折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

吉見観音~今、若い女性の人気スポット

2009-02-21 | 日常生活
      
今、若い女性の人気スポットになっているという「吉見観音」。
以前は坂東の霊場を巡る巡礼者以外は余り訪れる人もなかった古刹であったが・・・。



まだ、小学校の低学年だった頃に遠足で行ったことのある隣村(当時)の「吉見観音」が、今、若い女性の間で人気スポットになっている、と言う話しをちょっと前の新聞記事で知った。

前回の「鐘撞堂山」ハイキングの折、その話を一緒に行った幼なじみのKくんに話したら、「ええっ、そうなの」と驚いて、「それじゃあ、話のタネに見に行こうか」と話はすぐにまとまり、先日二人で行ってきた。


吉見観音は、坂東札所第11番の古刹である。

最寄りの駅は東武東上線の東松山駅で、そこからバスと徒歩で約50分もかかり交通の便は決して良くない。

だから時ならぬブームになる前は、訪れる人と言えば前述の札所めぐりで訪れる人ぐらいで、閑静なお寺であった。

そんな田舎のお寺に若い女性が増え始めたのは、丁度1年前頃のことらしい。

ブームの発端は、テレビ番組での人気モデル上原歩(あゆみ)さんの「吉見観音にお参りしたら願いがかなった」と言う話がきっかけだったとのこと。


われわれが訪れた日は、平日の午後2時半過ぎだったので、さすがに参拝者は少ないだろうと思っていたら、何と何と専用の駐車場には、15~16台の車が駐車していた。

山門に向かって歩いていくと、参拝を終わったばかりと思われる若い女性とすれ違う。

山門をくぐり、境内に入ると中年のおばさんたちのグループや若い女性の姿もちらほら。

お参りを済ませて、納経帳に朱印をもらうべく納経所へ。

納経所では、両親と一緒に来ていた若い娘さんが「絵馬」を買っていた。
そして、3人で額を寄せ集めて、絵馬に書き入れる文言について、「ああでもない、こうでもない」と話し合っている。
微笑ましいシーンを目撃、心が和む。

若い女性たちが押しかけるようになって、「絵馬」や「おみくじ」が飛ぶように売れていると新聞記事は伝えていたが、確かに境内のあちこちに真新しい「絵馬」や「おみくじ」がいっぱい奉納されている。

       
1ヶ月でこれだけの「絵馬」が奉納されたのだと、地元の詳しい人が説明してくれた。小生もちゃっかり便乗して「居合4段合格」の絵馬を奉納してきた。


「絵馬、700円だって」
「それは、ちょっと高すぎるぜ。人気に便乗しすぎと違うかいな」

「絵馬が売れ過ぎて、追加発注したとも聞いたよ。買う方もひょっとしたら高い方が<ご利益>があると思って、値段は余り気にしないのかもね」

など話しながら駐車場まで戻ってくると、車から降りて山門に向かう若い二人ずれの女性とすれ違った。

幼なじみと、思わず顔を見合わせてしまった。

そして、鄙びた場所にあり、それまで余り知られていなかった古刹を一瞬にして有名にしてしまったネットとマスメディアの影響力の「凄さ」とある種の「怖さ」を改めて思い知らされた次第である。




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