不合理ゆえに我信ず

文(文学・芸術・宗教)と理(科学)の融合は成るか? 命と心、美と神、《私》とは何かを考える

政治は誰のために

2005-08-14 20:29:50 | 哲学
郵政問題で国会がもめて、首相が衆議院を解散して、「こりゃあ面白いことになったゾ」と思ってました。このところニュースを見るのが楽しみで仕方なかった。

こういうことは滅多に起きないし、既得権を死守しようとする郵政族議員をスッパリ切った小泉首相の大胆行動に、内心快哉を叫んでもいました。

でもなあ。

なんだかニュースにも飽きてきました。自民党+公明党が、あっさりと過半数を取りそうだし。

私は実は、天邪鬼なところがあって、皆が「白だ!」って言い出すと、「違うよ黄色だよ」とか言いたくなるんです。

郵政族議員は確かに、票づるとカネづるを守るために行動していて、それは日本にとって悪いことです。

しかし郵政民営化賛成の政治家や国民が、そんなに正しいかというと、それは疑問です。私も、自分の内心にきいてみれば、それに気付きます。

つまり

郵政職員はズルイぞ。あくせく市場シェアとかお客の確保のために、毎日毎日汗水たらさなくても、制度とオレたちの税金で、仕事も収入も保証されているのは、ズルイぞ。税金はもっと公平に使え。郵政職員26万人から特権を奪え。郵政資金を官僚の天下り先へ流すな。

という怨望の心理なんです。これはあまりホメられたことじゃない。(悪くはないけど。)

本当に日本の将来のことを考えたら、どうするのが一番いいのか。これを、心ある政治家なら、心ある国民なら、考えるべきでしょう。

もっと深くて高い次元から政治や政策を考えてみた場合、経済・金融・外交・防衛・福祉といった問題にどういう方向性を持たせればいいのか。

郵政職員と郵政族議員だけがハッピーになるのは、おかしい。

その同じ論理で言うなら、日本や日本国民だけがハッピーになればいい、というのはおかしい。ということにもなります。

韓国、中国とは、なんだかんだ言っても、仲良くしなければなりません。対立をあおるようなことは、やはり良くない。

そして北朝鮮。あの国の庶民や子供たちの、あまりに悲惨な姿(隠し撮りした映像)を何度かテレビで見たけど、あれはもう、いくら他人の国とはいえ、悲惨の限界をはるかに超えています。(涙が出ました。)米・韓・日が協力して、軍事介入して、民衆を救出してあげるべきだ。(そんなこと、できっこありませんが。)

そしてそしてアメリカ。この国と、どうつきあっていけばいいのでしょうねえ。いまの道を進んで、日本は、人類は、真の幸福へと進めるのですかねえ。

・・・・・・

なんてこと考えると、難しくて、考えてるだけで、一生が終わってしまいますけどね。


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