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吉嶺史晴のブログ
リコーダー奏者吉嶺史晴のブログです。演奏活動ならびに鹿児島市で音楽教室を運営しています。
自分が突然、下手になってしまう
2015-07-31
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ヴィオラ・ダ・ガンバ
新しい曲を練習すると、自分が突然、下手になってしまうようなそんな感覚を覚える時がある。
今日はバッハのト短調のソナタをほんのちょっとだけ練習してみたら、あまりにも難しすぎて、全然、歯が立たない感じだった。
曲が難しいということに加えて、楽器自体が鳴りにくい調ということもあるのかも。
思い切り、下手になってしまった感じ。
でも良いのだ。これで良いから、これで進んでゆくのだ。
日課
2015-07-31
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ヴィオラ・ダ・ガンバ
日課として午前中、午後それぞれ1時間のガンバの練習を自分自身に課しています。
気がついたこと:
*ゆったりかまえているとすぐに時間が過ぎてお昼になったり、日付の変わる時間になったりすること・・・
*ガンバの練習をしている体勢なのに、休符を数えたり、ガンバを構えたまま「一休み」したりして、実際に音を出している時間はとてもじゃないけど1時間は全然ないこと・・・・
*やる気のない状態でもとりあえず練習の体勢にはいることは可能だということ・・・
リコーダーは仕事の一部になってしまっているのでこのような練習をすることはありません。
あらためて学生に戻ったような気持ちでガンバの練習に取り組んでいます。
左手アクロバットみたいな演奏が出来る前の段階として、とりあえず余分なチカラを全部、抜いた状態で、なおかつ必要なチカラで弦を押さえられていることが大事だと思いました。
日付が変わるぎりぎりまで待っていることもないので、もう練習を始めたいと思います。
マレのラフォリア、テレマンの無伴奏ソナタが弾けるようになることなど、ささやかな目標です。
これは最新作です。この録音のなかでもヴィオラ・ダ・ガンバを弾きました。
Sonata for 2 recorders, viola da gamba and harpsicord
練習
2015-07-31
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ヴィオラ・ダ・ガンバ
ガンバの練習、午前中1時間、午後1時間を続けている。
さっそく挫折してしまいそうになった。
まだ始めたばかりなのに!
昨日の夜、夕方の用事があってそこで疲れ果てて日付が変わる前に無理やり1時間練習した。
さっき朝寝坊して、お昼になる前にやっぱり無理やり、あわてて1時間練習した。
無理やりやるのって、なんか変な感じ。音楽的な表現みたいなもの、ほとんどそこにないから
「おれ、なにやってんだろう」
って思ったりする。
良い音が出ればまだしも、曲によってすごくおかしな音が出てしまう時があって、なんだかもう言葉にならない感じなのだ。
午後は締め切りのある楽譜制作があるからそれをかたづけてまた夜は1時間練習するのだ。
でも、発見があるから良いなと思う。
無理やりやるのも、これまた、悪くない。1時間くらいだったらなんとか自分で自分をチカラだそう、チカラだそうって励ましながら出来る。
練習の最中は誰も励ましてくれないから、自分で自分を励ますしかないのだ。
音楽作品としての「強度」
2015-07-27
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音楽制作覚書
音楽作品としての「強度」、こういうことを問題にすること自体、実はすごく近代的な態度なんだと思う。
昔は音楽って、もっと付随的な役割のものだったに違いない。収穫の喜びとか感謝とか、あるいは宗教的な行事のためだったり、何らかの実用的な役割があったはずなんだ。
でも近代になって音楽は舞台上で鑑賞されるものになった。
僕たちはそういう見方から逃れることは出来ないんだと思う。多分。
だとしたら、そういう見方のなかで通用するものを作るしかない。
自由、自由って言うけれど、そんなに自由に作ることが出来るわけではないわけで、作り手、聴き手ともに作品をどのように受け取るのか、というありかたはあらかじめ、かなり決まってしまっている部分があるわけで、ここに通用するものを作れるのか、どうか、ということが問題なんだと思う。
もちろん、芸能作品としての在り方、と芸術作品としての在り方のバランスは制御された上での話しだ。
「強度」は備わっていて当然。
問題はそこからどうするのか、ということなんだと思う。
実用的でなおかつ音楽的な音楽
2015-07-20
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音楽制作覚書
歴史上には実用的でなおかつ音楽的な音楽というものがあるかと思う。
たとえばチャイコフスキーやストラヴィンスキーのバレエ音楽。こういうようなものはバレエの伴奏という実用的な目的を果たすことが出来ると同時に、独立した音楽作品としてみた場合にも鑑賞に耐えるだけのじゅうぶんな強度を備えた音楽だ。
このあたりは次の曲を進めてゆく上でのヒントにしたいと思う。
昨日は田口和行さんの主催する演奏会に行った。
素晴らしい試み、行動力だと思う。
僕も後を続きたい。この際、もう年齢などは関係ないのである。
とにかく作曲者は曲を作るのが一番、そして行動力だということをこの試みから学ぶ。
ああ、そういえばベートーヴェンの第九交響曲。あれだって、年末の行事に役立っているわけだから、その点では実用的な音楽ということになるわけだ。
バッハのフーガの技法。この場合、行事に使うということはないけれど、作曲志望あるいいは音楽理論志望の学生さんのための教材、あるいは演奏会や録音のためのレパートリーとして立派に役立っている。
なんだか絶対音楽とか実用音楽とか、そういう区分、どうでもよくなって来た。
ロマン派
2015-07-05
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音楽制作覚書
時折、ロマン派の音楽を聴く。
たとえばチャイコフスキー。
勉強の材料としてはさんざん、聴いてきたし、分析もして来た。
でも今、僕自身はそこから遥か遠くに来てしまったことを思う。
僕自身の作る音楽はそういう地点とほとんど共通点がない。
共通点があると言えば楽譜を使うことくらいしかないのかもしれない。
あらためて音楽を作る、というのはさびしい仕事だということを痛感する。
でもさびしいだけじゃない。
多分、さびしいだけじゃない、ということをどこかでわかっている。
でも、沢山の人から拍手喝采を浴びるような音楽ではないことも。
でも、もう、批判されるとか、褒められるとか、無視されるとか、そういうこと、どうでも良くなって来てしまった。
多分、今度の曲を作って、一番、よかったことはそういうことがどうでも良いということが身をもって理解できたことなんじゃないかと思う。
聴く人に喜んでもらいたいと思う。
でも、そんなことは僕自身が制御できることでもなんでもない。
作り手にとって一番、悲しいのは無視されること。
でも無視されて悲しんでいるヒマがあったら新しい曲書いてるほうがずっと良い。
なんだかずいぶん歳をとってからこういうことに気がつくなんて。
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