吉嶺史晴のブログ

リコーダー奏者吉嶺史晴のブログです。演奏活動ならびに鹿児島市で音楽教室を運営しています。

今日は合わせの練習でした

2024-05-12 | 日常雑記


今月末にみやまコンセールのおとどけコンサートに出演します。
今日はその合わせの練習に行って来ました。

今日はヴィオラ・ダ・ガンバで文部省唱歌や、ドレミの歌などを、皆さんと一緒に練習して来ました。

ヴィオラ・ダ・ガンバでは直近の演奏が福岡県吉井町の蔵ギャラリーで、その時の余韻がまだ残っていたのですが、今日、皆さんと一緒に練習した文部省唱歌でその余韻は吹っ切れました。

ドレミの歌ではさらに吹っ切れました。

この演奏会は小学校向けのものなので、ある程度親しみやすい曲目を選ぶということで準備が進んでいます。

ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏のコーナーではヨーロッパ中世の舞曲"シャコンナテデスカ”からヒントを得た幻想曲を作ったので、それを演奏する予定です。
今日は合わせの練習から帰って来て、一休みした後、シャコンナテデスカによる幻想曲を練習しました。

この曲のなかではヴィオラ・ダ・ガンバによるハーモニクス奏法を取り入れてみました。
ルネサンスやバロックのガンバの曲では、まず見られない奏法なのですが、ガンバのハーモニクス奏法はただただ美しいです。

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5月末には作曲の締め切りも控えているので、そちらも勢いをつけています。

作曲の締め切りの日数を数えるのは気持ちが引き締まります。

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今日の練習で、蔵ギャラリーの余韻は吹っ切れて新しい感覚が働き始めました。
混成四部合唱の楽譜を見ながら、歌(ソプラノ)、ピアノ、ギター、フルート、ファゴット、ヴィオラ・ダ・ガンバ(A=442Hzに調弦)で演奏する曲があるのですが、そこでは、ある程度、それぞれの楽器で担当する声部を決めておいて適宜、調節するのですが、音色が非常に面白かったです。

ピアノの左手、ファゴット、ヴィオラ・ダ・ガンバで同時に同じバス声部を奏すると、音色が重厚になって、その場の空気がぶわ~~~~~~んと動きます。

こういうものを味わえるのは、幸せなことであります。

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先週は連休明けの大学での授業も始まりました。
担当している音楽理論関連科目では、J.S.バッハのフーガの技法や、コラールなどを実際の教材として取り入れています。

教材のために作られた教材は時として味気ないものがあるのですが、実際の音楽作品の響きが時空を超えて大学の教室に響くと、やはり空気が変わります。

その場にある電子キーボードでそれぞれの学生に声部を割り当てて、実際にフーガやコラールを演奏するのですが、そこでは大学の授業という枠を超えて、J.S.バッハを生み出した北ドイツオルガン楽派の伝統、そしてそれを育んて来たヨーロッパの中世、ルネサンス音楽の歴史などに話が飛ぶことがあります。

ヴィオラ・ダ・ガンバ弾き歌いの朗読劇のようなものを作っていても、やっぱり根っこにはJ.S.バッハのような音楽への憧れみたいなものがず~っとあります。

もう、リコーダーでシャコンヌ吹くことはないです。
でも、J.S.バッハへの憧れはず~っと、ず~っと、ず~~~~~~っと持っていたいです。

こんなこと書きながら、青臭いと思うのですが、今日の日常雑記はこの辺にします。
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