がんばれ福島原発!

福島第二原発の建設から福島第一原発のメンテナンスをしていた経験から、現在苦境にある福島第一原発の現況を分析し、応援します

原発寿命が40年を飛び越えて60年・・・山積みの問題を隠して

2012年01月26日 | 原発
誰が言い出したのか分からないが、原発の寿命が40年という話が唐突に出てきた。

その根拠も明確にならないままに、今度は、その運転期間を20年も延長出来るとの

発表が、頭がメルトダウンした連中が言い出した。

そもそも、福島原発の事故が無ければ、誰も関心を持たない話だったのだろうが、大きく取り上げられた。

経産省・東電を含めた電力業界がタッグを組んで従来から考えてきた構想を事故に関係なく

実現させようとしているのだ。言うなれば予定通り!


しかし、問題山積であることは、全く公表されずにいることが大問題なのだ。

ちょっと考えただけでも、不確定要素が出てくる。


1.コンクリートに対する放射線の影響

 4号機の爆発後に、その建屋の破損度合いを見て、愕然とされた方も多いだろう。

その直後から、燃料プールの強度については、何度も指摘してきたが、そもそも運転開始から

30年以上原発の建屋は、放射線を浴び続けているのだが、そのコンクリートへの放射線の影響

については、未だに学問段階ですら明確化されていないのが現状なのだ。

コンクリートだけではなく、その中にある鉄筋に対する影響も分かっていない。

こうした状況で、今までの倍近い期間の運転を安易に認めるとは、どういうことなのか?

今回の事故後の耐震評価には、当然、コンクリートへの放射線の影響は、考慮されていないのだ。


2.鋼構造物に対する放射線の影響

 原発は、鋼構造物の塊であり、その塊をコンクリートで覆う構造になっている。

今回の原発の寿命60年という発想の原点は、原発の心臓部である原子炉圧力容器の寿命なのだろう。

しかし、人類が初めて原発を考え、それを運用し始めてからまだ40年強しか経っていない。

ということは、鋼構造物にたいする放射線の与える影響は、実稼働による実験が行われている事になる。

この実験は、稼働時間の延長により、そのリスクは増していくのだ。


今回の事故を見て感じたのは、原子力発電所を形成する主要配管(主蒸気配管等)の健全性ではなく

原子炉周りの小径配管(計装系等)を含めたすべての配管が、健全でなければ直ぐに人が近づく事が

出来ない状況に陥ってしまうという当たり前の事が、軽視されていたのではないかということだ。


大径配管については、非破壊検査によってその健全性は定期検査で確認されているが、小径配管については

殆どケアされていないのが現実なのだ。

対象は、配管だけに留まらず、配管を支える構造物(自動車のショックアブソーバと同様)それを設置する金具等

挙げればきりが無い。

こうしたすべての構造物の健全性を確認することは、不可能に近い。

今回の事故の教訓で、原子炉から直接放射性物質が漏れ出すと、全く人が近づけなくなる

と同時に、その対策方法についても全く確立されていないというのが現実なのだ。

3.廃棄物の増加

 原発から出る廃棄物は、その運転年数に合わせる形で増加していく事をご存知だろうか。

東電の保有する発電所で言えば、福島第一(1F)福島第二(2F)柏崎(K)の順番で廃棄物の量が

減っていくのだ。柏崎は、世界最大級の原子力発電所なのだが、廃棄物の量は、1Fの半分程度だ。

原発は、年を追うごとに放射化が進み、汚染度合いが増していく。

毎年行われる定期検査で出る廃棄物は、当然汚染度の高い原発の方が多くなることは、容易に

想像できるだろう。(家の清掃を考えても新築住宅の清掃より中古住宅の清掃で出るゴミは多くなる)

通常、廃棄物はドラム缶に詰められて1Fで言えば廃棄物貯蔵施設に収められ、そこで六ケ所村へ

送られる。

六ケ所村の廃棄物処理施設に送られたドラム缶は地底深くにその状態で保管される事になるのだが・・・・・

ドラム缶の寿命は考えられていない。

原発で出た廃棄物の処理については、まだまだ不確定要素が多く、極力廃棄物を減らす努力をしなければ

ならないのだが、今回の原発寿命60年は、その廃棄物を増加させる事になるのだ。


モチベーション持続の為にご協力お願いします・・ポチっと・・・役にたってますか?
   ↓↓↓↓↓↓↓↓ココ押シテネ!

にほんブログ村 ニュースブログ 国内ニュースへにほんブログ村 -->

計画停電も地震予測も全て情報操作

2012年01月25日 | 原発
事故直後に実施した計画停電が必要なかったという事実が公表されて話題になっているが

3月にこのブログで、その計画停電について指摘した通りだった。

電気という人質を盾に、東電の必要性を無理やり押し付けるという最悪の方法を取ったのだ。

これによって低迷する日本経済を一段と悪化させた責任は、政府と東電にあり!

細野は、除染計画を工程表にすると息巻いているが、除染は原子力村への資金投入にすぎず

ここに莫大な資金を注入するなら、原発事故によって生活を壊された人々が安心して

生活できるような環境整備に資金を注入すべきではないだろうか?

震災によって被災した方々・原発事故で非難された方々の為にと謳い消費税の増税を打ち出し

東電存続の為に電気料金の値上げを容認しようとしている日本政府は酷すぎる。

国民目線ではなく、利権目線なのだ。

マスコミが報道する内容は、事故処理内容ではなく、いかにも原発の状態調査の内容と

過去の真実のみ!

首都圏地震の発生確率4年以内に70%も昨年の9月に発表されたもので、何も目新しい

ものは無いが・・・

浜岡原発と停止させた理由は、地震発生確率80%となっていたからだが、同じシートに

福島原発周辺の地震発生確率は0%だったことは、表立って発表されないのだ。

本当に大事なことは、今、現在の真実なのだ。

昨日の地震は、原発周辺が震度5弱の揺れにみまわれたが、原発に対する報道は殆ど無かった。

4号機の建屋は、まだ残っているので一安心だが、一番気になる情報のはずなのだが・・・・・

モチベーション持続の為にご協力お願いします・・ポチっと・・・役にたってますか?
   ↓↓↓↓↓↓↓↓ココ押シテネ!

にほんブログ村 ニュースブログ 国内ニュースへにほんブログ村 -->

雪合戦が我慢です・・・子供には酷ですが

2012年01月24日 | 原発
先日降った雪とは比べ物にならない程の雪が降りました。

普通の雪は、見たくないものを隠してくれて、街を綺麗に見せてくれます。

放射性物質に色がついていればいいのですが、残念ながらついていないのです。

お子さんはこの雪を触りたくてしょうがないでしょう・・・

でも、今年の雪は「毒入り雪」なので、我慢するしかないのです。

未だに福島原発からは、放射性物質が放出され続けているのですから・・・

モチベーション持続の為にご協力お願いします・・ポチっと・・・役にたってますか?
   ↓↓↓↓↓↓↓↓ココ押シテネ!

にほんブログ村 ニュースブログ 国内ニュースへにほんブログ村 -->

2号機の内視鏡検査について

2012年01月24日 | 原発
19日に東電が実施した2号機の格納容器内への内視鏡検査は、結局目的であった格納容器内の

水位の確認が出来ずに終わった。

本当に水位の確認が出来ると考えて、今回の作業を計画したのだろうか?という疑問がずっと

頭の中に残っている。

事故当初、タービン建屋に溜まった汚染水が原子炉に注水すると増加すると騒いでいたのに・・・

現在は、不安定ながら変則循環冷却を行っていて注水による汚染水の増加は殆ど無いのでは

ないだろうか?

それを、格納容器の底部から5m程度まで水があると推定しての今回の作業の目的は、他に

あるのではないだろうか?

今後、その目的は別の形で発表されることになるのだろう。


さて、今回の作業内容は、東電から発表されたPDFに記載されていた。


http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_120121_02-j.pdf
詳細は東電資料をご覧ください

ここで気になるのが、穴あけ作業に関わった作業員数と被ばくの関係よりも、検査に関わった作業員数と

被ばくの関係で逆転現象が見られる点だ。

検査に関わった作業員の被ばくは、遮蔽版の取り付け工事を行った作業員の被ばく線量の約倍の

線量を浴びている。これは、作業時間と密接に関わるために一概には言えないが、単純に考えて

遮蔽版の取り付け前から取り付け工事に関わった作業員の被ばく線量の方が高いはずだが、

今回の発表では、逆転している。なぜなのだろう?

格納容器の中から放射性物質を取り出したとか、何か発表していない作業をしているのでは

ないだろうか?


格納容器内は、予想通りの高温多湿状態で、海水注入により塩分もあることから、相当の錆びが

発生していると思われたが、私の予想よりは、はるかに綺麗な状態だった。

格納容器の壁面の塗装は、完全に浮き上がり、今にも剥げ落ちそうな状態にまでなっている。

ここまで来ると、格納容器自体の腐食が一気に始まる。

東電は記者会見で、その腐食に対しての質問にシドロモドロになっていたが、東電は、この

腐食(錆び)の状態を確認したかったのではないだろうか?


廃炉に向けての一つの方法として、格納容器内に水を充填する方法も検討されているようなので・・・

水位が予想通りにあれば、格納容器の密封性があるという判断をし、腐食の状態を確認する事で

水の充填作業開始時期を、見定めようとしたのかもしれない。


いずれにせよ、今回の内視鏡による格納容器内部検査作業が、中途半端な作業に思えてならない。

モチベーション持続の為にご協力お願いします・・ポチっと・・・役にたってますか?
   ↓↓↓↓↓↓↓↓ココ押シテネ!

にほんブログ村 ニュースブログ 国内ニュースへにほんブログ村

除染という言葉で国民を騙す政府

2012年01月23日 | 原発
今回の事故が起きなければ、原子力関係者以外は、殆ど耳にすることがなかった「除染」という言葉。

細野君を始めとする政府関係者は、「除染をしたあと、避難している方々を地元に帰れるようにする」

と説明し続けています。

最近ビックリしたのは、今回の原発事故で飛散した放射性物質の量が広島に落とされた原爆によって

飛散した放射性物質の量の違いを多くの方が把握していないと言う事実です。

今回の事故で、飛散した放射性物質の量は、政府が限りなく少なく見積もって発表した数値でも

広島原爆の170倍にもなるのです。

そして、今も放射性物質は原発から飛散し続けているのです。

質問を受けてガッカリしたのは「広島原爆の時はこんな大騒ぎしていなかったのに何故騒ぐのか?」

と言われた時です。


政府は、除染をすれば、元通りになるような言い方をしていますが、除染とは、放射性物質を

移動させる事だという事をもう一度再認識して下さい。

放射性物質を移動させると、それに利用された車両が汚染し、その車両が汚染を拡大させるのです。

放射性物質は、基本的に無くならないのです。

こうした基本的な考え方を説明せずに、除染という言葉をうまく利用し、国民を騙す政府は許し難い。

現在も、事故以前には、放射線管理区域と指定されるべき地域で、生活をされている方々が

一杯います。

この後、この汚染は地下に入り込み、更に汚染拡大が懸念されます。(当然、政府関係者は

その予測を知っているでしょう)

先日NHKスペシャルで東京湾は、予測では2年5ヵ月後に最大の放射能汚染に見舞われると

結論づけていました。(NHKにしては珍しくまともな番組)

その時に東京湾で仕事をされている方々はどうするのでしょう?

江戸前の寿司はどうなるのでしょう?

ちょっと考えても色々な問題が出てきます。

2年5ヵ月後を見据えて、それまでに何をするのか?その時にどう対処するのか?

考える時間も行動する時間もまだあるのです。

その時間を作らせずに未だに「安全・安心」を口先だけで唱える政府は絶対に許せない。

モチベーション持続の為にご協力お願いします・・ポチっと・・・役にたってますか?
   ↓↓↓↓↓↓↓↓ココ押シテネ!

にほんブログ村 ニュースブログ 国内ニュースへにほんブログ村 -->