ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

旅の豆知識「温泉」

2017年06月04日 | 旅の豆知識
 「温泉とは何か」と聞かれて、正確に答えられる人がどれだけいるでしょうか?たいていの人は、「お湯が湧き出てくるところ」といったものでしょうか。
 正解は「地中から湧出する温水、鉱水、および水蒸気、その他のガスで、温泉源での温度が25℃以上のものか鉱水1Kg中に定められた量以上の物質が含まれているもの(温泉法)」となっていて、戦前は鉱泉などとよばれていた温度の低いものも、1948年(昭和23)の温泉法制定以後の基準では温泉となるものが多いのです。
 また、その中に含まれている成分によって、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉(炭酸泉)、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉などに分類され、それによって効能が異なります。
 二酸化炭素泉(炭酸泉)は高血圧症や動脈硬化症、塩化物泉は冷えや慢性婦人病、硫黄泉は慢性の皮膚病や関節疾患といった具合です。
 療養のためなら、それぞれの症状によって選べは良いわけです。それ以外に共通の効果として、温熱による血行を良くする作用、水圧による血圧の著しい低下を防ぎバランスをたもつ働き、浮力と水の抵抗により運動量が増加するなどのことがいわれています。また、環境が変わることで脳が刺激さ れ、ホルモンの分泌を促進し、ストレスも解消することができます。そういう意味では、自然環境に恵まれ、日常生活を忘れられるようなところが良い温泉といえるのではないでしょうか。
 以下に、「温泉法」の中で、温泉の基準を規定した別表を掲載しておきます。

<別表>  
一 温度(温泉源から採取されるときの温度とする。) 摂氏25度以上
二 物質(左に掲げるもののうち、いづれか一)
 物質名
 含有量(1キログラム中) 溶存物質(ガス性のものを除く。)総量1,000ミリグラム以上
 遊離炭酸(CO2) 250ミリグラム以上
 リチウムイオン(Li*) 1ミリグラム以上
 ストロンチウムイオン(Sr**) 10ミリグラム以上
 バリウムイオン(Ba**) 5ミリグラム以上
 フエロ又はフエリイオン(Fe**,Fe***) 10ミリグラム以上
 第1マンガンイオン(Mn**) 10ミリグラム以上
 水素イオン(H*) 1ミリグラム以上
 臭素イオン(Br') 5ミリグラム以上
 沃素イオン(I') 1ミリグラム以上
 ふつ素イオン(F') 2ミリグラム以上
 ヒドロひ酸イオン(HAsO4'') 1.3ミリグラム以上
 メタ亜ひ酸(HAsO2) 1ミリグラム以上
 総硫黄(S)〔HS'+S2O3Sに対応するもの〕 1ミリグラム以上
 メタほう酸(HBO2) 5ミリグラム以上
 メタけい酸(H2SiO3) 50ミリグラム以上
 重炭酸そうだ(NaHCO3) 340ミリグラム以上
 ラドン(Rn) 20(100億分の1キュリー単位)以上
 ラヂウム塩(Raとして) 1億分の1ミリグラム以上

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