ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

宮崎フェロニッケルスラグ公害

2014-10-20 | フェロニッケルスラグ

もうもうと、重金属の有毒なホコリが舞い上がる!雨が降れば水源を汚染し、川に入る!

 

 

黒木睦子さんは、自宅の近くにフェロニッケルスラグという有害物質を産廃業者が捨てていくため、子どもに健康被害が出て大変苦しんでおられます。

 

 

子どもを守るために、空気だけでなく、産廃から染み出た有害物質により川の水や土も汚染されつつあることを個人で突き止めました。

http://blogjima.blog.fc2.com/blog-entry-81.html

 

 

黒木さんは議員や役場、警察あらゆるところに現状を訴え、毒物を捨てるのをやめてほしいと言いに行かれましたが、まったく聞いてもらえませんでした。

SNSを使って知事や議員など広く市民に現状を知らせていたところ、相手企業2社から訴えられました。まさに、弱者相手のスラップ裁判です。

私は市民の立場で今回のことを共有しなければならないと思いましたのでブログ記事にいたします。

公害は他人事ではありません。汚染物質が環境中に拡散すれば誰にでも、どこに住んでいても起こりうることです。 

 

さて、 黒木さんを提訴した(株)日向製錬所という会社は、住友金属鉱山の子会社です。東海村JCO臨界事故を起こした JCOも住友金属鉱山の子会社です。完全に原子力ムラですね。

株主比率 住友金属鉱山60%、新日鉄住金ステンレス25%、三井物産15%

赤文字の企業がどんなことをしているのか、よく見ることが重要です。

フェロニッケルスラグとは、ステンレス鋼などの原料になるフェロニッケルを製錬する際に発生する副産物です。

つまり、私たちが生活で使うステンレスのお鍋などを作るために出てきた金属のゴミなのです。

黒木さんのことは私には関係のないことと思ってる人は、それは間違いです。直接でなくとも、どこかでつながっている。そう、レアアースと太陽光パネルの関係と同じなのです。

以下ご参考に↓

 

中国レアアース「環境問題として有害物質による大気汚染、強酸性の排水、放射性物質など」

市川定夫教授「マハティール氏が三菱系から沢山の選挙資金をもらってたから三菱化成を認めてしまった」

採掘・製錬時に放射性物質を撒き散らすレアメタル・レアアースは自然エネルギーにも使われている事実

マレーシアのレアアース抽出工場~ブキメラ放射能汚染「私たちは、涙がかれる程たくさん泣きました」

 

 工業製品は、必ず金属の製錬という工程が存在します。そこで必ず有害物質のごみが出るのです。

 鉱物を採掘製錬で環境が汚染され周辺住民が苦しむのは、ウラン鉱山の健康被害も同じですね。 ↓

オーストラリア・ウラン鉱山で放射性汚染水大量流出。関電、九電、四電、伊藤忠商事の出資の日本企業

 

 

商品名 グリーンサンドと呼ばれる フェロニッケルスラグ。


国は最初から、グリーンサンドをJIS製品だと認めていません。ところが、日向市役所 環境整備課は「グリーンサンドは、検査しなくとも無害だ」と言いはり、住友金属鉱山 広報IR部は、グリーンサンドを肥料といい、その肥料で作った野菜を食べた社員はいないということです。 

https://twitter.com/mutsukuroki/status/522946010897584128

製品なのに会社は値段も教えないそうです。金属ですから小さい粒子でもトゲトゲしています。目に入ったり、肺に吸い込んだりしたら大変なことです。

そんなグリーンサンドを自宅の近くに投棄されているのです。風で粒子は舞い上がっています。

金属の製錬は労働災害や公害を引き起こします。↓

金属シリコン製造は膨大な電力を消費。太陽電池は中国の安い電力と人件費なしには作れない。珪肺とは?

 

黒木さんは「子どもは 目を離した隙に どこに行くか分かりません 知らずに山に登ったり つかんで投げたり 口の中に入れてみたり」しますと言っています

私はオーストラリアのアスベスト公害のことを思い出しました。↓

【30年後】子どもに曝露後何年もたってから大きな被害をもたらすアスベスト~原因は強力α線被ばく【死亡】

 

金属の精錬を大量に必要とする工業製品。

工業製品を大量生産、大量消費、大量廃棄するような今の私たちの暮らしや社会を改めなければ、このような公害はなくなりません。

土に還せない廃棄物を、「リサイクル」という言葉でごまかしているのが、政府が言う「循環型社会」です。

毒物、有害物質をリサイクルの名のもとに環境中に拡散させないような法律を作らなければ、公害は増え、食べ物は汚染され、あっという間に人間の住めない島国になってしまうことでしょう。

工業製品製造が、このような公害を作り出すという事は、日本のメーカーにとって市民に最も知られたくない「不都合な事実」です。なのでスラップ裁判で全力で押しつぶそうとしてくるのです。

私たち市民にできることは、この情報を共有し、市民の立場で公害NO!の世論を大きくすること。企業の横暴を許さないことだと私は思います。


 



 

【スラップ裁判】私も生きちょる人間です。こんな事されていい気せんです 宮崎フェロニッケルスラグ公害

日向精錬所がヒ素やフッ素を垂れ流していたことが2000年に発覚、2008年の報道から。「循環型社会」の公害。

(株)日向製錬所は昭和48年に公害防止協定を日向市と締結しているのに公害対策しない自治体。

金属製錬所のごみ=鉱滓がどれだけ環境を汚染し、今も昔も人々を苦しめているかという公害の現実を知る。




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