立ち喰い Style

ファストフードの原型、立ち食いという様式美

横浜駅 みなみ西口(相鉄口) 「鈴一」

2014-11-10 05:00:44 | そば・うどん
横浜駅のみなみ西口(旧称 相鉄口)を出てすぐ、交番前にある店。



横長の店舗は奥が厨房、手前がカウンター。
代金引換あるいは前払い、割り箸。

駅からすぐの駅前そばとして長く営業する中で、ここにはお店とお客が一緒に作り上げた空気がある。
限られたカウンターに空きが無ければ、空くのを待つ事無く、オバちゃんに注文、代金支払ってる間に割り箸を口に咥えて、七味スタンバイ。
丼を渡されたら、すかさず七味を振って店外へ。
そう、ここには店外で片手に丼を持って食べる、オープンエアでのオールスタンディングが当然の雰囲気があるのだ。

これがイイんだよね o(^▽^)o
店内と外界とを隔てるものは暖簾だけで充分、夏も冬も吹き曝しというのがポイント高し。

「立ち食いそば」なんだから、カウンターは受け取る際の単なる丼置き場、食べる時に置いとく場所じゃないのさ。
背筋伸ばして、丼持って箸持って、空を仰げば、みっともない犬食いも無縁。
店の外に溢れ出ていても、横には心強い立ち食い仲間がいるさ。

天ぷらそば 340円
シマダヤの袋に入った茹で麺(フレッシュ便 藪そば)に甘辛のツユ。(ちなみに、うどんは「フレッシュ便 純麺」)
多少、衣重めの天ぷらが徐々に崩れて味わいを増す。
プラスティック素材でできてる軽くて小ぶりの丼は立ち食いに相応しいもの。


椅子のある店舗でゆっくり食べたい人には、そういう店が今は腐る程あるんだし、鈴一はこのままであって欲しい。

残念ながら駅そばでもカウンタースペースの空きを待って、列を作って並ぶようになってしまった店も多い。
カウンター吹き曝しじゃなくなってる事も遠因かな。入口が狭かったり、引き戸が閉まってたりして店内スペースと外界との境が明確になるとそうなりやすいね。
※我孫子の弥生軒とか。私は外で食べるからと待ち客に一言断って割り込みますが

ここ鈴一に残る立ち食い上等の雰囲気は店側が強制して作れるものではなく、お客とお店が作り上げ、受け継いできた貴重ものなのだ。

立ち食い様式美:★★★★★
※味の評価ではありません

きそば 鈴一(すずいち) - 横浜(そば) [食べログ]

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 仙台 「そばの神田 東一屋」 ... | トップ | 曳舟 「侍」 '16/7 閉店 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。