奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その257)

2017-05-08 01:00:09 | 奈良・不比等
福岡県の「宗像・沖ノ島」が世界遺産にノミネートされたとの報道が流れた。但し、2基の古墳(新原しんばる・奴山ぬやま古墳群)は除外されるので残念と記事は述べている。大阪府の大仙陵古墳(仁徳天皇陵)や、飛鳥・藤原京辺りの遺跡・古墳群も世界遺産に登録を働き掛けているが実現していない。どうやら日本の古墳はインドの「タージ・マハル」のように壮麗でもないし、宮内庁書陵部のアンタッチャブルの制約がありそれを嫌っているのかユネスコ・世界遺産としては認められていない。-----
「世界遺産・古都奈良の文化財」でも「春日山原始林」はリストアップされているが、山頂に鶯塚古墳のある「若草山」は除外されている。また、「世界遺産・法隆寺地域の仏教建造物」では、藤ノ木古墳はリストに入って居ない。-----
エジプトのピラミッドは「メンフィスとその墓地遺跡~ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」として世界遺産に登録されている。「秦の始皇帝陵及び兵馬俑」も世界遺産の登録を受けている。韓国では「朝鮮王陵」が2009年に世界遺産に登録されている。このように、世界を見渡すと陵墓・古墳の主だった処は既に世界遺産に登録済みである。------
日本の古墳がユネスコ世界遺産に認定されない理由をもう一度考えると、発掘調査を拒んできた政府及び宮内庁書陵部の頑(かたく)なさが一番の原因とも思えるが、エジプトにしてもインドにしても中国・韓国でも既に王家は存在しないので問題は無いが、日本の場合は2000年に及ぶ歴史があり、天皇家が現存していることからユネスコも日本を時期尚早ではと特別視しているとも考えられる。

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