折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

「幹事役」談義~余人をもって代えがたい存在とは

2012-10-29 | 雑感
国宝松本城をバックに記念写真。(旅行1日目)


週末、小・中学校のクラスの幼なじみたち有志17人(男9人、女8人)が集まって長野方面に1泊2日の旅行に行って来た。
 
この旅行、平成8年に始まって、今回で3回目になる。

 
諏訪大社下社にて(左、旅行1日目)、断崖絶壁に建てられた布引観音(右、旅行2日目)。

我が幼なじみたちは、昭和17年、18年生まれだから今年は「古稀」である。

この記念すべき年に、まさにタイムリーな企画であった。

心配された天候も何とか2日間もって、紅葉の信濃路の旅をみんなでエンジョイして来た。

富岡製糸場、世界遺産へ推薦が決定となり、多くの観光客がお訪れていた(旅行2日目)。


出かける前、いそいそと準備している小生を見て、いつものようにかみさんに

「この間クラス会があったと思ったら、今度は旅行、仲がいいわね」

と揶揄されたが、確かに我が幼なじみたちの会の活動は活発かつ多彩である。

なぜこれほど活動的になれるのか。

この種の集まりがうまくいくかどうかは一に「幹事役」に人を得ているかどうかにかかっている。

そして、うまくいっている会には必ず名幹事がいるものだ。

この名幹事、長く勤めるといつの間にか「余人をもって代えがたい人」、「永久幹事」などと呼ばれることに。

こうなると会の運営は、まさにこの種の幹事に『おんぶにだっこ』である。

従って、この「永久幹事」がいる限り、会の運営は安泰であるが、逆に言えば、その存在が大きければ大きいほど、もしもの時は会の消長をも左右しかねない懸念があるとも言える。

我々幼なじみの会(同窓会)もこれまでこの幹事役に人を得て、人に羨まれるほど活発に活動して来ることができた。

特に、現幹事の皆さん方は長い間にわたる献身的な努力で多くのイベントを企画し、みんなに喜ばれ、それこそ最早「余人をもって代えがたい存在」と思われて来た。

その幹事の一人Kくんから、旅行の帰りのバスの車中で現幹事の「勇退」を切り出されたのには、それこそ「永久幹事」として、これからも会を牽引して行ってくれるものとばかり思っていたので、ショックであった。

慰留にこれ務めたのだが、どうも辞意は固いようで、名ばかりであるが今年から会の長を仰せつかった身としては、来年の集まりで今後のことをどうするか、みんなに計らなければならないか、と思っている次第である。

現幹事の存在が大きいだけに、会も始まって以来の「大きな曲がり角に差し掛かっている」との思いを深くした次第である。

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2 コメント

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千年マルテンサイトものづくり (グローバルサムライDX)
2024-03-11 18:30:09
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズムは人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。ひるがえって考えてみると日本らしさというか多神教的な魂の根源に関わるような話にも思える。
素材産業地上の星 (トライボロジー関係)
2024-03-20 21:17:48
激動の時代がくれば「余人をもって代えがたい」という意味が分かってくるだろう。ゆでがえるには出番はない。

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