ここ数年をみても、為替市場の流動性が低下したのか、証拠金取引などによって過剰流動が集中しやすくなったのか、理由は定かではありませんが、相場がスパイクする頻度が、随分増えたように思います。
従って、ブログでもスパイクという表現を使う頻度が自然と増えざるを得ない状況ですが、相当昔に書いた、自分の用語集を確認しました。
結果は、簡単な発生原因の想定や、しょうも無いオマケ話が書いてあるに過ぎず、軽いショックを覚えましたので、もう少しテクニカル的な内容を追記しました。順次、用語集の「スパイク」にリンクする予定です。(2010年1月 追記)
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1「スパイクの用語定義」
2「スパイク反転し易い根拠」
3「スパイクが発生し易い状況」
4「スパイク足だけよりフォーメーションで」
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以下、オリジナル
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寒冷地仕様の靴底に打ってある滑り止めの金属を指し、そうなっている運動用の靴をスパイクシューズなどと呼ぶが、動詞として「長釘を打つ」という意味があるように、為替相場用語で使われる場合、瞬間的に突出した高値・安値をつける様子を意味する。
チャート泣かせの相場動向であり、ストップロスなどが付いた場合などは悔やんでも悔やみきれない値動きとなる。特に、実体をあまり伴わないクロス通貨ペアの場合、その多くが計算によって取引価格が提示されるのが実情だ。こんな場合、特に掛け算によって算出される価格はリスクが高まる。
対円のペアでは、通常ドル円と、他のドルペアとで計算され、対ドル通貨ペア(GBPUSD,EURUSDなど右側がUSDのもの)とで計算される対円ペアは掛け算となる。
もちろん、AUDUSD、NZDUSDもそうだが、対ドルで1以下の通貨は掛け算になると計算値は縮小し、振れ幅も限定的だが(流動性は無視して)、ポンドのように2近くになると、振れ幅も大きくなる。
このような特徴的なリスクを把握して、各ペアに臨んでもらいたい。
こぼれ話
スパイク靴というと以前、北海道に住んでいた時の長靴はスパイク長靴が基本だった。親父の転勤で迎えた初めての冬は、内地(道内では本州のことをこう呼ぶ)から持って行ったツルツル長靴だったため、歩行の全てが制御不能であったことを思い出す。
当時のスパイク長靴はゴム底に金属が埋め込んであり、一冬履くとゴムが磨耗し、いつの間にか一つ、また一つと金属が脱落していったものである。
ところが、2シーズンほど前に子供の長靴をスキー場で買ったときのことだが、今のスパイクは折りたたみ式で、用がないときは内側にたためば、普通の長靴となるのには、びっくりした。長靴も進化するようである。
そういえば、長靴のことは確か・・・どったら靴って言ったっけか?