射化が進み、汚染度合いが増していく。
毎年行われる定期検査で出る廃棄物は、当然汚染度の高い原発の方が多くなることは、容易に
想像できるだろう。(家の清掃を考えても新築住宅の清掃より中古住宅の清掃で出るゴミは多くなる)
通常、廃棄物はドラム缶に詰められて1Fで言えば廃棄物貯蔵施設に収められ、そこで六ケ所村へ
送られる。
六ケ所村の廃棄物処理施設に送られたドラム缶は地底深くにその状態で保管される事になるのだが・・・・・
ドラム缶の寿命は考えられていない。
原発で出た廃棄物の処理については、まだまだ不確定要素が多く、極力廃棄物を減らす努力をしなければ
ならないのだが、今回の原発寿命60年は、その廃棄物を増加させる事になるのだ。
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その根拠も明確にならないままに、今度は、その運転期間を20年も延長出来るとの
発表が、頭がメルトダウンした連中が言い出した。
そもそも、福島原発の事故が無ければ、誰も関心を持たない話だったのだろうが、大きく取り上げられた。
経産省・東電を含めた電力業界がタッグを組んで従来から考えてきた構想を事故に関係なく
実現させようとしているのだ。言うなれば予定通り!
しかし、問題山積であることは、全く公表されずにいることが大問題なのだ。
ちょっと考えただけでも、不確定要素が出てくる。
1.コンクリートに対する放射線の影響
4号機の爆発後に、その建屋の破損度合いを見て、愕然とされた方も多いだろう。
その直後から、燃料プールの強度については、何度も指摘してきたが、そもそも運転開始から
30年以上原発の建屋は、放射線を浴び続けているのだが、そのコンクリートへの放射線の影響
については、未だに学問段階ですら明確化されていないのが現状なのだ。
コンクリートだけではなく、その中にある鉄筋に対する影響も分かっていない。
こうした状況で、今までの倍近い期間の運転を安易に認めるとは、どういうことなのか?
今回の事故後の耐震評価には、当然、コンクリートへの放射線の影響は、考慮されていないのだ。
2.鋼構造物に対する放射線の影響
原発は、鋼構造物の塊であり、その塊をコンクリートで覆う構造になっている。
今回の原発の寿命60年という発想の原点は、原発の心臓部である原子炉圧力容器の寿命なのだろう。
しかし、人類が初めて原発を考え、それを運用し始めてからまだ40年強しか経っていない。
ということは、鋼構造物にたいする放射線の与える影響は、実稼働による実験が行われている事になる。
この実験は、稼働時間の延長により、そのリスクは増していくのだ。
今回の事故を見て感じたのは、原子力発電所を形成する主要配管(主蒸気配管等)の健全性ではなく
原子炉周りの小径配管(計装系等)を含めたすべての配管が、健全でなければ直ぐに人が近づく事が
出来ない状況に陥ってしまうという当たり前の事が、軽視されていたのではないかということだ。
大径配管については、非破壊検査によってその健全性は定期検査で確認されているが、小径配管については
殆どケアされていないのが現実なのだ。
対象は、配管だけに留まらず、配管を支える構造物(自動車のショックアブソーバと同様)それを設置する金具等
挙げればきりが無い。
こうしたすべての構造物の健全性を確認することは、不可能に近い。
今回の事故の教訓で、原子炉から直接放射性物質が漏れ出すと、全く人が近づけなくなる
と同時に、その対策方法についても全く確立されていないというのが現実なのだ。
3.廃棄物の増加
原発から出る廃棄物は、その運転年数に合わせる形で増加していく事をご存知だろうか。
東電の保有する発電所で言えば、福島第一(1F)福島第二(2F)柏崎(K)の順番で廃棄物の量が
減っていくのだ。柏崎は、世界最大級の原子力発電所なのだが、廃棄物の量は、1Fの半分程度だ。
原発は、年を追うごとに放射化が進み、汚染度合いが増していく。
毎年行われる定期検査で出る廃棄物は、当然汚染度の高い原発の方が多くなることは、容易に
想像できるだろう。(家の清掃を考えても新築住宅の清掃より中古住宅の清掃で出るゴミは多くなる)
通常、廃棄物はドラム缶に詰められて1Fで言えば廃棄物貯蔵施設に収められ、そこで六ケ所村へ
送られる。
六ケ所村の廃棄物処理施設に送られたドラム缶は地底深くにその状態で保管される事になるのだが・・・・・
ドラム缶の寿命は考えられていない。
原発で出た廃棄物の処理については、まだまだ不確定要素が多く、極力廃棄物を減らす努力をしなければ
ならないのだが、今回の原発寿命60年は、その廃棄物を増加させる事になるのだ。
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