goo

「愛、アムール」



「愛、アムール」を観た。
「カンヌの休日」という曲の歌詞に出てくる映画を観る、
「パリ・テキサス」に続いてちまちま進めてます。

素晴らしい映画だった。
淡々と老夫婦二人の生活を追う。

冒頭、結末が語られて、
どうしてそうなって行ったのかの顛末が描かれる。

外の場面が出てくるのは始めの10分程度。
後はひたすら、二人が暮らす高級で趣味の良い大きめのアパルトマンの中だけで
物語が完結する。

とにかく主演の80歳を過ぎた老優、
ジャン・ルイ・トランティニャンと
エマニュエル・リヴァが素晴らしかった。

ほぼ二人だけでドラマは続く。
長い台詞が続くトランティニャンの
穏やかさと
いわゆる「恍惚の人」になっていく様を
素晴らしく綺麗で、聡明で気高い女性から、
ものがわからなくなっていくのを全裸にまでなって
丹念に演じるエマニュエル・リヴァ。

長回しを多用した場面がとても印象に残った。

最初の頃の
ピアノのコンサートのシーン。
観客だけを固定カメラでただ映していた。
携帯電話の使用や録音禁止などのアナウンスが流れ、
観客が拍手をし固唾をのんで見守り、
ピアノの音が鳴って、
ここがどこだか初めてわかる。
しかし、ピアノを弾く演者の舞台側は一切映さない。

ただ老老介護を描くだけではなくて
人であるというのはどういうことなのか
考えてしまう。

素晴らしい知識と素敵な心と楽しい生活が
病気になるだけで全て奪われてしまう。

80歳を過ぎてもとても身なりもキチンとしていて
お互い恥じらいを持ちあっている姿にも
感銘を受けた。

二人の淡々としながらも仲睦まじく、
相手を思いやる会話の数々に涙が出た。
「ありがとう」
「どういたしまして」と言い合う。

画面は常に静謐で低い温度で保たれていて
とても冷静だった。

題名からも題材からも
普段なら絶対観ない映画だし、
人におすすめするにもあまりにも重いテーマだけれど
こうして曲の
歌詞になっていることで
興味を持って、
全然違う世界を垣間見ることができて
とてもよかった。

gyaoで3/16まで無料で観られます
(ギャオの回し者ではありませんが・・・)



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

めがねを買った


なくなったメガネ、出てこなくて結局新しく買ってしまった。
とにかくメガネを失くすくらいの
ズボラ人間なので
そこら辺に置く、落とす、
しまいには足で踏む、ということまでしてしまうので、
繊細なタイプは無し。
軽いというのも心もとないので
ガッチリしたでっかいフレームのメガネにした。

こりゃ結構良いんじゃないか?
と気に入ってはいるのだけれど、

ふと鏡をみたら

こりゃ三谷幸喜?
はたまた矢部美穂さんのお母さん?
というのも否めない。

がっちりメガネの威力絶大。


そしてどさくさ紛れに
パソコンも買った。

家人がパソコンを買うというので
私の使っているパソコン(使用期間1年ちょっと)と
トレードしてもらった。
もともとメモリが16GBまでしかなく、拡張もできないので
Photoshopを使うと途端に重くて重くて
毎回の作業が待ちの連続だったので
27インチの8GBのものに買い替えて、
32Gのメモリを足した。

ああ
ああ
ああ快適。

家人は半額ほど出してくれたので
(家庭内の財布は完全に別会計)
ありがたや。

サクサク進んで大満足。
家人もPhotoshopを使うわけではないので
トレードした16GBのMacも
今の所問題なく使えているようで一安心。
よかったよかった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

寿司


先日ひさしぶりにお寿司を食べた。

家人は食べ物へのこだわりが凄まじく、
食べ物への執着もすごい。
職業柄というものもあるのだけれど、
ある日
「寿司が食べたい」と言い出した。

前々から家人がオススメしていたお寿司屋さんに
お昼に行ってみた。

人形町にある古くからあるお寿司屋さん
値段も手頃。

これがとても美味しかった。

古い佇まいの店内。
カウンター席はほぼ満席だった。
ご主人はとても親切で
ニコニコしていて
いい雰囲気。

キビキビと昔ながらの
職人さんたちが働いている。

特にイカが。
肉厚でねっとりとしていて甘くて
とても美味しかった。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

私の20世紀





「私の20世紀」を試写会で見た。

以前、「ソング・オブ・ラホール」という映画が公開された時に、
イラストレーター何人かで、映画館で展示した。

その時の配給会社だった方から
その後毎回、試写会のご招待を頂いていて、
拝見したあとに、Twitterで感謝を込めて絵と文章をあげている。

今回もその配給会社からのお誘い。
この会社で配給される作品は、
「ソング・オブ・ラホール」を除いて、
女性がとても魅力的に描かれている。

描かれる女性たちは
毎回エキセントリックだったり、
ちょっと理解することができなかったりするのだけれど、
そんな女性たちでさえもいつも魅力的。

今回の作品もそうだった。

映画黎明期のような
ふしぎな感触の映像。月が跳ねたり、星が話したり、犬に映画を見せたり、
おとぎ話のような描写を織り交ぜて話はすすむ。

大筋は
双子の主人公が全く違う性格に育って
全く違う人生を歩んでいるのだけれど、
これを同じ女優さんが演じている。

この主人公が
まばゆいばかりに魅力的。

昔の手法を取り入れた今の映画、
という手はずなのだけれど、

この映画、30年前のリマスターバージョンなので、

今見ると、
昔風にみせかけた映画を30年前の人々が演じている。

おまけにキーとなる男性は亡くなっていて
このまばゆいばかりの女性も今や歳を重ねた大人の女性になっている。

入れ子構造が2重に仕掛けられていて、
すこし頭がクラクラした。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

白い靴下


この所、黒い靴下ばかり買っていたのだけれど、
春に向けて白い靴下を買ってみた。

靴下を変えただけなのになんだかウキウキ。
それも無印で3足890円だった。
(靴下を買いに行ったら、土管のように太いジーンズが50%OFFから
最終セールでそこから更に20%OFFだったのでそれも買ってしまった・・)

先日友達がひょっこりうちに遊びに来た。
2年ぶりくらいに会ったのだけれど
「たまたま近くに来たんだけど、今から家に行っていい?
猫に会ったら帰るね〜」という感じで
気軽に来てくれた。

普段ほとんど家から出ず、
外に一歩も出ない日が続いたりするので、
こうして友達が来てくれるのは
とてもうれしくてありがたい。

そしてひとしきり、
二人して前向きでワクワクしながら
楽しく話して、
それ以来なんだかウキウキが続いている。

こういう友達がいるのは本当にありがたいことだなあ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

女の子


女の人、女の子を描くのが難しい。
昔、安西水丸さんが、女の人を綺麗に描けたら、
仕事に困らないと言っていたけれど
本当にそう思う。

自分は女性に対して特別に
ここが大好き!!
という所がないから
難しく感じているのかな
と思っていて、

自分が可愛いと思う女の子って
どんなだろか
と漠然と悶々としていたのだけれど、

そーかCHAIちゃんだ、とはたと気が付いた。
ネオではなくて
ただかわいい。
あの頃の女の子のなんともいえない
淡い雰囲気と尖った気持ちが
最高です。
年末に行ったZEPPTOKYOのライブも最高だった。


ちょっとCHAIちゃんを意識してみよう


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

メガネがない


メガネを家の中で失くした。
家の中以外考えられない。
家の外に行くときはコンタクトレンズをしているはず。
外かなあ・・。

うちは部屋があまり整理整頓できてないけれど、
メガネを失くしても
今までなら
大体一日かそこらで出てきたのに、
半月くらいない。

そんな中、サブのメガネの柄まで折れた。

そうなるともう、
わけわからん花粉用に買った
度付きのゴーグルをつけるか
コンタクトを入れるしかない。

不便だ
ものすごく不便だ。

しかし買ったら
すぐどこかから失くしたメガネが出てきそうな気がしてならない。

これから花粉症の季節。
コンタクトレンズを入れられなくなるのも時間の問題だ。
ああメガネがない。

毎日
この曲が頭の中で鳴りっぱなしです。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

石川直樹さんの展示

石川直樹さんの展示を初台のオペラシティアートギャラリーに観に行った。
凄く良かった。

石川さんには一度、10年くらい前に
五反田のアトリエヘリコプターでのお芝居の打ち上げの席でお会いしたことがある。

私はその頃無知で、石川さんのことを何一つ知らず、
五反田団の前田さんが
「冒険家で写真家で執筆もする人だよ」
と紹介して下さったのだけれど、

ぼ、ぼ、ぼうけんか?

と内心バカにしたような態度をとったという
最低な人間なのに、
(本当に最低だ)
そんな最低な人間にも
淡々と真摯に受け答えてくださったのが印象に残って、
そこから
著作を読み漁り、
今やファンになった。

世界を淡々とした視線で
冷静に捉えた写真の数々は見応えたっぷりだったし、
途中で出てきた富士山の写真群には
日本に帰ってきたような気分がしてホッとした。

なんの気なしに
おまけのように展示してある
知床の映像ではクマと至近距離にいるし、
気球の映像は本当に死にかねない、かなりショッキングなものなのに
あの展示に足を止める人は少なかったように思う

今後もどんな旅にでるのか
ワクワクしながら見守りたい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ゆめぴりか

先日、家人が
ネットで色んな日用品を買うけど
ほしいもんある?と聞いてきたので
「お米」と言ったら、
小洒落た袋に入った「ゆめぴりか」
を注文していた。

すぐに届いて、早速食べてみたら
まあ美味しい。
うちは炊飯器がないので
鍋でご飯を炊くのだけれど、
適当な水加減でいいからかんに炊いても
一粒一粒が立っている。
甘みもなんだかほどよい。

買った小洒落た袋に入ったものは値段も高い。
高いだけある。
自分だと買えない。

普段はなんとなくな信仰?で
コシヒカリくらいしか買ったことがなかったのだけれど、
お米によって味って全然違うんですね。

ご飯があんまり好きではない家人も
よくよそって食べている。

かっちりとした歯ごたえのお米が好きな方に
オススメです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

菊五郎


うちには菊五郎と團十郎という
大層な名前の猫が二匹いる。
普段はキクとダンと呼んでいるので
本名で呼ばれるのは病院に行った時だけ。

キクは
体重が6キロほどあり、
同居のダンより体も大きくて
えばっていてふてぶてしいのだけれど、
(おまけにいたる所で粗相する。
この頃は風呂場で大をするのが彼の中で
流行っているみたいだが、本当に勘弁してほしい)

もらってきた時からどうも体が弱い。
昨年末は顎のあたりにハゲを作っていたし、
今日は結膜炎で病院に行った。

家での態度はあんなにでかいのに
病院行くまでの道のりはギャーギャー騒ぎ
着いた瞬間、
気配という気配を消し、
猫用キャリーバックの中で縮こまり、
微動だにせずただひたすら時が過ぎるのをじっと耐え忍ぶ。

診察室に入っても
鳴きもせず
ただひたすら固まって、
隙を狙ってはキャリーバックに逃げ込もうとする。

あんなに夜中にぎゃおおおーーと泣き叫び
寝ている私の腹を蹴り飛ばし
押し入れに飛び込む猫と同じとは思えない
豹変ぶり。

結膜炎は、目薬を一週間ほどすれば治るとのこと。
片目から涙が止まらず
ちょっと痛々しくて可愛そうなので
早く良くなれば良いなあ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

掃除機


掃除機を買った。
10年来使っていた掃除機はなんだったのだろう。
ごーごー音のする不思議な物体だったのではないかと
思うくらい吸い取る。
掃除が苦手って思ってたのは
掃除機のせいだったのか
というくらい快適。

充電式のコードレスってこんなに便利なんですね。
トイレにも玄関にも
寝室にもひょいひょいいけちゃうんですね。

めちゃくちゃ小さなマンションの一室なのに
そんなことを思っちゃうくらい快適です。

業務用らしいので
何故か掃除機の先端にライトがついてるのもいいです。

充電器は
掃除機から取り外して
充電装置(?)につけるのですが、
ものすごいゴーゴー音を立てながら
わりとすぐにフル充電になり、
充電が終わるとエリーゼのためにが流れます。


そして実物はこんなにへんてこりんに曲がっていません。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「ふらりと寄席に行ってみよう」









2/4発売辰巳出版刊
「ふらりと寄席に行ってみよう」にて
沢山イラストレーション描きました
著書は東京かわら版 の編集長、佐藤友美さん。
表紙は新宿末広亭です。

Amazonだとこちら

寄席を練り歩き取材をし
すっかり寄席に行くのが楽しくなりました。
まだまだ知らない落語家さんが沢山いらっしゃるので
ちょくちょく行ってみたいと思っています。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

わたしの渡世日記


この頃、高峰秀子の「私の渡世日記」を読んでいる。
高峰秀子本人が、自分の生まれた頃からの半生を振り返っている随筆。
めちゃくちゃ面白い。
歯に衣着せぬきっぷの良い人柄が
読んでいて気持ちが良い。

映画に出ているデコちゃんは
なんともぬるぬるぬる〜ってした印象だけど、
本人はいたってさっぱりしている。

それにしても文中に出てくる戦前につくられ大ヒットした
「馬」という映画がとても気になる。
高峰秀子扮する少女が馬を愛でるも売られて行くという
シンプルなストーリーらしいのだけれど、
三年の歳月をかけて撮っている。
それも戦時下で。
春夏秋冬を、それぞれの季節を得意とするキャメラマンに撮らせ
象徴的に登場する大木をひたすら
歳月をかけて取り続けたという。
とても観てみたい。

親交があった梅原龍三郎による高峰秀子の肖像画を使った装丁も凄く好き。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )